EDHデッキ紹介その30(Kami of the Crescent Moon/三日月の神)
2013年最初のこらむにして、今回のジェネラルは、
このこらむを毎度読んでくださる方からすれば、
説明不要のムーミン卿。
お客様から友人まで、
「今の状態を知りたい」
というお声をいただいたので、
久しぶりにデッキを公開。

《三日月の神/Kami of the Crescent Moon》
コスト:青青
伝説のクリーチャー スピリット(Spirit)
各プレイヤーのドロー・ステップの開始時に、
そのプレイヤーは追加のカードを1枚引く。
1/3
レア
能力は言わずと知れた、《吠えたける鉱山/Howling Mine》。
出してすぐに他人に恩恵を与えてしまう事から、
EDHというものが出来てすぐの間は、
全く使われることも無かった青いデブ。
(スタンダードにいた時には一瞬だけ活躍した事もある。)
何年か前はこんな青デブがお気に入りになるとは思わなかった。
そしてこの青デブが意外なほどに強ジェネラルの仲間入りをするとは。
能力だけなら至って危険性は無いと思われるカードのはずなのに、
今はすぐにでも狙われるイキモノになってしまった。
2ターン目にプレイしたら、
《赤霊破/Red Elemetal Blast》や《流刑への道/Path to Exile》
が飛んできたことも。
デッキは以下。
クリーチャー6枚
《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
《未来の大魔術師/Magus of the Future》
《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant》
《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》
《パリンクロン/Palinchron》
《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》
インスタント14枚
《否定の契約/Pact of Negation》
《神秘の教示者/Mystical Tutor》
《誤った指図/Misdirection》
《遅延/Delay》
《呪文貫き/Spell Pierce》
《記憶の欠落/Memory Lapse》
《渦まく知識/Brainstorm》
《大あわての捜索/Frantic Search》
《双つ術/Twincast》
《差し戻し/Remand》
《Mana Drain》
《Force of Will》
《High Tide》
《Arcane Denial》
ソーサリー17枚
《時間の熟達/Temporal Mastery》
《時間操作/Temporal Manipulation》
《荊州占拠/Capture of Jingzhou》
《時間のねじれ/Time Warp》
《時間の伸張/Time Stretch》
《永劫の歩み/Walk the Aeons》
《明日の標/Beacon of Tomorrows》
《思い起こし/Call to Mind》
《意外な授かり物/Windfall》
《精神の願望/Mind’s Desire》
《瞬間の味わい/Savor the Moment》
《時のらせん/Time Spiral》
《デジャ・ヴュ/Deja Vu》
《商人の巻物/Merchant Scroll》
《賢人の知識/Sage’s Knowledge》
《親身の教示者/Personal Tutor》
《Timetwister》
エンチャント3枚
《精神力/Mind Over Matter》
《未来予知/Future Sight》
《Copy Artifact》
プレインズウォーカー3枚
《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》
《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》
《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
アーティファクト23枚
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《金属モックス/Chrome Mox》
《オパールのモックス/Mox Opal》
《水蓮の花びら/Lotus Petal》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《通電式キー/Voltaic Key》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《厳かなモノリス/Grim Monolith》
《吠えたける鉱山/Howling Mine》
《サファイアの大メダル/Sapphire Medalion》
《虹色のレンズ/Prismatic Lens》
《覚醒の兜/Helm of Awakening》
《友なる石/Fellwar Stone》
《巻物棚/Scroll Rack》
《彫り込み鋼/Sculpting Steel》
《寺院の鐘/Temple Bell》
《連合の秘宝/Coalition Relic》
《スランの発電機/Thran Dynamo》
《神話の水盤/Font of Mythos》
《魔力の篭手/Gauntlet of Power》
《金粉の水蓮/Gilded Lotus》
《Mana Crypt》
土地33枚
24 《島/Island》
《教議会の座席/Seat of the Synod》
《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《海の中心、御心/Mikokoro,Center of the Sea》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
《汚染された三角州/Polluted Delta》
《Mishra’s Workshop》
———————————–
デッキの動きはシンプルと言えばシンプル。
可能な限り相手にターンを渡さないようにしていくだけ。
とにかく自分のターンを何度も行う事を考えて展開させ、
なんらかのコンボを途中で決める。
以前のデッキよりも追加ターンカードが増えたり、
瞬唱の魔道士という極悪な魔道士が出てくれたおかげで、
デッキの安定力が非常に増した。
以前は《Power Artifact》+《Basalt Monolith》+《厳かなモノリス》
《ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth》+《Basalt Monolith》の無限マナで、
《天才のひらめき/Stroke of Genius》やBraingeyser》を撃ったりしていたが、
それも抜いてしまった。
瞬殺コンボは、
通称:モマベルと呼ばれる、
《精神力/Mind Over Matter》
《寺院の鐘/Temple Bell》
の2枚と、ライブラリー回復手段の《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》。
《無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre》でもいい。
EDHでは禁止になってしまったが、
レガシーなどの使えるルールでは、
《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》
でもOK。
自身しか戻れないとはいえ、
コンボだけなら、
Cardshop Serraの店主が仲間にしない
《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》でも決まる。
もちろん《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》でもOK。
無限マナは
《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant》
とコストの低いマナアーティファクト2枚で可能。
オパールのモックス/Mox Opal》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《水蓮の花びら/Lotus Petal》
など。状況次第で《通電式キー/Voltaic Key》などが絡んでも無限マナが成立する。
《覚醒の兜/Helm of Awakening》があるとさらに条件は簡単に。
この無限マナは、
無色マナしか無限にならない場合と、
青マナも無限になる場合がある。
手札と場にあるカードで青マナの出るアーティファクトが無い場合は無色だけの無限マナ。
ただ、無色の無限マナだけでも、
場にあるすべてのアーティファクトをアンタップ状態にさせる事が出来る。
例えば、
無色5億マナ出たとして、
《潮吹きの暴君》で手札に戻すアーティファクトに《寺院の鐘》を選ぶ。
そこから《寺院の鐘》をプレイ→何かアーティファクトを戻す。
《寺院の鐘》を起動→手札のアーティファクトをプレイして《寺院の鐘》を戻す。
の繰り返しで、
ライブラリーを全て引き切ることが出来る。
途中で《金粉の水蓮》や《虹色のレンズ》を引くので、
青マナが無限になり、《精神力》を置いて、コジレックを捨てればコンボ完成。
上記のモマベルが成立する。
ただ、《潮吹きの暴君》は根本的にとても能力が強いので、
《潮吹きの暴君》を出して、追加ターン、展開、追加ターンとプレイしただけでも、
相手の主要なパーマネントを戻し、反撃を許さない状況を作る事も多々ある。
とくにパーマネントを戻した後の《Timetwister》や《意外な授かり物》が兇悪。
また、
《パリンクロン/Palinchron》と
《High Tide》か《魔力の篭手/Gauntlet of Power》
で、お手軽無限マナ。
この無限マナ《パリンクロン》+《潮吹きの暴君》が決まると、
《パリンクロン》をプレイ→《潮吹きの暴君》の能力で対戦相手のパーマネントを戻す。
《パリンクロン》を手札に戻す→《パリンクロン》をプレイ
以下繰り返しで、対戦相手の全てのパーマネントを戻せるので、
これもほぼ自動的に勝利。
この場合も最後に《Timetwister》を撃つととどめになる。
これで100%勝てるというコンボではないが、
《未来の大魔術師/Magus of the Future》
《未来予知/Future Sight》
のどちらかと、
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《覚醒の兜/Helm of Awakening》
で自分のライブラリーは全部引き切れる。
これをもっと決めたい場合は、
《エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor》も採用。
デッキの内容としては、
《復習/Relearn》
を採用しないのか?という声は何度も聞いてきた。
このカードは《思い起こし/Call to Mind》と違って、
コストに青青を必要とする。
《賢人の知識/Sage’s Knowledge》
《デジャ・ヴュ/Deja Vu》
の2枚は指定コストが減るものの、
ソーサリーしか回収出来ない。
このデッキの場合、2青、1青青のコストの差は結構大きい。
《サファイアの大メダル》、《覚醒の兜》などでコストを減らすことだけでなく、
無色マナは結構あまるのだが、
青マナはそうはいかない。
青単なのに?と思う人も多そうだが、
追加ターン呪文は基本的に青青を必要とする。
青青+1青青が必要になるか、
青青+2青が必要になるかがとても大事であるため、
復習の柔軟性を捨てて、ポータルシリーズの2種を採用している。
このデッキは動かしていると、とても面白い。
パズルゲームをしているような楽しさがある。
が、面白いのは自分だけで、
対戦相手は基本的に座っているだけの状態になりやすい。
一度動き始めると、相手にターンが回らないまま終わる事が多々あり、
やられる側としてはとても退屈な時間を過ごす事になる。
面白く、強いデッキではあるものの、
頻繁に使っているとお友達をなくしかねないデッキでもある。
2012年の1年間で、このデッキを使ったのは、
「久々だし使ってもいいよ。」と言われた時、
グランプリのサイドイベント時、
お泊りまじっくでご指名いただいた時、
一度も対戦した事がないという人と対戦する時のみ。
なお、勝率は8割強。
年間で65戦:57勝8敗。
4人対戦が基本のEDHでこの勝率が出たのはちょっと驚き。
いくつかの対戦はほとんど魔王戦扱い。
開始と同時に3対1だった。
対戦中も「魔王ムーミン」と呼ばれる程。
面白かった対戦の1つとしては、
《魔力の篭手》を《Copy Artifact》などでコピーして、
ムーミンが追加ターンで殴りまくり、ジェネラルダメージで倒した事が1度あった。
また、
先日、お客様より、
「1対1のEDHをすることもあるので、
1対1に特化するデッキならば、
どのようなデッキを選びますか?」
と聞かれた。
このムーミンのデッキの場合、
対戦相手が何人であるかという事はあまり影響しない。
もちろん、対戦相手が30人いて、
みんなカウンターやアーティファクト破壊などを積んでいるなら大変だが、
デッキが回り始めてしまうと、
対戦相手が何人いてもそれほど変わらない事もある。
1対1なら、カウンターやアーティファクト破壊が飛んでくる確率が減るので、
このデッキは1対1でも相当に強いと言ってもいい。
とはいえ、
「なにか参考になるものを紹介していただければと思います。」
という言葉もいただいている。
これが参考になるデッキかどうかと言われれば、
そうではない気がするデッキだ。
ただ、今まで紹介してきたデッキの多くは、
1対1でも強いデッキとして戦える感がある。
さてさて、
遅ればせながら、
明けましておめでとうございます。
今年もCardshop Serraをよろしくお願いします。
ではまた。








