ヴィンテージ大会主催&デッキ紹介

2014/8/10にCardshop Serraの店舗で、
ヴィンテージの大会を主催する事になったので、
今回はヴィンテージのお話。


ここ数年はお店の経営とグランプリの出店などで、
ヴィンテージから遠ざかっている店主だったが、
自分のお店でのヴィンテージ大会を主催とあらば、
デッキを持たないわけにも行かないと思い、
カードを引っ張りだす事に。

スタッフも全員がヴィンテージのデッキを作り、
常連のお客様と連日のデッキ調整をしていた。
中にはマジックを始めて2~3年程度の学生さんが、
ヴィンテージにデビューすべく、
スタッフと一緒にデッキ調整する光景も。

ヴィンテージというレギュレーションは確かに少し特殊だ。
ただ、多くの方が思っているほど遠い世界ではない。
よくヴィンテージを知らないプレイヤーが
「どうせ1ターン目に死ぬんでしょ?」
「パワー9が無いとゲームにならないんでしょ?」
「すぐに《精神力/Mind Over Matter》置かれるんでしょ?」
などと言う事があるが、
これらは全て誤解である。
1ターン目に死ぬ事は確かにあるが、
それほど簡単ではない。
そもそも1ターン目に死ぬ事があるのはレガシーも同じである。
パワー9が無いデッキもいくつも存在しており、
そういったデッキも優勝、準優勝に食い込む事は珍しくない。
精神力》にいたってはそもそも置くプレイヤーはほとんどいない。

こういった事を言わせてもらえば、
ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》が4枚使えるレガシーのほうが、
ヴィンテージよりも邪悪な環境と言えなくもない。
ライオンの瞳のダイアモンド》はヴィンテージでは1枚制限である。
ついでに《水蓮の花びら/Lotus Petal》もレガシーでは4枚使えるが、
ヴィンテージでは1枚制限である。

さて、お話を戻そう。
ヴィンテージのデッキを何にしようか。
いつもの使い慣れた茶単でも良いが、
そろそろ別のデッキを使いたい事もあり、
テゼレットヴォルトもしくはテゼレッターと呼ばれるデッキを作ることに。

デッキは以下。
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クリーチャー
2《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage
1《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus

インスタント
4《Force of Will
4《Mana Drain
2《精神的つまづき/Mental Misstep
2《呪文嵌め/Spell Snare
1《Ancestral Recall
1《渦まく知識/Brainstorm
1《嘘か真か/Fact or Fiction
1《狼狽の嵐/Flusterstorm
1《神秘の教示者/Mystical Tutor
1《知識の渇望/Thirst For Knowledge
1《吸血の教示者/Vampiric Tutor
1《残響する真実/Echoing Truth

ソーサリー
1《Demonic Tutor
1《Time Walk
1《修繕/Tinker
1《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will
1《思案/Ponder
1《商人の巻物/Merchant Scroll

アーティファクト
1《Black Lotus
1《Mana Crypt
1《Mana Vault
1《Mox Emerald
1《Mox Jet
1《Mox Pearl
1《Mox Ruby
1《Mox Sapphire
1《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top
1《太陽の指輪/Sol Ring
1《Time Vault
1《通電式キー/Voltaic Key

プレインズウォーカー
2《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor
2《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker

土地
5《島/Island
3《Underground Sea
2《沸騰する小湖/Scalding Tarn
2《汚染された三角州/Polluted Delta
1《Library of Alexandria
1《霧深い雨林/Misty Rainforest
1《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy

サイドボード
2《鋼の妨害/Steel Sabotage
2《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb
2《暗黒破/Darkblast
1《四肢切断/Dismember
1《毒の濁流/Toxic Deluge
1《蒸気の連鎖/Chain of Vapor
1《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage
1《精神的つまづき/Mental Misstep
1《呪文嵌め/Spell Snare
1《残響する真実/Echoing Truth
1《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall
1《再建/Rebuild

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デッキの勝ち手段はほとんど説明不要ではないだろうか。

Time Vault》+《通電式キー
Time Vault》+《求道者テゼレット

のどちらかで無限ターンを決めるか、
修繕》からの《荒廃鋼の巨像》で一撃で決めるか、
おおむねはこの2種が基本戦略だ。
12マナはらって《荒廃鋼の巨像》を出す事も無いとは言わないが稀だ。
精神を刻む者、ジェイス》の奥義で勝つという事はまずない。

デッキがほとんど青単なので、
不毛の大地/Wasteland》で壊されないように、
》を多めにして《Underground Sea》を3枚に止めた。

Library of Alexandria》は後手スタートの初手にある時だけの強さに近いが、
やはりあると無いとでは違う威力がある。
最も、後半で《精神を刻む者、ジェイス》や《Ancestral Recall》で手札7枚になり、
Library of Alexandria》が起動出来る時は、
ほとんど負けない状態なのでオーバーキル気味ではある。

それにしてもヴィンテージの世界とは面白い。
デッキを組む段階から他のレギュレーションとは違う面白味がある。
それはこういったデッキのスペル選択も面白味の1つだ。
1マナでカウンターやパーマネントへの対応をする呪文の選択肢がとても多い。
自分は、
呪文嵌め
精神的つまづき
狼狽の嵐
の3種を採用しているが、
呪文貫き/Spell Pierce
撹乱/Disrupt
も十分に面白い。
サイドに入っている《鋼の妨害》や《蒸気の連鎖》もメイン採用を考えるほどだ。
オースデッキならば、
白鳥の歌/Swan Song》も選択肢に入るだろう。


自分が
呪文嵌め
精神的つまづき
この2種を2枚ずつ採用の理由は、このコストの呪文は採用率が高いので、
他のカウンターより優先順位が高いと判断。
実際に飛んでくるであろう1マナカードと2マナカードはこんな感じだろう。
–1マナ–
神秘の教示者
吸血の教示者
Ancestral Recall
渦まく知識
太陽の指輪
ゴブリンの溶接工/Goblin Welder
ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman
死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman
思案
呪文嵌め
精神的つまづき
呪文貫き
鋼の妨害
蒸気の連鎖
赤霊破/Red Elemental Blast
真髄の針/Pithing Needle
有毒の蘇生/Noxious Revival
自然の要求/Nature’s Claim
剣を鍬に/Swords to Plowshares
流刑への道/Path to Exile

–2マナ–
Demonic Tutor
商人の巻物
Time Walk
闇の腹心
瞬唱の魔道士
Mana Drain
アメジストのとげ/Thorn of Amethyst
抵抗の宝球/Sphere of Resistance
ドルイドの誓い/Oath of Druids
ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker
虚空の杯/Chalice of the Void》X=1の場合

ここでは最も採用率の高い3種を挙げているが、
2マナの各色の優秀生物については、枚挙に暇がないだろう。

これだけのカードが相手から飛んでくるとすれば、
(もちろん上記だけが全てではない。)
呪文嵌め》と《精神的つまづき》がいかに活躍の場があるかは想像出来る。
相手によっては3枚目を必要とすると判断してサイドにも採用。

なお、サイドボードの《暗黒破》の採用は、
上記の採用率の高い3種相手に効くからである。
瞬唱の魔道士》相手はとりあえず倒せるというだけだが。
戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War’s Wage》除去用でもある。

次は大会の上位に食い込んだデッキを紹介。

ではまた。



記事作成日:2014/08/11