店主のひとりごと。

一風変わった話題です。
競技の話でも無ければ、
お笑いやカジュアルの話でもありません。
ただの「こうなったらいいな」というお話です。
興味の無い方はブラウザを閉じちゃって下さい。

Magic2011の発売。
神話レアとして、5種のプレインズウォーカーが再録されています。
プレインズウォーカーが最初に出たのはローウィン。
この時はまだ神話レアという存在は無かったことからレアでした。

神話レアという存在が出てから、
レア、アンコモン、コモンにプレインズウォーカーは1人もおらず。
大元は「伝説の魔法使い」の設定だけに、
神話レア以外で登場させる気はないのかもしれません。

が、マジックのルール的に見たら?
たまにしか見られないカードタイプって、
初心者さんからすれば「意味がわからない」んです。
持っていないカードタイプのルールを理解するって、
結構苦になってしまいます。
ゲームシステム的に見て、
プレインズウォーカーというカードタイプを新しく作り、
これによって本来持っていたゲームバランスを著しく悪くしたとは思えません。
よくこのバランスで作ってくれたと思えるほど、
悪くないカードタイプだと思います。
(《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》のように異常なカードはありますけれど)
ただ、
それだけのバランスで作れているだけに、神話レアにしかないことが残念です。
神話レアにしか存在しないカードのためのルールというのは寂しいと言えば寂しいです。

極端な物言いですが、
有能な政治家もいれば、無能な政治家もいます。
(誰も谷亮子や杉村太蔵が無能だなんて言ってませんよ。言ってませんってば。)
歌の上手い歌手もいれば、音痴の歌手もいます。
(誰もジャニー・・・ゲフンゲフン。)
言いたいことはわかりますよね。
使えるプレインズウォーカーもいれば、使えない《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar》もいるんです。
何も神話レアにしなくてもいいと思うんです。
だいたい、《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar》を引いた時のガッカリ感と言ったらもう…
おなか空かして入ったラーメン屋さんのラーメンが兇悪な味だったときというか、
カラオケの採点で99点乗ったと思ったら、98点だったときというか…
話がそれちゃいましたね。

自分が言いたい事は、
+起動能力が1つ、-起動能力が1つだけの、
アンコモンのプレインズウォーカーがいてもいいと思うんです。

ルールを多くの人に理解してもらうことって大事だと思います。
「たまにしか引けないカード」のためのルールは、
初心者にはあまりに悲しいものです。
「欲しいけどそんなカードタイプのカード持ってないし、
 他のカードで代用出来るような工夫は不可能」
なものなのですから。
でも、ルールだけは理解しないとならない。
初心者の気持ちからすればとても理不尽になります。

野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker
コスト:2緑緑
プレインズウォーカー ガラク(Garruk)
[+1]:土地2つを対象とし、それらをアンタップする。
[-1]:緑の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
[-4]:あなたがコントロールするクリーチャーは、
 ターン終了時まで+3/+3の修整を受けるとともにトランプルを得る。
忠誠度:3
レア

この有名なカード。
手に入れたくても手に入れられない人がいるとします。

もし下記のようなカードが存在したら?

XXX
1緑緑
プレインズウォーカー XXX
[+1]:土地1つを対象とし、それをアンタップする。
[-1]:緑の2/2の熊・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
忠誠度:2
アンコモン

入手しやすくて、代用品になったりします。
大元のコストが1安く、能力も随分と落ちていますし、最終必殺技もありません。
ですが、持っていないなら持っていないなりに使えますし、
ルールを理解するに十分だと思います。

世界観だけのお話で言えば、
プレインズウォーカーは大魔法使い。伝説の魔法使い。
次元を作り出したり、歩いちゃったり。
確かに強大な魔力を持っているというお話です。
極論からすれば「そんなのカード化しちゃだめだろ」と言ってもいいのですが、
ゲームシステムのカードタイプ名としてつけてしまったのですから、
もう後に引くわけにはいきません。
(個人的にはカードタイプ名をアバターにすれば角が立たなかったと思いました。)
となれば、あとはそのシステムは浸透させなければならないのです。
こうなった以上は、
使えない政治家のごとく、音痴の歌手のごとく、
「どこにでもいるやつ」も用意してもいいのではないかと思うんです。
(誰もAKB48がどこにでもいるやつばかり採用してるなんて言ってませんよ。言ってませんってば。)
「使えない政治家」や「音痴の歌手」はプロとしては失格です。
でも、そんな人に投票したり、そんな歌手のファンもいるんです。
需要はあるということなんですよね。
カードセットがリリースされて以来、
誰のデッキにも入れられない不遇のカードもあるでしょうけれど、
このプレインズウォーカーのシステムならば、それもなりにくいのです。
起動すれば何かしらのメリットが存在し、
放っておいても攻撃や火力の盾にもなります。
確かに上記のように《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》とミニガラクのようなカードなら、
みんな《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》のほうが欲しいというかもしれません。
でもミニガラクも侮れないだけの力があります。
「あってもいいんじゃない?」
と思えるラインです。

他にも

YYY
1白白
プレインズウォーカー YYY
[+1]:クリーチャー1体を対象とする。それは次のあなたのアップキープまで、
 攻撃にもブロックにも参加出来ず、起動型能力も使えない。
[-1]:あなたは5ライフを得る。
忠誠度:2
アンコモン


ZZZ
1青青
プレインズウォーカー ZZZ
[+1]:カードを1枚引き、1枚捨てる。
[-2]:土地でないパーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
忠誠度:2
アンコモン

こんなものがあってもいいと思いませんか?

ここ数年のマジック、カードはかなり強くなったと思います。
呪文は重いけれど強く、
クリーチャーは過去の上位互換をとことん出しています。
競技的な面を強く押し出し、
大会への誘致も頑張っている方がいると思います。
しかし、その影には多くのカジュアルプレイヤー、
大会はおろか、始めたばかりのプレイヤーもいるのです。
競技ばかりがマジックではありません。
作り手がそのあたりを理解してあげてこそ、
発展していく世界ではないかなと自分は思います。

こんなしがないカードショップの、
しょーもないつぶやきを、
カードデザインをしている人が読むわけがないでしょうけれど、
この小さな案、いつか叶ったら嬉しい願いです。

ではまた。




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