EDHデッキ紹介その88(Jor Kadeen, the Prevailer/覇者、ジョー・カディーン)
記事作成日:2016/10/14 執筆:加藤英宝
今回のデッキはみんな大好きJKこと、
《覇者、ジョー・カディーン/Jor Kadeen, the Prevailer》。
このデッキはお店によく遊びに来てくれるお客様、土田君のデッキ。
こんなジョーの組み方もあるよ、という紹介。
《Jor Kadeen, the Prevailer/覇者、ジョー・カディーン》
コスト:3赤白
伝説のクリーチャー 人間(Human) 戦士(Warrior)
先制攻撃
金属術 ― あなたが3つ以上のアーティファクトをコントロールしている限り、
あなたがコントロールするクリーチャーは+3/+0の修整を受ける。
5/4
レア
あまり強いレアではない扱いはされているものの、
金属術達成でパワーは8になる事もあり、
3発で相手を沈める事が可能なラインなので、
一応殴れるジェネラル。
強いて言えば5マナが重たい、
5マナで素のスペックが5/4は少々物足りないというところ。
そんなスペックよりも、
名前のイニシャルからJKの名で親しまれ、
飛び抜けて強いレアという扱いでもないのだが、
日本国内では謎の人気を誇るジェネラル。
今回のデッキを作った土田君も、
わざわざFoilのPSA品を購入している。
こんなカードのFoilのPSA品を用意するお店もどうかしているが、
そのお店は過去にもJKのFoilのPSA品を取り扱っており、
その時も瞬時に売れていったのだそうだ。
全く世の中には変わったカードショップがあるものである。
店主の顔が見てみてえもんである。
デッキは以下。
ジェネラル:《覇者、ジョー・カディーン/Jor Kadeen, the Prevailer》
-クリーチャー25枚-
《トゲ撃ちの古老/Spikeshot Elder》
《ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman》
《セラの高位僧/Serra Ascendant》
《金のマイア/Gold Myr》
《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
《迷宮の霊魂/Spirit of the Labyrinth》
《疫病のマイア/Plague Myr》
《鉄のマイア/Iron Myr》
《レオニンの裁き人/Leonin Arbiter》
《月の大魔術師/Magus of the Moon》
《炎のインプ/Fire Imp》
《静翼のグリフ/Hushwing Gryff》
《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》
《ヴリンの翼馬/Vryn Wingmare》
《異端聖戦士、サリア/Thalia, Heretic Cathar》
《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》
《塵を飲み込むもの、放粉痢/Hokori, Dust Drinker》
《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》
《ピア・ナラーとキラン・ナラー/Pia and Kiran Nalaar》
《磁石のゴーレム/Lodestone Golem》
《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence》
《業火のタイタン/Inferno Titan》
《太陽のタイタン/Sun Titan》
《戦導者オレリア/Aurelia, the Warleader》
《黄金夜の刃、ギセラ/Gisela, Blade of Goldnight》
-インスタント5枚-
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
《流刑への道/Path to Exile》
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
《混沌のねじれ/Chaos Warp》
《摩耗+損耗/Wear+Tear》
-ソーサリー5枚-
《汚損破/Vandalblast》
《燃え立つ願い/Burning Wish》
《Wheel of Fortune》
《ハルマゲドン/Armageddon》
《横揺れの地震/Rolling Earthquake》
-エンチャント7枚-
《抑制の場/Suppression Field》
《盲従/Blind Obedience》
《法の定め/Rule of Law》
《沈黙のオーラ/Aura of Silence》
《血染めの月/Blood Moon》
《ギラプールの霊気格子/Ghirapur AEther Grid》
《締め付け/Stranglehold》
-アーティファクト23枚-
《水蓮の花びら/Lotus Petal》
《オパールのモックス/Mox Opal》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《頭蓋骨絞め/Skullclamp》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《虹色のレンズ/Prismatic Lens》
《ジュントゥのくい/Juntu Stakes》
《呪われたトーテム像/Cursed Totem》
《ボロスの印鑑/Boros Signet》
《精神石/Mind Stone》
《アメジストのとげ/Thorn of Amethyst》
《倦怠の宝珠/Torpor Orb》
《冬の宝珠/Winter Orb》
《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
《抵抗の宝球/Sphere of Resistance》
《友なる石/Fellwar Stone》
《夢の宝珠/Orb of Dreams》
《三なる宝球/Trinisphere》
《ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot》
《連合の秘宝/Coalition Relic》
《面晶体の記録庫/Hedron Archive》
-プレインズウォーカー1枚-
《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger》
-土地33枚-
《Plateau》
《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
《乾燥台地/Arid Mesa》
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
《湿地の干潟/Marsh Flats》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《断崖の避難所/Clifftop Retreat》
《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
《真鍮の都/City of Brass》
《統率の塔/Command Tower》
《古えの居住地/Ancient Den》
《大焼炉/Great Furnace》
《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》
《家路/Homeward Path》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
《高層都市の玉座/Throne of the High City》
《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》
《宝石の洞窟/Gemstone Caverns》
《発明博覧会/Inventors’ Fair》
7 《平地/Plains》
2 《山/Mountain》
—————————–
-サイドボード10枚-
《破壊放題/Shattering Spree》
《炎の斬りつけ/Flame Slash》
《最後のチャンス/Last Chance》
《力による操縦/Harness by Force》
《浄化の瞑想/Cleansing Meditation》
《ミジックスの熟達/Mizzix’s Mastery》
《焦熱の合流点/Fiery Confluence》
《群衆の掟/Mob Rule》
《全ては塵/All Is Dust》
《冒涜の行動/Blasphemous Act》
—————————–
EDH版ヘイトベアー。
と土田君が言っている。
ヘイトベアーとは、
妨害能力を持つ小型クリーチャーの総称、
またはそのクリーチャーを採用したデッキの名前。
このデッキにもそういったクリーチャー多く採用されている。
以前に紹介したJKのデッキは攻め一辺倒のデッキだったが、
このデッキは相手への妨害要素が強い。
白や赤の思いつく妨害系カードをふんだんに盛り込んだデッキだ。
1枚くらいの妨害では足止めを喰らわないデッキも多いが、
数枚の妨害カードを使用されるとそうは行かない。
足止めされたところからジェネラルが殴り掛かる、
というコンセプトで構成されている。
サイドボードは《燃え立つ願い》のためのもの。
EDHでのサイドボードは推奨しない事もあるが、
願い系カードはそうでないと使用出来ないため、
これは許可すべきものと考えている。
多くのプレイヤーに影響力を及ぼす1枚はこれ。
コスト:1白
クリーチャー エンチャント スピリット(Spirit)
各プレイヤーは、各ターンにカードを2枚以上引くことができない。
3/1
レア
タフネス1と心もとないが、
追加ドローを封じられるとなかなかに動きにくくなる。
7ドロー系の呪文は当然の事ながら、
《渦まく知識/Brainstorm》や《思案/Ponder》もダメになる。
《渦まく知識》を他プレイヤーのターンに撃っても、
「1枚引いて2枚戻す」
という、どうしようもない挙動になってしまう。
自分のメインフェイズに撃つと、
「何も引けないが、手札から2枚戻す。」
となる。
《森の知恵/Sylvan Library》も当然ダメになる。
EDHではドロー要素の強い青や緑は非常に首が締まることだろう。
黒も《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》や、
《夜の囁き/Night’s Whisper》が止まってしまうので、
全く効かないということもない。
それに、多くの人が採用する《師範の占い独楽》も、
自分のターンではタップ起動でカードが引けない。
このカードが刺さらない相手はいないと言っても過言でない程だ。
自分なら
《戦の惨害/Ravages of War》
《カタストロフィ/Catastrophe》
この2枚まで放り込んで、
土地は何が何でも破壊。
白と言えば土地破壊というのは古参の考えなのだが、
EDHくらいでしかぶっ放す事が出来ないので、
そういう時こそ白の本領発揮をするために、
《ハルマゲドン》に加えてこれらを採用したい。
《燃え立つ願い》採用型ならば、
メインは《ハルマゲドン》と《戦の惨害》で、
サイドに《カタストロフィ》。
サイドから《カタストロフィ》の場合、
《神の怒り/Wrath of God》と《ハルマゲドン》の使い分けとなるので、
コストは高くなるものの、利便性は良くなる。
それにしても、
こうしてデッキを眺めてみると、
同じジェネラルのデッキでも十人十色。
人によってこうも変わるのかと思うほどの違いがある。
特にこの《覇者、ジョー・カディーン》は、
前回のものとは明らかに違うデッキに仕上がっている。
EDHの奥の深さを物語る一面だ。
今後も紹介した事がないジェネラルのデッキを紹介しつつも、
過去に紹介したジェネラルの違うデッキを紹介して行こうと思う。
ではまた。