【お題】α40の魅力について
記事作成日:2025/01/09 執筆:加藤英宝
前回のお題の続き。
Twitterでお題いただきました第二十号。

ルールについてはこちらを。
α40(アルファフォーティ)について(店主の過去note)
「アルファ・フォーティのデッキをUnlimited版まで許可。
当然、α版には存在しない、
《黒の防御円/Circle of Protection: Black》
《Volcanic Island》
の2枚は禁止。
また、最低でもαのカードが1枚はデッキに採用されていること。」
α40の魅力か。
α40の魅力その1:始まりにして終わり。
MTGの始まりがこんな遊び方だった、
というものを味わう至高のエンドコンテンツ。
始まりのカードしか使えない難易度の高さは、
登頂の難しい山に挑戦するようなもの。
登りきった時に見える景色は登頂者だけのもの。
α40の魅力その2:コレクション=デッキ。
統一された美とアンティーク感。
αしか使えないというデッキ構成は、
強制的にあのαやβ独特の黒枠に染め上げられる。
仮にCSSルールでUnlimited版が入っているとしても、
そのアンティーク感は失われない。
コレクションとデッキが一体化する統一された美は何物にも代えがたい。
大げさに聞こえるかもしれないが、
MTGの歴史の長さから伝わってくるこの芸術性は、
他のTCGには無い独特の魅力というものがある。
α40の魅力その3:40枚の自己表現。
構築する事の難しさだけでなく、
デッキに枚数制限がない世界は、
自分と同じデッキを作れる人がまずいない。
40枚まるまる一緒という事は無いだろう。
しかもデッキに5枚以上入れられるなら、
あえてやってみたいって人も多いのがこの世界。
そんな自分だけの40枚の最古の魔道書が魅力的でないわけがない。
ここはEDHに似てるものがある。
1枚のジェネラルと99枚のハイランダーデッキ。
自分だけの持つ魔道書ってのがEDHだからね。
そういう独創性に満ちた自己表現のデッキ。
これこそTCGの醍醐味よ。
大きく言ってこんな感じだろうか。
プレイヤーはみんなパワー9を持っているの?
あと、先に書いておきたい事が。
α40やっている人、みんな全然パワー9持ってないからね。
なんかたまーーーーーーに一人か二人くらい
「パワー9を1枚ずつ全部αで揃えた。」
「α版《Mox Emerald》3枚買った。」
とかいう変態(褒め言葉)が出てくるんだけど、
こんな人はとっても珍しい。
かなりの人が、
「CSSルールでならなんとか組める。」
「とりあえずαで40枚のカード集めた。」
のどちらか。
α40を愛する人達の多くはデッキが1枚変化しただけでも大喜び。
「盆栽が1つ育った!」
「また一歩夢に近づいた!」
「すぐにでも対戦してえ!」
なんて言葉で少しずつ少しずつ進んでいる。
完成形を持っている人なんて一人もいないに等しい。
飛び込んでから考えろ。
これを読んでくれている人がどれだけいるかわからないけれども、
まずね、どんな世界でも同じなんだと言いたい。
「飛び込んでから考えろ。」
やる前からやらない理由作るな。
仕事でもそういう奴を何人も見てきた。
出来ない理由じゃなくてやらない理由を先に作る。
全ては飛び込んでから。
環境が人を変えるとよく言う。
その通り。
αのカード1枚買って、
残り39枚Unlimited版でもいい、
なんならRevisedや第四版でもいい、
仮組みからスタートよ。
なんとなくこんなゴールしてえなって思いながら40枚を描くの。
最初はRevised版とかでごまかすカードがあってもいい。
まずは40枚の構成を作ってみる。
それ目指してちょびっと背伸び。
ちょびっとずつお買い物。
だんだん出来ていく40枚のかたまり。
楽しいよ、これ。
一生かけて作る気持ちそのものを自分で作ってみよう。
オールドスクールでもヴィンテージでもそれは同じ。
もっと言えば勉強も遊びも全部同じ。
飛び込まないなら一生わかんない世界ばっかりだ。
全部を選ぶ事は出来ないから、
その中から好きなものに特化するのが良い事だ。
八方美人で半端な奴は一番つまんねえ人生になる。
MTGやっているかと思ったらデュエマ、
デュエマやっているかと思ったらポケカ、
いつの間にかポケカやめてワンピース。
あっちへふらふらこっちへふらふら。
こういう人は物事の面白さがわからないまま次へ行っちゃう。
薄っぺらで話題性のない人間に育つことだろう。
反面、オタクというのは誇れる事だ。
その世界にどっぷりの人の事だからだ。
そういう人のほうがそれぞれの世界で面白いものを体験出来る。
人間なんて万能じゃないんだから、
1つか2つくらいに世界を絞って楽しむほうが面白い。
その意味ではα40やオールドスクールは飛び込んでしまえと思う世界。
せっかくこんな面白いカードゲームの世界を知れたのだから。
α40の魅力はそういう究極を知る道のりでもある。
それから、
時間をかけて40枚のデッキを組むという事で、
他とは違うデッキに対する愛着が湧いてくる。
この気持ちはα40をやった人なら
「うんうん。」
と頷いてくれるに違いない。
最後に
α40の世界なんて、
誰もが不自由の世界だ。
《Black Lotus》を何枚も持っている人なんて世界に一握り。
・・・と書いてみたが、
そもそもTCGだろうがそれ以外の遊びだろうが、
どこの世界も不自由な世界なんだわ。
お金と時間と健康があればあらかた自由になるけども、
そんな人も一握り。
不自由を少しでも自由にしようと思うから楽しいのであって、
ワガママと文句を言っている間は面白くはならない。
というわけでαの世界に飛び込もう。
たった1枚でいいからαのカードを買い、
自分に向かってこう言おう。
「面白くなってきやがった。」
と。
ネガティブな思考しているよりこっちのがいい。
そしてこんな文で一人でもα40の世界に飛び込んで来てくてたら、
店主も言うのだ。
「面白くなってきやがった。」
ではまた。
