EDHに望まれるもの
目次
1.《ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ》デッキリスト
2.ブラケットにおけるキルターンの目安
3.セラ店主の周囲
4.今の公式EDHの向き
5.《創造の座、オムナス》で戦って
6.ブラケットは本当に必要なのか
7.最後に
とりあえずこのデッキを見てほしい。
《ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ》デッキリスト



ジェネラル:《ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ/Yorvo, Lord of Garenbrig》
-クリーチャー38枚-
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
《フィンドホーンのエルフ/Fyndhorn Elves》
《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
《東屋のエルフ/Arbor Elf》
《金のガチョウ/Gilded Goose》
《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》
《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》
《樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers》
《スカイシュラウドのレインジャー/Skyshroud Ranger》
《ティタニアの僧侶/Priest of Titania》
《ロナスの狂信者/Fanatic of Rhonas》
《スクリブのレインジャー/Scryb Ranger》
《ぶっとび全開、ミケランジェロ/Michelangelo, Weirdness to 11》
《養育者、マーウィン/Marwyn, the Nurturer》
《夢の円環のドルイド/Circle of Dreams Druid》
《エルフの指導霊/Elvish Spirit Guide》
《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade》
《永遠の証人/Eternal Witness》
《西の樹の木霊/Kodama of the West Tree》
《ウッド・エルフ/Wood Elves》
《再利用の賢者/Reclamation Sage》
《刻み角/Manglehorn》
《激情の共感者/Fierce Empath》
《守護の増強者/Guardian Augmenter》
《ケイラメトラの侍祭/Karametra's Acolyte》
《強靭形態の調和者/Mightform Harmonizer》
《コナーズの呪い、リザード/Lizard, Connors's Curse》
《狩猟の統率者、スーラク/Surrak, the Hunt Caller》
《獣に囁く者/Beast Whisperer》
《秘密を知るもの、トスキ/Toski, Bearer of Secrets》
《活力を穢すもの/Defiler of Vigor》
《オーランの凍り牙/Ohran Frostfang》
《シルバーバックの古老/Silverback Elder》
《ナカティルの戦群れ/Nacatl War-Pride》
《フレイアリーズの信奉者/Disciple of Freyalise》(裏面土地)
《巨大猿、コグラ/Kogla, the Titan Ape》
《収穫の魂/Soul of the Harvest》
《威厳の魔力/Regal Force》
-インスタント9枚-
《Legolas's Quick Reflexes》
《狂暴化/Berserk》
《英雄的介入/Heroic Intervention》
《強行突破/Ram Through》
《活性化のうねり/Invigorating Surge》
《ぼやかす薄霧/Obscuring Haze》
《活性の力/Force of Vigor》
《野生語りの帰還/Return of the Wildspeaker》
《星の深淵/Lifestream's Blessing》
-ソーサリー2枚-
《カロニアの牙/Fangs of Kalonia》
《リシュカーの巧技/Rishkar's Expertise》
-エンチャント11枚-
《硬化した鱗/Hardened Scales》
《繁茂/Wild Growth》
《楽園の拡散/Utopia Sprawl》
《レベルアップ/Level Up》
《枝分かれの進化/Branching Evolution》
《ハイスコア/High Score》
《八百長試合/Fight Rigging》
《ガラクの蜂起/Garruk's Uprising》
《守護者計画/Guardian Project》
《不自然な成長/Unnatural Growth》
《巨人育ち/Raised by Giants》
-アーティファクト9枚-
《太陽の指輪/Sol Ring》
《溶岩拍車のブーツ/Lavaspur Boots》
《影槍/Shadowspear》
《打ち砕かれた尖塔、オゾリス/Ozolith, the Shattered Spire》
《ベルト・オヴ・ジャイアント・ストレングス/Belt of Giant Strength》
《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
《新型ヌンチャク/Novel Nunchaku》
《ロナスの碑/Rhonas's Monument》
《グレートヘンジ/The Great Henge》
-プレインズウォーカー1枚-
《解き放たれた者、ガラク/Garruk, Unleashed》
-土地29枚-
《虹色の眺望/Prismatic Vista》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《ギャレンブリグ城/Castle Garenbrig》
《ホビット庄/The Shire》
《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》
《眷者の居留地/Bonders' Enclave》
《タイライトの聖域/Tyrite Sanctum》
《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ/Yavimaya, Cradle of Growth》
18《森/Forest》
そのへんに転がっていたパーツで店主が組んだデッキだ。
以前から推している《ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ》のEDHデッキ。
ゲームチェンジャーは0枚。
少しだけガチるなら《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》採用くらいかな。
ブラケットに当てはめるなら、ゲームチェンジャー0枚ならブラケット2でいいのかね、これ。
ブラケットにおけるキルターンの目安
で、各ブラケットにはこういう目安があるんだそうだ。
ブラケット4:キルターン最低4
ブラケット3:キルターン最低6
ブラケット2:キルターン最低8
これは、
倒せるターンに倒したら駄目なのか?
このヨルヴォ君、ゲームチェンジャーは1枚も入っていないが、
誰か一人を殴り倒すだけなら5ターン目に十分届く。
2ターン目にヨルヴォを出して、
3ターン目から殴り始めて、
4ターン、5ターンと同プレイヤーを殴ればジェネラルダメージ21点は狙える。
つまり、組んだ側に何の作為もないのに、普通に回すと目安をはみ出す。
しかもヨルヴォは強いジェネラルでもなんでもない。
上位種に《養育者、マーウィン/Marwyn, the Nurturer》がいるくらいだ。
(完全な上位種じゃないけどデッキバランス的に上位種。)
そのマーウィンもゲームチェンジャー0枚で組める。
ここが引っかかるところだ。
カードリストの条件は全部守っているのに、勝つのが早すぎるという理由で外れる。
じゃあどうしろというのか。
殴れる盤面で殴らないでおけ、ということになる。
それは勝負を捨てろと言っているのと同じだ。
店主が嫌なのは「早く勝つな。」と直接言われることではない。
「目安を守ろうとすると、
勝てる手を自分で選べない場面が出てくる。」
という、その構造のほうだ。
セラ店主の周囲
先日、EDHで遊んだときの話をしよう。
ブラケットの話なんて誰もしない卓で、
《魔女、ヤ・シュトラ・ルル/Y'shtola, Night's Blessed》に先手3ターン目で全員倒された。
ブラケットの目安で言えば、4でもアウトな速度だ。
で、その場はどうなったか。
「おつかれー。次行こっかー。」
それだけだった。
先手3ターン目に決着ということは、残りの三人は2ターンしか回していない。
それでも
「ぶん回ったらそんなもんよな。」
でおしまい。
みんなで次のゲームに行った。
ついでに
《魔女、ヤ・シュトラ・ルル》ってcEDHに入るジェネラル?
と言われたらそうでもないような気もする。
「好きなもん好きな形で使って勝ちに行ってくれ。」
というだけの状態で平和にゲームしているのがウチの周囲だ。
ネットのブラケット論争など誰も気にしていない。
今の公式EDHの向き
一方でネットを見ると、
「これはブラケットいくつですか?」
「これはブラケット3じゃない、4だから駄目だ!」
「デュアルランドを持っている奴から殴れ!」
こういう話になっている。
面白いのは、
卓の上で実際に起きた3ターンキルは誰も咎めなかったのに、
ネット上では紙のリストを見ただけで咎め合いが起きていることだ。
これは人が悪いんじゃない。
余計な物差しができたから、
その物差しで測るという空気が生まれてしまったんだと思う。
今の公式のEDHは、あちこち向きがおかしくなっている気がする。
争いを生んでいるだけでなく、
参入障壁を酷いものにしている。
《宝石の睡蓮》も未だに禁止のままだしね。
日本の話に限れば、EDHは甘口辛口くらいの線引きでちょうどよかった。
あれは中身まで決めてこない。
辛いかどうかは自分で判断するし、合わなければ次は別の卓に行く。
二分化程度ならわかりやすいし。
ブラケットの5段階に分割は人まで分割してしまう。
創造の座、オムナスで戦って
もう一つ、最近あった話を。
「英宝さんの《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation》、
一年以上EDHを一緒にやってきたけど初めて対戦しました。」
と言われたことがあった。
一時期、強すぎるデッキはアカンかもしれないと遠慮していた影響で、
一度もマッチングしなかったんだろう。
ところがこれを1~2度使った後に、
同卓した別の人から
「もう一回オムナスを使って欲しい。」
と言われて使った日があった。
強いデッキのほうが楽しいんだそうだ。
嬉しい一言だった。
この話が言いたいのは、
「店主が遠慮していた一年は誰の得にもなっていなかった。」
ということ。
相手を楽しませるつもりで引っ込めていたものが、
実はその相手が見たかったものだった。
配慮のつもりが、相手の楽しみを勝手に決めていた。
人それぞれだよね、こういうのって。
自分も強いデッキのほうが好きだから、
相手がどんだけ強くても構わない。
自分が現在研究中のデッキだって、
その強い相手を基準に練り上げたいし、
ある程度の完成形を自力で作りたいから、
わざわざ弱いデッキにしてもらう必要なんか全く無し。
ブラケットは本当に必要なのか
ここまで書いてきて、
言いたいことはだいたい一つにまとまる。
結論として言いたい事は、
ブラケットって本当に必要なの?
そもそもTCGって他人忖度するゲームだったっけ?
違うでしょ。
持ってるカードで勝負するゲームでしょ?
それにさ、
EDHって
「自分の好きなジェネラルで、
いかに自分の手持ちカードで強いデッキに出来るか?」
というものを突き詰める遊び方だと思うんだけども。
(cEDHは別ものとしても。)
その根底覆すものじゃないでしょ。
それに、差があるのは当たり前の話でもある。
仮の話、
スマホゲームに100万突っ込んでいて、
TCGに50万だけ突っ込んだ人Aさんは、
TCGに150万突っ込んだ人Bさんには勝てなくて当たり前。
逆にBさんはTCGに150万突っ込んで、
スマホゲームは無課金の人はスマホゲームの世界では底辺。
ただそれだけの事じゃないの?
という話。
同じ資金力でもこうなるのだし、
まして資金力は人それぞれ。
差があって当たり前のものを、
「忖度をルールに落とし込む」
なんて間違った事をしようとするから軋轢が生まれる。
トラブルのもとなんてさっさと廃止してしまえと思う。
最後に
棲み分けを助けるところまでで手を止める。
中で何をどう遊ぶかには踏み込まない。
店主が公式に望むのはそれだけだ。
ではまた。









