今月はE
記事作成日:2025/02/17 執筆:加藤英宝
今月はE。
そう、今月はKではない。E。
英宝のEではない。
今月のKも加藤のKではない。
自分の名前、偶然にしてもややこしくなってるな。
EはエドワードのEだ。
2024年、このエドワードと知り合った。
エドワードと言っても鋼の錬金術師ではない。
なかなか面白い人なので忘年会に呼んでみた。
ウチの忘年会は今回は大所帯。
呼びたい人も結構いたのだが、
最初に声をかけたメンツだけでも15人を超えてしまった。
呼べなかった人達、ゴメン。
今回の忘年会に限った話ではないが、
ウチはかなり変わった事をするのが好きだ。
そしてその9割以上は店主の思いつき。
特に今回はてんこ盛り。
まずKFC鍋だ。
何を言い出しているんだ?と言われそうなので、
説明を書いていこう。
まずケンタッキーフライドチキンに行き、
オリジナルチキンを適度に買ってくる。
次に肉をある程度ナイフで削ぎ落とし、
肉はタッパーにでも入れて置いておく。
残った骨部分を鍋に入れて出汁をとる。
その後を骨を捨てて鍋開始。
野菜や削ぎ落とした肉など食べたいものを入れて完成。
〆にラーメンでも雑炊でも好きにやれ。
もともとこれは
「食べ終わったケンタッキーフライドチキンの骨で出汁とって、
それで鍋やったら美味しいんじゃない?」
「そんな他人の食べ残しは嫌だ!」
みたいな話をネットで見て、
「だったら最初から誰も手つけてないKFCで鍋作ればいいじゃん。」
と店主が言い出して作る事になった。
既に過去にもやった事があるのだが、
やった事の無い人から
「食べてみたい。」
とリクエストがあったので再度やる事に。
だいたいこういうのに皆ノリノリなので嬉しい。
次。
沼津港で働く友人に、
「なんかいいお魚ない?少量でいいよ。」
「生で食べられる鱈の白子。
あとひげ鱈。」
と言われて、
「任せた!」
と回答。
このひげ鱈が美味い。
自分も初めて食べた。
これの唐揚げがこんなに美味いとは。
へたなふぐの唐揚げより美味いような気が。
出来上がるたびに瞬殺されていった。
白子は生で食べつつも、KFC鍋の中にも放り込む。
次。
太陽卵。
「なんか美味しいもの無いかなー。」
と店主が探していて見つけた卵。
卵一つで150円。
かなり高額だ。
日本人ならばアレをやるしかないだろう、アレを。
たまごかけごはん。
わざわざ高級なお醤油+コシヒカリで食べるのこそ最高の贅沢よ。
それ以外でも
たまごサラダ、燻製たまごなども。
たまごサラダをメインにしようと思っていたんだけれども、
みんなたまごかけごはんやりたいって言い出して、
そっちのほうがメインになった。
次。
元MTGプレイヤーの北海道の友人から購入した海産物。
今回は
本シシャモ:オス
本シシャモ:メス
帆立の貝柱の燻製
吟鮭の切り身
たぶん一番高かったのこれら。
一般的にスーパーなどで買えるシシャモと、
この本シシャモはそもそも違うお魚だ。
オスとメスでも味が違う。
せっかくなので両方食べようということで注文。
店主はこれも既に食べた事がある。
全くの別物だと一口でわかる。
身がふっくらしていて明らかに違う。
骨も頭も気にせず食べられるところは普通のシシャモと一緒。
全員マヨネーズもかけずにそのままで食べた。
帆立の貝柱の燻製は結構な贅沢品。
1kgで一万円くらいだったかな。
ここ数年、一年に一度くらいは買っている。
それほどやめられない味だ。
貝ニガテ!という人でも食べるほどの味だ。
次。
カシューナッツ。
別に何の変哲もないカシューナッツを買ってきて、
家で燻製するだけだ。
人間の味覚って不思議。
燻製しただけで完全に別物と化すんだよね。
うちのはそこにちょっとだけ特別。
塩ごと燻製する。
塩は融点が約800度なので燻製の火で焦げる事はまずない。
(沸点は約1400度。)
つまり燻製すると焦げずに燻製の香りだけが塩につく。
香りの良い塩の出来上がりだ。
この2つは魔性のおつまみと化ける。
燻製塩だけでも相当危険だ。
燻製塩とごはんだけでもいける。
燻製塩とコシヒカリはデブ製造機かと思うくらい美味い。
次。
チーズかまぼことチーズ。
上に同じ。
ただ燻製するだけ。
それだけで全く違う物体になるんだ。
お酒好きな人ならなおわかると思う。
いいおつまみに化けるんだわ、これ。
ざっと食べ物がこんな感じ。
食べ物だけで1記事分くらい書けるね、これ。
これらとお酒で15人以上が大騒ぎしながらの大宴会だ。
食べ終わるとだいたいMTGタイムになるのもお約束。
今回はEDHメインかと思ったら、
意外にもオールドスクール中心。
ガチガチに組んできてる人が多くて見ていて面白かった。
そして珍しく自分は一切MTGプレイしないまま終わってしもうた。
食器の片付けやゴミ捨て、お酒などのおかわりの用意などをしていたら、
MTGする暇が無かっただけなんだけどね。
皆が楽しんでくれたのならそれはそれでよし。
で、そんな楽しみの中、
この2024年12月21日はとある物体の発売日だった。
それはコンビニ一番くじHUNTER×HUNTERだ。
G賞に「リスキーダイス」があるのだ。
なんでG賞が「ゴレイヌ」じゃないんだ。
冷静に考えても
ホワイトゴレイヌ
ブラックゴレイヌ
ゴレイヌ本人
の3つを出すべきだろ!
G賞だぞ!
ゴリラのGだぞ!
ゴレイヌ以外ありえないだろ!
マーケティングは何をやっていたんだ!!
今回の一番くじはグリードアイランド編にフォーカスしてるんだろ?
だからゲンスルーのフィギュア出したんだろ?
なのに、
グリードアイランド編に出てこないジン・フリークスのフィギュア出してる場合じゃねえんだ!
モタリケ、ゴレイヌ、ツェズゲラ、サブ、バラ、ビノールトだろここは!
なんならサバズシとバッテラとボポボでもいいぞ。
(多分HUNTER×HUNTER好きじゃないと全キャラわかんないと思う。)
可愛い女の子キャラのフィギュアが欲しいだと?
グリードアイランド編なめんな。
オッサンキャラばっかりで最高に面白いだろうが。
女の子キャラ欲しいんならビスケ(マッチョ)でも愛でてろ!
と、言いたい事はいっぱいあるんだが、
とにかくリスキーダイスが欲しいんだ。
ところが手に入らなかった。
友人達が市内のあらゆるファミリーマートに電話または駆け込んだのだが、
どこも完全に全滅である。
だが、忘年会参加者の中に一人、
Amazonで購入した今回の一番くじではないリスキーダイスを持ってきた人がいた。
本題はここからだ。
わからない人のために一応書いておこう。
リスキーダイスとはHUNTER×HUNTERのマンガの中に出てくるアイテムで、
二十面ダイスの十九面までは大吉、残り一面が大凶というダイス。
つまり二十分の一の確率で不幸が訪れるダイスだ。
今回、この一番くじではこれがG賞で登場したわけだ。
(Amazonのやつは公式の品ではないと言っていた。)
ま、日常生活で普通は使わないし、
TCGやっていても普通は使わないよね。
で、このAmazonのほうでもリスキーダイスが一応忘年会にあるわけだ。
そしてこのリスキーダイスを用意したMさんは、
これも用意していた。
京都の黄金一味。
店主は知っている。
これはヤバいやつだと。
少量でも相当辛い。
両方用意している時点でこの人もヤバいやつだ(笑)
この場は忘年会だ。
MTGプレイヤーばかりでHUNTER×HUNTER履修済みの奴等ばかりだ。
そういえばHUNTER×HUNTER履修していない人いなかった気がするな、この宴会。
とりあえずこのリスキーダイスを振る。
振る。
振る。
振る。
振る。
二十分の一の確率だ。
普通出ない。
エドワード「出ねえっしょこんなの。」
大凶。
全員「ええええええええええ?!」
店主「さ、大凶出した人はこれだよな。」
黄金一味用意。
店主「まずは一味を持ってきた人がかけるしかないでしょう。」
Mさん「え?いいんですか?」
店主「好きなだけどうぞ。」
燻製されたチーズかまぼこに黄金一味を。
Mさんパラパラとかけていると思ったら、
突然手が滑りドバーッ。
(この流れだとわざとに見えるけれどもホントに手が滑った。)
店主「・・・。」
Mさん「・・・。」
店主「どうすんの、これ。」
エドワード「余裕っすよ、こんなん。俺辛いの大好きだし!」
ぱくっ。
エドワード「からっ!!!!!!!
なにこれ?!からっ!!!!!!!」
すごい反応だ。
「からっ!」
「やべっ!」
「なにこれっ!」
「あとからくるっ!」
を連呼している。
だめだ、面白い。
笑うなってほうが無理。
大凶出したあたりから笑っていたけども。
全員笑っている。
エドワード以外は。
この大凶を出したタイミングで、
だいたいの前述の食べ物をある程度出し終わったあたり。
いくつかの席はMTG対戦席に移行している。
店主の席はダベり席+残った食材を食べる席となっている。
店主とお話したいメンツが適当にお酒飲みながら喋る感じ。
皆からよく言われるのは、
「リアルタイムで記事を見ているというか、
英宝さんが朗読してくれている記事みたいなもの。」
つまりMTGの話題メインに、
いつも以上にヤベエ話題とジョークが飛び交う。
あとはこういう場だと食に関する話題も多い。
で、そこに一戦終えたエドワード君ご登場。
何故か軽く話したら振り出し始めるリスキーダイス。
その場にいた四人でとりあえず順番に振っていく。
三周くらいしたところで大凶を出すエドワード君。
「なんで出るんだよおおおおおおおお!!」
それはこっちの台詞だ。
なんで同じ人が二回も大凶出すんだよ。
もちろん黄金一味タイムだ。
ああ、そういえば書いてなかった。
黄金一味ってね、辛いっていうより痛いに近い。
結構強烈。
一人で悶えるエドワード。
面白いな、ホントに。
そこから一時間くらいしただろうか。
EDHの卓が落ち着いたところで、
誰か一人くらい大凶出すだろうと思って、
EDH卓に入っている人達にリスキーダイスを振らせまくる。
誰一人出さない。
店主も何度も振ってみるがやっぱり出ない。
エドワード「ったりまえじゃないっすか。普通出ねえっすよ!!」
酔っ払っていらっしゃる。
それなりの酒量行ってるからな、彼。
若干だけ呂律も怪しい。
エドワード「出るわけないっしょこんなん!!」
という言葉とともに、
リスキーダイスを手に取り、
なかなかの勢いとフォームでダイスロールする彼。
手首のスナップが効いたいい投げっぷりだ。
大凶。
だからなんで出るんだよ。
嘘だろ。
この全ての行動を動画におさめておきたかった。
もちろん大凶を出した以上は黄金一味タイムだ。
用意されしはハッピーターン。
黄金一味の粉をまぶす事でアンハッピーターンに早変わりだ。
悶絶するエドワード。
自分で作っておいて言うのもなんだが、
これは食べたくない。
見た目だけならおかしくないんだけどもねえ。
全然ハッピーパウダーじゃないんだよなぁ、黄金一味。
なお、エドワードがダイスを振った合計は6回。
6回中3回大凶を引く確率は約0.2%だそうだ。
それをこの忘年会でやってくれるとは。
18時に開始した忘年会も気がつけば午前3時。
何人かは既におくたばりあそばせている。
さすがにおひらきにしましょーかという事で宴会終了。
楽しい忘年会だった。
人数もさることながら、
リスキーダイス、黄金一味を用意したMさん、
リスキーダイスで3度も大凶を出したエドワード、
この二人が最高だった。
今後ももしかしたら「今月はE」が出てくるかもしれない。
ではまた。