東海道Vintage2・2nd参戦記・前編

東海道ヴィンテージ2・2nd参戦記。
今年で2度目の東海道ヴィンテージ。
2ndは名古屋。

困った事に大会一週間前の時点でデッキを決めていない自分がいる。
決してデッキを作っていなかったのではなく、
自分の中で「これだ」と言えるものが無かっただけである。
候補に挙がったのは前回からも何度か使っているDragon。
使い慣れもしているだけに難しくはないのだが、
そうそう何度も同じデッキで出るというのは面白味に欠ける。
途中抜けしてしまった大会も含めて、
Dragonだけで今年で3度も大会に出ている。
さすがに4度目はやめよう。

それに若干ではあるが、不利な点もある。
Dragonはデッキのポテンシャルは低くないものの、
どんな色のデッキでさえも対策が可能であるということ。
Dragonがその対策カードに対策を練る事は必然だが、
前回の東京大会のように引けなければ、
全く持ってどうにも出来ない状況に立たされるのである。
ヴィンテージをプレイする人、昔からのプレイヤー、
うちのこらむを読んヴィンテージの世界を少しでも知っている人などには、
あまり書く必要も無いかもしれないが、
Dragonへの対策とはかなり沢山のカードがある。

白→《剣を鍬に/Swords to Plowshares》、《解呪/Disenchant》系。

青→《もみ消し/Stifle》、《ブーメラン/Boomerang》系、対策という言い方は変だがカウンター系。

黒→《次元の狭間/Planar Void》、《虚空の力線/Leyline of the Void》及び《黒檀の魔除け/Ebony Charm》などの墓地をインスタントで消せるカード。

緑→《地の封印/Ground Seal》、《帰化/Naturalize》系。

アーティファクト→《トーモッドの墓所》、《ファイレクシアの炉/Phyrexian Furnace》。

さすがに赤だけは特定した対策がほとんど無いが、
アーティファクトがそれをカバーするほどの強さを誇る。
(とはいえDragonのフィニッシュカードの《天才のひらめき/Stroke of Genius》、X=100を《Fork》して、
先に対戦相手を倒すという荒技をやった人をトーナメントで見た事がある。)

さらにはDragonというデッキはマナを相当に絞り込む形に作成するため、
即座に《無のロッド/Null Rod》を置かれると動かなくなってしまうケースもある。

1戦目は比較的簡単にとれても、
2戦目3戦目が厳しいなんて事が常なのがDragonデッキである。
無のロッド》はどんなデッキにも入れているという事は無いが、

上記の例を、
エンチャントを破壊する手段、パーマネントを戻す手段、
墓地のカードを消す手段、なんらかの打ち消す手段
の4種に分けて考えたとして、
この4種のどれもメインとサイドに入れていない人はいないと言っていい。
おおむねこの4種は他のデッキへの対策を兼ねてメインやサイドに投入されているのも事実だ。

ポテンシャルはあっても対策されやすいというのは問題である事からも、
今回はDragonを避けようと考えた。
ここまで考えておきながら、
大会一週間前までDragonデッキを持っていた自分が悲しい。

さて、どんなデッキを組んだものか。
一度も使った事の無いGiftsやControl Slaverにしようか。

考えるだけ考えて、結局Affinityに落ち着いた。
Affinityは簡単なようでプレイングはシビア。
ヴィンテージではサイドイン《魔力流出/Energy Flux》一発で沈む事もあり、
最近ではあまり流行らないデッキになってしまっている。

前回、東京ヴィンテージでも使用者は1人だけである。
逆に今回対策する人がそう多くないであろう事を想定し、
あえてAffinity選択をしてみたくなった。

下記がそのデッキレシピ。
-メイン-
4《電結の荒廃者/Arcbound Ravager
4《マイアの回収者/Myr Retriever
4《金属細工師/Metalworker
4《金属ガエル/Frogmite
3《トリスケリオン/Triskelion
3《マイアの処罰者/Myr Enforcer
4《頭蓋骨締め/Skullclamp

4《虚空の杯/Chalice of the Void
4《からみつく鉄線/Tangle Wire
1《Mana Crypt
1《魔力の櫃/Mana Vault
1《Sol Ring
1《記憶の壺/Memory Jar
1《Black Lotus
1《Mox Pearl
1《Mox Sapphire
1《Mox Jet
1《Mox Ruby
1《Mox Emerald

4《Mishra’s Workshop
4《不毛の大地/Wasteland
4《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory
2《古えの墳墓/Ancient Tomb
1《露天鉱床/Strip Mine
1《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy

-サイド-
3《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt
3《道化の帽子/Jester’s Cap
4《永劫の中軸/Eon Hub
3《Maze of Ith
2《真髄の針/Pithing Needle



一年以上前に作った完全茶単とほぼ一緒。
違うのはメインの《虚空の杯》や土地。
自分のデッキに1マナのカードはさほど多くないが、
対戦相手のデッキには1マナのカードはどんなデッキにも比較的多い。
虚空の杯》をX=1で出すと相手側が苦しくなる。
1ターン目に先攻からMoxで展開、《虚空の杯》をX=1で出すのも効果的だ。
また、《魔力流出》や《再建/Rebuild》、《ハーキルの召喚術/Hurkyl’s Recall》に多少なり強くするため、
ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》や《裏切り者の都/City of Traitors》を避けて、
(《裏切り者の都》は弱くはないが上記の対策カードを撃たれた場合にセットランドからの動きが鈍る)
ミシュラの工廠》と《古えの墳墓》に変更。
こちらならば、《無のロッド》や《魔力流出》を置かれた状況下からも動きがとれる。
とくに《ミシュラの工廠》は《ドルイドの誓い/Oath of Druids》が置かれていても殴れるクリーチャーとしても優秀なうえに、
電結の荒廃者》との相性もいい。
サイドボードはほとんど対Oath、Dragon、Gifts、各種コンボデッキ等。
実際にこのテのデッキの大半は意外と《道化の帽子》であっさり沈められる。
通れば、の話だが。

道化の帽子》で
Dragon相手なら→《永遠の証人/Eternal Witness》、《狡猾な願い/Cunnning Wish》×2
(入っていれば《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》等フィニッシャー優先。)
Gifts系相手なら→《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》、《苦悶の触手/Tendrils of Agony》、
入っていればWish、無いならば《Time Walk》や《Yawgmoth’s Will》あたりを抜く。
Oath相手なら→《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》、《ボロスの大天使、ラジア/Razia, Boros Archangel》、《ガイアの祝福/Gaea’s Blessing》。
別のカードが入っている場合もあるが、おおむねフィニッシャーと《ガイアの祝福》を抜いておけば問題ない。
これを
1ターン目《Mishra’s Workshop》から《金属細工師》、
2ターン目《金属細工師》からマナ出して即起動が理想的。
手札次第では《道化の帽子》2枚起動までありえる。
(2枚起動出来るような事になれば引き抜くカードは別になる。)
Oath相手は《永劫の中軸》を通せれば、あとは楽。
相手が《永劫の中軸》を対処するまでのタイムアドバンテージで押し切れるだろうし、
壊せないのであればゲームエンドだ。

Maze of Ith》があれば万全に近い。
ダークスティールの巨像》で殴ってくるタイプも《Maze of Ith》で完封なんて事もある。
Gifts系のデッキは《不毛の大地》や《露天鉱床》が入ってない事が多いので、
ダークスティールの巨像》出す→1ターン経過→殴る→《Maze of Ith》、
この手順のあとに、《Time Walk》+《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》か《埋め合わせ/Recoup》。
さもなくばデッキに《燃え立つ願い/Burning Wish》や《もみ消し/Stifle》が投入されていないとダメという条件に晒される。

何よりも優秀だと言えるのは、
Maze of Ith》は土地であるがゆえにカウンター出来ない点である。
一般的に想定される範囲よりも外にあるサイドボーディングは、
それなりの選択であれば、ある程度の効力を発揮する。
最後までメインやサイドの《抵抗の宝球/Sphere of Resistance》を考えたが、
全体のタイムアドバンテージを得るのなら、
虚空の杯》と《からみつく鉄線》で十分と決めた。
相変わらず対戦相手のターンに呪文を唱えられないデッキに仕上がっているが、
デッキポテンシャルは高いデッキなので、極端な心配は無用と思われる。
いつもより長くなりつつ、後半へ続く。

ではまた。




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