マジックで高いカードトップ30

「マジックで高いカードトップ30ってどんなカードだろう?」
ふとこんな話題になった。

今回のトップ30には、
以前のこらむに書いたような
非売品とでも言うべきか、
・《1996 World Champion》
・《七福神ドラゴン/Shichifukujin Dragon》
・《プロポーズ/Proposal》
・リチャード・ガーフィールドの子供誕生記念2種
《Splendid Genesis》
《Fraternal Exaltation》
・サマーのカード全般(Blue Hurricaneやデュアルランド等)
・テストプリント系カード全般
・ミドルエイジ全般
・エッジオブ・ザワールド全般
等の値段がつきにくいカードを外して考えてみよう。
そうでないと同じカードをただ羅列するだけになってしまう。
上記のようなカードは、
カードの強さは一切無関係な、
希少価値のみの存在たちだ。
良い表現を使えば「殿堂入り」であり、
悪い表現を使えば「論外」である。

さらに、版によって値段がかなり変化するカードがある。
特にデュアルランドがその最たるものだ。
α版やβ版とRevised版では10倍近い差が出る事もある。
そのため、
ここではあえて最低値からランキングを作ってみたい。
最低値の条件は、
・パワー9ならばUnlimited版の値段を参照し、
 デュアルランドならばRevised版を参照するように、
 そのカードの英語版の最安値を参照する。
・Foilのあるカードは当然Foilカード価格を参照しない。
(Foilカードのほうが安い場合は別。)
・状態は基本をNear Mint~Mintとする。
・同名カードはランキングに1度しか出てこない。

また、ポータル三国志のカードは、
英語版が高く、日本語版と中国語版は安い。
英語版を基準とするため、
日本語版や中国語版は容易な事もある。
同様にしてデュアルランドやレジェンドのカードも、
他言語版が安い事もあるが、
こちらも英語版基準。

それから各カードショップ、または地域によって、
シングルカード価格の多少の変動と需要や供給の違いがある事と、
あくまでデータ取得時の価格である事から、
価格とランキングは必ずしも読んでいる方の価値観や、
その後の相場(円とドルの動き、カードの相場の両方)や需要と合わない事もある。
特に価格がNear Mint~Mintを基準としているため、
「高過ぎる」と感じるものもあるはずだ。
Unlimitedクラスのカードになると、
Near Mint~Mintのカードの現存数が少ないため、
どうしても高額になりがちである事も了承して読んでいただきたい。
不快になる人とケチをつけたい人は読まないように。

30位:《Tropical Island》約3万円
30位に青緑デュアルランドがギリギリでランクイン。
状態が悪ければ3万以下での入手も容易。
なお、1~30位までに青がらみでないデュアルランドは無い。

29位:《Gauntlet of Might》約3万円
赤をパワーアップさせるUnlimitedまでにしかないアイテム。
ただの希少価値アイテムだったが、
EDH需要も相まって人気上昇。

28位:《Tundra》約3万円
言わずと知れた白青のデュアルランド。
レガシー、ヴィンテージ需要から、
数年で2万円を簡単に超えた。

27位:《Mana Drain》約3万円
対抗呪文/Counter Spell》の上位互換。
ヴィンテージ以外では使えなかったが、
EDHで使えるという需要で人気上昇。

26位:《Nether Void》約3万5千~4万円
昔は黒の《ハルマゲドン/Armageddon》と呼ばれた。
それほどトーナメントでは見かけないが、
再録されないカード故、じわりじわりと高騰。

25位:《The Abyss》約3万5千~4万円
Nether Void》と同じで、
それほどトーナメントで見かけない。
ワールドという今では見かけないエンチャントタイプ。

24位:《Underground Sea》約4万円
青黒のデュアルランド。
レガシー、EDH、ヴィンテージの需要から、
ただでさえ需要があったが拍車がかかった。

23位:《Volcanic Island》約4万円
価格ナンバーワンデュアルランドは青赤。
流行りの影響もあるが、α版が存在しない事もあり、
理論上は発行枚数が一番少ないデュアルランド。

22位:《帝国の徴募兵/Imperial Recruiter》約4万円
日本語版や中国語版ならばもっと安いが、
英語版は非常に高い。
このランキング唯一のクリーチャーカード。

21位:《Grim Tutor》約4万~4万5千円
マジックスターターというセットから唯一のランクイン。
他に一切再録されていないチューターカード故、
自動的と言えるくらいに価格上昇。

20位:《戦の惨害/Ravages of War》約4万~4万5千円
帝国の徴募兵》同様、英語版は高額。
コストも効果もただの《ハルマゲドン》だが、
EDH需要のため価格上昇。

19位:《Candelabra of Tawnos》約5万~5万5千円
昔はヴィンテージの制限であった事もあり安かったが、
レガシーの《High Tide》デッキに採用された時から価格上昇。
他では代用の効かないカードである事も人気の理由。

18位:《Moat》 約5万~5万5千円
昔から人気のある白の最強エンチャントとして名高い。
謙虚/Humility》と組み合わせてのクリーチャー封殺が強い。
レガシー需要で価格上昇。

17位:《荊州占拠/Capture of Jingzhou》約6万円
5マナの《Time Walk》、対象を指定しない《時間のねじれ/Time Warp》。
EDH需要がほとんどで、それ以外ではまず使われない。
英語版の発行枚数の少なさから希少価値が高い。

16位:《Chains of Mephistopheles》約6万円
レガシーのナイスサイドボード。
Moat》同様、代用の効かない強力カードは評価が上がる。
2マナというコストの安さも人気の理由。

15位:《Library of Alexandria》約6万~6万5千円
一時期はアラビアンナイト最高額カードだったが、今は2番手。
それでも5万超えという金額はなかなかに驚愕。
使えるレギュレーションはヴィンテージのみ。

14位:《Time Vault》約7万5千~8万円
何年も前のルール改正で一気に値段は上昇。
パワー9並みの人気とカードパワーとなる。
ルール改正後はカードのテキストも変わらず、需要も安定。

13位:《Bazaar of Baghdad》約8万~9万円
アラビアンナイト最高額カード。
EDHで使う人は少ないが、一度はEDHでも使ってみていただきたい。
癖になる程の強さと面白さがある。

12位:《伝国の玉璽/Imperial Seal》約10万円~11万円
ポータル三国志最高額カード。
ソーサリーになり、弱体化しただけの《吸血の教示者/Vampiric Tutor》。
単純な希少価値とEDH、ヴィンテージ需要と言われる。


11位:《The Tabernacle at Pendrell Vale》約10万円~11万円
読みにくさと覚えにくさから「長い名前の土地」という愛称で親しまれる。
レガシー需要から全レジェンドカードを追い抜き、
レジェンド最高額カードにまで出世。

10位:《Mishra’s Workshop》約12万円
アンティキティ最高額カード。
アーティファクト限定とはいえ、文句無しに強いカード。
ヴィンテージでの4枚投入OKが需要の高さの理由。
セラの店主が最も好きな土地。
店主は「毎ターン《Black Lotus》使える土地」だと思っている。

9位:《Timetwister》約12~13万円
一時は同じTimeの文字が入っている《Time Vault》の価格上昇から、
「パワー9から外れて、《Time Vault》と入れ替えろ」
と言われてしまったが、EDH需要の強さからパワー9として面目躍如。
価格も《Time Vault》より上をキープ。
EDH好きは2枚以上を購入する事も。

8位:《Mox Pearl》約15~17万円
紙ではない宝石の真珠並みの価格。
ただし、宝石の真珠はマナが出ないので、
紙の真珠のほうが良いと考えるプレイヤーは多い。
順位は8位だが、《Mox Ruby》と《Mox Emerald》は、
値段としてはほぼ同じ状態。(状態により上下する。)

7位:《Mox Emerald》約15~17万円
紙ではない宝石のエメラルド並みの価格。
ただし、宝石のエメラルドはマナが出ないので、
紙のエメラルドのほうが良いと考えるプレイヤーは多い。
ヴィンテージで緑のデッキが増えた事で、
Mox Ruby》と《Mox Pearl》と価格がほぼ並ぶ。

6位:《Mox Ruby》約15~17万円
紙ではない宝石のルビー並みの価格。
ただし、宝石のルビーはマナが出ないので、
紙のルビーのほうが良いと考えるプレイヤーは多い。
昔からエメラルドや真珠より人気があるので、
一応6位の位置付け。

5位:《Mox Jet》約19万~22万円
Jet(ジェット)とは黒玉と呼ばれる宝石。
聞き慣れない宝石名だが、現実にしっかりと存在している。
専門の宝石店で一応万単位の宝石。
「喪の宝石」の中では黒真珠よりも上品であるとされている。
Mox Jet》も喪の宝石と黒のイメージを考えてデザインされたと思われる。
宝石の世界では真珠、エメラルド、ルビーのほうが高く、
紙の世界ではその3種よりジェットのほうが高い。
もちろん、宝石のジェットはマナが出ない(以下略

4位:《Time Walk》約19万~22万円
「タイム・イズ・マネー」という言葉の意味を履き違えてしまいそうな価格。
「時間(ターン)をお金で買う」という意味でなら間違っていない。
「これがあると無いとではデッキが違う。」と言い切れる1枚。
説明不要の最強追加ターン呪文。
MTGの人気画家であるAmy Weberさんの最高傑作。
セラの店主はこれの原画を欲しがっているが、
さすがに入手は不可能だろう。

3位:《Ancestral Recall》24万~27万円

Ancestral Recall

2枚戻さなくていい《渦まく知識/Brainstorm》がトップ3に堂々ランクイン。
このあたりはもう当然の順位という他は無い。
ヴィンテージを始める際に最初に手にする人も多いだろう。
Time Walk》もこのカードも、
瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》の登場により、
さらに爆発的な活躍をするようになった。
多くの青魔道士の憧れの1枚。

2位:《Mox Sapphire》24万~27万円

Mox Sapphire

価格も人気も《Ancestral Recall》とほぼ同じで、
これまた多くの青魔道士の憧れの1枚。
Timetwister》以外のパワー9全ては使用環境はヴィンテージのみだが、
やはりコレクターズアイテムとしての需要はとても高い。
金券と名高い《タルモゴイフ/Tarmogoyf》10枚でも買えない程であり、
これも紙ではない宝石のサファイア並みの価格。
しつこいようだが、宝石のサファイアはマナが出ない(以下略

1位:《Black Lotus》85万円~100万円

Black Lotus_Signed

さすがはトレーディングカードゲームの王、
マジック・ザ・ギャザリングの最高の王様カード。
「キング・オブ・マジック」の称号に相応しい。
2位との価格差もかなりのものだ。
全てのマジックプレイヤーの憧れと言って過言ではない。
近年は特に値上がりしている。
この理由はマジックプレイヤーが増えている事から、
コレクターの数も比例して増えたものと思われる。
ヴィンテージプレイヤーもじわりじわりと増えている事も理由だろう。
日本ではそれほど流行らないイメージがあるが、
海外でのヴィンテージは結構な数がいると聞く。
この金額を見るとα版やβ版の値段ではないのかと思ってしまうが、
これはUnlimited版のNear Mint~Mint価格である。
状態の良くないものであれば85万円以下で入手可能だ。
α版やβ版の状態の良いものは、
「殴れるくらいの札束」
が必要である。
なお、店主が知る限りだが、
黒蓮という植物は現実には存在しない。
白蓮は存在する。
(というより一般的な蓮の花の色が白やピンク。)
150806_1225

1位から順に並べてみると以下の通り。

1位:《Black Lotus
2位:《Mox Sapphire
3位:《Ancestral Recall
4位:《Time Walk
5位:《Mox Jet
6位:《Mox Ruby
7位:《Mox Emerald
8位:《Mox Pearl
9位:《Timetwister
10位:《Mishra’s Workshop

11位:《The Tabernacle at Pendrell Vale
12位:《Bazaar of Baghdad
13位:《伝国の玉璽/Imperial Seal
14位:《Time Vault
15位:《Library of Alexandria
16位:《Chains of Mephistopheles
17位:《荊州占拠/Capture of Jingzhou
18位:《Moat
19位:《Candelabra of Tawnos
20位:《戦の惨害/Ravages of War

21位:《Grim Tutor
22位:《帝国の徴募兵/Imperial Recruiter
23位:《Volcanic Island
24位:《Underground Sea
25位:《The Abyss
26位:《Nether Void
27位:《Mana Drain
28位:《Tundra
29位:《Gauntlet of Might
30位:《Tropical Island

どうだっただろうか?
全部持っているという人もいれば、
実物を半分くらいしか見たことがないという人もいると思う。
1位から30位まで1枚ずつでも持っていたら、
結構な資産額になるだけに、
全部1枚ずつ持っているという人はかなりの資産家だ。
パワー9含めて、
全部4枚ずつ持っているという人は日本有数のコレクター。

そしてこれはあくまで2015年のお話。
これから何年か経過した時は、
このランキングの価格と順位は変動する事だろう。
それでも1位から10位くらいまでは価格はともかく、
順位にはほとんど変化が無いだろうと店主は思っている。
1位の座が揺らぐ事など考えられない。
しかし、何があるかわからないのが未来というやつだ。
この30位までのカードが今後どう変化するか、
これらを超えるカード達が出て来るか、
未来がとても楽しみである。

何年か経過した時にまたこんなこらむを書いてみてもいいかもしれない。
ではまた。




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