High Tide
《High Tide》というカード、
知っている人どのくらいいるだろう?
パッと見では強いんだか弱いんだかサッパリなカードである。
知っている人は知っているで終わりなカード。
ウルザズ・サーガ時代のエクステンデッドでのみトーナメントカードになった。
《時のらせん/Time Spiral》、《天才のひらめき/Stroke of Genius》、《転換/Turnabout》などを駆使し、
おおむね4ターン目には相手が倒せているデッキで使われていた。
カードの効果は下記の通り。
《High Tide》
コスト:青
インスタント
ターン終了時まで、プレイヤーがマナを引き出す目的で島をタップした場合、
追加の青をそのプレイヤーのマナプールに加える。
エキスパンション:Fallen Empire、コモン
どんな風に使われたかと言えば、
4ターン目、
《High Tide》→残り3枚の島から6マナ、
《時のらせん》→7枚引きなおして島4枚アンタップ、
さらに《High Tide》、ドロー呪文を駆使し、
《精神力/Mind Over Matter》+《天才のひらめき》で、
相手のライブラリアウトを狙うか、
もしくは、
《パリンクロン/Palinchron》で無限マナから《天才のひらめき》。
このデッキが当時のプロツアーを席巻していた。
最終的には《パリンクロン》タイプが主流となったが、
当時のプロツアー予選に《精神力》タイプで出場した筆者はベスト8までは残った。
残る事は出来たのだが、残念ながら敗退。
今でも覚えているのだが、《時のらせん》3連続で撃って、
《島/Island》と《Arcane Denial》と《時のらせん》しか引けなかったのだ。
その時のベスト8に唯一の《High Tide》デッキであっただけに残念。
当時日本で最強デッキが上位に来なかったのは、
使いこなせる日本人が少なかったからではなかろうか。
コンボそのものの動きは比較的単調であっても、
同系デッキ相手やカウンターデッキ相手、
サイドイン後の戦いなど、難易度は決して低いデッキではなかった。
しかし、レギュレーション変更や禁止カードの施行により、
このデッキは成り立たないものになってしまった。
ところがつい最近のレガシーの大会で突然出てきた。(2005年8月)
それが下記のデッキである。
-メイン-
4《選択/Opt》
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《衝動/Impulse》
4《瞑想/Meditate》
4《High Tide》
4《双つ術/Twincast》
4《Reset》
3《転換/Turnabout》
4《狡猾な願い/Cunning Wish》
4《Force of Will》
1《思考停止/Brain Freeze》
12《島/Island》
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4《汚染された三角州/Polluted Delta》
-サイド-
4《青霊破/Blue Elemental Blast》
3《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》
3《洞察のひらめき/Flash of Insight》
1《残響する真実/Echoing Truth》
1《転換/Turnabout》
1《枯渇/Mana Short》
1《思考停止/Brain Freeze》
1《天才のひらめき/Stroke of Genius》
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動きが想像つくだろうか?
いきなり言ってしまうが、
このデッキ、《思考停止》はメインにいらないと思う。
サイドだけで事足りそう。
そもそも《Reset》というカードがわからない人いるんじゃなかろうか。
《Reset》とはこんなカードである。
《Reset》
コスト:青青
インスタント
対戦相手のターンのアップキープにしかプレイできない。
あなたがコントロールする全ての土地をアンタップする。
エキスパンション:Legends、アンコモン
ものすごく変なカードだ。
ナニコレ?って言う人のほうが多いどころか、
たぶんこのカード、Legendsが発売されてから現在まで、
トーナメントカードになった事はおそらく一度も無い。
《Reset》の効果がわかったところで、
多くの読者様はこのデッキがいつ勝ちに行くかは理解されていると思う。
そう、対戦相手のアップキープである。
だいたい4ターン目(《島》を最低4枚置く、という意味)
筆者が試してみた結果を1つ書くと、
自分先攻、相手の4ターン目、
《High Tide》→《High Tide》を《双つ術》でコピー、
《Reset》でアンタップ(1マナ余り)
《島》4枚タップで合計13マナ、
《瞑想》で4枚ドロー、
《選択》、《衝動》を撃ち、《転換》で土地アンタップ、
残り3マナから《衝動》→《High Tide》(《島》1枚につき4マナ、残り0マナ)
《島》タップから《High Tide》(《島》1枚につき5マナ、残り3マナ)
3枚《島》タップ(残り18マナ)
《瞑想》→《瞑想》を《双つ術》でコピー(8枚ドロー、残り13マナ)
《Reset》→マナ出し(残り31マナ)
《狡猾な願い》→《転換》→マナ出し→(残り44マナ)
《Reset》→マナ出し(残り62マナ)
《狡猾な願い》→《天才のひらめき》
対戦相手に56枚引かせてゲームエンド。
これはあくまで一例で、
他にも《選択》や《衝動》等と《Reset》や《双つ術》の回数から、
《思考停止》でライブラリアウトや、
《天才のひらめき》25点くらいを《双つ術》でコピーしても対戦相手が倒せる。
余談ではあるが、
《Force of Will》を一度でもピッチで撃ってしまうと、
4ターン目に決める事が非常に難しくなってしまう。
1枚でも多くの手札がないと厳しいのだ。
今まで数多くのデッキタイプが存在してきたが、
わざわざ対戦相手のアップキープを狙って倒さないといけないデッキは、
過去をいくらほじくっても出てこない。
しかもこのデッキ、意外に強いのだ。
レガシーの大会が増えている昨今、
こんなデッキで大会に出場してみてはいかがか。
レガシーでも相当なパワーを誇るゴブリンに負けそうなのはご愛嬌である(笑)
ではまた。










