お泊りまじっく2014夏
記事作成日:2014/07/25 執筆:加藤英宝
7月18日(金)
お泊まりまじっく1日目。
今年は会場の都合とGP神戸の日程との重なるを避けるためという2つの理由で、
7月に開催。
会場についてはまずは全員で昼ごはん。
我が家から車で5分程度の位置にある、
お米屋さんが特定の時間だけ販売しているおにぎり。
さすが、お米屋さんのものだけあって、
コンビニ飯とはレベルが違う。
これで値段が同じとは思えない。
昼ごはんの後はEDH。
今回のEDHは
1位と2位にCardshop Serraで使える商品券をプレゼント。
もちろん参加費無料。
何度参加してもOK。
ルールは、
1位の人がコンボで全員を瞬殺した場合でも、
誰が2位の人になるか決めるようにする。
1位の人が全員を戦闘で同タイミングで倒す場合は、
じゃんけんやダイスロールでもOK。
とした。
2位でも商品券が出るようにした理由としては、
・瞬殺コンボが決まったら
「あー、ハイハイ終了終了。」
という感じにしないため。
・「自分はもう○○さんに勝てないがなんとか2位を取れば!」
という気持ちが出るほうが、
ゲームとして面白みが出るため。
《始祖ドラゴンの末裔/Scion of the Ur-Dragon》をジェネラルにしたデッキなど、
本当に一部のデッキだけなのだが、
「《隠遁ドルイド/Hermit Druid》の能力を起動して、
墓地からクリーチャーを釣って終了。」
「《むかつき/Ad Nauseam》撃ってゲーム終了。」
といったデッキも存在している。
マジックの楽しみ方は人それぞれである事は間違いないのだが、
こういった一発芸を好まない人は多い。
余談になってしまうが、
《むかつき》のようにゲームが面白くなくなるカードは、
EDHでは禁止しても良いと思うのだが。
《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star》とどっちが邪悪かなど、
EDHプレイヤーなら100人が100人《むかつき》と回答しそうなものだ。
そろそろ《夜の星、黒瘴》さんを許してあげてもいいだろうに。
話を戻そう。
特にEDHプレイヤーは
「コンボが搭載されているのは構わないし、
勝負が決まるのに2時間も3時間もかかるくらいなら、
コンボの1つや2つ決められたほうがいい。
ただ、一発芸コンボに特化して、
対戦の面白みを無くしてるデッキとは戦いたくない。」
という人が多い。
そのために少しでも楽しめればと思い、
2位をしっかりと決めて賞品を用意するかたちにした。
自分もこれに参戦。
今回はコンスピラシーで出た新しい伝説生物である、
《永遠王、ブレイゴ/Brago, King Eternal》でデッキを作った。
能力は下記。
《Brago, King Eternal/永遠王、ブレイゴ》
コスト:2白青
伝説のクリーチャー スピリット(Spirit)
飛行
永遠王、ブレイゴがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたがコントロールする土地でないパーマネントを望む数だけ対象とし、それらを追放する。その後、それらのカードをそれぞれのオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
2/4
レア
《広がりゆく海/Spreading Seas》や《予言のプリズム/Prophetic Prism》を、
《永遠王、ブレイゴ》で消し飛ばしてカードを引きまくり、
アドバンテージで勝つというデッキだ。
《永遠王、ブレイゴ》がいないとただの紙束。
最初の2戦は《永遠王、ブレイゴ》で戦って2勝。
1回は他者の《永遠の証人/Eternal Witness》を《クローン/Clone》でコピー、
墓地から手札に《時間のねじれ/Time Warp》を戻し、追加ターン。
次ターンに《永遠王、ブレイゴ》で《クローン》を消し飛ばし、
戻ってきた《クローン》はまたも《永遠の証人》になり、追加ターン。
という無限ターンコンボで勝利。
3戦目は《カーの空奪い、プローシュ/Prossh, Skyraider of Kher》を使用。
こちらはこらむに載せているデッキよりも、
さらにアグレッシブな構成にしたものに変化。
非常に攻撃力の高い構成に出来た事もあり、
3人全員を純粋に殴り倒し全員の40ライフを削り取る。
4戦目~7戦目の4回は全員緑単色という面白い卓。
自分は《背教の主導者、エズーリ/Ezuri, Renegade Leader》
他の3人は、
《クローサの庇護者シートン/Seton, Krosan Protector》
《マナの座、オムナス/Omnath, Locus of Mana》
《放浪の吟遊詩人、イーサーン/Yisan, the Wanderer Bard》
と、全員が別々の緑単色ジェネラルを使用。
3回連続《背教の主導者、エズーリ》が勝利を収めるが、
さすがに危険視された事もあり、
4回目で真っ先に倒された。
ちょうどこのあたりで時間がきて夕食タイム。
夕食後は今日という日がMagic2015の発売日である事もあるため。
Magic2015でシールド戦。
この日はこれにて終了。
7月19日(土)
お泊まりまじっく2日目。
まずは恒例イベントのレアドラフト。
今回は赤緑のデッキを作成。
結果は1戦目を落とし、残りの2戦をとっての2勝1敗。
これのあとは多くの方がやりたいという要望のあったEDHシールドに。
遊び方は
ジェネラルくじと呼ばれるくじを引き、
それをジェネラルにする事を前提に、
好きなパックを10~12購入。
このカードだけでEDHを組むという遊び方。
なお、パックから伝説生物を引いた場合、
ジェネラルを変更してもよい。
パックからEDHにおいて禁止されているカードが出た場合、
それをデッキで使用してもよい。
思いつきでやってみた遊び方だったのだが、
多くの人から楽しいというお言葉をいただいているイベントである。
自分も参加したかったのだが、
参加人数がちょうどよい数だったので参加を断念。
自分は夕食の準備の手伝いに従事。
今回も2日目の夕食は和牛。
今回は2種のカレーに和牛が入る。
片方は普通のカレーの予定だったが、
今回は火力が足りなかった事と、
水の量を間違えたのか、
カレーではなくて「カレースープ」が出来上がっていた。
もう片方はドライカレー。
知らない人は多いし、食べたことがないという人も多いカレーである。
このカレーは無理やり表現するなら、
「鶏肉ではなく合い挽き肉を使った日本風キーマカレー」
とでも表現すればいいだろうか。
水気が少なめの一風変わったカレーである。
余談だが、
「これからの一生、1つのものしか食べられないなら何を選ぶ?」
という質問をされた場合に、
Cardshop Serraの店主が選ぶであろうメニューである。
それほど美味しいと言えるカレーである。
これをわざわざ合い挽き肉ではなく、
和牛のひき肉で作るという非常に豪華なドライカレー。
他ではまず食べられないと言っていいだろう。
このドライカレー、食べたことが無いという人が多く、
ほとんどの人が食べて衝撃を受けていた。
中には「こんなに美味いものがあるんですね!」と言う方も。
確かに、料理店でドライカレーを出しているところというのも滅多に聞かない。
珍しいと言えば珍しい食べ物なのかもしれない。
俗に言う「日本のカレー」の一種なのだが、
Wikiで調べても定義付けがあいまいで、
カレーチャーハンやカレーピラフをドライカレーと称する事もあるとか。
Serraは挽き肉を使ったものだけがドライカレーだと思っている。
全員でドライカレーとカレースープで食事を終わらせ、
夜のマジックタイムへ。
と、ここまで順調だったが、
どうも体調がよろしくない。
あまりに頭痛もひどいので、
家に帰って休む事になってしまった。
7月20日(日)
お泊まりまじっく3日目。
自分はCardshop Serraの店舗のほうで、
お泊まりまじっくが終わってから、
こちらに来るお客様を待つ事に。
体調は一晩寝たらもとに戻った。
お客様がこちらに来たら、
何人もの方が、自分の使っているジェネラルのPSA鑑定品を買っていった。
そして聞かれるこの言葉。
「Serraさん、ムーミン(三日月の神/Kami of the Crescent Moon)のPSA持ってるんですか?」
「持ってない。なので先日FOILをPSA鑑定に出したよ。
現在結果待ち。ちなみにムーミンFOILは5枚くらい持ってるよ。」
「さすが、ムーミンをカスレアからEDHのトップメタに上げただけありますね!」
鑑定に出してPSA10がつかなかったら、
どっかから探してきて再度鑑定するくらいの予定だ。
普段使っているムーミン-FOILはどういうわけかボロボロなので、
鑑定にかけられるような代物ではない。
それはさておき、
ここでも《三日月の神》をご指名いただいたので2回ほどプレイ。
最近EDHをプレイする時は、
《カーの空奪い、プローシュ》や《永遠王、ブレイゴ》ばかりだったので、
久しぶりにこのデッキを使った。
他の卓でも多くの方がEDHをプレイし、
皆様、体力や時間が尽きるまで店舗でマジックをしていった。
今回のお泊まりまじっくでも、
「いつもこらむのデッキを参考にしてます。」
「SerraさんのおかげでEDHを始めた。」
「EDHを誰よりも広めてくれたおかげでこんなにもMTGを楽しめている。」
といった声をいただいた。
こういった言葉は何より嬉しい。
お泊まりまじっくに参加された方、
今回は参加出来なかった方、
次の冬のお泊まりでも会いましょうー。
ではまた。