EDHデッキ紹介その211(略奪の母、汁婆)
記事作成日:2024/02/15 執筆:カミシロ
初めまして、今回、縁あってデッキを載せてもらうことになりました、カミシロと言います。
今後もコラムにデッキを載せてもらう機会が有ると思いますので、その時は皆さま生暖かい目で見ていただければと思います。
今回は今となっては古のジェネラル、シャドウムーアより《略奪の母、汁婆/Wort, the Raidmother》のデッキを紹介したいと思います。
統率者

《略奪の母、汁婆/Wort, the Raidmother》
コスト:4(赤/緑)(赤/緑)
伝説のクリーチャー — ゴブリン(Goblin)・シャーマン(Shaman)
略奪の母、汁婆が戦場に出たとき、赤であり緑である1/1のゴブリン(Goblin)・戦士(Warrior)クリーチャー・トークンを2体生成する。
あなたが唱える赤か緑の各インスタント呪文か各ソーサリー呪文は共謀を持つ。
(あなたがその呪文を唱えるに際し、あなたはあなたがコントロールする、その呪文と共通の色を持つアンタップ状態のクリーチャーを2体タップしてもよい。
そうした場合、その呪文をコピーし、あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。)
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自分の赤と緑のインスタント、ソーサリーに共謀を持たせるお婆ちゃん。
戦場に出た時に共謀のコストに使える赤緑のゴブリンも引き連れてきてくれます。
デッキとしては、汁婆の能力の関係上、クリーチャーは出来る限り共謀要員として使いたいので、能力の起動にタップを必要としないものを極力優先的に、
インスタントやソーサリーは共謀しなくても使い道があり、共謀するとよりメリットがあるものを優先的に採用します。
デッキリストは以下の通り。
デッキリスト
《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》
《背信のオーガ/Treasonous Ogre》
《二重詠唱の魔道士/Dualcaster Mage》
《帝国の徴募兵/Imperial Recruiter》
《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
《極楽鳥/Birds of Paradise》
《苛性イモムシ/Caustic Caterpillar》
《旅するサテュロス/Voyaging Satyr》
《大樫の守護者/Great Oak Guardian》
《ウッド・エルフ/Wood Elves》
《刻み角/Manglehorn》
《覚醒根の精霊/Wakeroot Elemental》
《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
《威厳の魔力/Regal Force》
《森林の怒声吠え/Woodland Bellower》
《再利用の賢者/Reclamation Sage》
《進歩の災い/Bane of Progress》
《ティタニアの僧侶/Priest of Titania》
《ほくちの壁/Tinder Wall》
《忍耐/Endurance》
《喜ぶハーフリング/Delighted Halfling》
《フィンドホーンのエルフ/Fyndhorn Elves》
《永遠の証人/Eternal Witness》
《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》
《コグラとイダーロ/Kogla and Yidaro》
《波止場の恐喝者/Dockside Extortionist》
《野生の朗詠者/Wild Cantor》
《ゴブリンの壊乱術士/Goblin Anarchomancer》
《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》インスタント:10枚
《戦いの賛歌/Battle Hymn》
《削剥/Abrade》
《偏向はたき/Deflecting Swat》
《煮えたぎる歌/Seething Song》
《活性の力/Force of Vigor》
《みなぎる活力/Vitalize》
《輪作/Crop Rotation》
《内にいる獣/Beast Within》
《召喚の調べ/Chord of Calling》
《魔力変/Manamorphose》ソーサリー:21枚
《双つ身の炎/Twinflame》
《熱の陽炎/Heat Shimmer》
《ジェスカの意志/Jeska’s Will》
《Wheel of Fortune》
《リシュカーの巧技/Rishkar’s Expertise》
《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
《スカイシュラウドの要求/Skyshroud Claim》
《エント最後の進軍/Last March of the Ents》
《探検/Explore》
《三顧の礼/Three Visits》
《自然の知識/Nature’s Lore》
《異界の進化/Eldritch Evolution》
《破滅の終焉/Finale of Devastation》
《粗野な覚醒/Rude Awakening》
《調和/Harmonize》
《新たな芽吹き/Regrowth》
《巫師の天啓/Shamanic Revelation》
《自然の秩序/Natural Order》
《動員/Mobilize》
《歯と爪/Tooth and Nail》
《僻境への脱出/Escape to the Wilds》アーティファクト:5枚
《太陽の指輪/Sol Ring》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《頭蓋骨絞め/Skullclamp》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar》
土地:32枚
《英雄の公有地/Plaza of Heroes》
《統率の塔/Command Tower》
《Taiga》
《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
《火の灯る茂み/Fire-Lit Thicket》
《尖塔の庭/Spire Garden》
《カープルーザンの森/Karplusan Forest》
《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
《乾燥台地/Arid Mesa》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《魂の洞窟/Cavern of Souls》
《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》
《さびれた寺院/Deserted Temple》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《家路/Homeward Path》
《露天鉱床/Strip Mine》
《ガイアの揺籃の地/Gaea’s Cradle》
《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》
3《山/Mountain》
5《森/Forest》
回し方
大まかな動きとしては次のようになります。
2、婆着地
3、共謀した呪文で手札とマナを増やしながらクリーチャーも展開
4、揃ったコンボでフィニッシュ
デッキの性質としては、いわゆるチェイン・コンボタイプのデッキであり、決まるかどうかもわからない見切り発車の状態から動き始めたりもします。
そのようなこともあり、うっかりすると共謀したいスペルの色のクリーチャーが足りない、撃ちたいスペルに必要な色のマナがないと言った事態に陥るため、アンタップ状態のクリーチャーの色や数、各色の残りマナ量等、様々なものをしっかり管理しなければいけません。
また、クリーチャーさえ並べば、インスタント、ソーサリーはほぼ共謀して撃つので、相手がカウンターを構えていても、呪文本体、コピーのどちらかは通ることが多いです。
どうしてもカウンターが気になる人や気にしなければいけない環境の人は、《難問の鎮め屋/Vexing Shusher》や《アロサウルス飼い/Allosaurus Shepherd》、《夏の帳/Veil of Summer》などを採用するといいと思います。
無限コンボ
《鏡割りのキキジキ》+《大樫の守護者》→速攻持ち無限トークン
古くからあるコンボの一例なので、手順は皆知ってると思いますが、一応の解説をします。
《鏡割りのキキジキ》と《大樫の守護者》が戦場にある状態で、《鏡割りのキキジキ》の能力で《大樫の守護者》をコピーします。
《大樫の守護者》の能力で《鏡割りのキキジキ》がアンタップされるので、また《鏡割りのキキジキ》で《大樫の守護者》をコピー、以降はこれを繰り返して大量の《大樫の守護者》のトークンを並べます。
《鏡割りのキキジキ》で生成したトークンは速攻を持っているため、大量の《大樫の守護者》トークンで攻撃して終わりです。
相方の《大樫の守護者》は単体で使用しても、自分のクリーチャーを全部アンタップ出来るため、タップ状態になってしまった共謀要員を再利用するのにも使えます。
主なキキジキコンボへのアクセス手段としては主に《歯と爪》。
それ以外は、共謀前提にはなりますが《異界の進化》、《召喚の調べ》、《破滅の終焉》なども有ります。
その中でも《異界の進化》は追加コストの生け贄を汁婆にすることで、3マナでキキジキコンボを揃えることができますが、妨害されたときの被害が大きいので、良く状況を見て使いましょう。
《覚醒根の精霊》+《ガイアの揺籃の地》または《ニクスの祭殿、ニクソス》→無限マナ
《ガイアの揺籃の地》から6マナ以上、または《ニクスの祭殿、ニクソス》から緑が8マナ以上出る状況で、それらの土地から緑マナを出します。
その後、《覚醒根の精霊》の能力でそれらの土地を対象にしてアンタップします。
《覚醒根の精霊》の能力の起動が緑5マナのため、緑が1マナ以上余り、後はこの手順を繰り返すだけでお手軽に無限マナになります。
《ニクスの祭殿、ニクソス》の場合は緑無限マナの後に指定を赤マナに切り替えるだけで無限赤マナも出ます。
《ガイアの揺籃の地》の場合は、緑無限マナの後に適当な赤マナが出る土地に《覚醒根の精霊》の能力を使うだけで無限赤マナの捻出が可能です。
直接勝利に繋がるコンボではないですが、無限マナが出るのでそのままチェインを繋いで、他のコンボまで繋げることができます。
また、今回のリストでは採用していませんが、《シヴの地溝/Shivan Gorge》を採用すれば、赤無限マナから《覚醒根の精霊》で《シヴの地溝》を対象にすることで無限ダメージを与えることが可能です。
各種クリーチャーサーチと《輪作》が有れば、比較的容易に必要なパーツを集められるのも利点です。
《二重詠唱の魔道士》+《双つ身の炎》または《熱の陽炎》→速攻持ち無限トークン
通常の手順だと、《双つ身の炎》か《熱の陽炎》を唱えたときにスタックして《二重詠唱の魔道士》を唱えることにより、スタック上の《双つ身の炎》か《熱の陽炎》を《二重詠唱の魔道士》の能力でコピー。
出てきた《二重詠唱の魔道士》トークンで再度呪文をコピー。
以上の手順を繰り返すことにより無限の《二重詠唱の魔道士》トークンを出すことができ、また《双つ身の炎》、《熱の陽炎》のトークンは速攻を持っているため、大量の《二重詠唱の魔道士》トークンで攻撃して終わり、という手順になり、《二重詠唱の魔道士》を先に唱えたりしてしまうとコンボが成立しなくなります。
しかし、汁婆の場合は先に別の呪文で《二重詠唱の魔道士》を利用したとしても、《双つ身の炎》か《熱の陽炎》を共謀で唱えることで、共謀でコピーされたスペルの解決により《二重詠唱の魔道士》トークンが戦場に出た時に本体の呪文がスタック上にあるため、そのままコンボに入ることができます。
《双つ身の炎》と《熱の陽炎》はこのデッキではサーチは厳しいですが、代わりにこれらは無限コンボで使用する以外にも、ETBクリーチャーの能力の使いまわしや汁婆等をコピーして共謀用のクリーチャーを増やしたり、《ティタニアの僧侶》をコピーして赤マナから緑マナへのマナの色変換とマナ量の増加等、様々な使い方ができます。
終わりに
以上、拙い文章ですが、《略奪の母、汁婆》のデッキ紹介になります。
EDHは遊んでる環境によっても採用カードが変わるとも思っているので、必ずしも私の構築が正解とは思っていませんが、何かしら読んでくれた方の助けになれれば幸いです。
