店主のひとりごと。その8 「英宝の持っていないカードを言う」
記事作成日:2025/07/21 執筆:加藤英宝
今日は一段としょうもない話を垂れ流してみよう。
投資家ジョークで
「ウォーレン・バフェットの持っていない株を言う」
という小ネタがある。
これは
「ウォーレン・バフェットならなんでも買ってる」
「本気で彼の持ってない株を言い合うのって酒のネタになるよね」
という2つの意味でのジョークなのだと思う。
ウォーレン・バフェットという人はそれほどに買った株を手放さないし、色々なところに投資する人だという。
(もちろん当たり構わずというわけではない。)
さすがは投資の神様と呼ばれるだけの事はある。
資本主義の世界の中でこれを言われるのは凄まじい才能と力の証拠だ。
店主はMTGというちっちゃな世界ならこれいける気がする。
「英宝の持っていないカードを言う」
をやってみたらかなり限定されたカードになると思う。
仮に持っていなくても1万円未満のカードだったら即買えるので、
「1万円以上するカードで」
という条件をつけてやってみたらどうだろう。
「再録されているものはそのどれか1つでも持っていたらOK」
っていう条件つけてくれれば、通常エキスパンションだとほとんど出てこないはず。
《意志の力》をどの版でも持っていれば他の版のものは無視するという意味。
高いのって10万円くらいするらしいが、
別に興味がないので持っていないし、持つ気もない。
そもそもそんな事言いだしたら《一つの指輪》なんてバージョンはいっぱいあるし、
シリアルナンバーカードはあるわ1/1指輪はあるわ、
持ってないものだらけになる。
シリアルナンバーカードなんて全く興味がないのでとてもどうでもいい。
店主は
「あまりに意識的かつ商売的に希少価値を作られたカード」
というものにほとんど興味がない。
あんなものに一喜一憂したくないのだ。
コレクターなら自分だけの矜持を持ってコレクションをするものだ。
他人の用意した価値観に惑わされる事なかれ。
さて、「英宝の持っていないカード」という話について。
は最初から除外で。
あとHeroes of the Realmも。
Heroes of the Realmって何?
っていう人にちょっと説明しておくと、これはWotC社の社員の一部にだけ配られるカード。
社員の功績を称えるために製作したカード達で、社員全員がもらえるわけではない。
わかりやすく言うと特定の人にもらえるボーナス。
そしてカードに名前が刻印されるらしい。
なので、売り払うとバレる。
滅多な事では出回らないカード。
そして裏側はMTGではない。
一般人が入手する手段は一切無い。
強いて言うのなら「WotC社の社員になって功績を上げる」という方法のみだ。
たまーにオークションなどで出回ったり、個人間でやりとりされる。
裏側がMTGではないカードは厳密にはMTGのカード扱いしないようなものなので、そういう意味でも除外で。
(お前らの事だよ、両面カードと30th-Anniversary。)
ともかくHeroes of the Realmというのはそういうカード。
一般的には一切縁の無いカードであり、トーナメントで使えるわけでもない。
誰かが突然EDHで使い始めたら称賛とともに使用を許可してあげるくらいでいいと思っている。
使われたらどうなるかも知りたいでしょ。
なお、これらのカードはかなりの割合でEDHを意識して作られており、
伝説のクリーチャーであったり、
プレインズウォーカーにジェネラル指定していいぞと書いてあったりだ。
ただ、時折Heros of the Realmの中にしか書いていないルールがあり、
遊ぶ際には確認が必要になる事がある。
と言っても対戦する場所がEDHなので、
大きく問題になる事もあるまい、という感じだ。
ちなみに、現在までに知られている限り、
《Chandra, Gremlin Wrangler》
《Dungeon Master》
《Nira, Hellkite Duelist》
2017年
《Diabolical Salvation》
《Inzerva, Master of Insights》
《M’Odo, the Gnarled Oracle》
2018年
《Kharis & The Beholder》
《Optimus Prime, Inspiring Leader》
《Sol, Advocate Eternal》
《The Legend of Arena》
2019年
《Collectigull – Only the Best》
《Keeper of the Secret Lair》
《War of the Spark》
《Champions of Archery – Join the Group》
《Myntasha, Honored One》
《The Cinematic Phoenix》
《Fabled Path of Searo Point》
2020年
《Euroakus》
《Mountain Mover》
《The Secret Lair》
2021年
《Andrios, Roaming Explorer》
《Arteeoh, Dread Scavenger》
《Byode, Inverse Sun》
《Ersta, Friend to All》
2022年
《Treizeci, Sun of Serra》
《Elusen, the Giving》
《Heroes of Kamigawa》
《Svega, the Unconventional》
《Wizard from Beyond》
このくらいカードが出ているらしい。
有り体に言って、
「WotCから見たらコストがかからず、
社員から見たらいくらつくのかわからない退職金」
という見方でも間違いではない。
何にでも税金をかけたがる事にかけては世界一の日本国政府でも、
Heros of the Realmには税金をかけられまい。
MTGどっぷりな人やWotC辞めない人にとっては大切なコレクションになる。
さすがに流通しないor流通を把握しにくいカードは無理。
ま、知っている人は知っていると思う。
この中で《Treizeci, Sun of Serra》だけは持っている。
おそらく日本で《Treizeci, Sun of Serra》を持っているのは自分だけだろう。
なお、確認出来ているだけで世界に《Treizeci, Sun of Serra》は6枚はあるらしい。
そういえば、先日お会いした人から、
「英宝さん、自分もHeros of the Realm手に入れたんです。
今度EDHやりたいです。」
という、
普通言われる事のない言葉を言われた。
これを言われた人間は日本人では初だろう。
Herosが最低2つ登場するEDH、
なかなかに熱い戦いだ。
店主は普段は《Treizeci, Sun of Serra》を貸金庫に入れてある。
一時期は《Treizeci, Sun of Serra》用に2つデッキを持っていた。
1つは白単。
1つは5色。
これは理由があり、
《Treizeci, Sun of Serra》は伝説のクリーチャーでありながら、
相棒能力も持っているからだ。
EDHでは相棒はルール的にOKなのだそうだ。
そのためあえて2つデッキを用意していたのだが、
明らかに白単のほうが皆が面白がってくれるので5色のデッキは崩した。
《Treizeci, Sun of Serra》のデッキは現在白単のみ持っている。
デッキは別に中身が高額ではないので、普段から持っている。
ジェネラルだけカラーコピーで良ければいつでも対戦可能だ。
存在があまりに珍しい事もあり、
「《Treizeci, Sun of Serra》と対戦してみたい」
となる事が多いので、
他のジェネラルは意識的に使わないと最近出番がないほど人気だ。
Heros以外となると、
あとなんだろう。
エラーカード系とフィラーカード系は情報が無いから修羅の道。
無いものはとことん持ってないと思われる。
それでも普通の人よりも持っているはず。
エラーカードとフィラーカードをコレクションする人は、
時折「それだけに特化したコレクション」をしている人がいるので、
そういう人にはおそらく敵わないだろう。
※参考 希少カードについてはこちらの記事もご覧ください。
こらむ:このカード知ってる?
さあ店主をお酒に誘い、
「英宝の持っていないカードを言う」
というお題でお話を開始してみよう。
お酒の際のいい話題になるはずだ。
・・・そう言いながら、
店主とお酒を飲むとMTGのネタだけで一緒に飲んでいる人が知らない情報をばりばり話せるので、
こんな話題いらないっちゃいらないんだけどね(笑)
ああ、そうだ、
「英宝の持っていないカード」
を持ってきてくれたらそれはそれで嬉しいので、
思いついたら交渉しにきてね。
ではまた。


