EDHデッキ紹介その57(Titania, Protector of Argoth/アルゴスの庇護者、ティタニア)
記事作成日:2014/12/27 執筆:加藤英宝
今回のデッキ紹介は統率者2014の新カード、
《アルゴスの庇護者、ティタニア/Titania, Protector of Argoth》。
せっかく統率者2014では
「ジェネラルに指定できるプレインズウォーカー」
が出たので、そちらをジェネラルにしたかった気持ちもあるが、
それ以上にこの1枚をジェネラルにデッキを組みたくなった。
なにせ能力が面白い。
《Titania, Protector of Argoth/アルゴスの庇護者、ティタニア》
コスト:3緑緑
伝説のクリーチャー エレメンタル(Elemental)
アルゴスの庇護者、ティタニアが戦場に出たとき、あなたの墓地にある土地カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。
あなたがコントロールする土地が1つ戦場から墓地に置かれるたび、緑の5/3のエレメンタル(Elemental)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
5/3
神話レア
場に出たら仕事をし、
場から墓地に土地が落ちても仕事をする、
とても優秀なお方。
能力も今までのMTG史上では一度も見たことがない珍しさ。
墓地の土地カードを釣れる上に、
土地が場から墓地で5/3トークンが出るという能力は、
珍しいだけでなく、非常に面白い。
多くのカードとの組み合わせが可能だ。
単色では出来ないが、
《ハルマゲドン/Armageddon》一発で、
とんでもない数のトークンが出せる事もあるだろう。
《艦長シッセイ/Captain Sisay》がジェネラルであれば、
簡単に実現する技だ。
《原始のタイタン/Primeval Titan》がEDH禁止になっていなければ、
さらなる活躍をしただろう。
こればかりは少々惜しまれる。
タフネスの3は少しだけ心許ないが、
出てくるトークンを含めたパンチ力は相当なもの。
ジェネラルダメージよりも単純な40点殴りきりを狙いやすい。
フェッチランドを起動するだけで5/3トークンは非常に強い。
デッキは以下。
ジェネラル:《アルゴスの庇護者、ティタニア/Titania, Protector of Argoth》
クリーチャー24枚
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
《Fyndhorn Elves》
《東屋のエルフ/Arbor Elf》
《森を護る者/Sylvan Safekeeper》
《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
《永遠の証人/Eternal Witness》
《テラストドン/Terastodon》
《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》
《Elvish Spirit Guide》
《耕すツリーフォーク/Tilling Treefolk》
《地図作り/Cartographer》
《雷足のベイロス/Thunderfoot Baloth》
《ウークタビー・オランウータン/Uktabi Orangutan》
《再利用の賢者/Reclamation Sage》
《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》
《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》
《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》
《進歩の災い/Bane of Progress》
《激情の共感者/Fierce Empath》
《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》
《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
《威厳の魔力/Regal Force》
《ソンバーワルドの賢者/Somberwald Sage》
インスタント7枚
《輪作/Crop Rotation》
《未知な領域/Realms Uncharted》
《砕土/Harrow》
《召喚の調べ/Chord of Calling》
《俗世の教示者/Worldly Tutor》
《自然の要求/Nature’s Claim》
《不断の霞/Constant Mists》
ソーサリー17枚
《大軍の功績/Triumph of the Hordes》
《秋の際/Edge of Autumn》
《耕作/Cultivate》
《生命の遺産/Life’s Legacy》
《新たな芽吹き/Regrowth》
《歯と爪/Tooth and Nail》
《三顧の礼/Three Visits》
《壌土からの生命/Life from the Loam》
《自然の秩序/Natural Order》
《森の占術/Sylvan Scrying》
《木霊の手の内/Kodama’s Reach》
《不屈の自然/Rampant Growth》
《風景の変容/Scapeshift》
《自然の知識/Nature’s Lore》
《修復/Restore》
《調和/Harmonize》
《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
エンチャント5枚
《森の知恵/Sylvan Library》
《調和の中心/Concordant Crossroads》
《繁茂/Wild Growth》
《楽園の拡散/Utopia Sprawl》
《踏査/Exploration》
アーティファクト9枚
《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
《Mana Crypt》
《ズアーの宝珠/Zuran Orb》
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《どん欲の角笛/Horn of Greed》
《魔力の櫃/Mana Vault》
プレインズウォーカー2枚
《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
《ラノワールの憤激、フレイアリーズ/Freyalise, Llanowar’s Fury》
土地35枚
《黄塵地帯/Dust Bowl》
《滑りやすいカルスト/Slippery Karst》
《魂の洞窟/Cavern of Souls》
《平穏な茂み/Tranquil Thicket》
《Bazaar of Baghdad》
《地盤の際/Tectonic Edge》
《露天鉱床/Strip Mine》
《幽霊街/Ghost Quarter》
《不毛の大地/Wasteland》
《石化した原野/Petrified Field》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《水晶鉱脈/Crystal Vein》
《ヒッコリーの植林地/Hickory Woodlot》
《ヘイヴンウッドの古戦場/Havenwood Battleground》
《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》
《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《変わり谷/Mutavault》
《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》
《水蓮の谷間/Lotus Vale》
12《森/Forest》
——————————
基本の戦略はジェネラル《アルゴスの庇護者、ティタニア》ありき。
ジェネラルプレイから、
5/3トークンの大量生産から全員を殴り倒す構成。
《テラストドン》は相手のパーマネント対処要員ではあるが、
ジェネラルがいる場合、
3枚自分の土地を叩き割り、
3/3トークンが3体、
5/3トークンが3体
という面白い技がある。
《調和の中心》を張ってあれば、
ジェネラルの5/3、
5/3トークンが最低3体、
3/3トークンが3体、
《テラストドン》が9/9
合計で38点パンチという素晴らしい火力。
フェッチランドやギルドランドでライフを減らしたプレイヤーなら、
一撃で沈めるパワーだ。
《調和の中心》+《歯と爪》からは、
《雷足のベイロス》+《テラストドン》
でのフルパンチで40点超えを叩き出す方法もあるが、
《ゼンディカーの報復者》+《孔蹄のビヒモス》
という方法も相当なダメージを叩き出せる。
もちろん、
《ゼンディカーの報復者》+《雷足のベイロス》
も相当な火力になる。
《ゼンディカーの報復者》+《威厳の魔力》
と併せて、状況によって使い分けたい豪快な技だ。
特筆すべきカードは2つ。
《不断の霞》
《ラノワールの憤激、フレイアリーズ》
この2枚。
《不断の霞》は土地1枚生け贄でバイバックの《濃霧/Fog》。
《Constant Mists/不断の霞》
コスト:1緑
インスタント
バイバック ― 土地を1つ生け贄に捧げる。
(あなたはこの呪文を唱えるに際し、他のコストに加えて土地を1つ生け贄に捧げてもよい。
そうした場合、その解決に際し、このカードをあなたの手札に加える。)
このターンに与えられるすべての戦闘ダメージを軽減する。
アンコモン
止める事が難しい飛行生物や、
攻撃力の高いジェネラルを《不断の霞》でかわしつつ、
5/3トークンを生み出せる。
ダメージレースではとても有利に動く1枚だ。
しかも、対象を指定する呪文ではないため、
「対象不適正でフィズる。」が無い。
カウンターや、手札破壊でない限り、
このカードを潰す手段が無い。
《世界のるつぼ》があればバイバックもしやすい。
開き直って6マナから3連打して、5/3トークンを3体呼ぶなどの荒技もある。
攻守ともに優れた格安カードである。
《ラノワールの憤激、フレイアリーズ》は統率者2014で初出のプレインズウォーカー。
《Freyalise, Llanowar’s Fury/ラノワールの憤激、フレイアリーズ》
コスト:3緑緑
プレインズウォーカー フレイアリーズ(Freyalise)
[+2]:「(T):あなたのマナ・プールに(緑)を加える。」を持つ緑の1/1のエルフ(Elf)・ドルイド(Druid)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
[-2]:アーティファクト1つかエンチャント1つを対象とし、それを破壊する。
[-6]:あなたがコントロールする緑のクリーチャー1体につきカードを1枚引く。
ラノワールの憤激、フレイアリーズは統率者として使用できる。
神話レア
+能力で《ラノワールのエルフ》トークン。
-能力で《帰化/Naturalize》。
この2つだけで柔軟性が非常に高い。
大マイナスの能力はあんまり起動しそうにないが弱くはない。
+能力はマナ加速、トークン生成と優秀なだけでなく、
+数値が2という事も大きい。
マイナス2で《帰化》が飛ばせる事もかなり大きい。
ソーサリータイミングとはいえ、
しっかりと場のカードに触れる能力は優秀。
マナコストは5だが、悪くない仕事をしてくれるプレインズウォーカーだ。
「緑がらみのデッキでスロットが空いている時、
とりあえず入れておいて損無し。」
と言えるくらいの良いプレインズウォーカーである。
個人的には《野生語りのガラク》以来、
最も注目した緑のプレインズウォーカーだ。
能力は可もなく不可もなくといった感じではあるが、
その分だけに決して弱くはない。
土地については、
《進化する未開地/Evolving Wilds》
《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
を入れてもいいが、
タップインが好きになれず、自分は抜いた。
他にも、土地の候補としては、
《家路/Homeward Path》
《裏切り者の都/City of Traitors》
《Maze of Ith》
《Island of Wak-Wak》
《焦土/Scorched Ruins》
《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》
《ヤヴィマヤのうろ穴/Yavimaya Hollow》
《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood》
《暗黒の深部/Dark Depths》
《さびれた寺院/Deserted Temple》
《Heart of Yavimaya》
《秘儀の灯台/Arcane Lighthouse》
などの土地があったが、
タップインランドや、マナの出ないランド、
無色のマナしか出ない土地ばかりにするわけには行かないので、
不採用となった。
土地の選択については多少の好みもあるだろう。
用途にあわせてお好きな選択でデッキを構築してみよう。
このこらむで2014年のCardshop Serraのこらむは終了。
2014年もCardshop Serraのこらむを読んでくれた方、
Cardshop Serraを使ってくださった方、
ありがとうございます。
来年も色々なこらむを書こうと思っています。
そして、お客様が買いたいと思った時に、
その在庫を用意出来るようスタッフ一同頑張ります。
それでは来年もCardshop Serraをよろしくお願いします。
ではまた。