Sea Drake/海のドレイク

レガシーのこらむをとお客様に言われていたので、
若干お蔵入りしかけていた文章をなおしてアップする事に。

今回のお題がそのカード。


Sea Drake/海のドレイク
コスト:2青
クリーチャー ドレイク
飛行
海のドレイクが場に出たとき、
あなたがコントロールする土地2つを対象とし、
それらをそのオーナーの手札に戻す。
4/3
アンコモン

ポータルセカンド独特のカード。

現在(2007年4月)までこのカードは他のセットには再録されていない。
青で3マナでパワーが4。
しかも飛行。
滅多に見られないコストパフォーマンスを持つクリーチャーである。

他の色でも3マナでパワー4というカードは早々無い。
あったとしてもデメリットが大きいものが大半で、
とてもトーナメントレベルに到達出来ないものが多いだろう。

このクリーチャーも一応デメリットのようなものを持っている。

「場に出た時、あなたがコントロールする土地2つを対象とし、
それをオーナーの手札に戻す。」

という部分だが、
このカードは「対象」をとるのである。

対象が2つ無かった場合、この効果を無視するのだ。

「~~オーナーの手札に戻す。もしくは海のドレイクを生贄に捧げる」や、
「追加コストとしてあなたのコントロールする土地を2枚オーナーの手札に戻す。」

とは書いていない。


また、例えば、4ターン目、土地をセットしていない状態で、手札に土地が無いとする。
普通に《海のドレイク》を出して土地を2枚戻し、
そのうちの1枚をセットするだけで、
ほとんどデメリットになっていない事がわかるだろう。
この2点がこのカードを強くしている。

1ターン目に出てしまうととんでもなく強い。
稲妻/Lightning Bolt》や《火葬/Incinerate》のような赤の火力で、
一撃で落ちるタフネスではあるものの、
火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》や《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》がついてしまうと、
もう手がつけられない。
これを使ったデッキがレガシーでも話題となっている。
下記にそのサンプルデッキを1つ用意してみた。

メイン
クリーチャー20枚
4《フェアリーの大群/Cloud of Faeries
2《水銀のドラゴン/Quicksilver Dragon
4《海のドレイク/Sea Drake
3《シー・スプライト/Sea Sprite
4《Serendib Efreet
3《粗石の魔道士/Trinket Mage

インスタント7枚
4《Force of Will
1《誤った指図/Misdirection
2《心霊破/Psionic Blast

アーティファクト16枚
4《虚空の杯/Chalice of the Void
4《金属モックス/Chrome Mox
1《呪われた巻物/Cursed Scroll
1《真髄の針/Pithing Needle
4《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice
2《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte

土地17枚
6《島/Island
4《古えの墳墓/Ancient Tomb
4《裏切り者の都/City of Traitors
2《教議会の座席/Seat of the Synod
1《フェアリーの集会場/Faerie Conclave

サイド
1《呪われた巻物/Cursed Scroll
2《真髄の針/Pithing Needle
3《静態の宝球/Static Orb
2《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt
2《ウェザーシードフェアリー/Weatherseed Faeries
3《プロパガンダ/Propaganda
2《謝った指図/Misdirection


————————————–
Serendib Efreet》って何?
という人もいるかもしれない。

これは

Serendib Efreet
コスト:2青
クリーチャー イフリート(Efreet)
飛行
あなたのアップキープの開始時に、Serendib Efreetはあなたに1点のダメージを与える。
3/4
レア

Rivisedの中でも人気のあるクリーチャーカードだ。
カード博物館を見た方ならば知っているのではないかと思うが、
英語版のRevisedではエラーカードとしても有名であり、
枠が緑色、絵柄が《Ifh-Biff Efreet》というアラビアンナイトのカードになっている。

海のドレイクとパワータフネスを入れ替えた感じで、
デメリットはちょっと痛い程度で済むレベルだ。

何よりもたった3マナで3/4飛行のポテンシャルの高さは他に類を見ない。
梅澤の十手》を装備して攻撃すれば、デメリットは無視出来る。

このデッキは青にしては珍しい単色で攻撃力の高いビートデッキだ。

コンセプトとしては《Serendib Efreet》や《海のドレイク》に装備品をつけて殴る。

上記2種のクリーチャーは元の攻撃力が高いうえに、どちらも飛行、
そして装備品の《火と氷の剣》がついている場合、
Serendib Efreet》ならば5/6、
海のドレイク》ならば6/5というパワーとタフネスのうえに、
プレイヤーに戦闘ダメージを与えた場合の、
追加の2ダメージもプレイヤーに与えるのであれば、
2~3回殴るだけでゲームが終わってしまう。

一撃の攻撃力の高さは親和の《頭蓋囲い/Cranial Plating》並みだ。
これにドロー1枚がついているので、
一度攻撃が通るだけで状況が一変する事も珍しくない。
梅澤の十手》でも似たような結果が待っている。
こちらのほうが全体的な防御力が高いという面を持っているだけである。
これで《Force of Will》でも握られていた時は負けが確定しかねない。

このデッキは、
Serendib Efreet
Force of Will
火と氷の剣
梅澤の十手
そして《海のドレイク》がそろってはじめて成し得るデッキである。

最速では1ターン目に《海のドレイク》が場に出、
2ターン目に《火と氷の剣》がついているケースもある。

このかたちで3ターン目に《心霊破》が飛んでくると合計20点ダメージがプレイヤーに入る。

この速度は親和や筆者の作ったDark Zoo(デッキレシピはこらむ:Legacy2を参照)ではほぼ出せない。
親和やDark Zooはレガシー環境では最速4ターンキルである。
理論上出せる数値であれば(発生率1%未満のもの)3ターンキルもありえるが。
親和やDark Zooは動きの安定力は非常に高い。
逆にこの《海のドレイク》を使ったデッキは安定力は2つに比べると若干乏しい。
事実、筆者がDark Zooを使い、公式トーナメントでこのデッキに当たった時、
さほど苦も無く勝利する事が出来た。

単純に《海のドレイク》に装備品をつけるところにレスポンスして、
稲妻》か《火葬》出来ればよいのである。
他のクリーチャーは大半は無視出来る。

Serendib Efreet》は《梅澤の十手》が付かない限りは邪悪にならない。
むしろ大事なダメージ源でさえある。
他のクリーチャーはZooならば比較的それを凌駕出来る。
もっとも、《虚空の杯》があるため、
Dark Zooも必ずしも分がいいとは言い切れない。

筆者がこのデッキと当たった時は《ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan》をサイドから投入していたが、
破壊放題/Shattering Spree》のように《虚空の杯》に強く、
1枚で何枚も破壊出来るものの方がお奨め出来るだろう。
デッキとは常に一長一短があるもので、
この強力無比なデッキにも短所、長所はある。

ここに書いた事はその一部分でしかないが、多少はご理解いただけただろうか。
また、これを見てレガシーに興味を少しでも持ってくれたり、
既にレガシーの好きな方がもっとレガシーを好きになってくれたら筆者は嬉しい。

追記で、
このカードは人気イラストレーターであるRebecca Guayが描いているため、
コレクターにもプレイヤーにも人気のあるとても需要のあるカードである。
Rebecca Guayは《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》や《Kaysa》など、
非常に淡い色使いで綺麗な絵を描く事で有名。
第4版までの絵とは違う《セラの天使/Serra Angel》も描いている。
この《セラの天使》はオーバーサイズドカードでしか存在しない、
非常に貴重なカードだ。

海のドレイク》の価格が高い理由はポータルセカンドにしか存在していないうえに、
トーナメントカードであるという希少さに加え、
Rebecca Guayが描いているためコレクターにも人気があるという点である。
どこかで再録されない限りはこのカードの人気は下がらないものと思う。

少々財力に余裕のある方やカード資産のある方は、
この《海のドレイク》、使ってみてはいかがだろうか。

ではまた。




記事のカテゴリー

他の「カードこらむ」記事