Noxious Revival/有毒の蘇生

今回のお題はこのカード、《有毒の蘇生/Noxious Revival》。

Noxious Revival
Noxious Revival/有毒の蘇生
コスト:(緑/Φ)
インスタント
((緑/Φ)は(緑)でも2点のライフでも支払うことができる。)
いずれかの墓地にあるカード1枚を対象とし、
それをオーナーのライブラリーの一番上に置く。
アンコモン

回収/Reclaim》の完全上位カード。
先日、EDHの必須カードについて。-ルール改訂後その2
のこらむでも名前の挙がったカード。

このカードはどうしてEDHで強いのか。
単純に見たらこのカードはディスアドバンテージのカードだ。
墓地にあるカード1枚がライブラリーのトップに行くだけで、
状況には変化が無い。
他のカードと組み合わせない限りは、
100%1枚損のカードである。
パッと見では、
「全て1枚制限のEDHで使ったカードをもう1回使える事がメリット。」
というくらいにしか思えない。
EDHでは同じ手は二度使えない事が多いので、
こういうカードそのものは重要であり貴重だが、
基本、1枚損である事には変わりがない。
回収するカードがアドバンテージを得られるものでないと意味がないカードだ。

ただ、このカードはそういう使い道だけではないのが面白いところ。
回収》とは明らかに違うところがある。

まず《回収》の正確なテキストを見てみよう。


Reclaim/回収
コスト:緑
インスタント
あなたの墓地にあるカード1枚を対象とし、それをあなたのライブラリーの一番上に置く。
コモン

コストがファイレクシアマナと通常コストである違いの他にも、
回収》は自分の墓地のカードしか対象にとれないが、
有毒の蘇生》は他人の墓地でも構わない。
この違いは実はかなり大きい。

EDHでは対戦相手は基本3人。
有毒の蘇生》の対象の選択肢も随分と多いわけだ。
普段通りの使い方であれば、
有毒の蘇生》で自分の墓地にあるアドバンテージを得られるカードを戻すのだが、
そうではない使い方がある。

例えば、対戦相手が墓地からクリーチャーを釣るカードをプレイした場合。
その釣られる対象をライブラリーの一番上にしてしまうだけで、
その釣り呪文を回避出来る。
壊死のウーズ/Necrotic Ooze》コンボのように、
一発で全員即死を狙ってくる場合でも、
1枚のコンボパーツをライブラリーの一番上に戻すだけで、
コンボは不成立になる。
しかもタップアウトしていても、
ファイレクシアマナなので2ライフで撃てる。
ピッチスペル全般に言える事だが、
対戦相手が
「あいつはタップアウトしているから何もしてこないな。」
と思っているところに刺さるというのも強みだ。

ちなみによくある《壊死のウーズ》コンボでは、

鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker
モグの狂信者/Mogg Fanatic
無限ダメージ。

Phyrexian Devourer
トリスケリオン/Triskelion》or《歩行バリスタ/Walking Ballista
残りライブラリーのカードの合計コスト分のダメージ。

つまみ食い貯め/Morselhoarder
献身のドルイド/Devoted Druid
無限マナ。

などがある。
このコンボの強みは、
・決まると止める方法が限られている。
・《生き埋め/Buried Alive》+墓地から釣るカードで一発で決まる。
の2点。
比較的難しくないコンボなだけに未然に防げる事が望ましい。
「《有毒の蘇生》で一度防いだとしても、
 次のターン引かれるor即時ドロー手段があれば、
 もう1回コンボを決められるだろ。」
と言う人がいるのはわかる。
たった1ターンでも防げないよりはマシであり、
その1ターンがあれば、
全員でその対戦相手を倒す、
対応策を模索する、
自分が全員を倒す、
様々に選択は生まれる。
チャンスがもらえる事はとても大きい。
たった1ターンが勝負を分ける、
これはEDHでも通常構築でもよくある。
確率が薄くともチャンスがもらえる一手は相当に重要だ。

あくまで《壊死のウーズ》コンボは一例で、
世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon
動く死体/Animate Dead
といったコンボも《有毒の蘇生》で止められる。
対戦相手が追加ターン呪文を手札に回収しようとした際に、
ライブラリーのトップに戻すだけでも意味がある状況もある。
とにかくEDHの強いデッキの大半は墓地を活用してくる。
これはヴィンテージにも共通している。
ヴィンテージやEDHで、
「強いデッキだけれども、墓地は一切使わない。」
というデッキのほうが少ない。
墓地を活用してくる多くのデッキに対して、
有毒の蘇生》は100%の回答ではないにせよ、
一定量の対応手段になる事は間違いない。

それから、
対戦相手がチューター系のカードで、
ライブラリーの上に危険なカードを積んだとする。
当然その危険なカードは次のドローで手に入ってしまう。
しかし《有毒の蘇生》で相手の墓地から、
現状脅威ではないカードをライブラリーの一番上に置けば、
1ターンの猶予が得られる。
この使い方は稀ではあるが1つの使い方だ。

これらの使い方に加えて、自分のデッキの使い終わったカードに対して、
必要に迫られたら再度活用出来るという保険にもなる。
有毒の蘇生》は使い道が豊富にある1枚であり、
十分に採用の価値がある。
使った事がない人はちょっと採用してみてはいかがだろう。
新しい発見がいくつもあるはずだ。

ではまた。



記事作成日:2017/10/03



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