コレクター道28
記事作成日:2025/02/25 執筆:加藤英宝
この記事を書き始めた2024年の9月27日(ダスクモーン発売日)からさかのぼる事、1年以上前。
ある日、知り合いの方から電話があった。
長い事お付き合いのある方で、
ご家族全員でMTGをやっている。
知り合い・・・なんて書いているけれども、
かなりの長いお付き合いの友人と言って間違いない方達。
「ある、MTGイラストレーターさんと知り合いなのですが、
これまでデジタル作画のところ、
原画の需要があるなら次回の機会ではアナログ原画に挑戦したいと言っていました。
英宝さん、原画いかがでしょうか?」
?!
驚きの申し出だ。
店主が買うなら原画が世に出て、
買わないのならデジタルで終わる、ですと?
長きMTG人生の中でそんな申し出がありえるだろうか。
そして、
この電話をくれた方がそんな繋がりがあったとは。
とりあえず質問をいくつか。
「そのカードの名前はわかりますか?」
「原画の値段は決まっていますか?」
「いつ頃の発売のセットですか?」
「何色のカードですか?」
回答は値段以外は「わからない。」とで終わり。
おそらく発注すらまだなのだから当然だ。
かといって仮にわかっていたとしても、
守秘義務はあって当然。
回答されなくて当たり前の質問をしてしまったような気もする。
この電話をもらった際はイラストレーターさんのお名前だけがわかる状態。
《旋風のごとき否定》を描いたアオガチョウさん。
とりあえず
「私が買って良いのであれば買います。」
と回答。
我ながら無謀な事をやっているなと思わなくはない。
どんな絵が仕上がるかもわからないし、
強いカードなのかもわからない。
ドラゴンのカード!とか天使のカード!とか言われていたら楽なんだけども、
そのへんもサッパリだ。
スペルなのか生物なのかもわからない。
そんなギャンブルめいた買い物に「はい。」と言ってしまったわけだ。
とはいえ、
ギャンブルなお話というわけではない。
買うとなったら直接イラストレーターさんにもお会い出来るし、
サインやアーティストプルーフも付けてくれるという話だ。
そして何よりも、
「加藤英宝が買うならそのカードは現実に原画が存在する。」
「加藤英宝が買わないのならそのカードはデジタルになる。」
の条件は、
他の人ではこれをどうにも出来ないという事だろう。
自分がMTGの歴史に一枚かめるという話だ。
NOと言ってしまったらデジタルになっちゃう以上、
ここでNOという選択肢ある?
面白い。
行くしかない。
そこからある程度の時間が経ったある日、
この知り合いの方から再度お電話。
「アオガチョウさんとのお約束が取れました。
一緒に行きませんか?
そこでご紹介も出来ますし。」
とのこと。
断る理由など全く無し。
時間をセッティングしてもらい、
アオガチョウさんとお会いし、
自分がMTGの長年のコレクター&プレイヤーであるということ、
MTGの原画が出来上がったなら購入するという意思を伝えた。
そこから待つ事半年以上。
アオガチョウさんから連絡が来た。
「先日は熱意を伝えてくださりありがとうございました。
発売前ですが、公式インタビューでピックアップしていただきました。
お渡しできるのはこちらのカードの原画となります。
リリースのタイミングでお届けできます。」
それがこのカード。

《ホーントウッドの大主》
コスト:3緑緑
クリーチャー・エンチャント アバター・ホラー
兆候4 — 1緑緑(兆候コストでこの呪文を唱えたなら、
これは時間カウンター4個が置かれた状態で戦場に出て、
最後の時間カウンターが取り除かれるまで、これはクリーチャーではない。
あなたの終了ステップの開始時に、これの上から時間カウンター1個を取り除く。
ホーントウッドの大主が戦場に出るか攻撃するたび、
「遍在地」という名前ですべての基本土地タイプである無色の土地・トークン1つをタップ状態で生成する。
6/5
お、神話レアだ。
しかも結構強い事書いてある。
例えば、
1ターン目にマナクリーチャーを出す。
2ターン目にこれを兆候で唱えてマナブースト。
3ターン目にセットランドから合計5マナになるので、
これを通常プレイすると次のターンはさらに加速。
4ターン目はセットランド込みで最大7マナに手が届く。
しかも全基本土地タイプを持つトークンだから色マナが安定する。
本体がエンチャントでもある事はメリットとデメリット両方があるが、
メリットのほうが大きいと見てもいいだろう。
エンチャントが出たらドロー出来るカードなどとも組み合わせ出来るから。
割られる時はエンチャントでもクリーチャーでも割られる。
気にしたら始まらん。
そして本体が伝説っぽく見えたが、
伝説でないという事はデッキ4積みしても支障は出ない。
兆候モードで連打してもいいという事だ。
で、本体が5マナで6/5。
十分なパワーも持っている。
これは出来る子では?
最初の率直な感想はこんな感じだった。
そしてこれが原画。
アオガチョウさんからこの原画をいただき、
のちほどアーティストプルーフもいただけるという状態だ。
さらに嬉しい事に、
ダスクモーン発売してこのカードは現状トップクラスのレアだ。
原画の値段は高額レアかどうかで影響する場合もしない場合もあるけれども、
少なくとも高額レアである事がマイナスになる事はない。
・・・と言ってもそもそも手放す気があるわけではないので、
この原画が今後高騰するかどうかは意味がないに等しい。
自分の決断がMTG界に作品を1つ残すために役に立てたというだけで十分。
というかこれ1つだけでもMTGの歴史として結構すごい話だと思う。
1枚でも多くデジタルより原画が存在したほうが嬉しい。
それと、
次のマジック展があったら、
これを皆様にお披露目出来る日が来たら嬉しい。
アオガチョウさん、今回はありがとうございます。
もしマジック展に飾る事が出来る日が来たら一緒にいきましょう!
今回お世話になったアオガチョウさんのインタビュー記事はこちら。
こちらも含めて是非。
そして、最後に自分がいただいたアーティストプルーフも紹介。
その中で特別なものが1つ。
世界に一枚だけのイラストを描いていただいた。

アオガチョウさんが描く、
「筆をくわえているアオガチョウとシマエナガ」
という。
シマエナガは単純に店主が好きだから描いてくれたのだそうだ。
嬉しい限り。
原画、アーティストプルーフともに死ぬまで手放す事もない最高の記念品だ。
あ、そういえば、
アオガチョウさんか聞いた話で、
「アーティストプルーフはこれしか送られてこなかった」
と言っていたので、
日本語版や他の言語、ないしは別Ver.のアーティストプルーフは存在しないようだ。
この英語版FOILのみだそうだ。
また友晴さんの動画も同時公開でこの件を紹介しているのでそちらもどうぞ。
【至高】日本一MTGコレクターの最新コレクションがヤバすぎました… EIHO MAGIC COLLECTION 2025【MTG】
ではまた。







