EDHデッキ紹介その94(Zedruu the Greathearted/寛大なるゼドルー)

今回のデッキ紹介は、
白青赤の伝説牛。
以前にもお客様から
「この牛でデッキ紹介を。」
と言われていたジェネラルで、
随分と長くかかってしまったが、
やっとのことでデッキ紹介に。

zedruu-the-greathearted
Zedruu the Greathearted/寛大なるゼドルー
コスト:1赤白青
伝説のクリーチャー ミノタウルス(Minotaur) モンク(Monk)
あなたのアップキープの開始時に、あなたはX点のライフを得て、カードをX枚引く。
Xはあなたの対戦相手がコントロールするあなたがオーナーであるパーマネントの数である。
(赤)(白)(青):対戦相手1人を対象とし、あなたがコントロールするパーマネント1つを対象とする。
そのプレイヤーはそのパーマネントのコントロールを得る。
2/4
神話レア

4マナで2/4。
ジェネラルダメージ21点に一切期待出来ず。
何故このカードは牛なのか、
何故このカードはモンクなのか、
サッパリわからないが、
相当珍しい伝説の牛。

そして能力が前代未聞な能力。
アップキープに対戦相手の場に、
こちらがオーナーのパーマネントが無いと何も起きない。
自身の能力で《寄付/Donate》出来るのだが、
まずディスアドバンテージしてから、
のちのちでアドバンテージを稼ぐという不思議な生物。

デッキを紹介する前にこれを言ってしまうのは何だが、
強ジェネラルと呼ぶには少々難しい。
だが、弱いと断ずる程でもない。

ジェネラル:《寛大なるゼドルー/Zedruu the Greathearted

-クリーチャー6枚-
背信のオーガ/Treasonous Ogre
アカデミーの学長/Academy Rector
猿人の指導霊/Simian Spirit Guide
前兆の壁/Wall of Omens
金粉のドレイク/Gilded Drake
粗石の魔道士/Trinket Mage

-インスタント13枚-
剣を鍬に/Swords to Plowshares
流刑への道/Path to Exile
悟りの教示者/Enlightened Tutor
渦まく知識/Brainstorm
神秘の教示者/Mystical Tutor
否定の契約/Pact of Negation
精神的つまづき/Mental Misstep
差し戻し/Remand
遅延/Delay
サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift
意志の力/Force of Will
呪文貫き/Spell Pierce
秘儀の否定/Arcane Denial

-ソーサリー12枚-
鞭打ち炎/Whipflare
紅蓮地獄/Pyroclasm
Wheel of Fortune
時間のねじれ/Time Warp
時間操作/Temporal Manipulation
荊州占拠/Capture of Jingzhou
時のらせん/Time Spiral
時間の熟達/Temporal Mastery
思案/Ponder
意外な授かり物/Windfall
Timetwister
永劫での歩み/Walk the Aeons

-エンチャント9枚-

ズアーの運命支配/Zur’s Weirding
ペンドレルの霧/Pendrell Mists
Moat
夢の潮流/Dream Tides
Illusions of Grandeur
命運の掌握/Grasp of Fate
凡人の錯覚/Delusions of Mediocrity
権威の行動/Act of Authority
広がりゆく海/Spreading Seas

-プレインズウォーカー1枚-
滞留者ヴェンセール/Venser, the Sojourner

-アーティファクト24枚-
サファイアの大メダル/Sapphire Medallion
精神石/Mind Stone
魔力の櫃/Mana Vault
太陽の指輪/Sol Ring
イゼットの印鑑/Izzet Signet
ボロスの印鑑/Boros Signet
アゾリウスの印鑑/Azorius Signet
モックス・ダイアモンド/Mox Diamond
金属モックス/Chrome Mox
オパールのモックス/Mox Opal
発展のタリスマン/Talisman of Progress
友なる石/Fellwar Stone
ストリオン共鳴体/Strionic Resonator
連合の秘宝/Coalition Relic
虹色のレンズ/Prismatic Lens
稲妻のすね当て/Lightning Greaves
バネ葉の太鼓/Springleaf Drum
魔力の墓所/Mana Crypt
師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top
冬の宝珠/Winter Orb
Jeweled Amulet
霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir
予言のプリズム/Prophetic Prism
水蓮の花びら/Lotus Petal

-土地34枚-
アダーカー荒原/Adarkar Wastes
戦場の鍛冶場/Battlefield Forge
シヴの浅瀬/Shivan Reef
Tundra
Plateau
Volcanic Island
氷河の城砦/Glacial Fortress
断崖の避難所/Clifftop Retreat
硫黄の滝/Sulfur Falls
神聖なる泉/Hallowed Fountain
聖なる鋳造所/Sacred Foundry
蒸気孔/Steam Vents
真鍮の都/City of Brass
広漠なるスカイクラウド/Skycloud Expanse
古えの墳墓/Ancient Tomb
統率の塔/Command Tower
発明博覧会/Inventors’ Fair
The Tabernacle at Pendrell Vale
溢れかえる岸辺/Flooded Strand
湿地の干潟/Marsh Flats
乾燥台地/Arid Mesa
吹きさらしの荒野/Windswept Heath
汚染された三角州/Polluted Delta
沸騰する小湖/Scalding Tarn
霧深い雨林/Misty Rainforest
血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
樹木茂る砦/Wooded Bastion
2 《平地/Plains
4 《島/Island
1 《山/Mountain


——————————
何をするデッキなのかわからない人も多いかもしれない。
基本はジェネラルありきのデッキなのだが、
デッキの動きが結構複雑。

デッキの中は、
・誰がコントロールしていても効果が変わらないパーマネント
・誰かに《寄付》しても無害なパーマネント
をいくつも入れ、
基本としてはそれをジェネラルで対戦相手に《寄付》から始まる。

パーマネントを1枚でも《寄付》しておけば、
一応毎ターンドローとライフがもらえるので、
極論で言えば相手に印鑑や土地を押し付けるのも1つの選択。
ターンの経過さえあれば失ったアドバンテージは戻ってくる。
ここがポイント。
印鑑や土地を押し付けたとしても、
数ターン経過するとアドバンテージを得ているのは、
間違いなくこちら側になるという事。
この点がこのジェネラルが決して弱いわけではない理由。

単純にアドバンテージを計算した例を見てみよう。
プレイヤーA、B、Cと自分といたとする。
プレイヤーAに土地を1枚ジェネラル能力で《寄付》。
この時点では、

自分:-1
A:+1
B:0
C:0
となる。

自分のターンを迎えて、
ジェネラルの追加ドローのおかげで、

自分:0
A:+1
B:0
C:0

になる。この時点ではAだけが有利。
しかし、次のターンでAと自分の有利さが並び、
それ以降では自分だけが一方的に有利になる。
スロースターターである事は間違いないが、
アドバンテージ数では馬鹿に出来ない。
相手に《寄付》する数次第で、
このアドバンテージ数は大きく変わる。

基本としては、
Moat
The Tabernacle at Pendrell Vale
夢の潮流
ペンドレルの霧
といった、相手を困らせるカードで、
誰がコントロールしていても構わないカードを押し付けつつ、
追加ターン呪文でさらなるアドバンテージを稼ぎたい。

面白い技としては、
大昔に流行った《Illusions of Grandeur》を押し付ける技。
EDHなので下位互換的存在の《凡人の錯覚》も採用。
この押し付け技には案外と気付かないオマケがある。
それは《滞留者ヴェンセール》の能力。
ヴェンセールの1つ目の能力をよく読んでみてほしい。

[+2]:あなたがオーナーであるパーマネント1つを対象とし、それを追放する。
次の終了ステップの開始時に、それをあなたのコントロール下で戦場に戻す。

このカードの能力は、
「あなたがコントロールする」とは書いていない。
「あなたがオーナーである」と書いてあるのだ。
他人に《寄付》したカードを対象にする事が可能。
つまり、対戦相手に押し付けた《Illusions of Grandeur》を追放出来る。
追放後は「あなたのコントロール下で戦場に戻す」なので、
当然自分のところに戻ってくる。
もちろんさらにジェネラル能力で押し付ける事も出来る。

Illusions of Grandeur》を出して、
相手に押し付けて、ヴェンセールで消すだけで、
自分は40ライフを得て、
対戦相手一人が20ライフ失うのである。
同じ対戦相手に2回行うと一人倒せるロマン溢れる技である。

ただそれだけで終わらないのがこのデッキ。
ジェネラルでライフがもらえる。
凡人の錯覚》や《Illusions of Grandeur》でもライフがもらえる。
オマケ程度だが、《発明博覧会》でもライフがもらえる。

ここはカラデシュで出たロマン砲《霊気貯蔵器》の出番である。

aetherflux-reservoir
Aetherflux Reservoir/霊気貯蔵器
コスト:4
アーティファクト
あなたが呪文を1つ唱えるたび、
このターンにあなたが唱えた呪文1つにつき1点のライフを得る。
50点のライフを支払う:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。
霊気貯蔵器はそれに50点のダメージを与える。
レア

カラデシュの中でも最高のロマン溢れる漢のカードと言っていい。
店主の友人達の間では「竜撃砲」の名で親しまれている。
霊気貯蔵器》という名より竜撃砲で覚えてしまっている。

※竜撃砲とはカプコンの大人気ゲームである、
モンスターハンターに出てくるガンランスという武器の技。
竜撃砲は威力はそれなりにあるのだが、
あまり人気の無い武器である事、
竜撃砲の一撃に全てを賭ける大艦巨砲主義的である事など、
様々な理由から、
この竜撃砲の事をいつしかプレイヤーの間で
「ロマン砲」
と呼ばれるようになった。
余談になるが、
MTGプレイヤーでモンハン好きはとても多い。

EDHでは
Illusions of Grandeur》でライフを増やし、
一人を《Illusions of Grandeur》のライフロスで沈め、
残りの二人を《霊気貯蔵器》で仕留める事、
または151ライフ以上の数値から
3人とも沈める事を
「フルバースト竜撃砲コンボ」と呼ぶ。
店主はこのデッキプレイ中に数回決めた事がある。

霊気貯蔵器》の弱点の1つに、
コストで50ライフ払い、対象に50点ダメージを与えると宣言した際に、
当然、自分のライフがコストとして減っているわけで、
対応して本体を焼かれたら負けてしまう事もある。
竜撃砲も竜撃砲を撃とうとして構えた挙句、
反撃されてしまえば自分が不利になる点が、
無駄に似ている。
こういった点を含めてもまさにロマン砲である。

そしてEDHの場を大混乱させる1枚がこれ。

Zur’s Weirding/ズアーの運命支配
コスト:3青
エンチャント
プレイヤーは自分の手札を公開した状態でプレイする。
プレイヤー1人がカードを1枚引く場合、
代わりにそのプレイヤーはそれを公開する。
その後、他のプレイヤーは2点のライフを支払ってもよい。
いずれか1人のプレイヤーがそうした場合、
そのカードをオーナーの墓地に置く。
そうでない場合、そのプレイヤーはそのカードを引く。
レア

このカードも誰がコントロールしていようと変わらないので、
ジェネラルで押し付けてしまうカードの候補。
なのだが、
いかんせん能力が4人戦ではぶっとび過ぎている。
これを張ったが最後、有効的なカードは誰かがライフを払って潰しにくる。
つまりは、
・ライフに余裕がある。
・パーマネントと現在の手札でそれなりに有利に事を運べる。
という条件がある時にこれを張る必要性がある。
多少でも有利であれば、
あとはジェネラルのライフゲイン+ドロー能力で、
相手のドローを叩き潰しつつ、
自分の展開を決められる状況もありえる。

とは言うものの、
上記の2条件を満たしている中のダメ押し的カードなので、
張れるタイミングが限られている。
ツモ切り的にこれを張ると自身が不利になる事もあるので、
デッキから抜く選択でも構わない。
ただし、《ズアーの運命支配》は、
張ったらとても面白いので一度は使ってみていただきたい。
ちなみにこのカードを張ってから、
7ドロー系のカードを撃つとえらい事になる。
一度は経験してみる価値のあるプレイだ。

なお、このデッキを作ってプレイした時に、
お客様からは、
「よくこんな変なデッキ思いつきますね。」
「この牛でこんな使い方があるとは思いませんでした。」
「観戦しているだけでこんな面白いデッキ初めて見ました。」
とお褒めの言葉をいただいた。

レッツプレイ牛。

ではまた。



記事作成日:2016/12/22



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