2023ラスベガス旅行記その0 出発前準備
記事作成日:2023/10/05 執筆:加藤英宝
今年も行きます、MAGIC CON LAS VEGAS。
ベガス旅行記、出発前準備。
今回のメンツは4人。
前回も一緒の岡田さん、今月のK。
そしてりょうへいさん。
りょうへいさんは前回のベガス時に話しかけてきてくれた人。
ニューヨーク在住の日本人。
この4人で行こうという事に。
行く事が確定した後はイベントを調べる。
前回と同じで個人戦のヴィンテージやレガシー、オールドスクールは・・・と。
無い・・・。
どうやら
一人:ヴィンテージ
一人:レガシー
一人:モダン
という謎の3人チーム戦だけが唯一ヴィンテージをプレイ出来るらしい。
オールドスクールに至っては一切無し。
おいおいそんなイベントでいいのか?
誰がこんなチーム戦やるんだ?というレギュレーションだぞ、これ。
オールドスクールあると期待してたんだけどなぁ。
世界のいろんな人相手に腕試ししたいレギュレーションだっただけに残念だ。
と思いながらも仕方なく参加を決める。
今回のチーム戦は
店主:ヴィンテージ
今月のK:レガシー
りょうへいさん:モダン
の役割。
さあヴィンテージのデッキをどうしよう。
やはり指輪しかないか。
どうみても指輪だ。
うん、指輪だな。
説明不要であろう指輪物語の神話レア《一つの指輪/The One Ring》の事だ。

《The One Ring/一つの指輪》
コスト:4
伝説のアーティファクト
破壊不能
一つの指輪が戦場に出たとき、あなたがこれを唱えていた場合、
次のあなたのターンまで、あなたはプロテクション(すべて)を得る。
あなたのアップキープの開始時に、
一つの指輪の上にある重荷(burden)カウンター1個につき1点のライフを失う。
(T):一つの指輪の上に重荷カウンター1個を置く。
その後、一つの指輪の上にある重荷カウンター1個につき1枚のカードを引く。
神話レア
この指輪を使いたい。
指輪物語のセットの中でも最も話題になった1枚。
ヴィンテージの世界には他の世界には無い方法で指輪1ターン目着地が可能だ。
条件はざっくり言って
各種マナアーティファクトと《Mishra’s Workshop》の2つ。
具体的に書くと、
《Black Lotus》
各種モックス
《魔力の櫃/Mana Vault》
《厳かなモノリス/Grim Monolith》
《太陽の指輪/Sol Ring》
あたり。
1ターン目に4マナ出ればOKなゆるゆるの条件だ。
指輪が着地してしまえば1ドローはほぼ確定で行うアクションなので、
アドバンテージも約束されているようなもの。
《Mishra’s Workshop》を破壊されようがこの指輪さえ残ればOKだ。
指輪も《Mishra’s Workshop》も対応するのはかなり難しい。
久しぶりにぶっとんだアーティファクトが登場したなと感じた。
さてデッキ構築。
3《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》
インスタント10枚
1《撤廃/Repeal》
1《Ancestral Recall》
4《意志の力/Force of Will》
4《逆説的な結果/Paradoxical Outcome》
ソーサリー2枚
1《Time Walk》
1《修繕/Tinker》
アーティファクト29枚
3《切望の宝石/Coveted Jewel》
3《オパールのモックス/Mox Opal》
4《一つの指輪/The One Ring》
4《厳かなモノリス/Grim Monolith》
1《Black Lotus》
1《魔力の櫃/Mana Vault》
1《魔力の墓所/Mana Crypt》
1《多用途の鍵/Manifold Key》
1《通電式キー/Voltaic Key》
1《Mox Emerald》
1《Mox Jet》
1《Mox Pearl》
1《Mox Ruby》
1《Mox Sapphire》
1《神秘の炉/Mystic Forge》
1《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
1《太陽の指輪/Sol Ring》
1《Time Vault》
1《三なる宝球/Trinisphere》
プレインズウォーカー1枚
1《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》
土地15枚
4《古えの墳墓/Ancient Tomb》
2《島/Island》
4《Mishra’s Workshop》
1《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》
4《ウルザの物語/Urza’s Saga》
サイドボード15枚
3《船殻破り/Hullbreacher》
3《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》
2《真髄の針/Pithing Needle》
2《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
2《アージェンタムのマスティコア/Argentum Masticore》
2《四肢切断/Dismember》
1《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall》
最終的にサイド1枚チェンジするんだけども、
だいたいこんなデッキに。
メインに《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》積んでいる人に当たらないでと祈る。
サイド後でも結構キツいはずだ。
レガシーとモダンは二人に任せよう。
Kには
「奇抜な事やらずに普通のデッキで挑もう。」
とだけ忠告する。
放っておくと
「ジャンドタッチ青」
あたりをやりかねない。
りょうへいさんの強さはわからないところだが、モダン、レガシー、ヴィンテ全てが出来る人は珍しい。
信頼してモダンをお願いする。
そして今回はあらかじめ連絡を入れてみる。
連絡を入れる先はダニエル・チャン。
店主をα40に引き込んだアメリカのコレクター&ショップオーナー。
ダニエル・チャンの凄さはこのあたりのこらむを是非読んでいただきたい。
そう、昨年Black Lotusの原画を見せてくれたあの人だ。
Magic30ラスベガス旅行記-五日目-(前編)〔2022/12/1〕
今回はりょうへいさんという通訳がいるのでかなり安心だ。
そしてダニエルに会える約束を取り付ける。
ESTAは前回のものが有効なので今回は申請の必要無し。
ESTAって何?っていう人のために書いておくと、
アメリカへの入国申請書のこと。
電子渡航認証システム(Electronic System for Travel Authorization)
略してESTA。
ESTAの申請には21ドルかかる。
もっとくだいてわかりやすく言ってあげよう。
「アメリカに入りたかったらアメリカに21ドルの税金払えオラァ!!」
である。
一般的にはまず影響しない話だが、イラン、イラク、スーダン、シリア、キューバ、リビア、ソマリア、イエメン、北朝鮮、この9カ国のどれかへの渡航歴があるとアウト。
つまりアメリカには入れなくなる。
この9カ国の治安をグーグル検索してみるとどうしてなのかはわかる。
政治経済のニュースを追いかけているだけでも大半はわかりそうなものだが(笑)
有り体に言えば、
「一部の国への渡航歴のある奴は全面拒否な。そういう奴、アメリカに入れたくねえから。差別?ちげーよ、区別だ、区別。」
である。
このESTAは申請が通ると2年有効。
去年の時点で通っているので今回は申請不要という事。
あとは前回は会場で一切EDHしなかったので、
今回はそれも狙ってEDHのデッキも持っていこう。
それにホテルでも4人なのでちょうどよい。
我が相棒である

《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation》
赤緑白青
創造の座、オムナスが戦場に出たとき、カード1枚を引く。
上陸 ― 土地1つがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、このターンで初めてこの能力が解決されるなら、あなたは4点のライフを得る。
二度目なら、(赤)(緑)(白)(青)を加える。3度目なら、創造の座、オムナスは各対戦相手とあなたがコントロールしていない各プレインズウォーカーに、それぞれ4点のダメージを与える。
4/4

《ゴアガッツ団の親分、ラッガドラッガ/Raggadragga, Goreguts Boss》
2赤緑
あなたがコントロールしていてマナ能力を持つすべてのクリーチャーは+2/+2の修整を受ける。
あなたがコントロールしていてマナ能力を持つクリーチャー1体が攻撃するたび、それをアンタップする。
あなたが呪文を唱えるたび、それを唱えるために7点以上のマナが支払われていた場合、クリーチャー1体を対象とする。それをアンタップする。ターン終了時まで、それは+7/+7の修整を受けトランプルを得る。
4/4
の2つを持っていくことに。
最近はこのラッガドラッガがとてもお気に入り。
想像以上に瞬殺出来るパズルゲームが楽しい。
あと、知らない人がおおむね「初見殺し」される。
このジェネラルは思った以上に強いし、それでいて武闘派な一面も持っているのが面白い。
アメリカでどのくらい通用するのかも含めて持っていこう。
さ、ひとまず準備完了。
当日に無事飛行機飛んでくれ。
ではまた。