EDHの歴史解説
記事作成日:2025/02/20 執筆:加藤英宝
初めに
先日EDHのルール改定に関するアナウンスが流れ、
その中でちょっと話題に上がった話に解説を入れていこうと思い、筆をとった。
それがこのポスト。

中には
「英宝さん学校の先生みたい」
「EDHのジェネラルとかコマンダーって呼称が何故色々あるのかやっとわかった」
「こんなの知らなかった」
「皮肉がきいてる」
などそれぞれにコメントしてくれた方々が。
で、これをもうちょっと掘り下げて、
皆にEDHの歴史の変遷を知ってもらおうというのが今回の主旨。
EDHの始まり
①有志がEDHという面白い遊び方考えたぜ!
ジェネラル+99枚でデッキ組もう!
EDH/ジェネラルという呼称が生まれたぜ!
—–
EDHは
エルダー(Elder)
ドラゴン(Dragon)
ハイランダー(Highlander)
という言葉の略称から成り立っている。

このEDHは最初のElder Dragonである
《クロミウム/Chromium》
《ニコル・ボーラス/Nicol Bolas》
《暴虐の覇王アスマディ/Vaevictis Asmadi》
《パラディア=モルス/Palladia-Mors》
《アルカデス・サボス/Arcades Sabboth》
の5つが起点となり、
本当の最初の最初はこの5つからしかジェネラルを選べなかったらしいと聞いている。
初期はアメリカのジャッジ達がこの遊び方を考え出し、
エルダー・ドラゴン(Elder・Dragon)
のハイランダー(Highlander)
ハイランダーの説明も必要か。
ハイランダーはMTGの中で
「デッキにどのカードも1枚ずつ」
という意味を持つ。
これはスコットランドの精鋭部隊ハイランダーから来ている。
大元はこの精鋭部隊の強さから「孤高の人」の意味も付随され、
孤高:孤立しながらも自らを貫く。一人だけ抜きん出て高いこと。
という言葉の意味からもハイランダーが
「精鋭を選び1枚ずつのカードをデッキに採用する」
という意味になった。
ここまで知ってる人、他にいないんじゃない?
というくらいの無駄知識。
つまりはこの
エルダー(Elder)
ドラゴン(Dragon)
ハイランダー(Highlander)
の言葉には由緒正しい意味があるのだ。
ジャッジさん達が考えに考え、
「古き良き時代のカード達や、
日の当たらなかったカード達に使い道を!」
という願いを込められて作られた遊び方であり、名前だったという事。
だからこそEDHという呼称を個人的に強く推したい。
EDHの日本への参入
②世界中で遊ばれ、愛される最高のMTGが生まれたぜ!
こいつぁ最高だ!復帰組も遊んでくれるし、
新規も増えていい事づくめだ!
—–
2000年代後半くらいにEDHは日本に入ってきた。
だいたい2008年かな。
この頃にはWotC社に勤めていた、日本大好きなある御方、
黎明期からMTGを支えてきた一人でもある、ロン・フォスターさんが、
店主にEDHを教えたところから始まる。
この魅力に取り憑かれた店主は、
そこから一気に日本中にEDHを広める。
日本にEDHを広めた人数はトップではないかというくらい広めた。
プレゼントしたEDHデッキの数は三桁、
お店で売ったデッキの数は四桁は余裕だ。
個人で考えてもこんな人多分いない。
ついでに現状(2025年)でEDH歴17年なんて人そんなにいないでしょ?(笑)
そしてEDHはアメリカ本土でもとても受け入れられて人気を博した。
ある程度プレイヤーが高齢化した中では、
「どんなカードもほぼ使える」
「どんなカードも1枚あればオッケー」
の2つの条件は入りやすかったのだろう。
そろそろこのEDHという遊びは20年近い歴史を持つ事になる。
それだけの期間廃れなかった「非公式」の遊び方なんて今まで無かった。
これは本当に快挙だ。
「最高の遊び方」
と行って差し支えない。
なにせ「スタンダードに非ずは人に非ず」の世界を払拭し、
非公式の遊び方がグローバルスタンダードになったのだから。
Wizards of the Coast社の参入
③おっと、公式が乗り込んで来て統率者/Commanderという呼称を押し付けたぜ!
どうなるかに不安しかねえぜ!!
—–
この文章、皮肉とも捉えられそうだけれども、そうじゃないんだよ。
ネットじゃ「悪口雑言と皮肉を並べさせたらMTG界一」と言われかねない自分だが、
案外とこの事実を淡々と書いているだけなんだ。
で、この公式が乗り込んできて、というのは2011年のこと。
新商品に突然「統率者」という名前の商品を出してきた。
Revisedまでにしか無かった《太陽の指輪》を再録しつつ。
この話についても一般人は知らない話もいくつか織り交ぜよう。
この当時にもロン・フォスターさんから店主はお話を聞いている。
ある程度当時の言葉そのままをここに書こう。
「今までWizards of the Coast社は、
世界中のMTGの非公式の遊び方を破壊してきました。
ただ、私はこのEDHという遊び方だけは大切にしないといけないと思いました。
我々Wizards of the Coast社が破壊するような事があってはならない、と。
その中で我々が何が出来るかを考えたうえで、
ある1つのサービスをする事に至りました。
それが《太陽の指輪》です。
英宝さん聞いて下さい。
アメリカにはTV番組で傍聴席に来た人全員に、
大きなプレゼントをするようなTV番組もあります。
番組司会者が
『今日はこのスタジオに来ている方全員に、
これを持ち帰ってもらいます!』
といって椀飯振舞をするのです。
この《太陽の指輪》はEDHにおいてとても重要で、
とても需要のあるカードです。
今回はそういった意味合いを込めて、
多くの方に《太陽の指輪》を!という気持ちです。
これが統率者デッキに《太陽の指輪》を入れた理由でした」
と。
この頃のロンさんの意向ないしはWotC社の意向では、
間違いなくEDHを阻害する意志は無かったのだとうかがえる言葉だった。
過去の非公式の遊び方を公式が潰してしまった事を、
少なくとも悔いている言葉だった。
ただ、当時にEDHをプレイしている人が、
既にこれを快く思わなかった部分があったのも事実。
理由なんてシンプルである。
「もともと公式が狙って作った遊びじゃねえから楽しいんだよ。
それを公式が乗り込んできて、
EDHを意識したカードデザインで荒らされたらもう楽しくねえんだよ!」
という気持ちだったのだ。
「気持ちがわかる!!」
という人は多いだろう。
これは当時からあったという事だ。
だからこれは皮肉でもなく本当の事だったのだ。
統率者?いいえ、EDHです。
④それでも統率者/Commanderがあんまり定着しねえぜ!
そりゃあEDHとジェネラルのが呼びやすいしな!
—–
で、③が起きた後、
EDH/ジェネラルと呼称する派と
統率者/Commanderと呼称する派に分かれた。
呼びやすいからor原理主義な人は前者
公式に寄り添う人は後者
という感じだった。
時代を知らん人からすれば、
「なんで呼び方が2つあるの?」
となっても仕方がない。
結局のところ今でもどっちも使われてしまっているわけだから。
だが、言っておこう。
EDHとジェネラルと呼んでほしい。
それは①で述べた通りだ。
エルダー(Elder)
ドラゴン(Dragon)
ハイランダー(Highlander)
の言葉には由緒正しい意味があるのだから。
これを作ったジャッジさん達の思いがあるのだから。
それを汲んでEDH/ジェネラルと呼んで欲しい。
それがこのEDHを作り出してくれた人々への感謝の気持ちになる。
統率者/Commanderなどと呼ぶのは、
最初にEDHを作ってくれた人々に失礼だと思っている。
公式の暴走
⑤公式がEDHを意識したカードばかり刷ってユーザーが辟易してるぜ!
それでも俺達のMTG愛は変わらねえぜ!
—–
そう、ちょうどこれも統率者という商品が出てからだった。
最初は
「なんか変だなー、このカード」
程度のものだった。
段々と
「ああ、これはEDH意識してカード作ったな」
と確信出来るカードが出るようになった。
これは個人的にも好ましくは無かった。
そしてこれが理由でEDH引退者が出たのもあった。
多くのユーザーにとって、
「別にEDHを意識せずに作られたカードがEDHで活躍する」
というのが面白かったので、
公式には普通のカードを作って欲しい気持ちだった。
まして公式は随分とここで問題を起こしてしまった。
「スタンダードのパックの中に、
スタンダードで使えないカードを封入する」
「EDH用セット(統率者マスターズ)を出してしまう」
「EDH専用の《Black Lotus》である《宝石の睡蓮》というカードを出してしまう」
こういう行為はユーザーを萎えさせ、
《宝石の睡蓮》はさすがにやり過ぎと言えるような1枚だった。
《太陽の指輪》が増える事は基本的にありがたい話だったものの、
EDHを意識しすぎたカードデザインは喜べるものではなかった。
その最悪の作品は、
背景選択
共闘
のシステムである。
もともとが
1枚のジェネラルと99枚のデッキであるのに、
2枚のジェネラルと98枚のデッキというものを押し付けてきた。
背景選択はほとんど活躍しないけれども、
共闘は最悪の存在となった。
Tier1のデッキが軒並み共闘になってしまったからだ。
共闘ジェネラルは大して強いデザインにしていないという触れ込みだったが、
結果はこれであった。
競技志向の人なら理解可能な話で、
「デッキが最初から1枚圧縮されている状態」
「ジェネラルが2枚=手札が実質1枚増えている状態」
というのは十分に勝率を変化させるものだ。
ジェネラル+99枚で100枚という事は、
1枚の変化は必ず1%(もしくはそれ以上)の変化である。
共闘や背景選択は根本的に全く違う世界を作ってしまったのだ。
結局、ロン・フォスターさんの危惧は現実のものとなる。
「公式が環境を破壊」してしまった。
カードパワーのインフレ
⑥公式が”デザインに失敗して”強すぎるカードが出過ぎたぜ!
おいおい大丈夫か?
—–
デザインに失敗したカードは《有翼の叡智、ナドゥ》だが、
実際にEDHの環境をぶっ壊してしまったのは
何も共闘だけではなかった。
統率者レジェンズからは《船殻破り》が、
ルール的にMTGのすべての環境を破壊したものとしては相棒ルール。
(相棒ルールはあまりにゲームバランスに悪い影響しかなく、
最終的に完全にテキストを変えるに至った程だ。)
単純に言って、
2014~2024年の10年間で、
随分と禁止カード(または制限カード)が各レギュレーションで乱発。
異常な程のパワーインフレが起きている。
同時に世界中の各地では、
「このパワーインフレとWotC社に対抗する方法は、
我々ユーザーがカードを買わない事である」
という声が上がった。
が、
「結局皆ある程度はカードを買ってしまうだろうから、
壊れたブレーキの車が止まる事はない」
とも言われていた。
そして実際にその通りだった。
壊れたブレーキの車は、
燃料さえ尽きないのなら走り続ける。
燃料は当然我々が常に供給し続けた。
だが悪いのは我々ではない。
我々は車のハンドルは握れないからだ。
インフレの先の悲劇
⑦EDHのルール委員会がある日強すぎるカードを禁止したぜ!
《宝石の睡蓮》とかいう強カードがただの紙切れになったぜ!
10年以上禁止されてなかった《魔力の墓所》まで禁止されちまったよ!
—–
2024年9月、突然に
《宝石の睡蓮》
《波止場の恐喝者》
《有翼の叡智、ナドゥ》
《魔力の墓所》
が禁止された。
《宝石の睡蓮》は
そもそもが
「(T),宝石の睡蓮を生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ3点を加える。
このマナは、あなたの統率者を唱えるためにのみ使用できる。」
という、
ジェネラル専用のマナを出すカードであったため、
EDHで禁止されてしまったら一切何も出来なくなるカードになってしまう。
一部のカードでマナを変換すれば・・・などと言えば使えなくはないのだが、
そんなものはそもそもこのカードの存在意義から考えれば全く論点がズレている。
《魔力の墓所》の禁止についても問題があった。
《魔力の墓所》はEDH発足時から使えたカードだった。
それが今になって禁止されるというのはどういう意味なのか。
それは、
「昨今のパワーインフレしてしまったカードが、
あまりに早くプレイされる事が問題で、
そのスピードを抑えるために《魔力の墓所》を禁止する」
という話だ。
EDHを意識したカードデザイン+パワーインフレ+共闘が生み出した最悪の弊害だった。
カードパワーをここまでインフレさせなければ禁止にならなかったのである。
公式がもっとバランスを見たカードデザインをしていたら、
このカードは禁止になるほどのカードでは無かった。
この10年の時間の中で出たカードのとばっちりを受けたのである。
《波止場の恐喝者》は最初から強すぎると話題になったカードであり、
やっと禁止になりやがったかという感じでしか無かったが、
このカードの初出は統率者2019で、
やはり
「EDHを意識したデザイン」+「バランスを考えずに出したパワーインフレ」
による失敗であった。
このカードに限った話ではないが、
ユーザー側としてはせっかく買ったカードを禁止されるのはたまったものではない。
皆が同じ事をそこで思うわけだ。
「禁止にするくらいなら刷るな」
と。
この《波止場の恐喝者》もそんな一枚だった。
《有翼の叡智、ナドゥ》
これについては禁止の理由が酷すぎた。
公式が
「デザインに失敗した」
と認めてしまったのである。
“皮肉と悪口雑言のプロツアー優勝”の自分でも、
この一言には二の句が継げない禁止理由だった。
相棒ルールといい、共闘といい、このデザイン失敗といい、
この10年の時間は本当に酷い失敗の連続だった。
何度「テストプレイをしていない」と言われたかわからない中での、
集大成とも言える大失敗がこの鳥だった。
《甦る死滅都市、ホガーク》も相当だったが、
(モダンホライゾンで出していながら即座にモダン禁止された一枚)
相棒、共闘、デザイン失敗に比べたら可愛いものだった。
大炎上
⑧禁止カード発表がヤバ過ぎて世界中が炎上したぜ!
ルール委員会に脅迫メールが届いちまうくらいの大惨事だ!
—–
4つの禁止の理由は述べた通り。
ただ、問題の炎が大きかったのは2つ。
《魔力の墓所》
《宝石の睡蓮》
の2枚。
書いた通りで、
《魔力の墓所》は10年以上使えた歴史の中で、
誰もが「今更禁止にならない」と思い、
また、再録も何度もされていた事もあり、
EDHが大好きな多くの人が
「デッキの数だけ《太陽の指輪》と《魔力の墓所》を買う」
という事をしていた。
それも反感を買ってしまう理由の1つとなった。
《太陽の指輪》は再録されまくった版なら、
「くれ」と言ったらもらえるくらいまで値段が下がっていたが、
《魔力の墓所》はそうはいかなかった。
なお、最終収録はイクサラン:失われし洞窟のスペシャルゲスト(2023年11月17日発売)。
つまり、
最終収録から一年の時間も経たずに禁止になったのである。
しかもこの時の《魔力の墓所》は6種のデザインが存在した。

そこまで鳴り物入りで再録をされていては予想出来るはずも無かった。
新デザインの《魔力の墓所》を買った人達にとっては悪夢の禁止改定だった。
そしてその《魔力の墓所》よりも世界中が絶望と怒りの声をあげたものは《宝石の睡蓮》だった。
こちらは存在としてそもそもの効果がEDH専用機。
誰もが「禁止になるわけがない」と思っていた。
これを禁止してしまえば、カードの存在意義が完全にゼロになってしまうからだ。
この時期、この2種のカードが禁止になると思っている人がいたら、
その人は薬を処方されるべきか、薬をキメているかのどちらかである。
この2つの禁止はMTG史上最大と言ってもいい大恐慌が起こった。
世界中で議論と討論とEDH引退宣言とルール委員会への罵詈雑言が飛び交い、
《魔力の墓所》と《宝石の睡蓮》の投げ売りが始まった。
投げ売りも混乱を極め、
「いいや!この禁止改定はさすがにヤバすぎる。
やっぱり禁止解除という流れがくる!」
「もういい。こんな世界で遊んでいられない。やめる!」
と様々な意見が飛び交う中での売りと買いだ。
カードショップそれぞれに
「うちのお店のEDHでは使えるようなルールでやります」
という意見も多々飛び交った。
まさに恐慌状態だ。
そんな中、ルール委員会への脅迫メールまでが届き、
ルール委員会の命すら危なくなりかねない状況にまで陥った。
言い方を変えればそれだけ「やってはいけない禁止改定」だったと言えるものだ。
また、
この問題は《宝石の睡蓮》のイラストレーターであるAlayna Dannerさんをも巻き込んだ。
参考:Alayna Danner氏のポスト
内容としては、
Alayna Danner
「《宝石の睡蓮》が禁止された事に本当にがっかりしています。
私は、このカードを愛してEDHで使ってくれている、
文字通り何千ものプレイヤーに会ってきました。
(補足するとLOVEが大文字だったので「愛」への表現が大きいと解釈すべきと思う)
このカードがリリースされてから4年が経ち、
今、どのレギュレーションでも使えないカードになってしまう事はあんまりだと思います。」
(あんまりと書いたのは口語的であり、
意味としては遺憾、不公平、許しがたい的なニュアンスでとらえてもらえれば)
当然の言葉だ。
Alayna Dannerさんの代表作品とも言える1枚だっただけに、
本人にとってもショックだっただろう。
ここでも結局前述の言葉が出るのだ。
「禁止にするくらいなら刷るな」
もちろんルール委員会とカード制作は別のものだが、
だからこそ「公式がEDHを意識したカードを作って失敗」になってしまった話なので、
ルール委員会の問題というよりは公式の問題である。
個人的には以前にも書いたが、
これはAlayna Dannerさんに対する侮辱とも言える愚かな禁止改定である。
参考こらむ:2024年9月23日のEDH禁止改定について。
長い事MTGをやっている自分だが、
両面カード
相棒ルール
共闘ルール
視認性の悪いカードの発行
過剰なパワーインフレからの禁止乱発
不要なコラボ商品の乱発
ここ10年は本当に酷い状態だ。
純粋にゲームを作る事から離れ過ぎている。
ユーザーが離れていく気持ちもわからないではないし、
オールドスクール、ミドルスクールのような
「生涯カードプールが変化しないレギュレーション」
へ移行していく人達の気持ちは痛い程わかる。
EDHの公式化
⑨公式がEDHルール委員会を預かる事にしたぜ!実質の支配だ!
どうなっちまうんだ?これ。
—–
⑧が起きた事により、ルール委員会の人達を守るために公式がすべてを預かると宣言。
これによりルール委員会への脅迫メールは止まった。
(と思う)
とはいえ大きな変化が何もないままに2024年は終了する。
つまり《宝石の睡蓮》と《魔力の墓所》は使えないまま三ヶ月以上が経過する事となる。
公式としてはその後ルール委員会を再発足させる流れだったようだが、
そこからが大きく決まらないまま時間だけが過ぎ去った。
世界中のEDHプレイヤーは、
引退をするか、仕方なく禁止されたルールで遊ぶかの二択を迫られた。
2024年の時点で公式が預かるという話になったが、
「公式化」するわけではなかった。
もっとも公式化してしまう事は悪手だと思われる。
あくまで公式がルール委員会を守るための措置としてなら、
これは間違っていないと感じる。
が、
結局のところ、
こんな騒動になる程のバランスの悪いカードを作った事が最大の罪である。
繰り返しになるが、
最初にロン・フォスターさんの言った事は現実になってしまったのだ。
ロン・フォスターさんは現在WotC社にいないらしい。
彼という名のブレーキはもう無いのだろう。
公式ルールの追加
⑩ルールを改める話になって「cEDH」という呼称を使っているぜ!
そこは「cコマンダー」や「c統率者」じゃあねえのかい?あんちゃんよぉ。←今ココ。
—–
2025年2月、
象の体重より重たい腰が上がった。
EDHを5種に分けると言い出した。
で、このブラケット5には「cEDH」という文字が使われている。
あれだけEDHという言葉を否定し、
統率者/Commanderを強要してきた公式がだ。
だったら最初から統一して、
「EDH」「ジェネラル」
のままで良かったではないか。
そのわりに説明の中では、
「統率者戦ブラケット」
「ハイパワー統率者デッキ」
という単語を使っているあたりに往生際の悪さを感じる。
統率者/Commanderを押し付けてきたのなら、
「cCommander」とか「c統率者」
ではないのだろうか。
相変わらず店主の言葉が捻くれ者の言い分だと?
違うぞ。
店主は一貫しているだけだ。
最初に述べた通りだ。
EDHという言葉に意味がある。
ジャッジのMTGへの気持ちがそこにある。
だから別称を使う事がおかしいのだ。
で、半端に公式がcEDHなんて言い出すのなら、
「今までゴメンネ。
これからEDH/ジェネラルって呼ぶから。
統率者/Commanderの呼称廃止するから」
って言ってくれ。
そのほうがシンプルでいいじゃないか、というだけだ。
最後に
・・・とここまで読んでくれた人達よ、
お願いだ。
EDH/ジェネラル
の呼称を使って。
最初にEDHを作った人達の気持ちを大切にしてあげて。
エルダー(Elder)ドラゴン(Dragon)
ハイランダー(Highlander)
それぞれに意味が存在してこの名だった事を理解したのなら、
もう統率者/Commanderと呼ばないでほしい。
たぶんなんだけども、
このEDHを作った人達は本当にMTGが好きで、
日の当たらないカード達をどうにか使う道を模索した人達なんだ。
その人達の軌跡で作られた名前をどうか消さないで欲しい。
というわけで皆、
こんな歴史を理解して楽しくEDHをしよう!!
統率者戦ではない、EDHをしよう!!
あなたの好きな”統率者”ではない、
あなたの好きな“ジェネラル”でEDHをしよう!!
ではまた。

