コレクター道26
記事作成日:2024/08/01 執筆:加藤英宝
引き続きHeroes of the Realmでデッキを作るお話。
前回のデッキは《万物の座、オムナス》の相棒としてデッキを作成。
このパターンには1つ問題があった。
「相棒が追放除去を食らってしまうと、
二度と戻って来る手段がない。」
ということ。
別に相棒無しで勝てばいいだけだと言われればそれまでだが、
せっかくの能力を活かして勝ちたい。
なるべく相棒を失わないように構築したが、
この《Treizeci, Sun of Serra》にはもう1つの抜け道がある。
《Treizeci, Sun of Serra》は伝説のクリーチャーだ。
つまりジェネラルに出来る。
白単の《Treizeci, Sun of Serra》をジェネラルにしたデッキを組むという道がある。
なんて素晴らしいカードだ。
・EDHの相棒として使えば白を含む1色以上のデッキを組める。
・EDHのジェネラルとしても使えて白単としてデッキを組める。
この複数のパターンを用意出来るのは素晴らしい。
という事で今度はジェネラルとしてこのカードを使用。
ジェネラル紹介

《Treizeci, Sun of Serra》
(仮訳:セラの太陽、トレイゼッチ)
コスト:3白
伝説のクリーチャー 人間(Human) 騎士(Knight)
相棒 ― あなたの開始時のデッキに、nostalgic cardのみが入っていること。
(旧枠、伝説の、アーティファクトはnostalgicである。)
警戒
あなたがnostalgicな呪文を唱えるたび、あなたは(2)を支払ってもよい。
そうしたなら、Treizeci, Sun of Serraの上に+1/+1カウンターを1個置き、
その後これの上にある+1/+1カウンターの数に等しい《セラの天使》トークンを生成する。
3/3
基本スペックは3/3警戒。
4マナとしては貧弱だが、
別に《稲妻》がバンバン飛んでくる世界でもないので3/3でも気にならない。
ノスタルジックなスペルを唱えていれば勝手に強化も出来るので結構強い。
ジェネラルダメージ21点も狙えるし、
《セラの天使》が大量に飛び交うので、
余裕で全員を削り切るデッキに仕上げられる。
このデッキは《巡礼者アシュリング》のような構築に近い。
《巡礼者アシュリング》といえば、
「デッキ内容:《山》99枚!」
という冗談が飛び交うジェネラルとして有名だ。
実際に《山》99枚で戦えなくもないのだが、
さすがに味気無いという事で、
《太陽の指輪》や他のアーティファクトを入れるのが通例。
これと同じような構築をしていく。
(アシュリングと違ってさすがに《平地》99枚では戦えない。)
「とりあえず土地突っ込んで、
マナアーティファクトが全部ノスタルジックだから、
それだけあればだいたい《セラの天使》展開出来るから勝てる。」
のような考え方をすればよい。
純粋なる攻撃力で言えば《巡礼者アシュリング》とは比べ物にならない。
常に何かすれば追加2マナで《セラの天使》なのだから。
《巡礼者アシュリング》は1赤で自分に+1/+1カウンター。
《Treizeci, Sun of Serra》は0マナアーティファクトプレイから、
追加2マナで自分に+1/+1カウンターと《セラの天使》。
0マナアーティファクトプレイだけでもこの差で、
かかるマナは同じ。
2マナのアーティファクトに追加2マナくらいは簡単なので、
この《セラの天使》条件は強い。
それから、注意事項として、
相棒条件がノスタルジックなのであって、
EDHのジェネラルにした際はそれを無視出来る。
つまり、デッキに白単として何を入れても構わない。
別にデッキをノスタルジックに統一しなくてもOK。
そう言いながらある程度はノスタルジックにするつもりだ。
土地部分は気にしない構築になるのがちょっと気楽。
無限ではないものの、決まると強いのが、
《熾天使の聖域》
《太陽冠のヘリオッド》
《Treizeci, Sun of Serra》
この3枚。

《熾天使の聖域》
土地
熾天使の聖域が戦場に出たとき、あなたは1点のライフを得る。
あなたのコントロール下で天使(Angel)が1つ戦場に出るたび、あなたは1点のライフを得る。
(T):(◇)を加える。

《太陽冠のヘリオッド》
コスト:3白
伝説のクリーチャー・エンチャント 神(God)
破壊不能
あなたの白への信心が5未満であるかぎり、太陽冠のヘリオッドはクリーチャーではない。
あなたがライフを得るたび、あなたがコントロールしている、クリーチャー1体かエンチャント1つを対象とし、それの上に+1/+1カウンターを1個置く。
(1)(白):他のクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは絆魂を得る。
5/5
ライフを得ると《太陽冠のヘリオッド》が誘発して、
《Treizeci, Sun of Serra》が強くなり、
ノスタルジックを唱えると《セラの天使》が出てきて、
《セラの天使》が出ると《熾天使の聖域》が誘発してライフを得、
《太陽冠のヘリオッド》が誘発して、
《Treizeci, Sun of Serra》が強くなる。
単純無限では、
《オーリオックの廃品回収者》(ノスタルジックではない。)
《ライオンの瞳のダイアモンド》

《オーリオックの廃品回収者》
コスト:3白
クリーチャー 人間(Human) 兵士(Soldier)
(1)(白):あなたの墓地にあるマナ総量が1以下のアーティファクト・カード1枚を対象とする。それをあなたの手札に戻す。
2/4
だけで無限マナ+無限《セラの天使》になる。
《オーリオックの廃品回収者》の旧枠でも出てくれればより面白いのだが。
ノスタルジックじゃなくても入れていいので採用は考えてみよう。
面白いだろうなぁと思ったのは種族デッキのお約束カード《旗印》。
あと《アクローマの記念碑》と《エルドラージの碑》か。
・・・といろいろ思いつきはするものの、
ひとまず形にしよう。
無限も面白いけれども、
それは5色の相棒タイプにいくつも積んだので
あえて殴り倒すだけのデッキに仕上げよう。
デッキ紹介
《Treizeci, Sun of Serra》
-クリーチャー17枚-
《白たてがみのライオン》(旧枠)
《オズワルド・フィドルベンダー》
《エーテル宣誓会の法学者》
《マイアの回収者》
《ガラクタ潜り》(旧枠)
《作業場の助手》
《屑鉄さらい》
《拠点の守備兵》
《第三の道のロラン》
《塔の長官、ボロミア》
《ヴラーキスの勇者、ラエゼル》
《鋳造所の検査官》(旧枠)
《祖神の使徒、テシャール》
《ヴェクシルス・プラエトール》
《孤独》
《大修道士、エリシュ・ノーン》
《天空の刃、セファラ》
-インスタント4枚-
《剣を鍬に》(旧枠)
《流刑への道》(旧枠)
《悟りの教示者》(旧枠)
《一時の猶予》
-ソーサリー2枚-
《ハルマゲドン》(旧枠)
《神の怒り》(旧枠)
-アーティファクト42枚-
《オパールのモックス》
《モックス・アンバー》
《モックス・ダイアモンド》(旧枠)
《金属モックス》
《永遠溢れの杯》
《魔力の墓所》
《宝石の睡蓮》
《太陽の指輪》(旧枠)
《魔力の櫃》(旧枠)
《通電式キー》(旧枠)
《多用途の鍵》
《師範の占い独楽》
《月銀の鍵》
《忘却の偶像》(旧枠)
《終わりなき地図帳》
《アイ・オヴ・ヴェクナ》
《語り部の杖》
《真珠の大メダル》(旧枠)
《厳かなモノリス》(旧枠)
《秘儀の印鑑》
《虹色のレンズ》
《友なる石》(旧枠)
《精神石》(旧枠)
《思考の器》
《アイレンクラッグ》
《液鋼の首飾り》
《砕けたパワーストーン》
《稲妻のすね当て》
《速足のブーツ》(旧枠)
《雲の鍵》(旧枠)
《アシュノッドの供犠台》(旧枠)
《彫り込み鋼》(旧枠)
《神秘の炉》
《久遠なる栄光の笏》
《前兆の時計》
《クラーク族の鉄工所》
《スランの発電機》(旧枠)
《魔力の篭手》
《金粉の水蓮》
《ニンの杖》
《不滅の太陽》
《かごの中の太陽》
-プレインズウォーカー1枚-
《大いなる創造者、カーン》
-土地33枚-
《溢れかえる岸辺》(旧枠)
《吹きさらしの荒野》(旧枠)
《湿地の干潟》
《乾燥台地》
《記念碑的列石》
《皇国の地、永岩城》
《永岩城》
《虹色の眺望》
《魂の洞窟》
《タイライトの聖域》
《英雄の鍛錬所》
《作戦室》
《発明博覧会》
《古えの墳墓》(旧枠)
《Mishra’s Workshop》(旧枠)
《熾天使の聖域》
《眷者の居留地》
16《平地》(旧枠)
—–
ここからはゆっくりデッキを練っていこう。
まず手放すことのないカードだから、
時間をかけてデッキを変えていこう。
またいずれご紹介する日もあるかと。
そしてお会いできる人は、
このデッキか前回紹介の5色デッキ、
どちらかで対戦しましょ。
ではまた。