Spelltwine/呪文ねじり

Spelltwine / 呪文ねじり
コスト:5青
ソーサリー
あなたの墓地にあるインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚と、
対戦相手1人の墓地にあるインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とし、
それらを追放する。
それらのカードをコピーする。
可能ならばそれらのコピーをそのマナ・コストを支払うことなく唱える。
呪文ねじりを追放する。
レア
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Magic2013のガッカリレア。
なのだが、
今回はこんな1枚に焦点を当ててみた。
スタンダードのデッキでこのカードを採用し、
なおかつトップクラスに踊り出たデッキは無い。
書いてある事は弱くないのだが、
いかんせんコストが重いうえに、
アクションそのものが後手後手にまわっている。
自分と相手の墓地にソーサリーかインスタントが無ければいけないのだ。
クリーチャーばかりが妙に強化されたスタンダードでは、
こんなソーサリーが生き残る道など皆無に等しい。
同様にして、
モダン、レガシーでもそれは言える。
ヴィンテージは1枚くらいデッキに採用しておいたら、
確実に面白い結果になるが、
これまた採用している人はいない。
理由など言うまでもなく、
「こんなもん採用する以前に、
どう考えても《ヨーグモスの意思/Yawgmoth’s Will》。」
と結論が出てしまうからである。
一応相手の墓地から《Ancestral Recall》や《Time Walk》撃てたら強いのだが。
このカードの問題点はコスト以外にももう1つ。
それは、
「対戦相手の墓地にソーサリーやインスタントが1枚も無い場合、
撃つ事が出来ない。」
という事。
これがコスト以外で採用しにくい理由である事は間違いない。
ただ、EDHの世界ではこいつは思いもよらぬ動きをしてくれる。
…のだが、
Magic2013が発売されて約1年、
ほとんど使われてない。
少なくとも自分はこのカードを、
他者に撃たれたことはない。
最低でも1年で数百回は対戦するEDHで、
1度も撃たれる事は無かった。
自分の周囲の人たちでも撃たれた人はいなかった。
誰も目もくれないカードなのだろう。
ガッカリレア過ぎて。
ただ、ちょっと考えてみて欲しい。
EDHのように4人戦ともなれば、
対戦相手の墓地は3つもある。
対戦相手の墓地3つにソーサリーもインスタントも無い状況というのは、
《Timetwister》などの墓地を綺麗さっぱりお掃除してくれるカードを使った時と、
最初の1~3ターンくらいのものだ。
さらに、EDHでは、
採用されるカードも非常に多岐に渡るため、
選択肢がとても多くなる。
EDHにおける採用率の高い、
もしくはコピーすると有効的な
ソーサリーとインスタントを少し挙げてみよう。
(なお、コピーしてもしょうがないカウンター系とX呪文は羅列していない。)
☆白
《神の怒り/Wrath of God》
《審判の日/Day of Judgement》
《終末/Terminus》
《質素な命令/Austere Command》
《ハルマゲドン/Armageddon》
《戦の惨害/Ravage of War》
《流刑への道/Path to Exile》
《剣を鋤に/Swords to Plowshares》
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
☆青
《時間のねじれ/Time Warp》
《時間操作/Temporal Manipulation》
《荊州占拠/Capture of Jingzhou》
《時間の伸張/Time Stretch》
《永劫の歩み/Walk the Aeons》
《時間の熟達/Temporal Mastery》
《意外な授かり物/Windfall》
《時のらせん/Time Spiral》
《Timetwister》
《神秘の教示者/Mystical Tutor》
《渦まく知識/Brainstorm》
《大あわての捜索/Frantic Search》
《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》
《嘘か真か/Fact or Fiction》
《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
☆黒
《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
《Vampiric Tutor》
《滅び/Damnation》
《四肢切断/Dismember》
《夜の囁き/Night’s Whisper》
《血の署名/Sign in Blood》
《再活性/Reanimate》
☆赤
《ジョークルホープス/Jokulhaups》
《壊滅/Devastation》
《抹消/Obliterate》
《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
《汚損破/Vandalblast》
《スマッシュ/Smash》
《混沌のねじれ/Chaos Warp》
☆緑
《調和/Hermonize》
《新たな芽吹き/Regrowth》
《自然の要求/Nature’s Claim》
《歯と爪/Tooth and Nail》
☆マルチカラー&無色
《全ては塵/All Is Dust》
《名誉回復/Vindicate》
《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
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簡単に書き出してみるだけでこれだけのカードが出てくる。
EDHで自分が呪文ねじりを使うとなれば、
自分は確定で青いカードを使う。
それに加えて、
他者の墓地から何かしら呪文を撃てるというのは、
結構な利点がある。
自分は青単であっても神の怒りが撃てたり、
ジョークルホープスが撃てたりする。
相手が青いデッキで、追加ターン呪文が墓地にあり、
自分の墓地にも追加ターンがある場合は、
たった6マナで2ターン得られる。
どちらの墓地のにも時間の伸張があったら、
6マナで追加4ターンと、破格の強さを誇る。
どちらの墓地にも時間の伸長は出来過ぎた例だとしても、
自分の墓地の追加ターンカードを回収して撃ちなおす方法は、
《思い起こし/Call to Mind》
《復習/Relearn》
《記憶の壁/Mnemonic Wall》
《デジャ・ヴュ/Deja Vu》
《永遠の証人/Eternal Witness》
などかなりの種類があるが、
そもそも普通に追加ターンを得られるカードは5マナからなので、
(《Time Walk》はEDHで禁止されているから別として。)
回収+追加ターンの最低コストは合計8マナからという事になる。
8マナも使ってしまったら、
残っているマナは無い事のほうが多いので、
他の行動は一切出来ない可能性が高い。
それが呪文ねじりの場合なら、
6マナで追加ターンした上に何かしらオマケがついてくる。
6マナならば、残っているマナがあり、
他の行動も出来る可能性がある。
これは十分に有効的なカードではないだろうか。
実際に呪文ねじりを
ムーミン(《三日月の神/Kami of the Crescent Moon》)
《火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind》
《Gwendlyn Di Corci》
の3つのデッキで使ってみた。
対戦相手の墓地に何も無くて困るという事はほとんどなく、
自分の墓地の追加ターンやドロー呪文をコピーしつつ、
相手の墓地から有効的なカードを1発撃ち、
そこから勝ちにつながる事はとても多かった。
とくにニヴ=ミゼットの時は、
相手の墓地からの《悪魔の教示者/Demonic Tutor》から、
《好奇心/Curiosity》で瞬殺が決まる事も。
3つのどのデッキでも、
「もうデッキから抜かなくてもいい」
と思うくらいに活躍してくれた。
多かったプレイでは、
自分の墓地から追加ターン、
相手の墓地から《Wheel of Fortune》や追加ターン、
という動き。
Gwendlynの場合だけ相手の墓地からハルマゲドンを撃つ事も。
また、どのデッキでも
《Wheel of Fortune》や意外な授かり物のような、
相手の墓地が増えるカードのおかげで、
選択肢が非常に多く、
プレイしやすかった。
コストも指定コストが青1つだけなので、
合計は6マナと重くても、
支障が無い事が多かった。
これがもし4青青だったり3青青青だったら使いにくかっただろう。
簡単な例では、
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《スランの発電機/Thran Dynamo》
あとは青マナが1つあれば撃てる。
これが非常に使いやすい。
EDHで青をよく使う人ならわかる話だと思うが、
追加ターンを撃つ時には、ほぼ必ず青青を要求される。
この時に相手のカウンターを警戒してリカウンターを準備する場合、
他のカードをさらに動かしたいと思った場合、
さらに青マナを必要とする。
そういった時に青マナはとても重要になり、
たとえ青単でも出来る限り指定コストの多いカードは使いたくないのが本音である。
EDHデッキ紹介その24のムーミンのデッキレシピで、
《デジャ・ヴュ/Deja Vu》を採用し、
《復習/Relearn》を採用していない理由はこれである。
また、《サファイアの大メダル》や覚醒の兜でも、
指定コストは減らないので、5青というコストは非常に使いやすい。
指定コストの点からも呪文ねじりは案外と優秀なカードである。
強さを兼ね備えていながらも、
相手の墓地依存の面も持っている事もあり、
なにが起きるかわからない呪文なので、
カジュアルに遊ぶ人から真剣に勝ちに行く人まで、
使い方は様々と言える。
自分が使ってみた中で最も変わった事が起きた時は、
1:呪文ねじりを撃つ。
2:自分の墓地の追加ターン+相手の墓地の呪文ねじりを対象。
3:相手の呪文ねじりで、自分の墓地の意外な授かり物+相手の墓地の追加ターン
と、合計で追加ターン×2と意外な授かり物というアドバンテージの塊になった。
この時は秒速で全員に投了された。
また、このカードの特徴として、
「弱いデッキ相手にはあまり強くなく、
強いデッキ相手には強くなる。」
というものがある。
説明はあまり必要無いかと思うが、
相手の使っているカードが弱ければその分だけ効果が薄れ、
相手の使っているカードが強ければその分だけ効果の強いカードになる。
相手の墓地のカードが凶悪なカードであればある分、
マストカウンターカードとなりえる。
自分の墓地は有効的カードであるのは当然として、
相手の墓地は3つもあるだけに選択肢も多く、柔軟性も高い。
これを6マナで行えるのなら、それほど高いコストではないと見てもいい。
興味を持った方はこのガッカリレアをEDHデッキで採用してみてはいかがだろう。
ではまた。








