Cardshop Serraが出来てからその2
記事作成日:2022/07/15 執筆:加藤英宝
「Cardshop Serraが出来てから」
Cardshop Serraが出来るまでではなく、
Cardshop Serraが出来てからの、
テキトーな時代のテキトーなお話をテキトーに語る。
ときにはリクエストにお応えしたお話を、
ときには自分で思い出話を。
ある日関西のお客様から連絡があった。
「兄弟で遊びに行くのでオールドスクールで対戦お願いします。」
「オールドスクールメインにやっていて、
いつか英宝さんと対戦したいと思っていました。」
とのこと。
ご兄弟でMTGかつオールドスクールとはなかなか。
二つ返事で了承の旨を伝えつつ、
静岡にいるオールドスクール仲間に連絡。
当日はメンバーも入れ代わり立ち代わりでオールドスクール。
このご兄弟、二人ともオールドスクールがメインなのだそうな。
これがメインなだけあってかなり本気のデッキを組んで来ていて面白い。
基本土地もαβやUnlimited版という気合の入りよう。
このご兄弟のデッキの1つは、
「店主が作ったパワーカード無しオールドスクール赤緑デッキ」
オールドスクールデッキ紹介その12(赤緑)
を参考にしたと言っていたので、
赤緑同デッキ対戦もした。
この日はこれでおしまい。
それから少ししてから、
この二人から再度連絡があった。
「今回は静岡に泊まりに行くのでよろしくお願いします!」
と。
話を聞けば淡島ホテルに泊まるとのこと。
Cardshop Serraのある静岡県沼津市には淡島というちょっと変わった場所がある。
海岸から見て200mも離れていないくらいの位置にポツンと存在する小島が1つ。
陸側から船以外では行く方法がない小島。
ここには
・カエル館
・淡島水族館
・淡島神社
・淡島ホテル
・海上レストラン
・カフェ
たぶんこのくらいしかない。
一般的にはリゾートと釣り客がメイン。
一般的には。
知っている人には説明不要。
淡島ホテルは聖地の1つ。
ああ、とわかる人はここから十数行読み飛ばして構わない。
静岡県沼津市で聖地という言い方と言えば1つしかない。
ラブライブサンシャイン!!だ。
淡島ホテルはこのラブライブサンシャイン!!に登場する、
小原鞠莉の父が経営するホテル。
(アニメではホテルオハラ)
アニメ各所でこの淡島付近が登場し、
ホテル内も登場するだけでなく、
「小原鞠莉のお部屋」なるものも存在する。
(彼女の愛称からマリーのお部屋とも呼ばれる。)
また、
淡島ホテルには
「アルティメットシャイニー御膳」
というものが存在し、
劇中で作られる「シャイ煮」というものを模した料理コースがある。
(小原鞠莉の口癖シャイニーから来ている。)
とこんな感じで静岡県沼津市の観光名所と言っても良い場所。
都心部に住む人から見たら静岡県沼津市なんてただのド田舎なので、
このラブライブサンシャイン!!だけが唯一の聖地巡礼をしてもらえる作品だ。
なお、店主にとっては、
「生まれ育った場所のすぐ近く。」
のイメージしかなく、
淡島に行った事は一度もない。
同様にしてラブライブサンシャイン!!の主人公の高海千歌の家のモデルである、
「安田屋旅館」
という場所も、
「子供の頃から何度も行った、
三津シーパラダイスのすぐ近く。
見慣れた景色過ぎるし、
近すぎて泊まりに行くような場所に思えないご近所さん。」
という認識だ。
とりあえずお話を本題に戻そう。
このご兄弟がオールドスクールをやりに来るのと、
この淡島ホテルに泊まるというので、
「沼津駅から淡島まで距離があるので、
淡島ホテルの手前の船乗り場まで車で送りますよ。」
という話をしていたところ、
「良かったら一緒に淡島ホテルに泊まってMTGしませんか?」
とお誘いいただき、一緒に淡島ホテルへ。
生まれ育った場所からすぐ近くのホテルに泊まるって、
なんだか不思議な気分だなぁと最初は思っていたが、
行ってみて色々と驚かされた。
まず、淡島ホテルは思ったよりも高級ホテルだった。
・・・いや、人生で行ったホテルで一番かもしれない。
単純に高いとか都心部で素泊まりした高級ホテルくらいなら経験はある。
ついでに台湾でも最高クラスのホテルに泊まった事がある。
一応誤解無いように言っておくと、
どれも素泊まり、平日、旅行パック・・・といった条件で泊まっていて、
結構格安で泊まっている事が多い。
この淡島ホテルは部屋のグレード、サービス面でかなり良いところだった。
特に自分が泊まった場所よりも、
このご兄弟が泊まった場所はぶっとんでいた。
それもそのはず。
このご兄弟は
「小原鞠莉のお部屋」
を予約していた。
この部屋は当然淡島ホテルに1部屋しかない。
劇中に出てくる円卓、ソファなどそのままに、
この部屋にだけ小原鞠莉の卒業証書や復学届などが用意されている。
復学届にはしっかりと劇中の学校である、
「浦の星女学院」
の文字も書かれている。
淡島ホテルの最高の超特別ルームだ。
この部屋、一般家庭だったら5LDKくらいありそうな広さ。
ご兄弟からは
「ここであとでMTGしましょう。」
と。
色々な意味で想像外だった。
自分のイメージでは
「3人で素泊まりの部屋に入って、
そのまま夜通しMTG。
淡島ホテルは昔から景色としては見てきたホテル。
古い建物だし、別に高くないホテルだろう。」
だった。
入ってからは
「淡島ホテルってこんな高級なホテルだったの?!」
「え?自分だけ別部屋をとってくれていた?!」
「二人はマリーのお部屋だと?!」
という感想に一瞬で変わった。
観光地に生まれ育った人の多くは、
「こんな見慣れたもの見に来るもんなのかな?」
と思いながら生活をするのは多分普通の事だ。
自分は少なくともそう思ってこの駿河湾を見てきたけれども、
色々な意味で驚いた。
ここにリゾートとして来る人がいるのかという事もそうだし、
思ったよりも眺めが良い事にも。
島から見る駿河湾と富士山はまた違った感じがして、
これはこれで新しい発見と喜びだった。
で、
ひとまずこのマリーのお部屋を見学させてもらった後は3人で夕食へ。
ご兄弟がコース予約をしてくれていた。
ここでちょっぴり面白いお話が。
ウェイター「お飲み物は何にいたしますか?」
店主「何かオススメはありますか?」
ウェイター「お嬢様のカクテルなどいかがでしょうか?」
店主「お嬢様のカクテル??」
メニューに書いていないぞ、そのメニュー。
どんなお酒なのだろう?
ウェイター「マリーお嬢様のカクテルでございます。」
店主「それは一体?」
ウェイター「マリーお嬢様をイメージしたカクテルでございます。」
ご兄弟の兄のほう「英宝さんそれでいいですか?」
店主「もちろん。」
ご兄弟の兄のほう「それ2つで!」
(弟さんのほうは飲まない人)
まさかこんなメニューがあるとは。
ご兄弟の兄のほう「これ英宝さんいなかったら注文する事すら出来なかったのでは?」
店主「不思議なところでお役に立てましたね(笑)」
色々な意味で上機嫌になった3人は、
マリーのお部屋で夜遅くまでEDHとオールドスクール。
オールドスクールは久しぶりに作り直した青茶をメインに、
青単デッキも使ったり。
EDHは
・《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation》
・《セレズニアの声、トロスターニ/Trostani, Selesnya’s Voice》
・《ラグーンの神秘家、アーチェロス/Archelos, Lagoon Mystic》
・《ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ/Yorvo, Lord of Garenbrig》
の4つを。
普段出来ない経験をさせてもらえた1日だった。
こちらからは感謝の気持ちもこめて、
二人にEDHのデッキをプレゼント。
次回もまた遊びましょうという約束とともに。
それにしても兄弟でMTGが出来るのは羨ましい。
スパーリング相手に困らないというのは素晴らしい。
お二人とも、
次に会える日を楽しみにしています!
ありがとうございました!
ではまた。