Survival of the Fittest/適者生存-2
今回のお題は
《適者生存/Survival of the Fittest》。
《Survival of the Fittest/適者生存》
コスト:1緑
エンチャント
(緑),クリーチャー・カードを1枚捨てる:あなたのライブラリーからクリーチャー・カードを1枚探す。そのカードを公開し、あなたの手札に加える。その後あなたのライブラリーを切り直す。
レア
2010年12月ついに《適者生存/Survival of the Fittest》はレガシー環境で禁止になってしまった。
《適者生存/Survival of the Fittest》のこらむを書いた2004年12月から6年。
このカードは強すぎたのだろう。
6年前にこらむに書いた言葉、
「《適者生存/Survival of the Fittest》が失敗作(強すぎるという意味で)なのか、
《俗世の教示者/Worldly Tutor》が大大大大失敗作なのか」
この言葉には完全に答えが出た。
《適者生存/Survival of the Fittest》が強すぎるという意味で失敗作だったようだ。
この数年で出たクリーチャーたちが悪すぎたとも言える。
《復讐蔦/Vengevine》を墓地に落とし、(可能なら複数枚)
《メムナイト/Memnite》
《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwara》
《粗石の魔道士/Trinket Mage》
あたりを適度にプレイするだけで、
墓地から《復讐蔦/Vengevine》が戻ってきて総攻撃。
やろうと思えば緑単色でも実現してしまう事にも問題があったのだろう。
他にも、
《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》
《Phyrexian Devourer》
のコンボなど不思議な事が多く出来るようになったおかげで、
レガシー環境をがあまりに荒れると判断されたようだ。
ただ、あまりに荒れるというのなら、
どうして《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》や、
《むかつき/Ad Nauseam》の存在を放置しておくのかという点は、甚だ疑問だ。
《適者生存/Survival of the Fittest》は確かに強いカードだが、
何もできないまま瞬殺されるというものでもなければ、
あまりに動きが速く、対応不可能であるというものでもない。
レガシーのストーム系のデッキや《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》を使ったデッキのほうが、
「ゲームになっていない。」と判断されるもののように思える。
《適者生存/Survival of the Fittest》はそのカード名が示すように、
適応者だけが生き残る世界で生存できなくなってしまった。
《適者生存/Survival of the Fittest》が生存出来る環境はヴィンテージだけとなった。
もっとも自然淘汰というにはあまりに無理のあるものだったが。
2010年12月には日本で世界選手権も行われた。
この会場でも《適者生存/Survival of the Fittest》の話題は随分と出た。
「《適者生存/Survival of the Fittest》はもう禁止になるんじゃないのか?」
「いや、緑のカードは基本的に禁止にならないだろう。」
「しかし緑のカードにしてはこのチューター力はつよすぎる。」
「とはいえ強すぎるというほどでもない。」
色々な意見を多くの人から聞けた。
世界選手権のサイドイベントレガシーでは、参加者282名中の上位8名のデッキは、
優勝:チームアメリカ/Team America
準優勝:マーフォーク(青単)/Merfork
第3位:チームアメリカ/Team America
第4位:《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》
第5位:アド・ストーム/ANT
第6位:《実物提示教育/Show and Tell》+《集団意識/Hive Mind》
第7位:《実物提示教育/Show and Tell》+《集団意識/Hive Mind》
第8位:《実物提示教育/Show and Tell》+《騙し討ち/Sneak Attack》
であり、《適者生存/Survival of the Fittest》が入っているデッキは1つも無かった。
同じ世界選手権中の別のレガシーでは、参加者78名中の上位8名のデッキは、
優勝:ウーズサバイバル/Ooze Survival
準優勝:ニューホライズン/New Horizon
第3位:ウーズサバイバル/Ooze Survival
第4位:チームアメリカ/Team America
第5位:ズー(赤緑白)/Zoo
第6位:土地単風景の変容/Lands
第7位:マーフォーク(青単)/Merfork
第8位:《実物提示教育/Show and Tell》+《騙し討ち/Sneak Attack》
となっており、こちらでは上位に2人ほど存在している。
さらに別の日のレガシーでは(同世界選手権中)、参加者140名中の上位8名のデッキは、
優勝:カウンタートップゴイフ/CounterTop-Goyf
準優勝:《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》
第3位:緑白サバイバル/GW Survival
第4位:発掘/Dredge
第5位:ズー(緑白赤)/Zoo
第6位:サバイバルズー/Survival Zoo
第7位:《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》
第8位:ウーズサバイバル/Ooze Survival
多岐にわたる使い方ではあるが、3名が《適者生存/Survival of the Fittest》を使用していた。
この結果だけ見ると別に禁止しなくてもよかったのではないか?とも思ったり、
《実物提示教育/Show and Tell》のほうがまずいカードなのではないか?とも考えられる。
少なくとも《適者生存/Survival of the Fittest》が脅威となっている感は無いと答える人のほうが多いだろう。
しかし、この世界選手権後のルール変更で禁止が発表されてしまった。
5年以上もの間禁止されなかった事からも、
この間に出たクリーチャーカードがいかに強いかを物語る。
その中でも《適者生存/Survival of the Fittest》を禁止にしてしまう要因だったのものは、
やはり《メムナイト/Memnite》、《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》 、《復讐蔦/Vengevine》の3種だ。
《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》のほうは、
《Phyrexian Devourer》と《トリスケリオン/Triskelion》が墓地にあり、
《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》を場に出せば勝ちである。
《メムナイト/Memnite》、《復讐蔦/Vengevine》のほうは、
《復讐蔦/Vengevine》を墓地に2~4枚落とし、
《メムナイト/Memnite》と《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwara》(マッドネスでプレイ)
をプレイすれば即座に8~16点分が速攻アタック。
次のターンには20点を削りきれる勢いがある。
1ターン目:セットランドから《極楽鳥/Birds of Paradise
2ターン目:セットランド、《適者生存/Survival of the Fittest》プレイ、1度起動。
3ターン目:《復讐蔦/Vengevine》タイプは《復讐蔦/Vengevine》4枚墓地落としから、
《メムナイト/Memnite》と《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwara》 (マッドネスでプレイ)
4体の《復讐蔦/Vengevine》が攻撃。
4ターン目:《復讐蔦/Vengevine》の再度アタックだけでほぼ終了。
《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》タイプは必要パーツである、
《Phyrexian Devourer》と《トリスケリオン/Triskelion》を墓地に落とし、
《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》プレイから瞬殺が、
ほぼ同程度のターン数でおこなえる。
決まればどちらも4ターン目には相手の死が見える。(邪魔されないという前提で)
とはいえ、Zoo、バーン、ゴブリン、実物提示教育、ストーム、親和、ドレッジ…と多種多様のレガシーデッキは、
どれも案外と4ターン目までに決着を見るデッキは多い。
CTGと呼ばれるカウンタートップゴイフやロームのようなデッキのほうが少ない。
こういう面からも禁止にするほどだったのかどうかに少々の疑問点は残ってしまうが、
決まったことなのでこれはどうすることもできないだろう。
いつか解禁される事を期待するより他はない。
どちらのデッキも《適者生存/Survival of the Fittest》が出た当初には存在しなかった、
墓地にある事によって効果を発揮するタイプのカードという、
異例のカードがこのような結果を招いたと言える。
そういえば自分は《適者生存/Survival of the Fittest》をデッキに入れて公式大会に出た事が1度もない。
フリーでは何度も作ったデッキであるにも関わらず、公式大会では一切使わなかった。
こうして禁止になってしまうと少々残念である。
一度くらいは公式大会で使ってみたかった。
また、《適者生存/Survival of the Fittest》の禁止と同時に、
《時のらせん/Time Spiral》がレガシーで解禁された。
これによってかなりレガシーの環境が変化するだろう。
この変化でレガシーの環境がより楽しめる環境になることを祈ろう。
ではまた。









