《ポクスウォーカー/Poxwalkers》
記事作成日:2022/12/26 執筆:加藤英宝
今回のお題は《ポクスウォーカー/Poxwalkers》。
ウォーハンマー40,000統率者デッキに入っているカード。

《Poxwalkers/ポクスウォーカー》
コスト:2黒
クリーチャー ゾンビ(Zombie)
接死
歩き膿疱の呪い ― あなたがあなたの手札以外から呪文を唱えるたび、
あなたの墓地にあるポクスウォーカーをタップ状態で戦場に戻す。
3/1
レア
店主はこのカードを見た途端に4枚購入した。
もう個人的にイチオシカードなので今回の記事に。
ダイレクトに行かせていただこう。
4枚買え!
このカードは久しぶりにすごく気に入ったカードだ。
何が良いかを延々と書いていくので4枚買おう。
まずはこの《ポクスウォーカー》の他に無い能力部分を。
「あなたがあなたの手札以外から呪文を唱えるたび、
あなたの墓地にあるポクスウォーカーをタップ状態で戦場に戻す。」
この一文。
これがかなり強い。
この能力が反応してくれるものは案外多い。
・マッドネス
・予顕
・待機
・フラッシュバック
・余波
・回顧
・反復
などが真っ先に該当する。
もうこれだけでもわかってもらえそうな気がする。
これだけのキーワード能力の呪文で墓地から戻れる。
かなり条件はゆるいと言っていいだろう。
奇跡はダメなので注意。
奇跡は「手札からプレイ」という挙動なので反応しない。
それから、赤の呪文や能力によくある
「あなたのライブラリーの一番上からカードを追放して、
それをプレイしてもよい。」
というものでも《ポクスウォーカー》は反応する。
とにかく手札でない場所から呪文を唱えていればOKなのだ。
《霧虚ろのグリフィン/Misthollow Griffin》
《永遠の災い魔/Eternal Scourge》
《不死身、スクイー/Squee, the Immortal》
あたりを追放領域から唱えるでももちろんOK。
《甦る死滅都市、ホガーク/Hogaak, Arisen Necropolis》を墓地から唱える、
《墓所這い/Gravecrawler》を墓地から唱える、
《湖に潜む者、エムリー/Emry, Lurker of the Loch》の能力で墓地からアーティファクト唱える、
《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》でテキトーに呪文唱えてもOK。
あとEDH限定とはいえ、ジェネラルをジェネラル領域から唱えるもOK。
EDHは当然1枚制限だから実用性というか実現性は低いけれども、
これはこれで《ポクスウォーカー》の加点材料と言える。
そしてここからも重要。
《ポクスウォーカー》はクリーチャータイプがゾンビ(Zombie)だ。
以下のカード全部がゾンビ(Zombie)だ。
《墓所這い/Gravecrawler》
《秘蔵の縫合体/Prized Amalgam》
《縫い師への供給者/Stitcher’s Supplier》
例えば、場に《縫い師への供給者》がいるとする。
墓地に
・《ポクスウォーカー》
・《墓所這い》
・《秘蔵の縫合体》
がいるとする。
ゾンビが場にいるので、
《墓所這い》は墓地からプレイ可能。
これをプレイした途端に《ポクスウォーカー》が戻る。
《秘蔵の縫合体》がターン終了時に戻るも誘発。
という感じだ。
どれか1体でもゾンビがいれば、
これら全てが再度やり直し可能。
特に強いのは《陰謀団式療法/Cabal Therapy》だ。

《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
コスト:黒
ソーサリー
土地でないカード名を1つ選ぶ。プレイヤー1人を対象とする。
そのプレイヤーは自分の手札を公開し、その名前のカードをすべて捨てる。
フラッシュバック ― クリーチャーを1体生け贄に捧げる。
(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、
そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
これはフラッシュバックするコストが
フラッシュバック ― クリーチャーを1体生け贄に捧げる。
となっている。
ここはルールを知っていれば気がつける。
《陰謀団式療法》をフラッシュバックする際に、
場にいる《ポクスウォーカー》を生け贄に捧げる。
すると《陰謀団式療法》を唱えた時、
《ポクスウォーカー》は墓地にいるので、
しっかりと戻ってくる能力が誘発する。
つまりノーリスクでフラッシュバック出来るという事。
もっと言うと、
墓地に他の《ポクスウォーカー》や《秘蔵の縫合体》がいるなら、
全員が場に帰ってくる事になる。
それと、
最初は《陰謀団式療法》をマナ払って撃つ。
手札を確認した後にフラッシュバック、
とやった際に全くアドバンテージを失わない点は強い。
EDH的なコンボっぽいが、
《ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar》
《墓所這い》
《ポクスウォーカー》
があれば無限マナも可能。
手順としては、
《ポクスウォーカー》かもしくは別のゾンビがいる状況で、
(別のゾンビがいる場合は《ポクスウォーカー》は墓地という前提で)
1:墓地から《墓所這い》をプレイ宣言。
2:マナコストの支払いで《ファイレクシアの供犠台》で《ポクスウォーカー》生け贄で1マナ出す。
3:《墓所這い》を解決し墓地の《ポクスウォーカー》が戻る。
ここから先は
4:《墓所這い》を《ファイレクシアの供犠台》で生け贄で1マナだす。
5:《墓所這い》を墓地からプレイ宣言。
6:マナコストの支払いで《ファイレクシアの供犠台》で《ポクスウォーカー》生け贄で1マナだす。
7:《墓所這い》を解決し墓地の《ポクスウォーカー》が戻る。
4~7を繰り返して無限マナ。
《狂気の祭壇/Altar of Dementia》まであれば相手をライブラリーアウトさせられる。
パーツだけなら黒単で可能なパーツというところも良い。
で、実際使った戦場としてはレガシーとヴィンテージ。
ヴィンテージでは当然このカードは《Bazaar of Baghdad》を駆使するデッキで使用。
1ターン目、
《Bazaar of Baghdad》起動から
・《猛火のルートワラ/Blazing Rootwalla》
・《秘蔵の縫合体/Prized Amalgam》
・《Poxwalkers/ポクスウォーカー》
を捨てると、
なんと全員場に出る。
2ターン目には既に7点クロックを刻む。
2ターン目も《Bazaar of Baghdad》起動で似たような動きだったり、
・《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla》
・《猛火のルートワラ/Blazing Rootwalla》
・《復讐蔦/Vengevine》
あたりのプレイだと3ターン目にはゲームが終わっている事も。
レガシーでは《Bazaar of Baghdad》は禁止なので、
代わりに
・《燃え立つ調査/Burning Inquiry》
・《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》


を採用したホガークヴァインが熱い。
こちらもデッキが最高の回り方をすると2~3ターン目にゲーム終了。
墓地対策カードがヴィンテージよりも少ない分だけ、
レガシーのほうが活躍出来る可能性もありえる。
と、こんな感じに使える《ポクスウォーカー》。
今後も手札以外から唱えるカードは増えていくので、
このカードへの期待はさらに高まる。
持っていて損無し。
ぜひ。
あ、出来ればウチで買ってね。
ではまた。






