ヴィンテージ参戦記2025
記事作成日:2025/12/12 執筆:加藤英宝
今回のお題はヴィンテージ参戦記。
お店で行われたヴィンテージ大会に出た時の記録。
デッキリスト
今回の使用デッキは白単イニシアチブと呼ばれるもの。
4《白羽山の冒険者/White Plume Adventurer》
4《エメリアのアルコン/Archon of Emeria》
4《選定された平和の番人/Anointed Peacekeeper》
4《鳴り渡る龍哮の征服者/Clarion Conqueror》
4《練達の地下探検家/Seasoned Dungeoneer》
4《別館の大長/Chancellor of the Annex》
4《魔女の結界師/Witch Enchanter》(裏面土地)
-インスタント3枚-
3《冥途灯りの行進/March of Otherworldly Light》
-アーティファクト13枚-
4《金属モックス/Chrome Mox》
1《苛立たしいガラクタ/Vexing Bauble》
1《魔力の墓所/Mana Crypt》
1《虚空の杯/Chalice of the Void》
1《Black Lotus》
1《Mox Pearl》
1《Mox Sapphire》
1《Mox Jet》
1《Mox Ruby》
1《Mox Emerald》
-土地16枚-
4《不毛の大地/Wasteland》
4《古えの墳墓/Ancient Tomb》
4《魂の洞窟/Cavern of Souls》
2《平地/Plains》
1《カラカス/Karakas》
1《露天鉱床/Strip Mine》
-サイドボード15枚-
4《封じ込める僧侶/Containment Priest》
4《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
4《虚空の力線/Leyline of the Void》
3《赦免のアルコン/Archon of Absolution》
戦績
実は一度も使った事がないデッキで、
作りたいと思った事もなかった。
が、
何事も経験ゆえに一度やってみようという事で。
一戦目:黒緑リアニ
対戦相手の名前は「今月のK」。
ここ最近で話題になった、黒単リアニにタッチ緑をしてきたようだ。
《悲嘆/Grief》でピンポイントで手札を落とされ、
うまーく釣られて2戦とも負け。

《金属モックス》に《別館の大長》を刻印するところまではいいが、
2枚目を引くと本当に泣けてくるね。
二戦目:ルールス
イニシアチブを取ったらだいたい負けません、で一本目勝利。
二本目はお互いにぐだぐだになりながら、
最後は
《魂の洞窟》で「天使!」と宣言し、
《別館の大長》を素出しして勝つという。
なお勝利時の残った手札1枚も《別館の大長》。

1ターン目に《別館の大長》を見せたまではいいが、
一瞬《Black Lotus》から2ターン目あたりに出すかどうか迷った。
もっとも1ターン目の《Black Lotus》カウンターされたけども(笑)
三戦目:黒単リアニ勝ち
こっちは純正黒単リアニ。
特にこれといった事なく1本目を取った後、
2本目はマリガンして《虚空の力線》スタートしたはいいものの、
1~2ターン目のドローで連続で《別館の大長》を引いて泣きそうな気分になる。

「《別館の大長》君、キミを窓から投げていいかな?」
と心の中で思いながら
イニシアチブを取ったり取られたりで、
最後は残りライフ8をアタック3点+イニシアチブの5点ライフで削り切り。
結果:2勝1敗。
デッキを使用してみて
慣れないところもあって、
2~3回のプレイミスはあったなと思った。
知らない事を知るって大切。
が、
個人的にこのデッキは性に合わないなという感じもあった。
何がと言われると、
「ダンジョンの処理めんどくせえ」
である(笑)
一応真面目に環境の勉強のためにと思って使ったので、
全てを飲み込んだうえで使ってみたものではあるけれども、
とにかくめんどいのだ。
イニシアチブ用の地下街ダンジョンカードは、
イニシアチブを相手が奪うと相手もダンジョンに入る。
そのため、
自分用のダンジョンカードと相手用のダンジョンカードを、
それぞれ用意する必要がある。
1枚でも構わないのだけれども、
マーカーのズレなどが起きて混乱の元になるのは良くないので、
2枚用意するのがベストだろう。
それにしてもイニシアチブはなかなかに厄介。
イニシアチブを取っている側で、
そのまま奪われないのならかなり早くにゲームが終わる。
長期戦でもイニシアチブがあると、
盤面にクリーチャー無しであろうともダンジョン能力のみでゲームが終わる。
「結構ゲームバランス良くない物体じゃない?これ。」
と思うくらいにイニシアチブが一方的な挙動をする。

フェイズ1:基本土地サーチして手札に入る。
フェイズ2:+1カウンターを2個置く。
フェイズ3:対象に5ライフロス
フェイズ4:カード1枚ドロー
フェイズ5:10枚めくって1枚クリーチャーを無料で出して、
なおかつ+1カウンター3つと次のターンまで呪禁。
だいたいがこの選択になるのだが、
単純に言って、
イニシアチブ取られた側でこんなの数ターン放置していたらまず負ける。
純粋に《白羽山の冒険者》がちょっとアカン。
3マナ3/3の生物がイニシアチブ持って出てきちゃアカン。
さすがにレガシーで禁止食らうだけの事はある。

《白羽山の冒険者/White Plume Adventurer》
コスト:2白
クリーチャー — オーク(Orc)・クレリック(Cleric)
白羽山の冒険者が戦場に出たとき、あなたはイニシアチブを得る。
各対戦相手のアップキープの開始時に、あなたがコントロールしているクリーチャー1体をアンタップする。あなたがダンジョンを踏破したことがあるなら、代わりにあなたがコントロールしているすべてのクリーチャーをアンタップする。
3/3
レア
3マナ3/3と言っても
次のアップキープまで生きていたら5/5になるのが見えている。
この状態で双方殴れない状況の睨み合いをしていても、
イニシアチブを持っている側はダンジョンが進むので、
放っておいても有利になっていくのだから無茶苦茶だ。
間違って次のイニシアチブ生物を出せば、
さらにダンジョンの先に進むわけで、
手札とマナ次第ではフェイズ5まで行ける事もありえる。
フェイズ5まで行ったら、
またフェイズ1からやり直しなので、
アドバンテージの塊だ。
どうしてもクリーチャーに不足がある場合、
ルートを変えれば4/1スケルトンをゲットすればいい。
実際に今回の大会内では、
ルールス相手にお互いに4/1スケルトンルートになった。
(お互いに生物がいなかったので+1カウンタールートに行かなかった)
最後に
今回このデッキを使ってみて感じた事は、
あまりにもクリーチャーのインフレが過ぎると思った。
ヴィンテージの世界でも、
もはや昔のクリーチャーカードは一切使われず、
この10年以内のカードばかりが飛び出してくる。
《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》?
あいつは「飛び出してはこない」よ。
正確には「あいつ等」だね。
それに発掘持ちの生物に限った話じゃないけれども、
ヴィンテージ、レガシーで活躍するインフレ生物達は、
ある一定量はこの10年で再録もされているし。
最たるものではセフィロス。
正確にはセフィロスじゃないけどセフィロス。
《偉大なる統一者、アトラクサ/Atraxa, Grand Unifier》のことね。
これ↓

よくもまぁあれだけ性能を盛り盛りにしたものだ。
たいがいの6~10マナ圏の生物が泣いているぞ、と言いたくなる性能だ。
ヴィンテージは確かに再録禁止カードがそれなりに活躍するのは間違いないが、
再録されまくるカード達がフィニッシャーになっている事だらけだ。
この5年10年でもそれがかなり顕著になってきているし、
環境もかなり変わっている。
パワー9が無くても勝てる時代になりかけているとすら感じる。
これが果たして良い事なのか悪い事なのか。
白単イニシアチブ使っての感想はこういう気持ちになるものだった。
環境がコンボだらけになってもしょうがないのもわかるが、
ここまでクリーチャーのスペックインフレでいいのだろうか。
甚だ疑問という感じだ。
MTGはどの環境にも言いたい事はあれども、
(販売速度とかシークレットレイアーとかそっちの環境もね!)
とりあえず今回使ったデッキの画像を最後に出して今回はおしまい。


ではまた。
