Cardshop Serraが出来てからその8
Cardshop Serraが出来るまでではなく、
Cardshop Serraが出来てからの、
テキトーな時代のテキトーなお話をテキトーに語る。
ときにはリクエストにお応えしつつ、
ときには自分で思い出したお話を。
ひぃちゃんとは。
もうかなり前のお話だ。
ひぃちゃんは店主の元友人である。
「元」である。
そこ強く言っておくから。
これはCardshop Serraが株式会社化する前のお話だ。
ひぃちゃんとはカラオケで知り合った。
ひぃちゃんのスペック書いておこうか。
性別:女性
年齢:店主より5歳下
身長:店主と同じくらい
体重:店主の最低2倍
職業:アルバイト
恋人:アリ
おわかりだろうか。
ぶつかり稽古したら殺されるスペックである。
エドモンドひぃちゃん。
ちなみにひぃちゃんとひぃちゃんの彼氏の体重を合わせると、
店主5人分くらいある。
間違いなくタックル一発で画面端までふっ飛ばされる。
他のスペックも書くか。
酒:店主の数倍強い
歌:店主と同レベル
胃袋:店主の2倍
心臓:毛が生えている(たぶん)
財力:店主の半分以下
体力:店主の2倍以上
腕力:店主の2倍以上
必殺技:百裂張り手(たぶん)
カラオケで店主と同レベルは結構すごい。
ま、当時はお互いカラオケ行ったら99点を当たり前に出してた。
ひぃちゃんはカラオケだけは上手だった。
「だけ」
とか言っちゃった。
この当時、カラオケの採点で知り合う人が軒並み99点出す人が多かったので、
別にカラオケで99点出す事なんて珍しい事でもなかった。
一応ちょっと褒めておくと、
ひぃちゃんは99点出せるレパートリーは多い方だった。
全盛期の店主が200曲99点を出していたが、
ひぃちゃんは300曲くらいは行っていた。
なかなかの猛者よ。
あとお酒は激強。
ザル。
ウィスキーだろうがテキーラだろうがロックでいく。
顔も赤くならないので酔っているのかどうかもわからない。
少なくとも同じペースで飲んだら死ぬ。
このひぃちゃんの彼氏は下戸。
全然飲めない人だった。
彼氏が飲めない人という事あってか、
時々飲みに誘われる間柄だった。
そういえば当時も今もそのへんって変わらないのだが、
店主は不思議と恋人や夫がいる女性でも飲みに誘ってもらえる。
下心などもちろん無いし、
相手側(女性もその恋人や旦那さんも)もそれを理解してくれて、
のんびりと飲みに行く事がままある。
そのうちの何人かに「どうして?」と聞いてみた事がある。
「あなたは女性の友人みたいに話せる」
「お前はチ◯コついているように思えない」
「男女とか超越しているイキモノみたいに思ってる」
「なんとなくなんだけど男だと思ってない感じがある」
・・・最初の以外扱いひどくないか、これ。
話を戻すと、
このひぃちゃんの彼氏さんも
「別にセラなら心配しない」
と言っていた。
そもそも自分の体重の二倍の女性を口説こうとも思わんし、
当時の自分は彼女もいたしな。
ちなみに
ひぃちゃん
ひぃちゃんの彼氏
自分
自分の彼女
の全員がお互い顔を知っていて、
全員がカラオケで99点を出せるという。
そのわりに4人で飲む事は無かったなぁ。
4人含めて20人くらいでカラオケしたり飲む事はあったが。
ひぃちゃんのショップ
このひぃちゃん、
突然にハワイアングッズのショップを始めたいと言い出した。
んで、
ゴミカスと言えども経営者だった店主に相談してきた。
「ハワイアングッズショップ開きたいんだけど、
どうしたらいいと思う?」
また随分とアバウトな質問だ。
思いつきだけで質問しているんじゃないだろうな?
と思うくらいアバウトだ。
でも真面目に返す。
「まず、オンラインショップか、
それとも店舗を持ちたいか、
これで結構変わるんじゃないか?」
と至極真っ当な事を最初に言ってみた。
その後も結局動き出さないひぃちゃん。
腰が重たいのは2つの意味のようだ。
そしてある日気になったので聞いてみた。
「ひぃちゃん、一つ聞かせてくれ。
君はハワイに行った事があるのか?」
「無いよ。」
「な、なんだと?!」

どうしてこの人はハワイアングッズのショップをやろうと思ったのだろう。
全く理解出来ない。
そしてどうも話を聞いていると、
仕入れるルートがあるような話もない。
何を仕入れて、何処で売るのか一切プランが見えてこない。
どうして店主に相談してきたんだろう、この人。
とりあえず、
「一度経験のためにハワイに行くのがいいのではないか?」
と提案しておいた。
この提案時に店主は既にハワイを経験していたので、
「こういう場所だよ。」
と教える事は出来たのだが、
百聞は一見にしかず、というやつだ。
どうみても行ったほうがいい。
・・・のだが、
結果から言うとひぃちゃんはハワイには行かなかった。
多分ハワイに行くお金も無かったのだろう。
よくそれで起業する気になるものだ。
そこから少しひぃちゃんとは疎遠になった。
が、
ある日突然起業したと言い出したのだ。
HPを見てみると、
「私があなたに愛を送ります。」
と書いてある。
愛?
ハワイアンどこ?
愛を送るって何?
頭の中にはクエスチョンマークだけが飛び交っている。
ハワイアンは無視して「すぴりちゅある」の方向に舵切りしたのはわかる。
すぴりちゅある。
イイ響キダヨネー。
サイコウー。
イイト思ウヨー。
とりあえずHPの中を全部見てみる事にした。
要約すると、
私があなたに愛のパワーを送ります。
メール:3000縁(円ではない、縁だ)
電話5分:5000縁(円ではない、縁だ)
電話10分以上:10000縁(円ではない、縁だ)
商品のラインナップはこれだけである。
ひぃちゃんの愛のパゥワァーを送ってもらえるサービスである。
具体的にそれ何なの?と言われても、
店主は怖くて注文出来なかったので、
ひぃちゃんの愛のパゥワァーとやらが何なのかはわからない。
愛。
イイ響キダヨネー。
サイコウー。
イイト思ウヨー。
愛は世界を救うからネー。
汝の隣人も愛せれば明日には世界平和ダヨネー。
だが、真面目に振込先は書いてある。
「縁」の振込先はあるのか?
などと突っ込む必要は無いだろう。
で、特定商取引法表示は無かった。
※特定商取引法表示とは、
消費者を不正な取引から守るため、
訪問販売や通信販売などの特定の取引方法で、
事業主が表示する義務のある情報の事。
これには、事業主名、住所、電話番号、料金、支払い方法、返品条件などが含まれ、
事業主はこれらの情報をHP上などで分かりやすく表示する必要がある。
この時点でアウトである。
やばい事やってるなと思ったので、
(縁とか愛とか言い出している時点で十分やばいのだが)
さすがに特定商取引法表示の事だけは教えた。
・・・まぁ、教えなくてもこれ売上出そうに無いけどな。
だいたい今どきこの時代のHPでなんでアクセスカウンターついているんだろう。
時代遅れという意味でもやばいぞ、このHP。
で、一週間程経ってもう一度HPを見に行ってみた。
特定商取引法表示されてねえー!
直す気ゼロー!
あとアクセスカウンターが1しか変わっていねえ!
つまりアクセスしたの店主だけ!
私はそっとブラウザを閉じた。
最後に
ハワイの空は今日も青く、
そして暑い日差しの中、
ひぃちゃんの愛と縁とは無縁の世界が広がっている。
今日もまたハワイの丸亀製麺うどんは、
全店舗ナンバーワンの売上を叩き出している事だろう。
ひぃちゃんの愛はいつになったら売れるのだろうか。
私はそんな事を思いながら丸亀製麺うどんに向かった。
その後のひぃちゃんの行方は知らない。
ではまた。








