台湾旅行記Ⅴその3。

ただのオマケ編だと思って読んでいただきたい。

ただでさえMTGの話題があまり無い旅行記だが、
このオマケに至ってはカード名1つ出てこないので、
興味の無い人は回れ右で。
台湾旅行記はもともとあまりMTGの話題が出てこないのだけれども、
海外旅行する動機はMTGであり、
MTGなくしては語れないという一面はある。
その割にMTGの話が文章に出てこないのは、
店主が食べ物の話題が好きだからである。
MTGがあってこそ海外旅行のきっかけが出来、
それはとても素晴らしいことであり、
ひいてはMTGの素晴らしさを伝えたいのが、
旅行記のこらむの目的である。

6月25日(土)
我々3人は11時過ぎにホテルをチェックアウト。
この時すでに状況は理解していた。
今日中に日本に帰れない事を。

突然に起きた、
チャイナエアラインのストライキ事件である。
チャイナエアラインの労働組合が、
労働条件の改善を求めてストライキを起こしたのである。
この影響により、
我ら3人が乗る予定だった航空便は欠航確定だった。

それでも空港に行くというガイドさんに従い、
他のツアー旅行者とともに桃園空港へ。

空港につくと同じように欠航で帰れなくなった人や、
欠航でどこかの旅先に行けなくなった人でごった返していた。
写真のような状況だ。
kuukou
人だらけである。

ガイドさんは我ら3人や他のツアー旅行者を、
「この列に並んで待っていて下さい。
 私は可能な限り航空券等の手配をしてきます。」
と言ってどこかへ。
その後、ガイドさんはたびたび列の所に帰ってくるが、
状況は基本的には何も変わらず。
かたつむりと競争しても負けそうな時速で、
列はほんの少しずつだけ進んでいく。
列に並び始めて12時間以上が経過したあたりで、
ガイドさんから連絡。
「ホテルとれました。
 今からホテル行きます。
 今日はもうこれで終わりです。
 明後日の夕方16時の便でなら帰れます。」
・・・あのう・・・
自分らがここで12時間以上並んだ理由は・・・?
ガイドさん1人で用件を済ませられたのでは・・・?
全くもって理解出来ないまま、
我々は台北市に戻る事になった。
そしていきなり明後日の便ときた。
「待ってください。もっと早い便はないですか?」
と聞いてみたら、
「深夜の便ならなんとかなりそうです。」
と返事がきた。
店主はその場にいたツアー旅行者全員に、
「どっちで帰りたいですか?」
と聞いてみた。
全員が「深夜の便で。」と言ったので、
ガイドさんにその場で変更をお願いした。
「変更しました。これ13人分の航空チケットです。
 代表者、預かって下さい。」
と言われ、チケットを預かる店主。
ガイドさんは、
「私、明日の夜来られません。別の仕事があります。
 なので代表者さん、チケットと人の管理お願いします。」
丸投げである。
別にチケットを無くさず、
追加10人の管理をすればいいだけなので、
難しい事はなにもないのだが。

チケットを渡され、一行はホテルに移動。
ホテルの名は最初に聞いた時、
「ユナイテッドホテル」
と聞こえた。
このホテルの名だったら、
かなりいいホテルだ。
最初に台湾に行った時のホテルだ。
だが、現実はそんなに甘くなかった。
現実は
「ユナイトホテル」
であった。
英語でもUnite Hotelと書いてあり、
七式と2人で、
「Dがついているか、ついていないかでえらい違いだ。」
と話していた。
とはいえ、入ったホテルはそれほど悪いものではなく、
少なくともVIP HOTELよりランクが上だとわかるホテルだった。

ホテルについて部屋に入った時は既に午前3時。
丸一日完全に無駄にさせられた上に、
足の裏は立ちっぱなしで非常に痛い。
明日にでもチャイナエアラインにこの怒りをぶつけたいと思いつつ就寝。

この日、七式が買い、寝る前に飲んでいた謎の飲み物。
suika-drink
すいか100%果汁ジュース。

なお、飲むと殺意が湧く。

6月26日(日)
起きてから特に行く場所も決めていない日。
というより決めようも無い。
本来であれば日本にいる時間なのだから。
それでも昼食をとらないわけには行かないので、
台北のそごうへ行き、新葡苑という料理店へ。
普通よりも少し高めのお店だが、
全く日本語が通じない珍しいお店。
どこの通りにもあるような露店でも日本語を話す人がいる台北で、
そごうの中に入っている料理店で日本語が通じないとは思わなかった。

そこで食べた品は以下。
pitan-okayu
ピータンお粥。
中華料理は油ものが多いので、
こういうお腹に優しいものはとてもありがたい。
ここのお粥は高いけれど味は良し。

ebi-soboro
えびのそぼろ。
日本でなかなか食べられない品。
えびのそぼろを冷たく新鮮なレタスに巻いて食べる。
とても店主好みの味だが、
前回アルフ君に連れて行ってもらった所のえびのそぼろのほうが美味しかった。

sisen-chahan
四川炒飯。
スタッフSが一口食べた途端に
「すいません、ボス、これあとどのくらい食べます?
 残り全部ください。」
と満面の笑みで言い出した炒飯。
どれだけ炒飯好きなのかと言いたくなるところであるが、
納得の味でもあった。

食べ終わった後はホテルに戻り、一休み。
スタッフSと七式は夕方までぐっすり。
やはり昨日の立ちっぱなし12時間以上がきつかったのだろう。
夜の集合時間までは、
スタッフSとレガシーのデッキで対戦。

22時にホテルのロビーに降り、
他の旅行客のチェック。
全員揃い、お迎えのバスが来て再度、桃園空港へ。

荷物を預け、出国手続きへ。
ここでスタッフSがやらかしてくれた。

S「手荷物検査でぷっちょなんて引っかからないですよね。」


ビー。


ポケットに入れていたぷっちょで盛大に引っかかるS。
手荷物検査でこんなに笑ったのは初めてである。
ぷっちょで引っかかった人はなかなかいないだろう。
台湾の最後の最後でもネタを提供してくれるS。

そして、チャイナエアラインの対応。
「今回の騒動のお詫びとして、
 1人100ドルをプレゼントするぜ。
 ただしその100ドルはただのクーポンだ。
 使えるのはチャイナエアラインの飛行機内だけだぜ!
 そしてこのクーポンの有効期限は1年だ!
 いいか?飛行機内だけだぞ!」
wakaranai
一体何を言い出しているのか。
飛行機内だけという事は空港内でも使えないのだ。
チャイナエアライン、謝る気があまり無さそうだ。
それでもこちらは文句も言えないまま飛行機に乗り込む。
飛行機内で買えるものってなんだろう?
カタログを見るが
マナが出ない宝石やアクセサリがいっぱいある。
「マナが出ない宝石などいらぬ。
 マナが出る宝石の絵の紙切れをよこせ、愚か者が!
 マナが出ない宝石など紙切れ未満じゃ!
 出直して来い!」
と心の中で叫びつつ、
ゴディバのチョコレートの詰め合わせを選ぶ。
Serra「これにする。」
CA「売り切れです。」
Serra「じゃあ、こっちのお菓子。」
CA「売り切れです。」
Serra「んじゃ、こっちのお菓子。」
CA「売り切れです。」
Serra「このアクセサリは?」(マナが出ないけど妥協)
CA「売り切れです。」
Serra「では、このアクセサリは?」
CA「売り切れです。」
・・・どうしろと言うのか。

CA「あの、そのクーポンは1年有効なので、
 次の旅行の際でもお使いいただけますが・・・。」
そういう問題ではないのだが。
ついでにこれだけ騒動があった後、
再度チャイナエアラインに乗りたい人は、
この飛行機内にあまりいないと思うのだが。

最終的には100ドル分の交換をしたのだが、
それにしてもチャイナエアラインの対応は少々いただけなかった。

6月27日(月)
朝7時過ぎに日本につき、
高速バスと新幹線を使って帰宅。

それにしてもまさかこんなトラブルに巻き込まれるとは思わなかった。
ストライキという行動は、
労働組合の行動として致し方ない行動なのかもしれない。
ストライキを起こされる会社が悪いという見方も確かにある。
だが、それでも、
ストライキという行動は非常に愚かで卑劣な行動である。
ストライキによって、
全く無関係の人間を巻き込む事になるからだ。

少々極端な話をしてしまうが、
仮にストライキの影響で欠航した便に乗る予定だった人の中に、
医者がいたとしよう。
その医者は予定が狂ってしまい、帰れなくなった。
その医者が担当する予定だった患者さんは、
医者が来られなくなったため死んでしまった。

もしこんな事があったら、
遺族はどんな思いになるだろう。
ストライキ≒テロ行為
と見るかもしれない。

働いてお金をもらう立場には、
それ相応に責任がつきまとう。
責任を全う出来ない者は社会人として失格である。
不条理な労働条件に対して、改善を求める事は決して悪くない。
ただし、無関係の人間を巻き込んで会社にも他人にも損害を出し、
会社の業務を停滞させる行為は決して正しくない。
チャイナエアラインという会社は、
当然の事ながら「人の命を預かる仕事」の1つだ。
ストライキを起こすには十分な理由もあったのだろうが、
それでも人の命を預かる仕事に従事する人達が、
こういう問題事を起こして欲しくはなかった。

そして、こんなトラブルが起きた時、
台湾の友人達は、
「困ったらいつでも言って下さい。」
「今から空港に行って、代わりに交渉してもいいですよ。」
「泊まる場所等困ったら言って下さい。」
「せっかく台湾に来てくれたのに、
 こんな事になってしまって何だかすみません。」
と言ってくれた。
最後の一言に至っては、
チャイナエアラインの従業員でもないのに、
こんな一言が飛び出してきて、
こちらが驚いてしまった。
この友人の爪の垢をチャイナエアラインの従業員に煎じて飲ませたい程だ。
なんにしても台湾の人々はとても親切で、
今回の旅行もとても良いものだった。
これにて今回の台湾旅行記は終了。
また台湾に行きたい。

ではまた。



記事作成日:2016/07/12



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