EDHデッキ紹介その66(Selvala, Explorer Returned/帰還した探検者、セルヴァラ)
今回のデッキ紹介は
《帰還した探検者、セルヴァラ/Selvala, Explorer Returned》。
常連のお客様が
「《帰還した探検者、セルヴァラ》でEDHデッキ作ったんですが、
あんまり強くならなかったので、
Serraさんが作ったらどうなりますかねえ?」
という話になったので、
じゃあ作ってみようという事で作ったデッキ。

《Selvala, Explorer Returned/帰還した探検者、セルヴァラ》
コスト:1緑白
伝説のクリーチャー エルフ(Elf) スカウト(Scout)
協議 ― (T):各プレイヤーはそれぞれ自分のライブラリーの一番上のカードを公開する。
これにより公開された土地でないカード1枚につき、
あなたのマナ・プールに(緑)を加えるとともに、あなたは1点のライフを得る。
その後、各プレイヤーはそれぞれカードを1枚引く。
2/4
レア
コンスピラシーに登場した不思議な生物。
3マナで2/4となかなかのスペックだが、
最初からジェネラルダメージには一切期待しないように。
起動能力を止められない限りはこの生物は能力起動が基本。
タフネス4が地味に強く、
そしてエルフである事がとても優秀。
《寺院の鐘/Temple Bell》のような能力なのだが、
ライフは得られるわ、マナは出るわと、
他に類を見ない能力。
店主の大好きな《三日月の神/Kami of the Crescent Moon》のように、
他者にまでカード引かせる点はデメリットだが、
言うまでもなく使い道次第。
注意点としては、
・この能力はマナ能力のため、対応して何かすることは出来ない。
・呪文を唱えている間(または起動型能力を起動している間)にそのコストを支払うために、
この能力を起動し、それでもコストを支払えなかった場合、
呪文を唱える手順(起動型能力を起動する手順)は巻き戻される。
通常ならば巻き戻す際に、その手順の間に起動したマナ能力も巻き戻されるが、
この能力はライブラリーのカードの公開を伴うため、この能力は巻き戻されない。
後者は滅多に起きないが、
前者は起き得る。
刹那付きの呪文、例えば《捕縛の言葉/Word of Seizing》や《拭い捨て/Wipe Away》を撃たれた場合。
普通の能力ならば
刹那能力で
「この呪文がスタックにあるかぎり、プレイヤーは呪文を唱えられず、
マナ能力でない起動型能力を起動できない。」
となるが、
《帰還した探検者、セルヴァラ》の能力はマナ能力なので起動可能。
仮に残りライフ2で《突然のショック/Sudden Shock》を撃たれても、
能力起動で1枚でも土地でないカードが公開されれば、
刹那呪文より先に解決されてライフが得られるため、生き残る事が出来る。
当然マナ能力なので《もみ消し/Stifle》も出来ない。
《真髄の針/Pithing Needle》で止める事も出来ない。
《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence》では止まる。
《呪われたトーテム像/Cursed Totem》でも止まる。
刹那呪文を無視してライフを得たりカードを引ける能力は、
他には一切無いと言えるほど珍しい。
デッキは以下。
ジェネラル
《帰還した探検者、セルヴァラ/Selvala, Explorer Returned》
-クリーチャー36枚-
《東屋のエルフ/Arbor Elf》
《遺産のドルイド/Heritage Druid》
《ジョラーガの戦呼び/Joraga Warcaller》
《樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers》
《極楽鳥/Birds of Paradise》
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
《アヴァシンの巡礼者/Avacyn’s Pilgrim》
《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》
《Fyndhorn Elves》
《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
《ボリアルのドルイド/Boreal Druid》
《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote》
《天光を求める者/Seeker of Skybreak》
《ティタニアの僧侶/Priest of Titania》
《エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid》
《鏡の精体/Mirror Entity》
《永遠の証人/Eternal Witness》
《スカイシュラウドのレインジャー/Skyshroud Ranger》
《桜族の斥候/Sakura-Tribe Scout》
《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》
《スクリブのレインジャー/Scryb Ranger》
《再利用の賢者/Reclamation Sage》
《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》
《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》
《失われた業の巫師/Shaman of Forgotten Ways》
《森林の怒声吠え/Woodland Bellower》
《Elvish Spirit Guide》
《銅角笛の斥候/Copperhorn Scout》
《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》
《威厳の魔力/Regal Force》
《旅するサテュロス/Voyaging Satyr》
《激情の共感者/Fierce Empath》
《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》
《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》
《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》
-インスタント11枚-
《召喚士の契約/Summoner’s Pact》
《みなぎる活力/Vitalize》
《俗世の教示者/Worldly Tutor》
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
《輪作/Crop Rotation》
《有毒の蘇生/Noxious Revival》
《自然の要求/Nature’s Claim》
《流刑への道/Path to Exile》
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
《エラダムリーの呼び声/Eladamri’s Call》
《夜明けの集会/Congregation at Dawn》
-ソーサリー4枚-
《動員/Mobilize》
《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
《歯と爪/Tooth and Nail》
《無垢への回帰/Seeds of Innocence》
-エンチャント8枚-
《Nature’s Chosen》
《森の知恵/Sylvan Library》
《適者生存/Survival of the Fittest》
《調和の中心/Concordant Crossroads》
《オーラの破片/Aura Shards》
《賦活/Instill Energy》
《楽園の拡散/Utopia Sprawl》
《繁茂/Wild Growth》
-アーティファクト11枚-
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《水蓮の花びら/Lotus Petal》
《金属モックス/Chrome Mox》
《暗黒のマントル/Umbral Mantle》
《千年霊薬/Thousand-Year Elixir》
《雲石の工芸品/Cloudstone Curio》
《Mana Crypt》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
《精神隷属器/Mindslaver》
-土地29枚-
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《湿地の干潟/Marsh Flats》
《乾燥台地/Arid Mesa》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
《魂の洞窟/Cavern of Souls》
《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》
《Savannah》
《低木林地/Brushland》
《ワイアウッドの番小屋/Wirewood Lodge》
《寺院の庭/Temple Garden》
《統率の塔/Command Tower》
《サングラスの大草原/Sungrass Prairie》
《樹木茂る砦/Wooded Bastion》
《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》
《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
8《森/Forest》
2《平地/Plains》
——————————
何が何でも2ターン目にジェネラルを着地させる事を目的としている。
ジェネラルがいないとただのガッカリなエルフデッキに成り下がるので、
何が何でもジェネラルを出そう。
1度くらい除去されても5マナで再プレイなら軽いほうだ。
使い方の基本は以下。
2ターン目に《帰還した探検者、セルヴァラ》が着地出来たら、
3ターン目は少しおとなしく。必要な展開だけして、
《帰還した探検者、セルヴァラ》起動せずという事も。
動き出すのは3ターン目が終わった後、右のプレイヤーのエンドから。
ここで一度《帰還した探検者、セルヴァラ》を起動。
4ターン目のメインフェイズからが本番。
ここからは何回《帰還した探検者、セルヴァラ》を起動出来るかどうかで決まる。
可能な限りのアンタップ手段を駆使して、
マナとドローとライフを増やそう。
無限コンボもいくつかが搭載されており、
どれも《帰還した探検者、セルヴァラ》を必要としている。
以下にそれを紹介。
まずは1枚で半分くらいはカタがついてしまうカード、《暗黒のマントル/Umbral Mantle》。

《Umbral Mantle/暗黒のマントル》
コスト3
アーティファクト 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは「(3),(Q):このクリーチャーは、ターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。」を持つ。
((Q)はアンタップ・シンボルである。)
装備(0)
アンコモン
これ1枚で1人を瞬殺する事もあれば、
全員を倒すところまでつながる場合もある。
この《暗黒のマントル》を《帰還した探検者、セルヴァラ》に装備させ、
あとは可能な限りの連続起動。
対戦相手が3人いる場合は、
《帰還した探検者、セルヴァラ》の能力起動で公開するカードは4枚。
土地以外が公開されればマナが出るので、
土地以外が0枚:0マナ(3マナ払えば再度起動。)
土地以外が1枚:1マナ(2マナ払えば再度起動。)
土地以外が2枚:2マナ(1マナ払えば再度起動。)
土地以外が3枚:3マナ(±0で再度起動。)
土地以外が4枚:4マナ(マナが1増えて再度起動。)
となる。
デッキ内の土地枚数は人それぞれだが、
土地1:他2
くらいの割合であると想定出来るため、
起動時の土地以外が公開される期待値は3前後になる。
途中で《動員》や《賦活》などのカードを引けた場合は、
さらに継続率がアップ。
20枚以上カードを引き、20ライフ以上得る事も珍しくない。
単純に起動し始めたら10回以上の起動が可能になる事は珍しくない。
《暗黒のマントル》のアンタップを10回起動出来たらチャンス到来。
一度マナが0になるまで動いて、
ブロッカーのいない人を殴れば、ジェネラルダメージ21点が成立。
4マナ以上出せる《ティタニアの僧侶》や《エルフの大ドルイド》が、
召喚酔いをしていなければ全員が倒せる。
《暗黒のマントル》を使って無限マナを出してから、
無限マナが出ている状態で今度は《帰還した探検者、セルヴァラ》に装備。
《帰還した探検者、セルヴァラ》の能力を何回でも起動可能になるので、
《適者生存》が来るまで起動。
《適者生存》を出して、エルドラージ2神のどちらかを捨てる。
これでいつでも自分だけライブラリーを回復させられるので、
あとは何度でも起動し続けて対戦相手のライブラリーが無くなるまで、
ひたすら《帰還した探検者、セルヴァラ》の能力を起動すればOK。
白緑で俗に言う「モマベル」が出来るようなものだ。
これとほぼ似た方法が別のカードでも可能だ。
《鏡の精体》
《ワイアウッドの共生虫》
の2枚でOK。
《帰還した探検者、セルヴァラ》が能力起動出来るる状況でこの2枚を出す。
《帰還した探検者、セルヴァラ》を起動。
マナが出たところで《鏡の精体》の能力でX=1を宣言。
《ワイアウッドの共生虫》が全てのクリーチャータイプを持つので、
自身の能力で自身を戻し、《帰還した探検者、セルヴァラ》をアンタップ。
《帰還した探検者、セルヴァラ》を起動。
マナが出たところで《鏡の精体》の能力でX=1を宣言。
《ワイアウッドの共生虫》の能力起動。
こちらは2マナあれば連続起動可能なので、
《暗黒のマントル》よりも継続率が高い。
《ティタニアの僧侶》や《エルフの大ドルイド》との組み合わせに至っては、
《鏡の精体》
《ワイアウッドの共生虫》
《ティタニアの僧侶》or《エルフの大ドルイド》
だけでOK。
《鏡の精体》をX=1で起動し、
《ティタニアの僧侶》から最低3マナが出るので3マナ出し、
(実際はジェネラルがいる事を考えると最低4マナ)
《ワイアウッドの共生虫》を起動。
これを繰り返すだけで1マナずつ余っていく。
《暗黒のマントル》より条件が楽だ。
状況にもよるものの、
《歯と爪》を撃ってお約束の
《ゼンディカーの報復者》+《威厳の魔力》
ではなく、
《鏡の精体》+《ワイアウッドの共生虫》
を持ってきてしまえばそれで決まる事もある。
これらのコンボが成立した場合、
ライブラリーを全部引き切る事が可能になるので、
あとはどんな方法もとる事が出来る。
を使えば全プレイヤーの残りのターンを奪えるし、
で全プレイヤーのパーマネントを破壊した後に、
《失われた業の巫師》の圧倒能力起動で全員瞬殺も可能。
無限パーツの1つとして《精神隷属器》が出ているが、
このカードの主目的は無限ではない。
《帰還した探検者、セルヴァラ》を連続起動した際に、
相手を倒しきれない場合、
そのうちの1人のターンをコントロールして、
次ターンに自分が負けない流れを作るために入っている。
1:最も危険な行動をしそうな相手
2:最も展開している相手
3:1か2を潰す事が可能な相手
この3択を上手く選択出来れば勝利は目の前。
《精神隷属器》はそういった意味では保険的な役割。
重たいと考えれば抜いても良い1枚。
大半の戦いは大量展開したところから、
・《失われた業の巫師》の圧倒能力起動+攻撃
・《孔蹄のビヒモス》
・無限コンボ
・ジェネラルダメージ
・エルドラージ2神
のどれかで勝ちに行けるため、
《精神隷属器》の出番はそれほど多くない。
デッキ内容について、
《教術師の石/Magewright’s Stone》は?
《太陽のタイタン/Sun Titan》は?
と聞かれる事が何度かあった。
どちらも重いので抜いた。
《村の鐘鳴らし/Village Bell-Ringer》は?
と言われた事もあるが、
これも白マナが重いという理由で抜いた。
緑マナは大量に出るが、白マナは限られた数しか出ないため、
速度と強さを重視した際に抜けた。
上記3種とも決して弱いわけではない。
なお、このデッキは基本的にはパズルゲームのようなもの。
《三日月の神》と同じように、
動き出したら自分だけが動いている状態に近くなる。
ただし、《悟った達人、ナーセット/Narset, Enlightened Master》のように、
何も考えないデッキと違って一手一手を自分で考える必要がある。
《帰還した探検者、セルヴァラ》の能力が他者にも恩恵を与えてしまうため、
ミスは命取りになる事もある。
そのため、使っていてもなかなか飽きない。
興味が湧いたら是非使ってみていただきたい。
白緑最強ジェネラルは《艦長シッセイ/Captain Sisay》と思っていたが、
《帰還した探検者、セルヴァラ》のほうが上の可能性は高い。
個人的には《三日月の神》と同レベルのお気に入りジェネラルとなった。
ではまた。








