【お題】ゲーム開始時に有色無限マナ

今回はTwitterでお客様よりいただいた、特殊ルールについて。

お題

質問者

質問です

禁止・制限カードなし
4枚制限なし
ライブラリー サイドボードの枚数制限なし
初期ライフは20

ゲーム開始時、
各プレイヤーは
「あなたは、
各プレイヤーのアンタップフェイズ開始時と
戦闘フェイズ開始時と
第2メインフェイズ開始時に、有色無限マナを加える」
という効果を持つエンチャント(場)・トークンを得る。

というルールだった場合どんな展開になりそうですか?

えー、まぁ言いたい事としては
ルール的には、

・プレイヤーは、
「ゲーム開始時に、
有色の混成マナを好きなだけ加える。
このマナはフェイズの終了で失われない。」
状態でゲームをスタートさせる。

・禁止制限、4枚制限もなし

・初期ライフは20

・サイドボードもライブラリーも何枚でも良し

の状態でゲームやったらどんなデッキになる?
どんなゲームになる?
という思考実験をしてみやがれい!
というわけだ。

ちなみに質問者の質問に厳密に突っ込んでしまうと、
その書き方ではおそらく「誘発型能力」であり、
各プレイヤーごとにスタック順に処理されてしまい、
(スタックの逆順処理の基本)
後に処理を行うアクティブ・プレイヤーの負けが確定する。
つまり先手側が不利になるだけでおしまいなので、
おそらく質問者の言いたいところはこれだろう、という文章に書き換えた。

3分かからずに答えが出ちゃったんだけども、
とりあえず解説していこうか。

デッキ構成

まず、ライブラリーが何枚でも良しならそりゃあ7枚にする。
相手も同じ事考えるだろうから相手も7枚になるのかな。
別に相手のライブラリーが2000枚でも構わないが。

言い方変えると、
ライブラリーって6枚以下には出来ないよね。
ルール的に初手の7枚が取れなきゃまずいわけだから。
というわけで手札7枚取らないといけないので、
ライブラリーは7枚。

これで初手は絶対固定可能なわけだ。

サイドボードは・・・まぁ多分いらない。
15《野生の犬/Wild Dogs
でいいんじゃないかな。


特に意味はない。

あ、多分このゲームはただの先手ゲー。
ひっくり返す方法はおそらく無し。

必要なカードは3枚だけ。

予期の力線/Leyline of Anticipation
天使の嗜み/Angel’s Grace
溶鉄の災難/Molten Disaster

残りの4枚は
4《野生の犬/Wild Dogs
でいいんじゃないかな。


特に意味はない。

解説

簡単に解説:

まずゲーム開始時に
予期の力線
を置く。

無限マナをいただき、
優先権を得た瞬間に
天使の嗜み
で無敵状態を自分に作る。

その後、優先権を渡さずに、
溶鉄の災難》キッカーとX=20。
溶鉄の災難》もキッカーすると刹那が付く。

対戦相手が何人いようと無関係。
まず《予期の力線》はカウンター不可能で場に出せる。
この《予期の力線》は《溶鉄の災難》をインスタントタイミングで撃つための方法。
天使の嗜み》+《溶鉄の災難》で
天使の嗜み》の効果により自分だけ1ライフ残り、
溶鉄の災難》で対戦相手は20ライフと書いてあったのでX=20で他は全員死亡。

優先権+刹那呪文→刹那呪文

なので割り込む隙間はおそらく無いはず・・・。
(これ以上の答えあったらゴメンネ。)
この状況では対戦相手が《意志の力/Force of Will》とか持っていても無意味。
エルフの指導霊/Elvish Spirit Guide》のようなアクションは出来るけれども、
その先が手段が一切見つからない。

刹那のルールは、

刹那/Split secondは
「この呪文がスタックにあるかぎり、
プレイヤーは他の呪文を唱えられず、
マナ能力でない能力を起動できない。」
と定義されている。

優先権を持つプレイヤーが
刹那呪文を唱えた途端に
・呪文を唱える
・マナ能力以外の能力起動
の2つを禁じる。
この状態で仮にどんな初手を対戦相手が持っていたとしても、
おそらく何も出来ないはずだ。

この刹那への対抗手段としては、
「変異などで裏向きになっているパーマネントを、
マナを払って表向きにする」
という行動が例外的にあるのだが、
1ターン目のメインフェイズですらないタイミングで、
自分が優先権すら持たない状況から、
どうやって変異クリーチャーを裏向きで置くのかという問題がある。

相手の行動封殺したいとか、
ちょっとした嫌がらせしたいのであれば、
初手

神聖の力線/Leyline of Sanctity》:対象にならない
虚空の力線/Leyline of the Void》:墓地が消せる
クローサの掌握/Krosan Grip》:相手の力線破壊出来る

を足してもいいが多分何も変わらない。

この思考と回答になった時点で、
おそらくゲームはメインフェイズに入る事がない。
予期の力線》があればメインフェイズに入る必要も無いし。
優先権を放棄すると、マナが無限にある以上、
(スタックの逆順処理があるため先に動くと負けやすい。)
下手に動いたら負けるわけで、
「優先権を放棄しないまま勝利する」
が最上の答えであろうと予想。

例外的な方法

で、例外的にこれをひっくり返す方法があるんだけれども、
誰がこんなの思いつくんだレベル。


Impatient Iguana
コスト:1赤
クリーチャー トカゲ(Lizard) ウィザード(Wizard)
Impatient Iguanaがあなたのゲーム開始時の手札にあり、
あなたが開始プレイヤーでない場合、
あなたはそれを公開してもよい。
そうしたなら、あなたが開始プレイヤーになる。
速攻
[テストカード – 構築では使用できない。]
2/1

これで後手を選ぶという方法がある。
このカード何?って言われそうなので説明を一応書いておこう。

Impatient Iguana》は
2020年Mystery発売のMystery Boosterに収録された
R&D Playtest cards(開発部プレイテストカード)。
つまりウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の社内開発チームが
新しいセットやメカニクスをテストする際に使用している試作品のカードを模したもので、
基本的には構築フォーマットでは使用できないカードだ。

「ゲーム開始時の手札」とは、
これ以上マリガンしないことを選び、その後の手順を完了した手札である。

これはどういう事なのかと言うと、
これは「XXの力線シリーズ」のルールと同じである。
力線シリーズはこの「ゲーム開始時の手札」になってから出す。
力線を選んで戦場に出す行動はターンの進行順に行う。

具体的には、全員のマリガンが完了してから、
まず最初にターンを開始するプレイヤーが好きな数の力線を戦場に出す。
(または何も出さないと宣言する。)
ターン進行順に各プレイヤーが同様の選択をしていき、
全員が終わったら最初のターンが始まる。

このタイミングは《宝石の洞窟/Gemstone Caverns》も同じ。
この力線などを出す際は《Eureka》とは違うので注意。
Eureka》は順番に1枚ずつ出していくが、
力線や《宝石の洞窟》を複数出す際はターンの進行順に、
そのプレイヤーはその複数を同時に出すと選択しない限り、
「他の出せるカードがあったとしても出さない選択をした」
と見なされる。

つまり、後手をあえて選び、
相手側(先手側)が「力線の処理」を終わらせたところで、
Impatient Iguana》を見せて先手を奪う。
先手を奪い、相手側が後手になるが、
仮に相手の手札に《Impatient Iguana》があっても、
既に「力線の処理」は終えているので、
再度先手を取り返す事は出来ない。
(はずだ。)

これを理解した上で、
なおかつ《Impatient Iguana》を考慮して、
「あえて後手を選び、《Impatient Iguana》を見せて、
『後の先を取る』」
という戦略論みたいな事を言い出しても、
やっぱり「先手か後手か選べる奴」が勝てるわけであり、
あんまり意味がない事に気付く。

この場合だと初手が
Impatient Iguana
予期の力線/Leyline of Anticipation
天使の嗜み/Angel’s Grace
溶鉄の災難/Molten Disaster
3《野生の犬/Wild Dogs
という事になる。
別に《野生の犬》はいらんのだが。

最後に

以上、
質問者様の予想の範囲の回答か、
それとも「予想を超えてさすがは魔王!」と評される回答か、
そこはわからないけれども、
いかがでしょ。

あ、ちなみに誰か一人くらいいそうなので先に書いておくと、
ドロスの大長/Chancellor of the Dross》7枚では勝てないので注意。

あれは確かに対象もとらずに初手7枚全部見せてドレイン21点出来るのだけれども、
残念ながらアップキープにスタックに乗る。
スタックに乗るという事は
天使の嗜み》+《溶鉄の災難》が間に合ってしまうのだ。

「これ以上の答えがあるぞクソ魔王!」
という人がいたら是非メッセージを。

ではまた。

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