セラの天使/Serra Angel

我がショップの看板でもある《セラの天使/Serra Angel》。



Serra Angel/セラの天使
コスト:3白白
クリーチャー 天使(Angel)
飛行
警戒(このクリーチャーは攻撃してもタップしない。)
4/4
アンコモン

今はトーナメントに登場しないうえに、
過去の魅力あるイラストから変わってしまったがために、
今のマジックではインパクトも知名度も薄いカードになってしまいましたが、
過去、これほど愛されたカードも無いと言われる人気カードです。
ここでは7th、8thではなく、
(あの7thの絵は偽ラの天使と呼びます。)
4thまでの絵、Douglas Shuler(ダグラス・シュラー)氏の描かれた《セラの天使/Serra Angel》について、
薀蓄を述べてみようかと思います。

今は5マナ4/4、飛行、警戒(攻撃に参加してもタップしない)では、
トーナメント・カードになりえない時代になってしまいましたが、
過去このカードは多くのデッキに投入された、
最強のクリーチャーと言わしめる程のパワーカードだったのです。
The Deckと呼ばれるType1(ヴィンテージ)最強デッキと言われたデッキにも、
セラの天使/Serra Angel》は2枚、フィニッシャーとして入っている時代もあり、
同じコスト、同じレアリティの《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》や《大気の精霊/Air Elemental》とは、
明らかに違う扱いで、同じアンコモンにも関わらず、
レアカードよりも高い値段で取引されています。
現在でも、β版の《センギアの吸血鬼》と《セラの天使/Serra Angel》では、約2倍ほどの値段差がついています。
βの《大気の精霊》ですか?
あれは現在《センギアの吸血鬼》のさらに半分くらいです(笑)
セラ1枚=センギア2枚=大気の精霊4枚
ぐらいが相場と言うくらいです。
5マナ4/4飛行というところまでは一緒ですが、その色と絵、能力の違いで、
こうも差が出てしまうのはなんだか悲しささえ覚えます。
セラの天使/Serra Angel》はその能力もさることながら、
明らかに絵の魅力がそれを上回っていた事と思います。

セラの天使/Serra Angel》はα版からして随分とお話の種に困らないカードでして、
カードがデザインされたとき、あの左手に剣を持ったデザインではなく、
崖に立った天使の絵が初期のデザインだったそうです。
ところが描いたDouglas Shuler本人が納得がいかず、
「もう一度描く」ということで描き直し、完成したものが、
4thまで「マジックの顔」として活躍するあの絵になったそうです。

しかし話はこれだけでは終わらず、
この原画(オリジナル)はこの後消息不明になります。
引越しの際に消失してしまったそうです。
盗難にあったのか、引越しの際に間違って棄てられてしまったのか、真相は謎のままですが、
無くなってしまった事だけは確かなようです。
その後、Douglas Shulerは同じものをもう1度描きあげました。
つまり、《セラの天使/Serra Angel》にはDouglas Shuler氏の描いたものだけで、3枚は存在した事になります。
しかし、1枚目と2枚目は残念なことに現在存在が不明です。
1枚目はもしかしたらDouglas Shuler氏本人が持っているかもしれませんが、
2枚目は完全に不明です。(筆者が知る限り)
3枚目の原画は現在も無事存在しています。
場所も正確によくわかっています。
何故わかるかというと、私の手元にあるからです。
Douglas Shuler氏本人から買いました。
価格は秘密ですが、「車が買える値段」でした。

不要なる知識として、存在する《セラの天使/Serra Angel》の種類です。

英語版:α版、β版、Unlimited版、Revised、Summer、4th、
アンソロジー、Foil、Collecter’s Edition、International Editon、

日本語版:4th黒枠、白枠

中国語版:4th黒枠

ドイツ語版:Revised黒枠、白枠、4th白枠(Revisedとほぼ区別つかず)

フランス語版:Revised黒枠、白枠、4th白枠

イタリア語版:Revised黒枠、白枠、4th白枠

ポルトガル語版:4th黒枠

スペイン語版:4th黒枠、4th黒枠エラー、4th白枠

韓国語版:4th黒枠

と、最低でもこれだけ存在します。
Summerというものがわからない人は次のコラムを読んでみて下さい。
というわけで次のお話はSummer Magic(サマーマジック)。

ではまた。




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