2026年2月9日発表 EDH禁止改定について
今回の禁止改定について。
2026年2月9日 禁止改定
2026年2月9日にEDHの禁止制限告知が行われた。
・(公式記事)2026年2月9日 統率者戦 禁止制限告知
・(公式記事)2026年2月9日 統率者戦ブラケット(ベータ版)更新
今回の禁止制限の内容は以下の通り。
禁止:
無し
禁止解除:
・《生命の律動/Biorhythm》
・《呪文追い、ルーツリー/Lutri, the Spellchaser》
(ただし、相棒では禁止のまま)
WotCは本当にいつもわかっていない。
《生命の律動》について。

《生命の律動/Biorhythm》
コスト:6緑緑
ソーサリー
各プレイヤーのライフの総量は、そのプレイヤーがコントロールするクリーチャーの数に等しくなる。
レア
そもそもEDH発足当時から禁止であった事がおかしい。
8マナのソーサリーだよ、これ。
効果なんて、
「自分のコントロールしている生物の数と同じライフになる。」
だからね。
EDHはある程度クリーチャー戦になる中で、
《生命の律動/Biorhythm》撃たれて死ぬ奴は
「クリーチャー一体も出してないのが悪い」
にしかならない。
逆な言い方をすると
「生物が異様に少ないデッキはコンボデッキである事が多いので、
そんな奴は死んでも構わん。」
なので、
最初からこんなものは解禁されていても良かった。
(あくまでおおよそのデッキ比率でね。)
これを撃った場合に起き得る事は、
「撃った奴がトークン1億体並べていて、
他が一気にライフが減る。」
はありえる。
でも、別にゲームがそれで確定はしないし、
ジェネラルダメージという方法で倒す方法は残るし。
「ゲームが長引いてつまらない。」
にはなりにくいカードだよ、これ。
《呪文追い、ルーツリー》について。

《呪文追い、ルーツリー/Lutri, the Spellchaser》
コスト:1(青/赤)(青/赤)
伝説のクリーチャー エレメンタル(Elemental) カワウソ(Otter)
相棒 ― あなたの開始時のデッキに入っている土地でない各カードが、それぞれ異なる名前を持っていること。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、ソーサリーとして(3)を支払うことでゲームの外部からそれをあなたの手札に加えてもよい。)
瞬速
呪文追い、ルーツリーが戦場に出たとき、あなたがこれを唱えていた場合、あなたがコントロールしていてインスタントかソーサリーである呪文1つを対象とし、それをコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。
レア
別にこのカードはひどく強いのではない。
禁止されてきた理由はあくまで相棒ルールの問題と、
EDHのデッキ構築ルールの性質上の問題。
「禁止解除はしてあげるけど、
相棒としてはまだ禁止のままだからね。」
って言い出すくらいなら、
最初からEDHで相棒ルール禁止しろ。
デッキを101枚にするほうがEDH的にはズレているんだから。
・・・とここまでは個別のカードへの感想だし、
多分みんなも似たような感想なんじゃないかな。
一言で片付けるなら、
「どうでもいいカードが禁止解除された。」
だけだと思う。

《宝石の睡蓮/Jeweled Lotus》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
の2つはどうなってんだよ!
と言いたい人は多そうだ。
禁止されなかったカード達
けれども、問題なのは禁止が何も無かった事。
前日までにネットで話題になったものとしては、

《リスティックの研究/Rhystic Study》
《タッサの神託者/Thassa’s Oracle》
あたりが危ないんじゃないか?
という話が出ていた。
《リスティックの研究/Rhystic Study》は
海外のcEDHのコミュニティでもトラブルがあったそうだ。
《タッサの神託者/Thassa’s Oracle》は海外でも問題視されているのは以前から。
何故か海外やAIにまで「Sushiコンボ」で通じる。
ま、ここの文章なんて個人の感想なので、
聞き流してくれて構わないのだけれども、
下記って禁止でいいと思うのよね。
《神秘的負荷/Mystic Remora》
《リスティックの研究/Rhystic Study》
《むかつき/Ad Nauseam》
《深淵への覗き込み/Peer into the Abyss》
《死の国からの脱出/Underworld Breach》
《無限への突入/Enter the Infinite》
《ドラニスの判事/Drannith Magistrate》
《虚空の選別者/Void Winnower》
《全知/Omniscience》
《多元宇宙と共に/One with the Multiverse》
簡単に言うと、
・過剰なアドバンテージを得てゲームを決めかねないカード。
・ゲームを長引かせ、トラブルの元となるカード。
・コストを一方的に踏み倒してアドバンテージを得るカード。
・人との対話を喪失させるカード。(曖昧な言い方だけど。)
はある程度禁止でいいんじゃない?
というだけ。

《グリセルブランド/Griselbrand》は禁止だけど、
《深淵への覗き込み》や《むかつき》ならいいの?
って思う話だし、
いつまでも青にメスが入らないのもおかしいでしょって思う。
EDHで禁止すべき制度
で、制度をもうちょっと整備すべきだと思う。
EDHというのはもっと気楽に入れる世界にすべきで、
ルールが難解になるとそれだけ入りにくくなってしまう。
ゆえに、
●相棒禁止
●勝利条件カード禁止
●共闘禁止
のほうがシンプルだろうと思う。
何やら今、ハイブリッドカードを
「単色で使えるようにしよう。」
という考えもあるそうだけど、
そういう過去にやってこなかったものを、
ここへ来て解禁すると混乱を招くのでそういうのも✕。
ひとまず上記の3つについて自分の意見を。
相棒

相棒ルールそのものが大失敗なので、
根本的に廃止して構わないと思っているし、
相棒を使っている人もほぼ見た事がない。
混乱の元を作るより廃止のほうがシンプル。
これについて言わせてくれ。
「デザインに失敗しました。」
って言っていいから、
EDHだけじゃなく全環境で相棒ルールを禁止してくれ。
(相棒カードから相棒テキスト部分をルール上から消滅させてくれ。)
WotCさんはわからないだろうけどね、
MTG教える側は大変なんだよ!!
それにEDHは100枚で構築。
最初から101枚はおかしいよ。
勝利条件カード
そもそもEDHでこれをやるのがおかしい。
4人で戦っていて、
そのうちの一人だけが虎視眈々とコンボを狙い、
「ハイ、勝利条件達成ですー。
お前ら3人の努力は無駄でしたー。」
はさすがにクソゲーが過ぎる。
現状、
勝利条件カードがほぼほぼ
《タッサの神託者/Thassa’s Oracle》
に依存しているだけとも言えるけれども、
同種のカードに
《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries》
《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》
がある。

《タッサの神託者/Thassa’s Oracle》を禁止したところで、
これらが台頭してくるとわかっている以上、
根本的に勝利条件カードを全面禁止させたほうが健全。
他の勝利条件は
《フェリダーの君主/Felidar Sovereign》
《忍耐の試練/Test of Endurance》
《十三嗜好症/Triskaidekaphile》
などの実用的なものも確かにあるが、
「面白いか?」
と言われたらそうではないのも問題だろう。

《迷路の終わり/Maze’s End》にロマンを感じる人は一定数いるだろうが、
全面的な勝利条件カードの禁止を食らって、
大反対という人も少ない気もするのだが。
現状cEDHで《タッサの神託者》を使っている人や、
前述の《迷路の終わり》などを楽しむカジュアル層が反対するのはわかる。
店主は
「勝利条件がEDHらしいかどうか」
の意見であって、
cEDHやカジュアル層の方の志向や思想に反対なわけではない。
そこのところご理解を。
共闘

もともとEDHとは有志が作って遊び始めたルール。
そこに公式が乗り込んできてこんなルールを作った。
その時点で構築条件が狂わされた。
1枚のジェネラルと99枚のデッキ=100枚
2枚の共闘ジェネラルと98枚のデッキ=100枚
では明らかに違う構築であり、
後者は初手が1枚多いうえに、
デッキにある各カードを引ける確率が上がっている状態でスタートする。
これは明らかに不平等なものだ。
加えて、
共闘ジェネラルはカラーマーカーだったり、
「無限マナの捌け口」と「ちょっとしたドローエンジンのため」
に設置されているようなジェネラルばかりで、
ゲーム性を著しく破壊している。
ついでに書くと、
2種のジェネラルを使う際に、
それぞれのジェネラルダメージをカウントしなければならない。
これもこれで混乱を招く。
良い事が何も無いのが現状と言える。
ゲームをシンプル化させることへの邪魔にしかなっていない。
ブラケット制度とゲームチェンジャー

あとね、もう口にするのも嫌なんだけどね、
ブラケット制度とゲームチェンジャーやめよう。
本当にトラブルばかりなんだよ、ネットもリアルも。
争いを見ているのも嫌だよ、これ。
シンプルにしてくれよ。
例えばさ、
(名前はかなりテキトー。)
●レガシーEDH
使用カードセット:アンシリーズ以外全部。
禁止カード:それなりに制定。
●モダンEDH
使用カードセット:アンシリーズとモダンより前は✕。
禁止カード:それなり制定、だがカジュアル寄りなので多めに。
この2つくらいでいいじゃん。
2つに分ける程度なら喧嘩起きにくいよ。
「資産あるからレガシーEDH行くわー。」
「遊びたいだけだからモダンEDH行くわー。」
くらいの世界にしときゃ、
「てめえのそれブラケット4だろうが!
何がブラケット3だオイ!!」
「ゲームチェンジャー3枚守ってんだろ!
ブラケット3なんだよ!」
みたいな醜い争いが起きないで済む。
あとキルターンまで指定されていたら、
「誰かが書いたシナリオを演じさせられる気分」
にしかならんよ。
うちらは役者ではなくプレイヤーなんだから。
「理解しやすく、住民を分ける」
でいいと思うんだけどな。
ちょうどレガシーとモダンだったら、
レガシー:デュアルランドが飛び交う。
モダン:デュアルランド無し。
なんだしさ。
別にこれじゃなくてもいいんだ。
西暦何年より後に発売されたもの、とか、
どっかで真っ二つくらいでいいんじゃない?
っていうだけ。
ちなみにヴィンテージEDHは修羅の世界なのでやめたほうがいいよ(笑)
一度だけ長野のイベントで開催されて、
「英宝さん来て下さい。
フルパワーのデッキ見せて下さい。」
って言われて持っていった事がある。
「ああ、
EDHで禁止されるわけだよなぁ、このカード」
というのを実感出来た。
あれはアカン。
特に《Library of Alexandria》がひどかった。
先手1ターン目にセットから《Library of Alexandria》起動はインチキ。
オールドスクールとミドルスクール
ま、話を戻すとね、
今ってオールドスクール民とミドルスクール民が増えている。
●オールドスクール民
パワー9、デュアルランドを使いたい勢でもあり、
昔を懐かしみたい人達でもある。
特定のカードプールで一生を遊びたい人。
ヴィンテージと並行する人もいるが、
オールドスクールのみという人もいる。
これらは、
「パワー9をより多くの環境で使いたい!」
「ヴィンテージの変化はついていけない!」
のそれぞれの意見になるもので、
パワー9を持つがゆえの個性とも言える。
が、
パワー9もデュアルランドも無くとも、
オールドスクールに入る人も少なくない。
「この世界ならではの難易度」
を楽しむプレイヤーは多い。
●ミドルスクール民
パワー9、デュアルランドは高くてちょっと・・・という人。
加えて、
青春時代をこの時代に送った人達も多い。
それぞれの時代に多少の差異はあれども、
「旧枠セットの終わりまで(スカージまで)」
というところに魅力を感じる人達。
ミドルスクールが流行った事で、
多少のカードが値上がり傾向はあれども、
まだ十分に入り込めるお値段設定である事からも、
参入障壁はあまりなく、気軽に入っていける。
オールドスクール同様に、
「生涯カードプールが変わらない」
という一点はルールの混乱も招かないので、
プレイヤーにとって非常に優しい。
こういう心境と環境になるのは必然だなと思う。
ユーザーがWotCのやり方についていけなくなっているからだ。
WotC(というかハズブロ)はある程度利益を上げている。
ユーザーは一定量は確かに真新しい商品に目が行くのは事実。
コレクター気質だからつい買っていく人も多い。
コラボ製品があったら自分が知っているIPなら記念に買う人もいる。
ただ、それは長期的に見たら良い事がないのは、
このミドルスクールやオールドスクールが愛されている事からもわかる。
もしかしたら50年後くらいに、
オールドもミドルも愛されていない世界かもしれないけど、
さすがにさ、
「シークレットレイアーのカードだけで組む構築環境」
とか
「コラボ製品限定構築(コラボ製品であればなんでもあり)」
なんて生まれないでしょ。
ゲームはシンプルに
結局みんなゲームはシンプルに遊びたいんだ。
複雑化すればするほど心が離れる。
実際に思うのだよね。
もう新キーワード能力なんていらないって。
既存のキーワードの刷り直しで十分だよ。
もともと10年以上前にゲームシステムは完成していたんだ。
「テキストの通りにゲームをしたら、
混乱を招かないバランスの良いゲーム。」
を目指して欲しいし、
構築のルールだってそうあって欲しいだけなんだ。
そりゃあね、
利益を作らなければ企業ではないし、
売れるゲームと良いゲームはイコールではない事があるよ。
それでもね、いちユーザーとして言いたいよ。
ここまでゲームそのものを混乱させなくてもいいでしょって。
EDHの禁止に乗り込むのもそうだよ。
確かにEDHルール委員会をWotCが管理する発端は、
EDHルール委員会の大失態と言わざるを得ない。
ただ、WotCの管理下にするならもっとしっかりしてほしい。
「ゲームの本質がここ10年以内のカードで狂っている。」
これだけは間違いない。
カードパワーをインフレさせたら、
《全知》
《多元宇宙と共に》
《再活性/Reanimate》
《動く死体/Animate Dead》
《騙し討ち/Sneak Attack》
のようなコストを踏み倒す方法が強くなるのは必然。
(実際にレガシーはこの一年青黒リアニのためのカードが禁止されまくった。)

カードゲームはスマホゲームではないのだから、
「失敗したらメンテとアプデすればいい。」
では済まされない。
それに、MTGを教える側は本当につらい。
あれも教えなきゃダメ、これも教えなきゃダメ、
相手から来る質問にも答えなきゃダメ、
多すぎるんだよ。
WotCが全部それ担ってくれるわけじゃないのにね。
「ゲームやりたきゃ、やられて覚えろ。」
じゃないんだから。
それはモンハン。
1つ1つ教えていく身にもなってくれ。
それ20年以上やってんだよこっちは。
EDHだって何人もの人に教えてきた。
もっとシンプルにしようよ。
こんなに門戸が狭かったら人が増えにくいんだよ。
EDHはそれを開けるいい手段だったんだ。
それをこんなにも複雑化させないでくれ。
最後に
あとな、EDHとジェネラルって呼称に戻そうな。
店主は最初にEDHを作った人達に敬意を持っているから、
「EDH」
「ジェネラル」
って呼び続けている。
誰が「統率者/Commander」なんて呼んでやるものか。
ではまた。








