2023ラスベガス旅行記その3
記事作成日:2023/10/29 執筆:加藤英宝
べがす3日目
9/22
MTG30thのイベントとしては一日目。


金曜日なので人も少なめ
そしてイベントもヴィンテージ、レガシー、オールドスクールが無いので、極論なんにもやる事がない。
久しぶりにお買い物を楽しむ事にする。
お買い物というか仕入れになっちゃうんだけどね。
自分の欲しいものなんてほぼ無いわけで。
りょうへいさんは
「《Chaos Orb》が欲しい。」
と言っている。
これはオールドスクールデビューとみた。
素晴らしい。
当たり前の話で、《Chaos Orb》は状態の良いものがあまりない。
理由はみんな投げるからだ(笑)
りょうへいさんも使うつもりで買うようだ。
彼とオールドスクールをプレイする日が楽しみだ。
それにしても会場にいる意味があんまりにもない。
なんじゃこれ。
三日間で140ドル(約20,000円)もの入場料だ。
つまり一日平均7,000円の入場料。
なんだか納得行かないぞ。
もうちょっと30周年祝う感じにイベントやってくれって思う。
これなら去年のラスベガスのほうが盛り上がっていたぞ。
いいのかWotC。
「ラスベガスで始まり、ラスベガスで終わる」
という締めのイベントだぞ、これ。
MTGの歴史をもっと色々な形で展示したり、記念式典としてもっと派手なイベントを用意したり、もっと出来る事があるだろうに。
高い入場料を払って何もないとは。
せめて原画コーナーや過去の歴史コーナーくらい作ってくれ。
会場にいて最大の問題とでも言うべきか、MTGの世界全体の問題と言うべきか、スタンダードなんてやってる人はまずいない。
みんなEDHだ。
ついでに言っておこう。
海外でも「Commander」なんて言い方誰もしてない。
何年経ってもみんな「EDH」って呼んでる。
もともとEDHという遊び方はカジュアルからスタートして、公式が後から乗り込んで来てCommanderの呼称を提唱したものだ。
もともとは
EDH:Elder Dragon Highlander(エルダー・ドラゴン・ハイランダー)
が正式名称で、統率者(Commander)なんて言い方はしていなかった。
無理やり統率者領域なんて言葉も作っているが、
統率者:もとはジェネラル(General)
統率者領域:もとはジェネラル領域
である。
統率者(Commander)なんて言い方も、「ジェネラル(General)」で通じる。
このイベント会場でも、
「このゾーンはEDHです。カジュアルEDH卓、誰でもOKなEDH卓、ガチのEDH卓があります。」
って書いてある。
どこにもCommanderなんて文字はない。
アメリカ人もEDH大好きなんだなという安心の気持ちと、スタンダード本当に流行ってねえなという別な意味での安心の気持ちだ。
そして何よりも店主個人が
「アメリカのショップ素晴らしい!!」
と思った事が1つ。
それはくじを全然売っていないことだ。
Cardshop Serraも時々くじを売ったりしているが、あくまで仕事として見た際のサブプランでしかないと認識している。
頻発すべきものではないとも思っている。
我々カードショップは名前の通りカードを売るお店だ。
間違ってもくじを売るショップではない。
カードショップとは当然の事ながら、趣味のカードをその趣味の人のためにする仕事であって、決してギャンブル屋ではない。
アメリカのカードショップはその考えに沿ったショップだった。
しっかりとカードを売ろうとしている。
ハッキリと言ってしまうと、今の日本のコンベンション等のイベントは面白くない。
カードショップがくじばっかり売っているのは個人的に好きではない。
自分の探しているカードを楽しく探すブースであってほしい。
我々プレイヤーやコレクターがやっているのはギャンブルではない。
カードゲームをやっているのだ。
プレイヤーのための必要な品やコレクションのための必要な品を探す事が本来の道だ。
くじを引いて元が取れたかどうかは本来関係がない。
そんなわけでアメリカのカードショップは久しぶりにショップを見て楽しいと思った。
そこで大活躍は店主の名刺。
店主の名刺は2種類ある。
・表側が日本語、裏側が英語の名刺
・表側がファイレクシア語、裏側が英語の名刺
の2種だ。

ファイレクシア語の名刺
一般的に仕事の際に渡すのは前者。
わかってもらえる相手に渡すのは後者。
どちらも裏側が英語なので全世界共通。
いつもどちらも持ち歩いて使い分けをしている。
カードショップブースの人は当然ほとんどMTGプレイヤーのはずだ。
こういう人にファイレクシア語の名刺を渡すと、
「え?」
という反応をした後、裏側を見て英語版でしっかりと名前を確認し、皆笑ってくれる。
「素晴らしい名刺だ!」
と多くの人に言ってもらえた。
このファイレクシア語の名刺は、ファイレクシア語のアルファベット対応表が出た際に即やろうと思った。
誰かに先を越されたら面白くない。

MTG公式HPより引用
が、そんな心配は杞憂だったのか、ファイレクシア語で名刺を作った人はいなかった。
ちなみにWotC社の人にも
「面白い。この名刺の案は思いつかなかった。」
と評してもらえた事がある。
ファイレクシア語の名刺が欲しい人はイベント会場等で店主を探そう。
持っている限りはこの名刺を差し上げるので。
さて会場の話に戻そう。
会場はホントにあんまり面白くない。
カードショップのブースは見ていて楽しいが、個人戦のヴィンテージ等が無いので刺激が足りない。
もっと言うと人も去年より少ない。
一年を通した集大成としてはお粗末だ。
竜頭蛇尾という他はない。
この日ではないが、とりあえずEDHの卓にりょうへいさんと一緒に入る。
cEDH(ガチ卓)は人が埋まっていたので、All(誰でも来いや卓)に入る。
結論から行くと何度やっても負けなかった。
《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation》
《ゴアガッツ団の親分、ラッガドラッガ/Raggadragga, Goreguts Boss》
どちらも使った。
どっちも全然負けなかった。
ラッガドラッガは強さがわからない人もいるのか、初見殺しのような戦いもあった。
ラッガドラッガのいいところは、コンボ瞬殺が出来るデッキでありながら、武闘派として殴れる点。
赤緑である事とクリーチャー展開するデッキのため、リセット系には若干弱いものの、リセットさえ食らわなければ押して行けるところは強みだ。
ちょいとパンチして20点なんてザラに出る。
オムナス君は元々が凶悪な生物だと認識されているので、最初からおおむね警戒されている。
が、
うまく動き出したら全員お構いなしにライフを削り切ったり、無限ターンに入ったり。
なお、EDH初心者と熟練者の差はかなりあった。
こちらのコンボ決まっていてもコンボがわからない人もいる。
ラッガドラッガのデッキで
《ティムールの剣歯虎/Temur Sabertooth》で無限マナ、無限ドロー状態になったとき、
「で、無限マナは理解したが、お前は戦闘終わってるだろ? どうやって勝つ気だ?」
と聞いてきた人がいた。
そうかわからないのか・・・と思い、《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》をサーチして、全パーマネント追放したらやっと理解してもらえた、なんて戦いもあった。
知識差は仕方ない。
こういった差も含めてゲームのレベル差はどの国でも同じだ。
WotC社がEDHのレベルを勝手に設定し、世界各国でそのレベル差の話をするものだが、実際のところは経験と知識の差のほうが大きい事もままある。
ハッキリ言ってしまってEDHのデッキレベルなんて一定量は意味を成さない。
理由としては
・主観によるところが大きくトラブルの元になる
・知識と経験の差があるとデッキが強くても意味がない
・WotC社のレベル規定を知らない人も多い
・自分のように気にしていない人も多い
店主の場合はレベル帯がどうのと言われるのが大嫌いなので、
「全部レベル10で扱っていいです。」
と思っている。
数戦したところで
「そういえば朝から何も食べていないね。なんか食べに行こう。」
という話になり、ごはんタイム。
すでに時計は17時をさしている。
朝ごはんというにはとても無理のある時間だ。
どこに食べに行くかについては満場一致で肉。
「救いようのないアメリカンな肉を食べようぜ!」
という意見で4人の意見はまとまった。
一応わかりやすく説明しておくと、
救いようのないアメリカンな肉:量だけあって歯ごたえのある肉の臭みがあるアメリカンな牛肉
まともなお肉:美味しい和牛を日本人の腕で調理したもの
という意味だ。
郷に入っては郷に従え。
アメリカンな肉を食べてこそアメリカ旅行。
ということで近くの良さそうなステーキハウスへ。
お店の名前がまた印象的だ。

ENVY
鋼の錬金術師を読んでいる人なら知っている単語のはずだ。
ENVY=エンヴィ=嫉妬
である。
お店の名にするには珍しい。
おそらく
「このステーキハウスで食べる事はステータスであり、それを知った人が嫉妬するから。」
というような意味合いを込めてつけた名なのだろう。
アメリカンな肉とはいえ、それなりにいいものを食べたいと思ったので店主はフィレ:8オンス(226.796グラム)を選択。
りょうへいさんはマンハッタンカット:10オンス(283.495グラム)を注文。
今月のKと岡田さんは量が全てだと言い、ニューヨークストリップ:20オンス(566.991グラム)のステーキを注文。
二人ともチャレンジャーだ。
肉の質もわからんのに500グラム超に行くとは。
ひとまず全員で空きっ腹にアルコールをぶちこむ。
朝イチで最初に腹に入れるものがアルコール。
ザ・不健康バンザイ。

この肉である
牛フィレ肉は余程の事が無い限り外さないお肉だ。
余計な知識を書いておくと、
フィレ肉とは、
ヒレ肉
ヘレ肉
テンダーロイン
など色々呼称がある。
脂肪が少なく、それでいて柔らかい。
薄い味付けだけで肉の味を楽しめる非常に良い部位。
同じロインの名を冠するサーロインの部位は、このテンダーロイン(フィレ)の上部がサーロイン。
ロイン(Loin)は「腰肉」の意味らしい。
フィレは
テート:細かな繊維で柔らかくて美味しい
サイドマッスル:ハラミに近い味わいで柔らかくて美味しい
ミニョン:他に比べてサシが少し多めで柔らかくて美味しい
シャトーブリアン:取れる量が少なく最も希少部位で柔らかくて美味しい
の4部位に分かれていて、
中心部分のシャトーブリアンは牛肉の中では最高級部位と言われている。
・・・知っていてもあんまり役に立たないな、この知識。
全部柔らかくてい美味しい、だしな。
とりあえず海外に行ってお肉を食べる時の安定選択であると認識しておけばOK。
フィレさえ注文しておけば、ゴムサンダルのような硬さを味わう事はない。
というわけでフィレ肉バンザイ。
アメリカンなお肉でありながらとても美味しい。
あと追加で頼んだシーザーサラダとマッシュポテトもなかなか。

やっぱり肉だけだと野菜が欲しくなる
食べ終わった後は近くのコンビニ等で買い出し。
とにかくダサくても構わないので上着を買いに。
Tシャツ1枚だと寒いのだ。
主に室内で。
冷房効かせすぎてて寒い場所だらけだ。
あと飛行機の中も寒いので諦めて上着1枚買う事に。
あとはコンビニに行ってカップ麺購入。
これは試してみたかったのだ。
海外では日清のカップヌードルは結構売っている。
しかし、日本とは明らかに味が違うらしいのだ。
それを試してみようという事で購入。

これ
確かに見た目からして違う。
このパッケージは日本で見た事がない。
あとお酒のつまみ用にスナック菓子。

ハラペーニョスナック
ハラペーニョって書いてあるこれまた日本で見ない感じのスナック菓子。
このハラペーニョポテトチップスは、日本で言うところの堅焼きポテトだった。
味は雑な感じで辛い。
雑ではあるもののリピートしてもいい味だった。
この日は夜にダニエルから連絡があり、明日の午前中に来てくれとのこと。
話を聞けば
「もう帰る。」
とのこと。
待て、MTG30thはいいのかダニエル。
おそらくダニエルは見切りをつけたんだろう。
「このベガスの会場にいる意味がない。 全然面白くないから帰ろう。」
と。
同国にいる人だから出来る決断とも言える。
我ら日本人には出来ない選択だ。
ダニエル、ホテルとか全部キャンセルしたのかな・・・?
確か昨日会った時にホテルついたばかりと言っていたような。
二泊してチェックアウトしてどっかに行くようだ。
明日はチーム戦なので、多少は皆のデッキの調整なんぞしつつ就寝。
あ、それとベガスになる謎の球体の写真をば。


話によるとこの巨大な球体は、ライブなどをやるイベント会場なのだそうだ。
ではまた。
