嫌いなカードについて。

今回のお題は「嫌いなカードについて。」というもの。

嫌いなカードについて語れとお客様よりご要望がありました。
MTGという世界が自分はとても好きで、
ゲームシステムも絵も、世界観も好きと言えるものです。
ですが、その全てが完璧なものではありません。

人間は完璧な存在ではありません。
「神の失敗作が人間なのか、
人間の失敗作が神なのか。」
という言葉もあるくらいです。
(自分は人間の失敗作が神だから人間も失敗作なんだと思っています。)
人間が作ったMTGにも失敗が沢山あるわけです。
完璧でないがゆえに愛せると言えますが、
完璧でないがゆえに許しがたい物体も存在します。

恋人がどれだけ好きであっても、
欠点の全てまで愛せるなどと言い出す人は偽善者かものが見えていないか、
もしくはその両方である事は間違いありません。
Cardshop Serraの店主はMTGが大好きです。
が、嫌いなカードはおおいに存在します。

まず単純に言って、
「コストから考えて用途不明とあまりにも言えるカード」
が嫌いです。
次に
「明らかに下位互換として作られたうえに、トーナメントにも出てこないカード」
が嫌いです。
それから、
「レアと呼ぶにはひどすぎるカスレア」
も困り者ですが、
これは挙げるとキリが無さそうです。

今回はそんな許しがたい奴等への文章となりました。
口調も変えて言いたい放題言わせていただきます。

嫌いなカードトップ10。
第10位:Mirri,Cat Warrior/猫族の戦士、ミリー。

Mirri, Cat Warrior/猫族の戦士ミリー
コスト:1緑緑
伝説のクリーチャー 猫(Cat) 戦士(Warrior)
先制攻撃、森渡り、警戒
2/3
レア

弱くないのにどうしてこのカードが?
と思われる人も多いだろう。
いいからCardshop Serraの在庫リストを見てくれ。エクソダスレアんとこ。
ミリー英語90枚、日本語50枚。(2008年12月現在)
ついでにギフトボックスに15枚だ。合計枚数155枚。
そういえば10thにも再録されてた。
探せばあと10枚は余裕でどこかから出てくる自信がある。
あとは何も聞くな。俺も語りたくない。泣きそうな気分になるし。
似たような理由で《アカデミーの事務局長レイン/Rayne, Academy Chancellor》も嫌いになりそうだ。

第9位:Umezawa’s Jitte/梅澤の十手。

Umezawa’s Jitte/梅澤の十手
コスト:2
伝説のアーティファクト 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーが戦闘ダメージを与えるたび、
梅澤の十手の上に蓄積(charge)カウンターを2個置く。
梅澤の十手から蓄積カウンターを1個取り除く:以下の3つから1つを選ぶ。
「装備しているクリーチャーは、ターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。」
「クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-1/-1の修整を受ける。」
「あなたは2点のライフを得る。」
装備(2)
レア

「いわゆる十手ゲー。」と言わしめるほど活躍してしまった1枚。
ゲームバランスがこれ1枚で狂うのは嫌。
嫌いとはいえ、勝負の世界なので勝つためには使わざるを得ない時もあるのがまた嫌。
ハッキリ言って《頭蓋骨絞め/Skull Clamp》よりひどい。
これがスタンダードにあった時と、
果敢な勇士リン・シヴィー/Lin Sivvi, Defiant Hero》がスタンダードにあった時、
最もスタンダードが嫌いだった。
現実世界の話ではあるが、
十手という武器が刀や槍、ハンマーより強いなんて考えにくい。
イメージにも合わないという意味でも好きにはなれない1枚。
ここまで能力を持った武器が十手?
聖剣とか聖槍、ないしは妖刀と言うならまだ理解できようものを。
この装備品の名前が「天叢雲剣」や「聖槍ロンギヌス」だったらこんなに文句言わなかった。
前者はともかく、後者は神河の世界観には合わないけれども。

第8位:Persuasion/説得。

Persuasion/説得
コスト:3青青
エンチャント(クリーチャー)
あなたはエンチャントされているクリーチャーをコントロールする。
レア

この《説得》には応じられない。
世の中には《支配魔法/Control Magic》がある。
世の中には《不実/Treachey》がある。
説得力が無いにもほどがあるわ、愚か者め。
他人を説得したかったらもう少し考えろ、経費(コスト)を。
いらない経費(コスト)を落としてこい。
不実》と名乗っておきながら、
誠実な仕事をする奴もいるんだぞ。
わかるか?

第7位:Fighting Drake/ファイティングドレイク。

Fighting Drake/ファイティング・ドレイク
コスト:2青青
クリーチャー ドレイク(Drake)
飛行
2/4
アンコモン

まず、コストを見ようか。2青青。
蒼穹のドレイク/Azure Drake》のコストが3青。
どっちも2/4で飛行。
蒼穹のドレイク》でさえトーナメントでお目にかかれない。
どうみても《尖塔のゴーレム/Spire Golem》のほうが何倍も強い。
我がMTG人生において、
この《ファイティング・ドレイク》にファイティングされた事はない。
しかも、このファイティング、困った事にアンコモン。
最初にこいつがパックから出た時のガッカリ感は今も忘れない。
いいから帰れ。もう二度とパックから出るな。
あと再録もされるな。基本セットに入った時にオマエには殺意さえ芽生えた。

第6位:Lin Sivvi,Defiant Hero/果敢な勇士リン・シヴィー。

Lin Sivvi, Defiant Hero/果敢な勇士リン・シヴィー
コスト:1白白
伝説のクリーチャー 人間(Human) レベル(Rebel)
(X),(T):あなたのライブラリーから、点数で見たマナ・コストがX点以下のレベル(Rebel)・パーマネント・カードを1枚探し、それを戦場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
(3):あなたの墓地にあるレベル・カード1枚を対象とし、それをあなたのライブラリーの一番下に置く。
1/3
レア

このカードには真面目に嫌いな理由がある。
このカードは強いか?と聞かれたら強くないと答えられる。
レベルというデッキがあり、スタンダードでそれが主流になったからというだけで、
一時は2000円オーバー。
スタンダードから落ちたら値段は途端にガッタガタ。
迷惑レアである。
強くも無いのに需要だけで値が上がるスタンダードレアほど嫌いなものは無い。
その中でもこの《果敢な勇士リン・シヴィー》は特に酷かった。
少しは《マスティコア/Masticore》を見習え。奴は今も強い。
え?今なら多相のおかげで、《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》が…って?
休み休みで言ったからって馬鹿が許されるわけじゃないんだぜ、シヴィーさんよ。

第5位:Ethereal Champion/天上の勇者。

Ethereal Champion/天上の勇者
コスト2白白白
クリーチャー アバター(Avatar)
1点のライフを支払う:このターン、天上の勇者に与えられる次のダメージを1点軽減する。
3/4
レア

天上だとか勇者だとか豪華な名前のわりに、
何故こんなに弱いのか。
5マナ3/4。しかも指定コストに白白白。
セラの天使/Serra Angel》のほうが何倍も強い。
そりゃあ天上にいる勇者ごときと神の使いの天使じゃ、
天使のが強いって言われればわからないでもないけど、
この弱さはひどい。
「天井の勇者」くらいが関の山だ。
どこかの王様に言われるぞ。


「おお ゆうしゃよ。かすれあ であるとは なにごとだ。」

第4位:Wit’s End/機知の終わり。

Wit’s End/機知の終わり
コスト:5黒黒
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を捨てる。
レア

説明不要とも言えるゴミオブゴミ。
絵柄の気持ち悪さも手伝ってラヴニカブロック中トップクラスに嫌われるカスレア。
5黒黒というコストからも、明らかにぶっぱなすに無理があり、
撃つ頃に別の呪文を使っていれば勝てるだろ?
誰もが言いそうなカード。
例えば、黒命令という呼称が定着している《不敬の命令/Profane Command》。
黒命令X=5で撃ったら勝てそうだけど、機知の終わり撃って勝てる?
むりむりむりむりむりむりむりむり。
相手の手札すっ飛ばした後に、相手のクリーチャーに殴られて死ぬ。

第3位:One with Nothing/空虚自身。

One with Nothing/空虚自身
コスト:黒
インスタント
あなたの手札を捨てる。
レア

4位の奴を自分だけ捨てるようになったら1マナになった。
そうかそうか。
で、何がしたいんだ?
救済されない事で有名な神河救済の中でも、
パックから引くと涙が出そうになるカード、ナンバーワン。
ドラフトの15手目決定の最悪カード。
使い道があるとすれば芋を焼く以外には無い。
「このカードを5万枚集めて焼き芋を作る」
というイベントを誰か開催してくれるなら、
喜んでうちのお店の在庫を差し出す事をここに約束する。

第2位:Lichenthrope/苔男。

Lichenthrope/苔男
コスト:3緑緑
クリーチャー 植物(Plant) ファンガス(Fungus)
苔男にダメージが与えられた場合、代わりにその上に同じ数の-1/-1カウンターを置く。
あなたのアップキープの開始時に、苔男から-1/-1カウンターを1個取り除く。
5/5
レア

マジック界の「抱かれたくない男1位」堂々ランクイン。
読んだら「こけおとこ」と読むのだろうけど、
多くの人から「こけお」と呼ばれているであろう10年モノのレア。
コモンにすら負ける能力が痛々しいこけお。
強カードが多いとされるVisionsの中でガッカリを具現化したような奴、それがこけお。
これをパックから引くと3日は立ち直れないという噂。
某カード検索エンジンに「男」だけ検索にかけると、2008年12月でこけおを含めて13件ひっかかる。
この中で「抱かれたい男」なら1位は《Baron Sengir》じゃないかと勝手に思う。
2位は《空飛ぶ男/Flying Men》。

第1位:白ヒル。(Alabaster Leech/あられ石のヒル)

Alabaster Leech/あられ石のヒル
コスト:(白)
クリーチャー ヒル(Leech)
あなたが唱える白の呪文は、それを唱えるためのコストが(白)多くなる。
1/3
レア

MTG界きってのゲボボレア。
キングオブゴミレアの称号をCardshop Serraの店主から贈る。
1マナで1/3出して、しかもデメリットが無駄なほど大きい。意味不明。
世の中にはレジェンドとはいえ、1マナ2/2デメリット無しって奴もいる。
ライオン(《サバンナ・ライオン》、《ジャングル・ライオン》、《メテンダ・ライオン》)に勝てても意味無いんだよ!
せめて3/1だったら涙を飲んで我慢してやったよ。
1/3って。
それでデメリットって。
だいたい、コストが白1つ増えたら、
白騎士/White Knight》や《銀騎士/Silver Knight》をはじめとする、
白の2マナ優秀クリーチャーが白白白に。
2ターン目に何しろって言うんだ。
白ヒル2枚目を置けとでも言うのか。
しかし、そうなると《白騎士》や《銀騎士》をはじめとする、
白の2マナ優秀クリーチャーが白白白白に。
3ターン目に何しろって言うんだ。
白ヒル3枚目を置けとでも言うのか。
しかし、そうなると…(以下略)

とはいえ、
驚くべきは、あのこらむを書いたあと、本当に
「白ヒル愛しています!」
という件名で白ヒルを全て買った勇者がこの世にいる事だ。
天上の勇者》より勇者。
もちろん約束通りの、
半額+送料無料にさせていただきました。
こんなとこにまで話題に出てくる《天上の勇者》。
実は一番嫌いなんじゃないかって?
気のせいです、気のせい。

このような機会ですから、
「アカデミーの事務局長LOVE」
と書いてレインを全て注文する、
もしくは
「猫まっしぐら」
と書いてミリーを全て注文するお客様いましたら、
半額+送料無料を約束します。
(ただし、転売目的は不可とします。例えばコレクターさんに転売等。
あくまでコレクターする方にお譲りするものとさせてください。)

次は好きなカードについて書こうかと思います。
それから、MTGのカードはこれからも多くのカードが出ます。
そのたびに好きなカードも嫌いなカードも多少は変わっていくと思います。
いつかまた同じ題目で書く日が来るかもしれません。
それでも何年経っても《セラの天使》と《Time Walk》だけは、
不同の地位だと思います。

ではまた。




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