Princess Lucrezia

今回のお題は《Princess Lucrezia》。



Princess Lucrezia
コスト:3青青黒
伝説のクリーチャー 人間(Human)・ウィザード(Wizard)
(T):あなたのマナ・プールに青を加える。
5/4
レジェンド:アンコモン

もはや意味のわからなさでは群を抜いている生き物。
6マナ出して能力がタップして青マナ1つ。
何がしたいんだ。
名前もごたいそうにプリンセス。
お姫様のわりには随分とゴツいパワーとタフネス。
お姫様のわりには随分とゴツい顔をしている。
現実のお姫様にそんな美人がいると思うなよ!とでも言いたげだ。
確かに現実として、各国の王子様、お姫様にすごい顔がいるのは間違いない。
とりわけ北朝鮮の王子様、金正男(キム・ジョンナム)を参照するといい。
彼が秋葉原をうろついていたら、誰もが彼を王子様と認めないだろう。

過去と今での変化は、クリーチャータイプに人間とウィザードが追加。
何故ウィザードが追加されたのかは謎だ。
マナが出せるから…だろうか。
しかしクリーチャータイプに姫は追加されなかった。
やはり見た目…だろうか。

このカードのモチーフになったカードは歴史上に存在する、
ルクレツィア・ボルジアというお姫様。
15世紀から16世紀に生きたお姫様。
クリーチャータイプも人間なので、おそらく間違っていないだろう。
確証は何も無いが、個人的な意見としてこれを推す。
現実のルクレツィア様はこんなにゴツい顔やパワーの人ではなかったが。

現実のルクレツィアは1480年にローマ教皇アレクサンデル6世の娘として生まれる。
本名は前述のとおり、ルクレツィア・ボルジア。
父親の本名はロドリーゴ・ボルジア。
修道院で育てられた後に、政略結婚第一号として13歳にして強制的に嫁がされるが、
夫ジョバンニとの間には不仲で、性的な関係が無く、ほどなくして離婚する。
離婚理由は不仲説、ジョバンニは性的不能者だった説、
性的関係の無い離婚は無条件に離婚出来るため、最初から狙っていた偽装結婚説、
など様々にあるが真相は闇の中である。
個人的にはジョバンニ不能説が好きだ。

その後従者であったスペイン人(名前不明)と恋仲になり、妊娠し子供を産むが、
このスペイン人は兄であるチェーザレ・ボルジアに殺されてしまう。

最初の結婚から5年後、またも政略結婚(2度目)。
今度は夫婦仲が良かったものの、次の政略結婚のため、
悪の権化チェーザレお兄様、ご登場。
結婚から2年後の1500年に夫アルフォンソ暗殺。
このチェーザレ兄様、ルクレツィアを溺愛していたという話もあり、
近親相姦説も流れるものの、確たる証拠は無い。
もちろん個人的には近親相姦はあったという話のほうが好きだ。
実際、兄弟で妹ルクレツィアを取り合ったという話もある。

1501年、名前は同じだが別人のアルフォンソと政略結婚(3度目)。
これが最後の結婚とはなるものの、
ルクレツィアも旦那も浮気をしたとされている。
この結婚から2年後に父親のアレクサンデル6世他界。
さらにそこから4年後にチェーザレ兄様も他界。
以後、政略結婚等の政治の道具に使われることはなく、
このアルフォンソとの間に幾度か子供を作るが、
1519年に出産した子供とともに出産後に死亡。享年39歳。

一生の半分以上を政治の道具として振り回されたお姫様。
とはいえ浪費家で浮気もしていたというのだから、
本人もまんざらではなかったのかもしれない。
チェーザレ兄様は当時の軍人及び政治家として、
非常に悪どい兄様として歴史に名と汚点の両方を残している。
上記のスペイン人やアルフォンソを手にかけただけではなく、
弟の暗殺にも関与したという説も色濃く残る。
が、チェーザレお兄様はとても美男子で武力もあった人だったらしい。

このお話の限りでは、
どうして青マナが出るのかはわからない。
お姫様なんて世間知らずで無能だと言いたいのはわかる。
政治的でまっ黒な世界に足を突っ込んだ性格の悪い色(青黒)のクリーチャーなので、
色だけはなんら問題なく納得出来る。

実はこのカードをデッキに入れて使ったことがある。
が、
青マナを出す事は1度も無かった。
1回使ってからデッキから抜いた。
考えてもみよう。
マナコストが3青青黒だ。
既に指定コストに青青と必要としている生き物なのに、能力で青マナ1つ出る。
もう何がしたいのかサッパリわからない。
こいつを出して《ハルマゲドン/Armageddon》を撃ったとしても、
わざわざ青マナ出さなくてもいいだろうし、
そもそも殴るためだけなら他クリーチャーを選択する。
多分EDHのジェネラルでも使わない。
EDHで青黒のジェネラルなら、
ディミーアの脳外科医、シアクー/Circu, Dimir Lobotomist
死者の王、ドラルヌ/Dralnu, Lich Lord
川の殺し屋、シグ/Sygg, River Cutthroat
噛み付く突風、ウィドウェン/Wydwen, the Biting Gale
のどれかを使うだろう。
こんなガッカリお姫様をデッキに入れる理由はない。
名前を「プリンセス・ガッカリ」に変える事を許可する。
二度とデッキで使うことは無いだろう…。
自分のカードアルバムで一生寝ている眠り姫となるだろうし、
おそらくこのカードは売れていく事もあるまい。
在庫の箱の中で眠り続ける、
この眠り姫を「デッキに入れて使いたい!」という、
目覚めのキスをしてくれる王子様募集。

ではまた。




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