2006世界選手権参戦記-4日目

世界選手権参戦記-4日目。

サイドイベントヴィンテージ。
ヨーロッパは現在ヴィンテージが結構流行っている。
世界選手権の各国代表ではない自分は、
このヴィンテージも今回の楽しみの1つだ。

驚いたことに参加者は146人。
すごい人数である。
なんとスイスドロー8回戦。
すごい回数である。
第一回戦開始が夕方5時。
すごいバカである。

今回のデッキはいつものと言われかねないが親和/Affinity。
デッキをこれにした理由は非常に単純で、
このオリジナルデッキはヨーロッパ人が全く知らないからだ。
ヴィンテージこそオリジナルで勝利したいものなので、
自分の中での最高のデッキを持って勝負に臨みたい。

メイン
クリーチャー19枚
4《電結の荒廃者/Arcbound Ravager
4《マイアの回収者/Myr Retriever
4《金属細工師/Metalworker
4《金属ガエル/Frogmite
3《トリスケリオン/Triskelion

アーティファクト25枚
4《頭蓋骨絞め/Skullclamp
4《虚空の杯/Chalice of the Void
4《からみつく鉄線/Tangle Wire
3《道化の帽子/Jester’s Cap
1《Mana Crypt
1《魔力の櫃/Mana Vault
1《Sol Ring
1《記憶の壺/Memory Jar
1《Black Lotus
1《Mox Pearl
1《Mox Sapphire
1《Mox Jet
1《Mox Ruby
1《Mox Emerald

土地16枚
4《Mishra’s Workshop
4《不毛の大地/Wasteland
4《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory
2《古えの墳墓/Ancient Tomb
1《露天鉱床/Strip Mine
1《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy

サイド
3《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt
3《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte
4《永劫の中軸/Eon Hub
3《Maze of Ith
2《抵抗の宝球/Sphere of Resistance



レシピはメインの《マイアの処罰者/Myr Enforcer》3枚を抜いて、
メインから《道化の帽子》3枚というバージョンに変更。
サイドは《道化の帽子》の効きにくい相手には《梅澤の十手》へ変更。
永劫の中軸》は言うまでもなく
戦争の報い、禍汰奇/Kataki,War’s Wage》や《魔力流出/Energy Flux》相手への対策。

Maze of Ith》は,
当然仲間にしない、

ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus

ドルイドの誓い》デッキ対策

Maze of Ith》は相手が予想していないだけに、
意外なほどに刺さる事も多い。置かれるとどうにもならないデッキもある。
フィッシュ系のデッキにも結構なほど効く。

余談ではあるが、
どうして世界選手権はエクステンデッドなのだろう?
レーティングされるところが、
初日:スタンダード→Constructed
2日目:リミテッド→Limited
3日目:エクステンデッド→Constructed

となっている。
これだけを考えたら、
3日目はヴィンテージかレガシーであるべきだと思うのは自分だけだろうか。
実際、ヴィンテージまで含めて実力を出してこそ世界一にふさわしいと思うのだが。
さて、ヴィンテージの話に戻ろう。

この146人中日本人はたった2人+1(東京在住フランス人)
世界選手権出場の日本人でヴィンテージ出場者は自分だけである。
自分以外の残り二人に当たらない事を祈りつつ、

第一回戦が開始された。

1回戦目:スペイン人 白青
ある種一番あたりたくないデッキ、フィッシュ。
メインに《戦争の報い、禍汰奇》と《無のロッド/Null Rod》が入っているからでもある。
もっとも自分のデッキは《戦争の報い、禍汰奇》程度なら怖くないのだが、
見事に2連続土地事故。初戦から敗北を喫する。

2回戦目:ドイツ人 Dragon
1デュエル目、4ターン目、相手のDragonコンボを決める1ターン前に、
対戦相手の手札を読み切り、
虚空の杯》X=2で《動く死体/Animtate Dead》を封殺し、
次ターン、《電結の荒廃者》+《トリスケリオン》で
相手のライフ17点を瞬殺。

2デュエル目、1ターン目に《道化の帽子》出してエンド。
2ターン目に《道化の帽子》起動して、さらに《道化の帽子》出してエンド。
3ターン目には
世界喰らいドラゴン/Worldgorger Dragon》4枚
永遠の証人/Eternal Witness》1枚
狡猾な願い/Cunning Wish》1枚
が相手のデッキから姿を消し、
相手の勝てる要素を完全に0にするが、
何故か投了しないドイツ人。

「うろたえるなッ!ドイツ軍人は投了しないッ!!」

とでも言う気か。
しかし、数ターンで《金属ガエル》と《金属細工師/Metal Worker》、
マイアの回収者/Myr Retriver》で殴りきる。

3回戦目:イギリス人 白青
またも2連続事故る。
マリガンして土地1スタート、《不毛の大地》で土地割られて勝てるゲームではございません。
マリガンして土地1スタート、《無のロッド》置かれて勝てるデッキではございません。

4回戦目:フランス人 Gifts
ついに1ターンキル?に成功。相手が先攻ではあったが、
こちら後手1ターン目で《道化の帽子》起動したら、
2秒ほど考えた対戦相手が投了。
2デュエル目《虚空の杯》などをカウンターさせ、
きっちりカウンターが無い事を見抜いた瞬間に《道化の帽子》を通し、
これまた相手が投了。

たぶんデッキに《ダークスティールの巨像》以外
フィニッシャーが無いほぼデッキなのだろう。

5回戦目:フランス人 ピッチロング Jerome
お友達になったフランス人、じぇろむくん。
マリガン後、へぼい手札でスタートしたが、
対戦相手もコンボが決まらず、《ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth’s Bargain》だけ張ってエンドした彼。
返しのこちらのターンで、こちらも全然倒しきれないが、
決死の覚悟で場にあるアーティファクトを全て食べた《電結の荒廃者》で、
相手のライフをギリギリまで削る選択をした事が功を奏し、
ヨーグモスの取り引き》を全然起動出来なくさせて勝利。

2デュエル目は相変わらずマリガンスタートだが、
そこそこに軽快に手札を使い切り、
ドローエンジンも無い場でどうしようと思っていたら、
相手も動きが悪く、ここでじぇろむが大バクチの《Timetwister》。
さすがに負けたかと思ったが、コンボはギリギリのところで決まらず、
手札7に補充出来たAffinityが次ターンに圧殺。

6回戦目:フランス人 Agony
これまたよくあるデッキの1つ。
虚空の杯》で完封できたりするのだが、このデュエルでは引けず、
素直に殴り倒す。
2デュエル目は《抵抗の宝球》で締め上げ、
虚空の杯》X=1で封殺し、
道化の帽子》を3度起動して完全勝利。

7回戦目:ドイツ人 白青
ギリギリまで追い詰めたが、相手の劇的なトップデックで死亡。
2デュエル目は《虚空の杯》で締め上げ、土地事故気味ではあったが、
なんとかクリーチャーで殴りきる。
3デュエル目はこの日最高と言っていい展開力を見せるが、
相手から《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall》 をくらったあと、
パーマネントを並べなおしたターンに《魔力流出》を張られる。
考えあぐねた末にギリギリまで《電結の荒廃者》でアーティファクトを食べ、
メインフェイズで《マイアの回収者》をカウンターさせ、
その後にプレイした《トリスケリオン》を通し、
相手の残りライフ17点を《電結の荒廃者》+《トリスケリオン》で瞬殺。
親和の真骨頂たる最高の爆発力を見せたデュエルだった。

8回戦目:ドイツ人 グロウ
白青黒緑の4カラーグロウ。とにかく動きが面白かった。
1デュエル目はまたしてもマリガンスタート。
相手は比較的軽快な動きを見せるが、
それ以上に強烈なのは毎ターン《Force of Will》を引かれた事だった。
初手(相手先攻)から4ターン目までで3枚の《Force of Will》を引いている。
つまりドローステップがほぼ必ず《Force of Will》だったのだ。
3発目だけは《渦まく知識/Brainstorm》撃って引き出していたが。
さすがに都合よく撃たれるとどうにもならず、一戦目を落とす。

2デュエル目は本当に親和らしい動きを見せてくれる手札がきた。
が、相手も相手で1ターン目Mox4枚に《Ancestral Recall》と《Time Walk》。
Power9のうち6枚を初ターンで見るとは。
だが、2ターン目のこちらのあまりの展開力に、
成す術のない相手が投了。

3デュエル目、《虚空の杯》X=2が通り、
相手が完全に動かなくなる。
一度一戦目に《道化の帽子》で見ているので、
相手が《Force of Will》や《渦まく知識》以外、ほとんどが2マナだと知っている。
こちらも2マナはそれなりにデッキに組み込んであるが、
相手を封殺するためにはこれしかない。
相手が起死回生を狙った《三角エイの捕食者/Trygon Predator》を出すが、
サイドインの《Maze of Ith》でこれを完全に防ぎ、
こちらの優勢が見えたが、時間切れで引き分け。

最終戦績:5勝2敗1分 146人中20位。

またフリーデュエルではフランスヴィンテージ最強男とも戦った。
日本一位 VS フランス一位
という面白い図式だ。

自然、ギャラリーも多く集まり、
フリーデュエルなのにフィーチャリングマッチのようだった。
結果は2タテで自分の勝ち。
ただ、さすがはフランスヴィンテージナンバーワンの男。

プレイングは上々。
けちな贈り物/Gifts Ungiven》の撃ち方、ブラフのかけ方は相当に上手い。
こちらもきっちり読みにいかないと倒されていただろう。

今回の感想としては、
道化の帽子》がとにかく強い。
くらった相手が必ず、
「それデッキに何枚入れてる?」
と聞いてくる。
「メインに3枚」
と言うと感心した顔になるのもまた面白い。
よほど意外だったうえに、
あまりの親和の威力に驚かされたからだろう。
理にかなったいいデッキだと褒めてくれたプレイヤーもいた。
非常に嬉しい一言だった。

これにて世界選手権参戦記終了。

ではまた。