今月のKその27
先日、今月のKから電話が。
K「もしもし、社長、暇?暇だと思ってるけど。」
店主「相変わらず失礼な物言いだな、おっさん。」
K「とりあえず今しか買えない品がある。欲しいかどうか聞く。」
店主「お?」
K「正面は無地。背面に『御無礼』って書いてあるジャージ。」
店主「欲しい。いくら?」
K「いや、値段は気にしなくていい。誕生日プレゼントでいいぞ。」
店主「おお、ありがとう。」

「御無礼」
とは、むこうぶちという麻雀漫画に出てくる主人公、傀(カイ)のアガる際の決め台詞。
劇中でこの一言が出てしまうと、
「もう勢いは止められません。」
の状態となり、
問答無用で傀が勝つという流れがお約束だ。
水戸黄門の印籠みたいなもの。
そういえば考えてみると水戸黄門的な展開の作品多いな。
「ウルトラマンが出てきて解決!」
「最後は悟空がなんとかしてくれる!」
「暴れん坊将軍様(マツケン)が最後は大立ち回り!」
「月にかわっておしおきするとおおむね解決!」
「色々あったけどルフィが出てきて解決!」
ヒーロー物はそうじゃなきゃいけないのだから、
当然と言えば当然なのだけど。
ヒーロー物ではないにせよ、
「ゴンが出てきてなんとかなる!」
ではないハンターハンターってちょっとすごいな。
ゴンの活躍が無いわけじゃないが、
それより話の展開が面白いっていうあの作品は異例と言えば異例。
さすがはあの作者様。
お話をむこうぶちに戻そう。
このむこうぶちは麻雀漫画としてはかなり長寿で現在50巻を超えている。
またある程度の人気もある事から、
雀荘に行ってこの傀のマネをしてアガる際に「御無礼」と言う人がいる。
なお、これによってトラブルが起きて、
「御無礼禁止」
と書いてある雀荘もあるという話。
傀は黒髪、黒づくめの服の美男で、
人の心を全て読み尽くし、異様なまでの麻雀の強さ誇り、
作中では人らしさが一切無い謎の男として描かれている。
現実にはいそうもない存在なので、
憧れる人も多いというのもわかる。
それだけにアガった際に
「御無礼!」
なんて言われると腹が立つ人も多く、
トラブルになってしまう事もあったのだろう。
特にこの傀のアガり方は、
「人生10回くらいやり直して、
ずっと麻雀ばっかやっててもこんなアガり方出来ない。」
と思うようなシーンが多い。
こういう一面も「御無礼!」を真似したくなるかっこよさの1つなのだろう。
そんな「御無礼ジャージ」をプレゼントしてくれるというので、
ありがたく受け取る事に。
で、先日のCardshop Serraのレガシー大会時に、
K「ほいよー。これ、御無礼ジャージ。」
と紙袋を手渡される。
店主「おじーちゃん、君、同じもの着てない?」
K「そうだよ。」
店主「ペアルックになるの?今これ着たら。」
K「そう・・・なる・・・な。」
店主「そこは避けるとこじゃなくて?」
K「だってこれ自分の分も欲しいだろ!」
店主「そこでペアルックになってしまう想定はしなかったんだ。」
K「しなかったな。」
こんな会話をしていたら、
うちの女性社員「あ、それってもしかして・・・。」
店主「え?わかるの?」
女性社員「間違ってたらすみません、むこうぶち?」
店主「なんでわかるの?」
女性社員「たまたま最近麻雀をやろうと友人に言われて、
その友人がアガる時にそれ言ってたの含めて知りました。」
店主「とりあえず、貴様とはいい酒が飲めそうだ!とだけ言っておく!」
女性社員「ありがとうございます。」
MTG界と麻雀界はどちらも1%くらいしか女性がいない。
いや、1%もいるんだろうか?
どっちの世界も工業高校並みに女性がいない世界だ。
むこうぶちを知っているというだけでも珍しい。
ちなみに今月のKと店主にとって、
むこうぶちはただの「常識」だ。
二人で話している際には麻雀漫画もちょくちょく話題に出る。
で、御無礼ジャージは受け取ったが、
これをKと一緒に着ていたら間違いなくアカンので、
彼に会わない日に着る事にしよう。
ではまた。









