Vintageのススメ

先日とお客様にヴィンテージってどんなデッキがあるのか?と聞かれた。
お客様はヴィンテージに興味があるようだった。

ヴィンテージの世界は、
競技的であるか、カジュアルであるか、
また、少ない資産でどうにかするか、
それとも金に糸目をつけないものになるか、
それは様々でもあり、スタンダードと同様である。

スタンダードもはっきり言ってしまえば、
楽しみでやるだけなら遊べるものではあるが、
2年で自分の資産の半分が常に禁止カードとなり、
新しいカードを購入もしくはトレードで手に入れねばならない。
トレードだけでどうにか出来ている人は数少ないだろう。
多くのプレイヤーは必ずパックやシングルを買う事になる。

これらはヴィンテージの世界では少々わけが違う。
ヴィンテージの世界には「スタンダード落ち」という言葉が無いため、
一度買ったカードたちはいつまでも使える。
(レガシーにも同じ事が言える。)
どのようなお金のかけ方になるかだけで、
実際に自分が遣うお金の額はさほど変わらないだろう。
(個人の収入や生活までがヴィンテージかスタンダードかによって左右されるものではないため。)

ただ、残る資産の平均的相場価格に大きい変動が無い分、
若干でもヴィンテージやレガシーをたしなむプレイヤーのほうが、
お金を無駄にしにくいとは言える。

筆者のようにスタンダード、リミテッド、ヴィンテージ全てを楽しむ事が、
プレイヤーとしては理想的ではないかと考えはするものの、
それを全てのプレイヤーに要求出来るものではないだろう。
楽しみ方は人それぞれでもある。

さて、今回はそのヴィンテージの世界のデッキの1例を紹介。

お客様は
「比較的少ない資産で、競技的なものを知りたい」
とも回答したので、
下記のようなサンプルデッキを紹介。

メイン
クリーチャー18枚
4《ヨツンの兵卒/Jotun Grunt
4《翻弄する魔道士/Meddling Mage
3《サバンナ・ライオン /Savannah Lions
4《真実の信仰者/True Believer
3《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda

インスタント16枚
1《Ancestral Recall
4《渦まく知識/Brainstorm
4《Force of Will
4《剣を鋤に/Swords to Plowshares
3《もみ消し/Stifle

ソーサリー1枚
1《Time Walk

アーティファクト7枚
1《Black Lotus
1《金属モックス/Chrome Mox
1《Mox Pearl
1《Mox Sapphire
3《無のロッド/Null Rod

土地18枚
4《Tundra
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand
4《不毛の大地/Wasteland
2《平地/Plains
2《島/Island
1《露天鉱床/Strip Mine
1《吹きさらしの荒野/Windswept Heath

-サイド-
3《真髄の針/Pithing Needle
3《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt
3《Old Man of the Sea
3《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte
3《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War’s Wage

通称、白青フィッシュと呼ばれるデッキである。
どんなデッキにも対処法を持つデッキとまではいかないが、
ヴィンテージにおける多くのデッキへの対処法を持つデッキである。
ヴィンテージの世界を知らない多くの方たちも、
このデッキは動きがわからない、こんなカードは知らないという事の少ないデッキではないだろうか。
ある意味ではこれからヴィンテージをプレイしてみたいという人には、
推奨する事の出来るデッキと言える。

サンプルデッキには、
Black Lotus
Mox Pearl
Mox Sapphire
Ancestral Recall
Time Walk
とパワー9が5枚投入されてはいるが、

これらのカードはデッキの中枢を担うものではないため、
工夫次第で不要とは言えなくとも、
無くても戦えるデッキに仕上がるものである。
パワ-9を一切入れないデッキは
「ノーパワーデッキ」
と呼ばれる。
このノーパワーデッキでもヴィンテージで優勝する事もあり、
資産だけが全てのゲームではないことが証明されている。
実際にこのデッキに必須に近いものは、

渦まく知識/Brainstorm
Force of Will
剣を鋤に/Swords to Plowshares
もみ消し/Stifle》もしくは《計略縛り/Trickbind
翻弄する魔道士/Meddling Mage
露天鉱床/Strip Mine
不毛の大地/Wasteland

の7種のみである。

サンプルデッキはあくまでサンプルであり、
他のカード候補としては、

クリーチャーならば、
薄青幕の侍/Samurai of the Pale Curtain
深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours
銀騎士/Silver Knight
非凡な虚空魔道士/Voidmage Prodigy
意志を曲げる者/Willbender
賛美されし天使/Exalted Angel
嵐景学院の弟子/Stormscape Apprentice
ロノムの一角獣/Ronom Unicorn
粗石の魔道士/Trinket Mage

タッチ黒で、
闇の腹心/Dark Confidant
も考えられる。

スペルならば、
解呪/Disenchant
浄化の印章/Seal of Cleansing
疑念の影/Shadow of Doubt
差し戻し/Remand
マナ漏出/Mana Leak
残響する真実/Echoing Truth
目くらまし/Daze
魔力の乱れ/Force Spike
誤った指図/Misdirection
拭い捨て/Wipe Away
摘出/Extract
相殺/Counterbalance
無効/Annul
魔力流出/Energy Flux

アーティファクトでは、
上天の呪文爆弾/AEther Spellbomb
虚空の杯/Chalice of the Void
仕組まれた爆薬/Engineered Explosives
師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top
世界のるつぼ/Crucible of Worlds
などが候補に挙がる。

これらが全てというわけでもなく、
多くはプレイヤーの選択、メタ次第という事である。
投入する候補にあがるカードから、サンプルデッキまで、
極端なほどお金を必要としないデッキであり、
それでいてプレイには工夫が出来、
比較的飽きの来ない面も持っているだけに、
非常にいいデッキだと筆者は考える。
これからヴィンテージの世界に入ってみたいというプレイヤーさん、
もしよかったらこのデッキからスタートしてみるのはいかがだろうか。

ではまた。

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