店主のひとりごと。その7 1993年に生まれたカードについて
記事作成日:2024/11/25 執筆:加藤英宝
ふとある日調べてみた。
MTGの制限カードっていつからなんだろう?と。
これが1994年1月25日らしい。
その時に制定されたカードは以下。
《Ancestral Recall》
《狂暴化/Berserk》
《Black Lotus》
《Braingeyser》
《不明の卵/Dingus Egg》
《Gauntlet of Might》
《氷の干渉器/Icy Manipulator》
《Mox Pearl》
《Mox Emerald》
《Mox Ruby》
《Mox Sapphire》
《Mox Jet》
《オークの軍旗/Orcish Oriflamme》
《ルフ鳥の卵/Rukh Egg》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《Timetwister》
《Time Vault》
《Time Walk》
・・・《Wheel of Fortune》がスルーされておるな。
《Timetwister》は制限しているのに《Wheel of Fortune》スルー。
だからRevisedで残ったのかな?
と思ったら、《Braingeyser》や《不明の卵》などRevisedに存在するブツが見える。
うん、何でそれ制限かけたの?って言いたくなるものがいくつかあるが、
そんなこたーどうでもいい。
重要なのは日付。
1994年の1月なんだよねぇ、これ。
つまり1993年は何も制限されておらず、
全てのカードが四枚使えた時代が存在しているという事だ。
1993年8月5日、αの公式発売日。
1993年8月19日~22日、Genconにてα発売。
1993年10月1日、β発売。
1993年12月1日、Unlimited発売。
1993年12月17日、アラビアンナイト発売。
察しの良い方は店主が何を言い出したいのかわかっただろう。
α40とオールドスクールの間だ!
さてその説明に入る前に、
MTGの歴史というか構築環境のお話を入れよう。
MTGは最初にα40という四枚制限すら無い時代があった。
スタンダードなんて呼ばれたものは存在していない。
その後、一枚制限のカードが生まれるのが前述の日付だ。
そして、MTG史上最初の世界選手権が1994年の8月19日開催。
この時のフォーマットは
リミテッド・エディション(αとβとUnlimited)
アラビアンナイト
アンティキティー
レジェンド
ザ・ダーク
だけ。
もう一回書くがスタンダードなんて呼ばれたものは存在していない。
スタンダードが生まれるのは1995年の1月1日なので、
世界選手権から約四ヶ月後である。
さあここから現在、
MTGは長い歴史を重ね、
α40
オールドスクール
というものを生み出した。
なら、その間もあってもいいんじゃないか?
オールドスクールは1993年と1994年に出たカードだけで組む。
α40はαだけの四枚制限すらないのにデッキ最低が40枚のマジキチの世界。
その間とは、
・1993年に発売されたものだけを使う。
・デッキは60枚以上。
・四枚制限。
・一枚制限カード無し。
・禁止カードはアンティに関するカードのみ。
これだ。
1993年に発売されたものとは、前述の通り、
α
β
Unlimited(カード302種)
アラビアンナイト(カード78種)
の四つのみである。
カード種類数合計380種。
(この中に基本土地が含まれるので実際もう少し減る。)
オールドスクールよりもカードプールが少ない世界。
これで60枚以上のデッキ。
1993年12月17日:アラビアンナイト発売。
1994年1月25日:一枚制限カード制定日
一ヶ月と一週間!
この無法地帯で遊べた時代があった!
もっと言えばアラビアンナイトの前も含めれば、
さらに長い時間があった!
さあ誰が組めるんだこんなデッキ。
だが、一定の期間に存在した公式の構築環境であった事は間違いない。
α40と違って
《Mox Sapphire》を5枚以上突っ込んでくる事もないし、
デッキ自体が60枚以上で組まねばならない。
そしてアラビアンナイトが入る分だけちょっぴりカードプールも増えている。
なんか面白いんじゃないか?これ。
と思った次第だ。
とはいえ、
これ純正で組めって結構キツい。
デュアルランドからして最低Unlimited。
例えばだけれども、
4《ラノワールのエルフ》
4《アーナム・ジン》
4《密林の猿人》
4《エルフの射手》
4《ルフ鳥の卵》
4《稲妻》
4《巨大化》
2《新たな芽吹き》
2《Wheel of Fortune》
2《火の玉》
2《地震》
2《ネビニラルの円盤》
2《粉砕》
こんなデッキを組みたいとして、
《Taiga》と《Wheel of Fortune》はRevised、
残りを全部再録で組めたらかなり安い。
ところがこれを純正にするとかなり高い。
やってみてえなぁ。
だって公式だった時代の遊び方だよ。
そりゃあね、
最強のデッキはわかってるよ。
パワー9片っ端から突っ込んだデッキだろうって。
それでもα40と違ってどれも四枚制限で止まる。
代用でもない限りは全部四積みなんて普通出来ない。
当時でもそれが出来た人は少ないんじゃないだろうか。
ま、そんなデッキ組める人一万人に一人もいないから大丈夫。
(書いている人は一万人に一人に近いけどね。)
実際んとこオールドスクールみたいに
少し緩めたルールくらいでプレイしてみたら面白い気がする。
・FOIL全面禁止
・旧枠オンリー
・再録は絵柄が合っていればOK
・絵柄の例外は
《Plateau》
《セレンディブのイフリート》
これだけあればオールドスクールとだいたい同じ条件になる。
個人的には
「シミターのエキスパンションマークがないのは、
アラビアンナイトの再録であっても駄目。」
(原版+ルネッサンス+クロニクル+アンソロジーのみ)
とか言ってみたいところだけれども、
これを言い出すと
第四版の《魔術師の女王》や《踊る円月刀》などが駄目になるので、
さすがに厳しいだろう。
なんて名前のレギュレーションになるんだろう。
オールドスクールより古い時代なんだよね。
クラシックと古い時代をかけあわせたらジュラシック?(笑)
オールドより古いって意味だとエンシェント?
そういえばこのルール、
4《チャネル》
4《火の玉》
が出来るのか、
ぶっ飛んでるなぁ。
やろうと思えば誰でもお手軽にスタート出来るのか。
《稲妻》握りしめてお互いに震える時間もあるわけだ。
あと《太陽の指輪》4枚積めるのも面白いな。
一時とはいえその全てが許された時代があった、
それから三十年した今、それを追いかけてみるのは面白そう。
気が向いたら誰か一緒にやってみない?
ではまた。
