ヴィンテージのススメ4
今回は最近のヴィンテージのデッキを1つ紹介。
メイン
クリーチャー10枚
1《映し身人形/Duplicant》
4《磁石のゴーレム/Lodestone Golem》
3《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》
2《銀のゴーレム、カーン/Karn, Silver Golem》
アーティファクト32枚
4《血清の粉末/Serum Powder》
4《煙突/Smokestack》
4《虚空の杯/Chalice of the Void》
4《抵抗の宝球/Sphere of Resistance》
4《からみつく鉄線/Tangle Wire》
3《世界のるつぼ/Crucible Of Worlds》
1《Mana Crypt》
1《Mox Emerald》
1《Mox Jet》
1《Mox Pearl》
1《Mox Ruby》
1《Mox Sapphire》
1《太陽の指輪/Sol Ring》
1《アメジストのとげ/Thorn of Amethyst》
1《三なる宝球/Trinisphere》
土地18枚
4《古えの墳墓/Ancient Tomb》
4《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》
4《Mishra’s Workshop》
4《不毛の大地/Wasteland》
1《露天鉱床/Strip Mine》
1《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》
サイド
2《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
1《剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore》
2《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》
4《神聖の力線/Leyline of Sanctity》
4《虚空の力線/Leyline of the Void》
1《Maze of Ith》
1《The Tabernacle at Pendrell Vale》
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何処にでもありそうな茶単スタックスのようなデッキ、
と言いたいところだが、お気づきだろうか。
《Black Lotus》が採用されていない。
起動コストがあるアーティファクトはほとんど無いので、
プレイするだけなら一時的な爆発力の《Black Lotus》よりも、
毎ターン使える《Mishra’s Workshop》こそが最高であるという理屈だろう。
(実は《Black Lotus》持ってなかったとかいうオチだったら面白いが。)
その《Mishra’s Workshop》を初手に入れるために、
《血清の粉末》を4枚採用している。
《血清の粉末》とは、

《Serum Powder/血清の粉末》
コスト:3
アーティファクト
(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。
あなたがマリガンをでき、かつ血清の粉末があなたの手札にあるときならいつでも、
あなたは「あなたの手札のカードをすべて追放し、その後、同じ枚数のカードを引く」ことを選んでもよい。
(あなたはマリガンに加えてこれを行うことができる。)
レア
というカード。
通称名:マリガンパウダー。
通常のマリガン以外に強引なマリガンが出来る怪しい粉。
この粉を吸引すると、
今ある手札が非現実となり、
別の手札が現実となる危ないオクスリである。
麻薬を吸引した際に現実と非現実の区別がつかなくなるような状態を
「トリップ」「飛ぶ」
などと表現する事がある。
この粉も同じで手札が飛んで、
別の手札にトリップ出来る。
中毒性もあり、一度使い始めるとやめられない人もいるとか。
「飛べるやつくれよ・・・飛べるやつ・・・へへへ・・・」
などと言い出し、
《血清の粉末》が無いからマリガンをするようになれば、
何処に出しても恥ずかしい廃人である。
初手にあると飛べるオクスリの《血清の粉末》だが、
初手以外で引いてしまうと、
「コスト3、タップして1マナ出るアーティファクト」
というだけなので、《ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot》より弱い。
ましてヴィンテージやレガシーの世界では活躍の場はほとんどない。
他に何も無ければ、
《Mishra’s Workshop》から《血清の粉末》を出して、
次ターンに4マナにつなげると言えなくはないが、
そんな事をしていると負けてしまいそうだ。
前述の《Mishra’s Workshop》ためだけというのは言い過ぎかもしれないが、
メイン目的はそれだろう。
一応初手に《煙突》や《からみつく鉄線》など、
相手の動きを封じるためのカードを、
確実なかたちでプレイするために、
安全なマリガンをしたいという考えなのだろうが、
茶単でこの竹を割ったような構成はなかなか珍しい。
言い方を変えれば
「このデッキは《血清の粉末》でマリガンしまくりだし、
起動コストのあるアーティファクトもほとんどないし、
《Mishra’s Workshop》さえあれば《Black Lotus》なんかいらん!
何があっても《Mishra’s Workshop》だ!」
という感じだ。
また、サイドボード構成でもこのマリガンパウダーが活躍する。
4《神聖の力線/Leyline of Sanctity》
4《虚空の力線/Leyline of the Void》
というダブルの力線の構成。
ルールが複雑なので一応説明。
1:マリガンチェック(ここでマリガンパウダーを使うかどうか選択)
この時点でどちらかの力線が手札にあってもまだ出せない。
2:全プレイヤーがマリガンはこれ以上しないと宣言しゲーム開始。
この時が力線を出せるタイミング。
3:先攻プレイヤーからゲーム開始。
という手順なので、
マリガンパウダーで
「力線が来るまでマリガン」
も出来るようになっている。
メイン:《Mishra’s Workshop》
サイド:ダブル力線
この2段重ねのマリガンパウダー利用方法は非常に効果的だ。
ヴィンテージの世界のデッキの多くは、
デッキのコンセプトが非常にとがっているものが多く、
特定のカードを置かれると対処法が厳しくなるケースばかりだ。
特にこの、
《神聖の力線》と《虚空の力線》の2種は、
特定のデッキを倒すには強力無比な2種だ。
このデッキのサイドを見ると、
テゼレットボルトと呼ばれるデッキに対策が無い。
メインで勝てるという事だろうか。
《煙突》のカウンターが2以上で置いてあれば、
無限ターンになっても大丈夫なのは事実だが。
(高速で《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》の3つ目の能力で倒される場合は無理。)
マリガンパウダーのおかげもあって、
《Mishra’s Workshop》の確率を上げる事は、
かなり早めに《煙突》を置く確率を上げる事にもなるため、
デッキの相性としては悪くないだろう。
それにしても、やはり茶単のデッキ構成は、
単純明快な構成でありながら、
奥が深く、自分は非常に好みだ。
そして自分は間違いなく《Mishra’s Workshop》中毒なので、
このデッキの構成が大好きだ。
《Mishra’s Workshop》というカードは
「毎ターン、アーティファクト呪文にだけ使える《Black Lotus》」
である。
ヴィンテージで4枚フルで使える事も含めて、
アーティファクトを並べているという条件を満たした《トレイリアのアカデミー》以外では、
最強の土地カードである。
マリガンパウダーにも中毒性があるが、
《Mishra’s Workshop》はそれ以上の中毒性のカードである。
茶単デッキはバラエティに富んだ構成が可能なので、
プレイした事の無い方には是非プレイしていただきたいデッキである。
ではまた。









