Mox Opal/オパールのモックス

今回のお題は《オパールのモックス/Mox Opal》。
ミラディンの傷跡に出てきた神話レアの1枚。


Mox Opal/オパールのモックス
コスト:0
伝説のアーティファクト
金属術(T):あなたのマナ・プールに好きな色1色のマナ1点を加える。
この能力は、あなたがアーティファクトを3つ以上コントロールしている場合にのみ起動できる。
ミラディンの傷跡:神話レア

久しぶりに出た、0マナで極端なデメリットが無いマナの出るカード。
しかも好きな色のマナが出る。
モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》だ。
モックス・ダイアモンド》は土地を捨てるリスクだったが、
こちらはアーティファクト3つが場にある事が条件。
(自身がアーティファクトなので、実質は2つ。)
それと自身が伝説のパーマネントなので何枚も場に並ばない。
このあたりでゲームバランスを調整したのがよくわかる。
とはいえ、弱い事は一切書いていない。
間違いなく強いカードの部類にランクイン出来る。
ヴィンテージでも活躍出来るだけのカードパワーだろう。
他のMoxシリーズを2枚置くだけで好きなマナの出る0マナカードが弱い理由は無い。
親和デッキに関しては語る必要も無いほど。
空僻地/Glimmervoid》より強いカードが出たようなものだ。
(空僻地と併用する使い方になるが。)
2枚以上の枚数をデッキに積んだとしても、
電結の荒廃者/Arcbound Ravager》で生け贄に捧げてしまえば良い。
金属ガエル/Frogmite》、《物読み/Thougtcast》がプレイ出来る速度がより上がっただろう。

オパールは言うまでもなく宝石の1種。
10月の誕生石。
石言葉は希望、無邪気、潔白。
どうみてもカードの効果と石言葉が無関係過ぎるなんて言ってはいけない。

くっだらない知識というか、
他人に話して「ふーん」「へー」と言われる程度のレベルの話ではあるが、
Moxシリーズの5種の宝石であるPearl、Sapphire、Jet、Ruby、Emeraldは、
各々の色を持つ宝石の中では最も高価な宝石なのだそうだ。
モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》は説明不要だろう。

モックス・ダイアモンド》はともかく、それ以外のMoxシリーズは、

紙だというのに本物の宝石と同等の値段をするというから恐ろしい。
MTG製作者は製作当時にMoxシリーズの相場価格など考えてもいなかっただろうが、
まさか本物の宝石と並ぶほどの値段になるとは夢にも思わなかった事だろう。

Serra自身も宝石店に行った際、
「オオッ?自分の取り扱っている宝石(の描かれている紙)と同じくらいの値段じゃないか(笑)」
と心の中で笑ってしまったことがある。
では、オパールは?というと上記6種に比べたら、
お手頃価格で購入可能な宝石だ。
この辺りは
「Moxシリーズ5種には手は出せないが、
何とか《オパールのモックス/Mox Opal》なら買える。」
というユーザーと同じようなものだろう。

また、面白い共通点の1つとして、宝石のグレードをあらわす言葉にも

エクセレント、ベリーグッド、グッド、プアーが使われている。
トレーディングカードの世界の中では、
エクセレントは「傷がある」という認識になってしまうが、
宝石の世界ではエクセレントが最高のランク。
宝石の世界にはミントやニアミントは無い。
Excellentという単語は「優秀な、優れた、卓越した」といった意味なので、
トレーディングカードの世界のように傷があるという認識のほうがずれている。

さて、オパールに話を戻そう。

今回出たMoxは何故、オパールという宝石名を冠したのだろう。
自分のつたない知識から想像するに、
オパールという宝石はその中でも最も高価なオパールの事を、
虹色石と呼ぶと聞いたことがある。
虹色のレンズ/Prismatic Lens》というカードの効果からも、
(他の虹色とつくカードも色を選んで何か出来るカード。)
MTGの世界では虹色=全色マナが出せるというイメージがある。
オパールのモックス/Mox Opal》もその流れをイメージしたものと思われる。

また、オパールの区別として、プレシャス・オパールとそれ以外という分け方がある。
プレシャス・オパールが高いもので、それ以外のものは比較的安い。
そのプレシャス・オパールの中には、
ホワイトオパール、ウォーターオパール、ブラックオパール、ファイアオパール
と呼ばれるものはある。
白、青、黒、赤とマジックの色にぴったり合っている。
グリーン(緑)は無いのか?と思う人もいるだろう。
ある。
グリーンオパールはあるのだが、プレシャス・オパールとして扱われておらず、
コモンオパールという扱いにされている。
コモンつくだけあってプレシャス・オパールより安い。
なんだか緑かわいそうだ。
「《オパールのモックス/Mox Opal》からマナ出すなら、普通緑マナ出さないし。」
と言われているようだ。
実際、緑のからむデッキより他の色のほうが実用性の高いカードだが。
(実際にこのカードを真っ先に投入したデッキは青だった。)

オパールにはこのように様々な種類があり、
それによって色も変わる。
これをMTGで新しいMoxを作る際、その名にオパールを選んだのだろう。
実際にカードの絵をよく見てみると、
この《オパールのモックス/Mox Opal》の宝石はプレシャス・オパールが描かれている。

こういったセンスの良さは面白い。
それに反して和訳のセンスは酷い。
Mox Diamond→モックス・ダイアモンド
なのに、
Mox Opal→オパールのモックス
という和訳になる理由はわからない。
過去のMoxシリーズ5種も仮訳が、
モックス・パール、モックス・サファイア、モックス・ジェット、
モックス・ルビー、モックス・エメラルドと、
モックスの名の後ろに宝石名が来る。
普通に考えたらモックス・オパールという和訳だと思うのだが。
モックス・オパールのほうが全体の統一感があるという人のほうが多いだろう。
今から「印刷ミスだった。」とでも言って印刷しなおしてもらいたい。
せっかくのカードデザインのセンスを、
和訳で台無しにしないで欲しいと思ったものだった。
もともと日本語版を使わない自分だが、
より英語版のみを使いたいと思った日だった。

WotC社はいつかまたMoxシリーズを出すだろうか。
その時にはどの宝石が選ばれるのだろう。

ではまた。




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