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エッジ・オブ・ザ・ワールド

お客様からのリクエスト。
お題はエッジ・オブ・ザ・ワールド (Edge of the World)

このエッジ・オブ・ザ・ワールド (Edge of the World)を知っている人はいるのだろうか?

読んでいて「知っている」と言った人は、
なかなかコレクターとしていい知識を持っている人。
「持っている」と言った人は、
人としての道を踏み外しかけ…いや、なんでもない。

まずもって普通は知らないカードセット。
ミドルエイジを知っている人は多くとも、
エッジ・オブ・ザ・ワールドを知る人は少ないはず。

当然のごとくオフィシャルの品ではない。
ミドルエイジと同じく、
Wizards of the Coast社が製作していないもの。

1996年のManafestというイベントの会場で配布された、
プロモカードのようなもの。

ミドルエイジ作成から2年が経過してから、
このような品が出来る事はとても驚き。

アメリカは訴訟大国と揶揄されるほどの国。
こんな品を二度も作れるとはとても思えない。

このセットを作ったドナルドXという人、
(この人はミドルエイジの製作者ではない。)
Wizards of the Coast社に確認をとり、
なんと、製作許可を得てこれを制作したそうな。

条件は下記だそうだ。

・マナシンボルを使わない。
(白マナはW、青マナはU、黒マナはB、赤マナはR、緑マナはG)
・オフィシャルの商品ではないと判別出来るよう白黒印刷にする。
・カードの裏側をオリジナルにする。
・カードの下部に「これはWizards of the Coast社の商品ではありません」と入れる。
・トーナメントの賞品として配布するのみで、販売禁止。

単純に言ってしまえば、
「カードのテキスト部分(ゲームのルール)以外は全部オリジナルにして、
 金銭の絡むマネは絶対にするな。」
という条件。

明らかに違うものしか出来ないじゃないか、と思われるかもしれませんが、
ミドルエイジと違って許可が下りただけでも驚愕の事実。

しかし、配布されたこのセットは、
当時全く人気が無く、誰の興味の的にもならなかった。
その多くが破棄されてしまった。

現時点でもあまりに知名度が無いのも似たような理由かと思う。

その理由とは、
エッジ・オブ・ザ・ワールドは上記にもある通り、白黒印刷。
ミドルエイジと比べても、オフィシャルのカードと比べても、
この部分だけで格段に見劣りしてしまう。

仮に現在のどんなTCGでも白黒で印刷されていたら、
さぞかし売れないカードゲームになってしまうはず。

自分自身、MTGのプレイヤーとしてもコレクターとしても、
多くの方と接する機会を持ってきたものの、
エッジ・オブ・ザ・ワールドを集めている人には出会った事が無い。
ミドルエイジは当店の在庫にも置いてあり、
購入されるお客様もいる。

ミドルエイジはコレクターの中では比較的知名度もあるため、
過去に集めておられる方にも出会った事があり、
近年人気も上がっている品。

私のコレクターとしての目標の1つとして、
このミドルエイジのコンプリートがある。

しかし、エッジ・オブ・ザ・ワールドはさすがにコンプリートしようと思っていない。
やはり白黒印刷には魅力を感じられない事がその大半の理由。
カードのセンスは悪く無いだけに、
白黒印刷である事が非常に残念。
せっかくのイラストも色が抜けていると趣きが無くなってしまう。
もしカラー印刷だったらミドルエイジと同じくコンプリートを目指したと思う。

それにしても、
この頃のWizards of the Coast社は随分と甘かったのかもしれない。
今、「こんなオリジナル品を作りたい!」なんて言ったら秒で却下される事は間違いない。

ではまた。



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