Timetwister

今回のお題は《Timetwister》。
Power9の1つ。
初版から2版(Unlimited)にだけ存在するレア。

カードの効果と画像は、

Timetwister
コスト:2青
ソーサリー
各プレイヤーは、自分の墓地と手札を自分のライブラリーに加えて切り直す。
その後、カードを7枚引く。
α、β、Unlimited:レア

Wheel of Fortune》と並ぶ、元祖7枚引くカード。

亜種は多く存在し、
先細りの収益/Diminishing Returns
時のらせん/Time Spiral
時間の滝/Temporal Cascade
時の逆転/Time Reversal
の4種がある。
もっとも、《時間の滝/Temporal Cascade》は、
双呪しない場合にとてもへんてこな効果になる。
亜種と呼ぶには少々無理があるかもしれないが、
星の揺らぎ/Sway of the Stars
も該当するだろうか。
パーマネントやライフにまで干渉する、
とてもぶっとんだカードだが。

昨今では同じTimeの名を冠し、同じ時代に存在したレアである、
Time Vault》がルール変更によって兇悪になったため、
値段、需要ともに完全に《Time Vault》が勝ってしまい、
Power9の座から引き摺り下ろされてしまっていると言われてしまうことも。
ただ、
Power9の基本概念は、
「マジック黎明期の環境の時代に存在した、あまりに強力な9種のカード」
というもののため、《Time Vault》がいかに強力であろうと、
最初の概念は変化する事は無いだろう。
(《Library of Alexandria》を加えてPower10と呼ぶ事も)

Power9のカードは確かに強い。
どうして《Timetwister》だけがこんなふうに、
Time Vault》と立場が入れ替わりかけているなどと言われてしまうのか。
その答えは難しくない。
Black Lotus》、Moxシリーズ、《Time Walk》、《Ancestral Recall》、
さらには《Library of Alexandria》と《Time Vault》も話題に加えてみようか。
これらのカードは全て、「自分にだけ影響を及ぼすことが出来る」カードだ。
もっと言えば、自分にだけ都合のいいカードと言い換えてもいい。
Timetwister》だけはそうは行かない。
間違えば相手を有利にしかねない効果になっている。
とりわけ昨今のヴィンテージの世界では、
「相手に7枚もカード引かせたら死ぬ」という認識は強い。
仮に死なないとしても、
「相手に7枚も引かせたら、《Force of Will》をはじめとするカウンターカードを握られる恐れがある」
と誰もが考えるだろう。
このリスクは小さいと言えないだけに、
このカードの需要が減ってしまったのだろう。
Timetwister》が採用されているデッキはストームを使うタイプのコンボデッキや、
一部のOathデッキなどにしか採用されていない。

とはいえ、このカードが決して弱い事は無い。
撃ち方次第で他に類を見ないアドバンテージを与えてくれるカードである。
全てのプレイヤーの墓地は0(正確には《Timetwister》だけ墓地に置かれるが)
全てのプレイヤーの手札が7枚になるということは、
場に置いてあるパーマネント枚数が多いほうがアドバンテージを得るという事。
カードを高速展開し、《Timetwister》を撃つ分にはアドバンテージをとれる可能性は大きい。
極端に言って、
1ターン目に先攻をとり、
Mox2枚、《》とプレイして《Timetwister》を撃つだけでも3枚のアドバンテージ確定。
この場合、後攻の相手プレイヤーは、
マリガンチェック後の手札から、別の7枚の手札になってしまうため、
間違って土地やマナの出るカードを引けなかった場合、地獄を見る事になる。

Timetwister》は完全に活躍の場をなくしているわけではない。
むしろ個人的には《Timetwister》は今、かなり熱いカードだ。
ここで出てきたMoxシリーズや《Black Lotus》、《Time Walk》、《Ancestral Recall》、
そして《Time Vault》、《Library of Alexandria》は全てEDHでは禁止カード。
ところが《Timetwister》は禁止されていない。
む?誰だ、「弱いから(他のPower9に比べて)相手にされてないだけだろ」なんて言ってる奴は。

ともかくEDHでは《Timetwister》は禁止されていない。
ならば使わない理由は無い。
自分は青いEDHデッキでは喜んでデッキに投入している。
手札をほぼ使い切った時に放つ爽快感は素晴らしいだけでなく、
後半、手札は土地4枚だけで何もできない…なんて状態を、
一瞬で、しかもたった3マナでひっくり返してくれるカードパワーは文句無しだ。
む?誰だ、「《Wheel of Fortune》だって同じだろ」なんて言ってる奴は。

EDHで普通に中盤に撃ったりする分には、
全員が「面白い!」と言いながら7枚引く光景もある。
1対1ではなくて4人プレイのEDHでは、影響力も面白い。
また、墓地活用をする事が多いEDHの戦いの中では、
墓地を0にしてしまう《Timetwister》は案外あなどれない。
む?誰だ、「さっきまで墓地にあった危険なカード引かれたら終わりだろ」なんて言ってる奴は。

さて、少し話題は変わってしまうが、
2010年に入ってからというもの、
最新セットから飛び出してくるカードの中には、
1枚6000円、1枚10000円の値段がつくカードもある。
これらの多くはスタンダード落ちという地獄が待っている。
2010年8月の時点、スタンダードカード、シングル史上最高値をつけたカードは、
精神を刻む者、ジェイス/Jace,the Mind Sculptor》。
なんと、都内では13000円のお店もあったという話。
とてもスタンダードのレアカードの値段とは思えない金額だ。
ワールドウェイクを1箱買う事と同じ金額がシングルの値段。
精神を刻む者、ジェイス/Jace,the Mind Sculptor》2枚の値段は、
Timetwister》1枚の値段に匹敵すると言うことも出来る。
「1枚のツイスター、2枚のジェイス、買うならどちら?」
と聞かれたら、どちらを選ぶかは人の趣味、嗜好の分かれるところだろう。
自分は《Timetwister》を推す。
Timetwister》は値段が下がる事はまず無い事と、
1枚あれば十分だからだ。
(EDHは根本的に1枚制限、ヴィンテージでも1枚制限)

こう考えても《Timetwister》は買って損な1枚ではないと自分は思う。
EDHという新しい世界が出来ている事も大きい。
プレイヤーのプレイスタイルにもよるが、
MTGを3年以上プレイしたい人にはお薦め出来るだろう。
この文章を読んでちょっと手に入れたくなった人は、
これはいい機会なのかもしれない。

自分は2010年9月1日の時点で、MTG歴は約14年。
Timetwister》のβ版を買ったのはちょうどMTG歴4年の時なので、
今から10年前に買っている。
今はEDHのために別でUnlimited版の《Timetwister》を買った。
β版はPSA鑑定してしまっているため、
デッキには入れられないので、
デッキで使うためにわざわざUnlimited版を買った。
が、
一切後悔はしていない。
こんな面白いカードがばんばん撃てるEDHが非常に面白い。
この楽しみは多くの方に知ってもらいたいところだ。

ではまた。




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