デッキ診断 簒奪者、アーデン編

今回のお題は
店主のEDHデッキ診断。
黒単のデッキを診断してとのご依頼。

ジェネラル紹介


簒奪者、アーデン/Ardyn, the Usurper
コスト:5黒黒黒
伝説のクリーチャー エルダー(Elder)・人間(Human)・貴族(Noble)
あなたがコントロールしているすべてのデーモン(Demon)は威迫と絆魂と速攻を持つ。

星の病 ― あなたのターンの戦闘の開始時に、
墓地にあるクリーチャー・カード最大1枚を対象とする。それを追放する。
これによりあなたがカードを追放したなら、
黒の5/5のデーモンであることを除き、
そのカードのコピーであるトークン1体を生成する。
4/4
レア

MTG-FFのカード。
8マナで4/4。
飛行も速攻も威迫もプロテクションもない。
能力が強いからとはいえ、
本体の貧弱ぶりが少々悲しい生物。

本領発揮は墓地からの釣り竿能力。
他人だろうが自分だろうがお構い無し。

少なくともこの生物でジェネラルダメージ21点は現実的ではない。
強化無しなら6回も殴らないとならない。
8マナかけて6回殴るのはかなりハードルが高い。
それだけやっても倒せるのは一人。
そんな事をしている暇があったら、
コンボを決めるか(相手に決められるか)
釣ったクリーチャー達で殴り切るほうが現実的。

さて、まずは診断前のデッキから。

診断前のデッキリスト

ジェネラル:
簒奪者、アーデン/Ardyn, the Usurper

 
-クリーチャー33枚-
血の芸術家/Blood Artist
血空の主君、ヴェラゴス/Varragoth, Bloodsky Sire》(アーデン・イズニア/Ardyn Izunia)
バロウゴイフ/Barrowgoyf
ボガートの獲物さらい/Boggart Trawler》(裏面土地)
蛇術師/Ophiomancer
アクロゾズの放血者/Bloodletter of Aclazotz
墓所の怪異/Crypt Ghast
冒涜の悪魔/Desecration Demon
不気味な雇われ人/Grim Hireling
壊死のウーズ/Necrotic Ooze
ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator
無慈悲な略奪者/Pitiless Plunderer
羽の夜のマーハ/Maha, Its Feathers Night
堕ちたる者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Fallen
悪行の大悪鬼/Archfiend of Depravity
血の贈与の悪魔/Bloodgift Demon
破滅を囁くもの/Doom Whisperer
アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel
グレイト・アンクリーン・ワン/Great Unclean One
寛大な拷問者/Indulgent Tormentor
シェオルドレッド/Sheoldred
解き放たれし者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, Unshackled
終末の加虐者/Doomsday Excruciator
魂の収穫者/Harvester of Souls
カザド=ドゥームのトロール/Troll of Khazad-dûm
囁く者、シェオルドレッド/Sheoldred, Whispering One
虚無の王/Lord of the Void
忌むべき者の監視者/Overseer of the Damned
絶望の魔神/Archfiend of Despair
残虐の執政官/Archon of Cruelty
恐怖を喰うもの、ヴァルガヴォス/Valgavoth, Terror Eater
歩行バリスタ/Walking Ballista
Phyrexian Devourer
 
-インスタント10枚-
弱者選別/Culling the Weak
暗黒の儀式/Dark Ritual
納墓/Entomb
生け贄/Sacrifice
吸血の教示者/Vampiric Tutor
陰謀団の儀式/Cabal Ritual
四肢切断/Dismember
英雄の破滅/Hero’s Downfall
オーバーキル/Overkill
殺し/Snuff Out
 
-ソーサリー7枚-
再活性/Reanimate
悪魔の教示者/Demonic Tutor
死体発掘/Exhume
生き埋め/Buried Alive
帰還の令状/Writ of Return
末永く/Ever After
闇の領域の隆盛/Rise of the Dark Realms
 
-エンチャント9枚-
動く死体/Animate Dead
Dance of the Dead
心なき召喚/Heartless Summoning
食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacre
ゾンビの横行/Zombie Infestation
闇市の人脈/Black Market Connections
強欲/Greed
不浄な別室//祭儀室/Unholy Annex // Ritual Chamber
葬儀場//復活の間/Funeral Room // Awakening Hall
 
-アーティファクト7枚-
水蓮の花びら/Lotus Petal
師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top
秘儀の印鑑/Arcane Signet
黒玉の大メダル/Jet Medallion
太陽の指輪/Sol Ring
思考の器/Thought Vessel
一つの指輪/The One Ring
 
-土地33枚-
陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers
陰謀団の要塞/Cabal Stronghold
ロークスワイン城/Castle Locthwain
Lake of the Dead
ファイレクシアの塔/Phyrexian Tower
ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
古えの墳墓/Ancient Tomb
水晶鉱脈/Crystal Vein
ならず者の道/Rogue’s Passage
ウルザの洞窟/Urza’s Cave
23 《沼/Swamp

デッキリストの変更内容

まずはシンプルに抜くカードと入れるカードを。

out

堕ちたる者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Fallen
強欲/Greed
水蓮の花びら/Lotus Petal
死体発掘/Exhume
葬儀場+復活の間/Funeral Room+Awakening Hall

心なき召喚/Heartless Summoning
帰還の令状/Writ of Return
ゾンビの横行/Zombie Infestation
葬儀場//復活の間/Funeral Room // Awakening Hall
闇の領域の隆盛/Rise of the Dark Realms

冒涜の悪魔/Desecration Demon
虚無の王/Lord of the Void
3《沼/Swamp

ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator
英雄の破滅/Hero’s Downfall
血の芸術家/Blood Artist

in

犠牲/Victimize
滅び/Damnation
虹色のレンズ/Prismatic Lens
精神石/Mind Stone
ソウル・ストーン/The Soul Stone

エルドレインの玉座/Throne of Eldraine
スランの発電機/Thran Dynamo
金粉の水蓮/Gilded Lotus
魔力の櫃/Mana Vault
多用途の鍵/Manifold Key

黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse
炭色のダイアモンド/Charcoal Diamond
ボジューカの沼/Bojuka Bog
見捨てられたぬかるみ、竹沼/Takenuma, Abandoned Mire
作戦室/War Room

Contagion
長い別れ/Long Goodbye
呪われた匪賊/Accursed Marauder

変更内容についての解説

おおむねのチェンジはマナ問題。
2マナのマナアーティファクトの採用がまず基本。

《ソウル・ストーン》

スパイダーマンで黒だけ専用マナアーティファクトが1つ追加されているので、
これは必ず入れておきたいところ。
ただ、無駄に値段が高いのは問題。


ソウル・ストーン/The Soul Stone
コスト:1黒
伝説のアーティファクト ― インフィニティ(Infinity)・ストーン(Stone)
破壊不能
(T):(黒)を加える。
(6)(黒),(T),あなたがコントロールしているクリーチャー1体を追放する:ソウル・ストーンを装着する。
(一度装着すると∞能力が有効になる。)
∞ ― あなたのアップキープの開始時に、
あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とする。
それを戦場に戻す。
神話レア

2マナでタップして黒
破壊不能持ち
6黒と自身のクリーチャー1体追放すると、
次のアップキープから自分の墓地から選んで釣り。

これでなんで5000円以上するのかが本当に謎。
自分がカードショップやっていて思うけれども、
このカードは伝説アーティファクトであり、
2枚目を置く意味もないカード。
(例えば《一つの指輪》は2枚目を張る意味がある。)
何故にこんなお値段なのだろう。
値段の事はさておき、持っていたら入れておきたい。
ま、EDHならもともと1枚だしね。

このカードは単純に、
ジェネラルを出す事にも一役買うが、
能力がジェネラルと似たような釣り能力もある。
ジェネラルの能力は
「その墓地の生物を追放して5/5デーモンにして能力コピー」
なので、追放してしまうが、
こちらの能力は純粋に釣れる。
ソウル・ストーン》があったら自分の墓地は積極的にこちらで釣りたい。
他人の墓地は消えたほうがいいので、
ジェネラルでばんばん追放したいところ。

マナアーティファクト

過去100人以上のEDHデッキにアドバイスをしてきたのだが、
だいたいみんなマナ周りが雑な事が多い。
EDHの場合はジェネラルの唱え直しであったり、
そもそもジェネラルが重かったりするので、
マナは充実した構成のほうが望ましい。

特にこのアーデンは素で8マナと重たい。
一度潰されたら次は10マナ、
その次は12マナだ。
かなりハードだ。

そのため、
エルドレインの玉座
スランの発電機
金粉の水蓮

この3枚は必ず採用しておきたい。
他の3マナ出るシリーズ+《通電式キー/Voltaic Key》も考慮してもいい。

もし持っているのなら、
0マナアーティファクトや
(各種モックスなど)
魔力の櫃/Mana Vault
厳かなモノリス/Grim Monolith
あたりも採用したい。
このあたりはお財布と相談になるだろう。

《作戦室》

作戦室/War Room》は単色ジェネラルではだいたい採用でOK。
ドローエンジンに困りやすい色では無いとあるとでは大違い。

2色でもデッキによっては採用。
土地であるがゆえに破壊されにくく、
長期戦時には頼もしい。

全体エディクト系除去

また、《呪われた匪賊》はシリーズが多く、
極論3マナ圏内なら全部採用しても結構強い。

疫病造り師/Plaguecrafter
無慈悲な処刑人/Merciless Executioner
肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder
墓照らし/Gravelighter
悪魔の信奉者/Demon’s Disciple
あたり。

あとスペルなら
無垢の血/Innocent Blood
リリアナの勝利/Liliana’s Triumph
シェオルドレッドの勅令/Sheoldred’s Edict
リリアナの誓い/Oath of Liliana
もある。

重たくても構わないのなら
血のやりとり/Barter in Blood
冒涜的布告/Blasphemous Edict
なども。

対戦相手が3人いる前提なので、
これらは影響範囲が大きいのがポイント。

黒単だから開き直って
戒律王、ゾディアーク/Zodiark, Umbral God
まで採用しても面白い。

戒律王、ゾディアーク》採用の場合は、
アーデンをデッキの中に引っ込め、
ゾディアークをジェネラルにチェンジという、
ちょっとした遊び心を楽しむ方法にもなる。

これらの通称「エディクト系除去生物」は、
診断前だと全然採用されていないが、
これは積極的に採用をしたい理由がある。

1つは
序盤を耐えなければならないから。

1つは
ジェネラルの能力は自分の墓地である必要がないから。

MTGの基本みたいなもので、

「他人の墓地は追放領域に行ったほうがいい。」

である。
EDHでは何をされるかわからないので、
余程変わった事をしない限り、
何も出来ない追放領域に行ったほうが安心だ。

序盤はエディクト系除去生物で耐え、
後半にアーデンの能力で追放しながら釣る。
このほうが安定感が増す。

他人の墓地は潰しながら5/5デーモンを出し、
自分の墓地は自分の釣り竿呪文で出す、
というのも1つの戦術。

なんなら《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》まで採用を見たい。

ヴェールのリリアナ》の場合は、
プレイヤー一人へのエディクト除去なのでそこがイマイチだが、
手札破壊の能力が全プレイヤーなのでそこが活きるのが大きい。
コンボデッキみたいにクリーチャー除去が効きにくい相手の場合、
手札破壊が効く場合もある。
臨機応変に対応可能なチャンスがある。
除去が増えるとプレインズウォーカーが生き残りやすくもなるので、
+能力を連打で有利に持って行く事も可能性が出る。

持っているもの次第では、他のプレインズウォーカーの採用もちょっと見るも1つ。
意外と《闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realms》はいい仕事をする事がある。

このエディクト系除去生物を充実させる事で、
のちのちに相手の墓地から釣るというところに繋げるもよし、
自分の墓地からさらにエディクトをかますもよし。
どちらにしても、
相手の盤面にクリーチャーを許しておく理由はないので、
潰せる時に潰すほうが黒としては良い。

特にこのエディクト系除去生物は、
「各プレイヤーは1体生贄」
「各対戦相手は1体生贄」
といったテキストが多く、
多人数戦であるEDHで全員に影響があるカードなので、
採用しておくと非常に使いやすい除去になる。

最後に

どちらかというと、
重要視するのはマナ周り。
2マナのアーティファクトの採用枚数は
3ターン目の動きをかなり変化させる
ので、
そこを大事にしておきたい。

2ターン目:セットランドから2マナのマナアーティファクト
3ターン目:セットランドから4マナのマナアーティファクト

と展開出来ると4ターン目にリーチ出来るマナの数がかなり安定する。
これだけのマナ展開が出来ると、
1ターンに2枚呪文を使えたり、
重たい呪文を一発かましたりが臨機応変になりやすい。

ジェネラルが8マナである以上、
「マナが増えすぎて困る」
という状況にはなりにくい。
「1~2度除去されても再プレイ可能な余裕」
のほうが、事故って何も出来ないより100倍いい
はず。
ここを意識してデッキを変えてみてはいかがだろう。

あと一発で一人を沈める方法を1つ。


穢すもの、ウラモグ/Ulamog, the Defiler
コスト:10
伝説のクリーチャー エルドラージ(Eldrazi)
あなたがこの呪文を唱えたとき、対戦相手1人を対象とする。
そのプレイヤーは、自分のライブラリーにあるカードの枚数の端数を切り上げた半分の枚数のカードを一番上から追放する。
護法 ― パーマネント2つを生け贄に捧げる。
穢すもの、ウラモグは、追放領域にあるカードの中のマナ総量の最大値に等しい個数の+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。
これは滅殺Xを持つ。Xは、これの上にある+1/+1カウンターの個数に等しい。
7/7
神話レア

これを墓地に《生き埋め》などの方法で叩き落し、
ジェネラルで一瞬で釣り上げてパンチ。

このカードは
「追放領域にあるマナの最大」
という変な書き方をされているため、
「全プレイヤーの追放領域にあるカード全てを参照して、
一番コストの大きな数字で確定する。」
11以上があれば11以上になるが、
ジェネラルの能力でこれ自身を追放するので、
最低でも10は確定する。

そのうえで、基本のパワータフネスが5/5のデーモンになり、
ジェネラルの能力で能力が付与されるため、
最低でも15/15、速攻、威迫、絆魂、護法:パーマネント2つ生贄、
そして滅殺15までが見えている。
速攻+滅殺15あれば、まず普通ならパーマネントが全て吹き飛ぶ。
単体除去を撃てたとしても護法:パーマネント2つ生贄が待っている。

納墓》系+ジェネラルからの不意打ちが出来るのでかなり有用。
余裕があれば是非採用したい。

ではまた。

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