エルダードラゴンハイランダー(EDH)

今回のお題はエルダードラゴンハイランダー(EDH)。

エルダードラゴンハイランダー(EDH)という遊び方を知っているだろうか。
99枚のデッキ+1枚のレジェンドクリーチャーカードで戦う、
一風変わった遊び方。

99枚のデッキは必ずハイランダーで作成。
ハイランダーデッキとはデッキに入れるカードは、
基本地形以外の全てのカードが1枚制限というルールで作られたデッキのこと。
語源としては、
ハイランダーはスコットランドの高地地方の陸軍精鋭部隊のことをさすが、
根本的な意味としてはハイランダーには「孤高の人」という意味があり、
孤高→孤独→デッキに1枚…という意味合いで解釈して間違いは無いだろう。

+1枚のレジェンドクリーチャーカード、これのことをジェネラルカードと呼ぶ。
この1枚のレジェンドクリーチャーカードの選択が、
デッキの選択そのものに大きく影響を与える。
それは、ジェネラルの色=デッキの色でなければならないということ。
例えば、ジェネラルを《死者の王、ドラルヌ/Dralnu、Lich Lord》(コストは3青黒)にした場合、
デッキは必ず青黒でなければいけない。
この場合、《火+氷/Fire+Ice》をデッキに投入してはいけないし、
ボロスの印鑑/Boros Signet》をデッキに投入することも出来ない。
ジェネラルに指定したカードの色が完全に共通しているものでない限りデッキには投入してはいけない、
ということ。
テキストに書かれている部分にまでそれが影響するため、
前述の《ボロスの印鑑》はテキストに赤マナシンボル、白マナシンボルがあるので、
死者の王、ドラルヌ》には採用不可となる。

基本的にはマルチカラー、ハイブリッド等を気をつければ良いだけである。
もちろん、《スリヴァーの女王/Sliver Queen》のような5色クリーチャーを選択すれば、
デッキに何色のカードを入れても問題はない。
やる人はいない気がするが、
スリヴァーの女王》をジェネラルにして青単を組んでもOK。

カードプールは「全てのカードセット」。
つまりヴィンテージやレガシーと同じ。
禁止されているカードは、
全てのアンティに関するカード、
Chaos Orb》、《Falling Star》、というヴィンテージと同じ禁止カードに加え、

Ancestral Recall
天秤/Balance
生命の律動/Biorhythm
Black Lotus
合同勝利/Coalition Victory
世界のるつぼ/Crucible of Worlds
Library of Alexandria
Mox Emerald
Mox Jet
Mox Pearl
Mox Ruby
Mox Sapphire
一望の鏡/Panoptic Mirror
星の揺らぎ/Sway of the Stars
Time Walk
激動/Upheaval
世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon
ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth’s Bargain
夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star
繰り返す悪夢/Recurring Nightmare
限りある資源/Limited Resources
Karakas
裂け目掃き/Riftsweeper
変幻の大男/Protean Hulk
丸砥石/Grindstone
ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond
Time Vault

が禁止されている。(2009年3月現在)
また、
ジェネラルに《ラノワールの使者ロフェロス/Rofellos,Llanowar Emissary》は選択出来ない。
もちろん、禁止カードに指定されている《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star》もだ。
言うまでもない。強すぎるからだ。
(《夜の星、黒瘴》が強すぎるとは思えないのだが。)
ただし、《ラノワールの使者ロフェロス》はデッキに入れる事は出来る。

ゲームルールは、
ゲーム開始前にジェネラルを全員提示。
(1対1でもいいし、多人数戦でもOK)
99枚のデッキをシャッフルし、7枚カードを引いてマリガンチェック。
なお、マリガンは1度だけ7枚引きなおしのマリガンをしてもよい。

ジェネラルカードはゲーム開始時に「ゲームから取り除かれた領域」に置かれ、
手札にあるかのようにプレイしてもよい。

ジェネラルがいずれかの領域から墓地に置かれる場合、
オーナーは代わりにゲームから取り除いてもよい。
再度プレイする事が出来る。
再度プレイする場合はこれまでにジェネラルをプレイした回数×2マナを追加で支払わなければならない。
一例として、《汚らわしき者バルソー/Balthor the Defiled》がジェネラルであった場合、
最初のコストは通常の2黒黒だが、
次は4黒黒になり、3度目のプレイ時は6黒黒になる。

ゲーム開始時のライフは40点。
普段の60枚デッキの対戦時の2倍でスタートということ。

いずれかのプレイヤーが、
1人のプレイヤーがオーナーであるジェネラルから、
累計で21点以上の戦闘ダメージを受けた場合そのプレイヤーは敗北する。
このジェネラルダメージは毒カウンターと同じようなもので、
ライフの回復等で元に戻ることはなく蓄積する。

また、試合として行う場合は、
サイドボードを10枚用意しても良い。

以上がルール。

2人でやっても悪くは無いが4人以上でやると非常に盛り上がる。
4人以上でやる場合は、呪文射程(スペルレンジ)オールと自由アタックがお薦めだ。
自由アタック以外ではレフトアタックがある。

レフトアタックとは、
自分の左側のプレイヤーにしか攻撃が出来ないということ。
つまり自分の右側にいるプレイヤーから攻撃される。
これは多人数戦において、
1人だけクリーチャーをあまり出していないor1人だけ不利な状況
の時に集中攻撃を受けてしまうのを避けるためである。

自由アタックでは、
誰がどこのプレイヤーに攻撃をしてもよく、
自分のコントロールしている複数のクリーチャーを、
複数のプレイヤーに分けて攻撃する事も出来る。
こちらの場合、レフトアタックと違って、
コンボデッキを倒しやすいため、
ゲームがより楽しくなりやすい。

呪文射程(スペルレンジ)は
多人数戦の時のルールで、
射程距離が自分から数えて2マスだった場合は、
隣とその隣までが呪文の対象をとれる範囲で、
1マスなら自分の両隣のみとなる。

おおむね多人数戦では、
「全てのプレイヤー」「全てのクリーチャー」
等の記述のものは呪文射程に関係なく、
全てにその効力を発揮するルールになっている。

と、ここまでが多人数ルールにおける一般的なもの。

このエルダードラゴンハイランダー(EDH)を3人以上でプレイした場合、
他プレイヤーと話し合いをしてOKである。
プレイヤーがABCDといるとして、
Aのクリーチャーを除去しないと殴られてしまうB、
BはDに、Aのクリーチャーを除去してもらいたいと話す。
DはBに、Cのアーティファクトを代わりに壊してくれともちかける…
といった会話のやりとりをして全く問題無し。
会話の仕方によっても状況は変化していく。
4人でやっていて、レフトアタックの場合、
まず狙うは自分の左のプレイヤーだが、
それを倒したあとは自分の対面にいたプレイヤーを倒しに行かねばならない。
デッキの強さよりも、交渉術が大事になる局面があるところが、
普段のマジックとは違いがあって面白味がある。

自分がPT京都のイベントに参加した際には、
プレイヤーはチケットを所有し、
とどめをさしたプレイヤーが倒されたプレイヤーから、
チケットを奪うというルールで遊んでいた。
チケットはあとでパックに交換出来るので、
少々真剣味が増すだけに、
プレイヤーは交渉にも熱が入る光景が、
面白さを倍増させていた。

このエルダードラゴンハイランダーは、
いつもとは違うマジックが楽しめるので、
非常にお薦めだ。
プロツアーのサイドイベントとしても行われているので、
普段のデッキとは別に1つ持っていても損はないと思われる。
普段のデッキとは違って、いつも使わないカードが強かったりもする。
1度お試しあれ。

また、《Shahrazad》は禁止されていない。
が、あきらかにこんなものを撃ったら時間がかかることこの上ないので、
使用しないほうが無難である。

追記。
2009/3/25現在、下記が変更されています。
修繕/Tinker
金属細工師/Metalworker
の2枚が禁止され、
世界のるつぼ/Crucible of Worlds
ラノワールの使者、ロフェロス/Rofellos, Llanowar Emissary
の2枚が禁止から解除されました。

2009/6/20現在、下記が変更されています。
けちな贈り物/Gifts Ungiven
Fastbond
の2枚が禁止され、
陰謀団の先手、ブレイズ/Braids, Cabal Minion
がジェネラルとして禁止されました。

2009/12/29現在、下記が変更されています。
絵描きの召使い/Painter’s Servant
が禁止され、
丸砥石/Grindstone
が禁止から解除されました。

また、ジェネラルルールが変更された9月に、
裂け目掃き/Riftsweeper
が禁止から解除されています。
現在のジェネラルルールでは、
「ジェネラルは墓地や追放領域に置かれる場合、コマンド領域に置いてもよい。」
になっています。
また、ジェネラルクリーチャーにもレジェンドルールが適用されるようになりました。

2010/6/20、下記が変更されました。
威圧の杖/Staff of Domination
チャネル/Channel
トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy
禁止。
ラノワールの使者ロフェロス/Rofellos, Llanowar Emissary
ジェネラル禁止。

2011/6/17、下記が変更されました。
世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon
解禁。

2011/9/20、下記が変更されました。
上位の空民、エラヨウ/Erayo, Soratami Ascendant
ジェネラル禁止。
Shahrazad
禁止。
ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond
解禁。

ではまた。




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