EDHデッキ紹介その168(アルダー・レイヴンガード大公爵)
記事作成日:2022/07/13 執筆:ウィンター
皆さんこんにちは、ウィンターです。
ついに「統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い」が発売されました。
ダンジョンズ&ドラゴンズとコラボしたカード・セットでリミテッドで統率者戦を行うことを主眼としています。
そのため、光るカードはあるもののカードパワー自体は抑えられている印象があります。
伝説のクリーチャー達も強いというよりは、分かりやすく面白いカードが多いです。
今回はそんな新弾のカードからデッキ紹介です。
《アルダー・レイヴンガード大公爵/Duke Ulder Ravengard》
コスト:4赤白
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 貴族(Noble) 兵士(Soldier)
あなたのターンの戦闘の開始時に、あなたがコントロールしていてこれでないクリーチャー1体を対象とする。
ターン終了時まで、それは速攻と無尽を得る。
(そのクリーチャーが攻撃するたび、防御プレイヤー以外の対戦相手1人につきそれぞれ、
そのクリーチャーのコピーであるトークン1体をタップ状態かつそのプレイヤーかそのプレイヤーがコントロールしているプレインズウォーカー1体を攻撃している状態で生成してもよい。
戦闘終了時に、それらのトークンを追放する。)
5/5
レア
6マナと重いクリーチャーですが、戦闘開始時に対象のクリーチャーに速攻と無尽を付与することができます。
無尽は統率者デッキで初登場した能力で、多人数戦で初めて効力を発揮します。
通常構築の環境ではほぼ使われない能力なので、聞き覚えのない方や今回初めて知った方も多いと思います。
無尽をもつクリーチャーが攻撃すると、そのクリーチャーが攻撃していない各対戦相手につき1体の攻撃状態の自身のトークンを生成します。
4人対戦のEDHであれば、攻撃状態のトークンが2体生成されることになります。
生成されたトークンは戦闘終了ステップに追放されるので、死亡誘発を使うことは出来ません。
1体のクリーチャーで一斉攻撃を仕掛けるイメージの能力になります。
なお、攻撃状態で生成されたトークンの攻撃先はプレイヤーだけではなく、
そのプレイヤーがコントロールしているプレインズウォーカーにも攻撃可能です。
《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》や《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》などの強力なプレインズウォーカーがいたら、
そこを狙うことも出来るので覚えておきましょう。
無尽によって生成されたトークンは当然場に出た扱いになるので、出た時能力が強いクリーチャーを活用することが出来ます。
ジェネラルの能力によって速攻も付与されるので、場に出したばかりのクリーチャーに付与することで出た時能力を実質3倍にすることが可能です。
特に赤は派手な出た時能力をもつクリーチャーが多いので、出す先には困りません。
またジェネラルの無尽を付与する能力は伝説のクリーチャーも対象に取ることが出来ます。
伝説のクリーチャーが無尽を持った場合、生成されたトークンはレジェンド・ルールにより消滅しますがこの場合なら死亡誘発を使うことが可能です。
死亡時にアドバンテージを与えてくれる伝説のクリーチャーも増えてきていますので、それを生かすことも有効です。
それではこれらの無尽の特性を理解したところで実際に構築していきましょう。
デッキ自体は大味ですが、一度決まると派手な動きが出来る構築に出来たと思います。
デッキリストは以下。
ジェネラル:《アルダー・レイヴンガード大公爵/Duke Ulder Ravengard》
-クリーチャー 24枚-
《波止場の恐喝者/Dockside Extortionist》
《ドラニスの判事/Drannith Magistrate》
《エメリアのアルコン/Archon of Emeria》
《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》
《帝国の徴募兵/Imperial Recruiter》
《狡猾な相棒、ミラ/Mila, Crafty Companion》-《むら気な眷者、ルーカ/Lukka, Wayward Bonder》
《顔壊しのプロ/Professional Face-Breaker》
《護衛募集員/Recruiter of the Guard》
《正義の戦乙女/Righteous Valkyrie》
《燃え立つ空、軋賜/Atsushi, the Blazing Sky》
《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》
《背信のオーガ/Treasonous Ogre》
《運命の天使/Angel of Destiny》
《夜明けの空、猗旺/Ao, the Dawn Sky》
《強制的な勧誘者/Coercive Recruiter》
《霊体の先達/Karmic Guide》
《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》
《黒曜石の焦がし口/Obsidian Charmaw》
《港を滅ぼす者/Port Razer》
《ヴァルカスの災い魔/Scourge of Valkas》
《士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts》
《太陽のタイタン/Sun Titan》
《業火のタイタン/Inferno Titan》
《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
-インスタント 7枚-
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
《流刑への道/Path to Exile》
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
《摩耗+損耗/Wear+Tear》
《ヘリオッドの介入/Heliod’s Intervention》
《混沌のねじれ/Chaos Warp》
《偏向はたき/Deflecting Swat》
-ソーサリー 8枚-
《力ずく/By Force》
《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
《ギャンブル/Gamble》
《汚損破/Vandalblast》
《引き裂き/Rip Apart》
《Wheel of Fortune》
《焦熱の合流点/Fiery Confluence》
《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance》
-エンチャント 8枚-
《耳の痛い静寂/Deafening Silence》
《盲従/Blind Obedience》
《ダークスティールの突然変異/Darksteel Mutation》
《ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment》
《沈黙のオーラ/Aura of Silence》
《命運の掌握/Grasp of Fate》
《時空からの退去/Out of Time》
《法の定め/Rule of Law》
-アーティファクト 16枚-
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《秘儀の印鑑/Arcane Signet》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》
《ボロスの印鑑/Boros Signet》
《友なる石/Fellwar Stone》
《確信のタリスマン/Talisman of Conviction》
《緋色のダイアモンド/Fire Diamond》
《乳白色のダイアモンド/Marble Diamond》
《連合の秘宝/Coalition Relic》
《スランの発電機/Thran Dynamo》
《金粉の水蓮/Gilded Lotus》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《我々の刃/Blade of Selves》
《蜃気楼の鏡/Mirage Mirror》
-プレインズウォーカー3枚-
《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》
《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller》
-土地 33枚-
《Plateau》
《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
《断崖の避難所/Clifftop Retreat》
《真鍮の都/City of Brass》
《統率の塔/Command Tower》
《マナの合流点/Mana Confluence》
《灼陽大峡谷/Sunbaked Canyon》
《観客席/Spectator Seating》
《岩だらけの大草原/Rugged Prairie》
《魂の洞窟/Cavern of Souls》
《産業の塔/Spire of Industry》
《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《湿地の干潟/Marsh Flats》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《乾燥台地/Arid Mesa》
《虹色の眺望/Prismatic Vista》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》
《眷者の居留地/Bonders’ Enclave》
《オラーズカの拱門/Arch of Orazca》
《家路/Homeward Path》
4《平地/Plains》
4《山/Mountain》
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今回はとにかく無尽という能力を意識した構築を目指しました。
◆ジェネラルの活躍させるためにマナ加速で下準備。
◆ヘイトベアーや置物をを生かして相手の足を引っ張りジェネラルを通しやすくする。
◆無尽で増やして気持ちよくなろう!
◆ジェネラルの活躍させるためにマナ加速やサーチで下準備。
今回のジェネラルは赤白カラーで6マナと重量級のジェネラルです。
序盤はマナファクトをしっかり並べてマナ加速をしましょう。
軽量のマナアーティファクトでマナを伸ばしていくことに加えて、宝物トークンを展開できるクリーチャーも活用しましょう。
直近パックで収録されたカードでは《顔壊しのプロ》が優秀です。
《顔壊しのプロ/Professional Face-Breaker》
コスト:2赤
クリーチャー — 人間(Human) 戦士(Warrior)
威迫
あなたがコントロールしている1体以上のクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、宝物(Treasure)トークン1つを生成する。
宝物1つを生け贄に捧げる:あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を追放する。このターン、あなたはそのカードをプレイしてもよい。
2/3
クリーチャーによって戦闘ダメージを与えることが出来たプレイヤーの分だけ宝物トークンを生成します。
序盤のマナ加速に加えて余った宝物トークンの疑似手札への変換が可能です。
本人も威迫を持っているため戦闘ダメージを与えやすく非常に優秀です。
赤の入るクリーチャー主体のデッキであれば十分採用圏内だと思います。
このデッキで運用する場合、ジェネラルの効果で無尽をつけてもお得なので後半も腐りづらいです。
無尽により《顔壊しのプロ》を3体にすることで、3体がそれぞれ誘発し、最大で宝物トークンを9個生成できます。
ゲーム後半のリソース源として役に立ちます。
また《帝国の徴募兵》と《護衛募集員》はサーチ手段としての採用ですがジェネラルとも相性が良いです。
《帝国の徴募兵/Imperial Recruiter》
コスト:2赤
クリーチャー — 人間(Human) アドバイザー(Advisor)
帝国の徴募兵が戦場に出たとき、あなたのライブラリーからパワーが2以下のクリーチャー・カードを1枚探し、それを公開し、あなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す。
1/1
《護衛募集員/Recruiter of the Guard》
コスト:2白
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
護衛募集員が戦場に出たとき、あなたは
「あなたのライブラリーからタフネスが2以下のクリーチャー・カード1枚を探し、それを公開し、あなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す。」
を選んでもよい。
1/1
赤白系統のデッキではおなじみのサーチカードですが、無尽によりそのサーチ回数を増やすことが可能です。
特に序盤のマナ源にもなり、無尽の付与先となる《波止場の恐喝者》は是非とも回収しておきましょう。
《波止場の恐喝者/Dockside Extortionist》
コスト:1赤
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 海賊(Pirate)
波止場の恐喝者が戦場に出たとき、宝物(Treasure)トークンをX個生成する。
Xは、対戦相手がコントロールしているアーティファクトとエンチャントの総数に等しい。
(宝物トークンは、「(T),このアーティファクトを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つアーティファクトである。)
1/2
大量の宝物トークンを生成するこのカードは序盤の安定化だけではなく無尽で増やすクリーチャーとしても優秀です。
3倍の宝物トークンでリソースの担保に貢献してくれます。
余ったトークンは前述の《顔壊しのプロ》の効果で疑似手札に変換してしまいましょう。
◆ヘイトベアーや置物をを生かして相手の足を引っ張りジェネラルを通しやすくする。
ジェネラルへの依存度が高いデッキでは、ジェネラルを妨害されると弱いというのがありますが、このデッキはそれが顕著です。
ジェネラル本体や、攻撃前に無尽を付与したクリーチャーを除去されてしまうと途端に出力が下がります。
ジェネラルへの除去については、《我々の刃》を使うことである程度賄うことが出来ますが限界はあります。
《我々の刃/Blade of Selves》
コスト:2
アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは無尽を持つ。
(そのクリーチャーが攻撃するたび、そのクリーチャーのコピーであるトークンを、防御プレイヤー以外の対戦相手1人につき1体、
タップ状態でそのプレイヤーまたはそのプレイヤーがコントロールしているプレインズウォーカーを攻撃している状態で生成してもよい。
戦闘終了時に、それらのトークンを追放する。)
装備(4)
装備クリーチャーに無尽を付与する装備品ですが、速攻は付与されないので事前にクリーチャーを置いておく必要があります。
こちらの装備を使ったとしても、無尽をもつクリーチャーへの除去については対応が難しいので、事前に除去を消費してもらう必要があります。
その為、白いEDHでよく使われるヘイトベアー軍団を利用して除去の避雷針になってもらいましょう。
《ドラニスの判事》や《エメリアのアルコン》はEDHで協力なヘイトベアー筆頭です。
《ドラニスの判事/Drannith Magistrate》
コスト:1白
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
対戦相手は自分の手札以外から呪文を唱えられない。
1/3
《エメリアのアルコン/Archon of Emeria》
コスト:2白
クリーチャー — 執政官(Archon)
飛行
各プレイヤーは、毎ターン1つしか呪文を唱えられない。
対戦相手がコントロールしていて基本でない土地はタップ状態で戦場に出る。
2/3
どちらのヘイトベアーも強力な妨害能力を持つので除去の避雷針になってくれます。
無尽で増やしてもメリットはありませんが、足止めとしても優秀なので採用しています。
◆無尽で増やして気持ちよくなろう!
さて、妨害を乗り越え時間を稼ぎジェネラルを戦場に送り込むことが出来たら無尽で暴れていきましょう。
ここからは無尽効果と相性がいい採用したクリーチャーを解説していきます。
《運命の天使/Angel of Destiny》
コスト:3白白
クリーチャー — 天使(Angel) クレリック(Cleric)
飛行、二段攻撃
あなたがコントロールしているクリーチャー1体がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたとそのプレイヤーはそれぞれ、その点数に等しい点数のライフを得る。
あなたの終了ステップの開始時に、あなたのライフがあなたの初期ライフ総量よりも15点以上多かった場合、運命の天使がこのターンに攻撃したプレイヤーはそれぞれこのゲームに敗北する。
2/6
クリーチャーが戦闘ダメージを与える時、その点数分だけ自分と対戦相手のライフを回復します。
無尽により増やすことでその回復量が倍増します。
仮に対戦相手が3人存在し《運命の天使》のみ無尽で攻撃した場合、36点回復します。
他のクリーチャーも同時に攻撃していればさらに回復するので2つ目の効果の条件も満たしやすいです。
なお、無尽で増えた《運命の天使》トークンにより戦闘ダメージを受けたプレイヤーが《運命の天使》の2番目の能力で敗北することはありません。
《運命の天使》の2つ目の能力は、攻撃クリーチャー指定ステップで《運命の天使》が選択したプレイヤーを参照します。
勘違いされがちな能力なので気を付けて運用しましょう。
《港を滅ぼす者/Port Razer》
コスト:3赤赤
クリーチャー — オーク(Orc) 海賊(Pirate)
港を滅ぼす者がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたがコントロールしている各クリーチャーをそれぞれアンタップする。
この戦闘フェイズの後に、追加の戦闘フェイズを1つ加える。
港を滅ぼす者は、これがすでにこのターンに攻撃したプレイヤーを攻撃できない。
4/4
戦闘ダメージを与えることで追加の戦闘フェイズを獲得することが出来ます。
同じターンに同一のプレイヤーを攻撃することが出来ませんが、EDHでは他のプレイヤーが存在するので本体は最大3回攻撃可能です。
通常の運用であれば、増えた戦闘フェイズでこのターンに攻撃していないプレイヤーをどんどん攻撃し、最大4回の戦闘フェイズを行うカードです。
このカードは無尽と組み合わさることでその本領を発揮します。
無尽という能力は重複する能力なので、1体のクリーチャーが複数の無尽を持っていた場合、その分だけ誘発し攻撃状態のトークンが生成されます。
そしてジェネラルの無尽を付与する能力は戦闘フェイズの開始時に誘発するので、《港を滅ぼす者》の効果で増えた戦闘フェイズでも誘発します。
これにより《港を滅ぼす者》に複数の無尽を付与可能です。
イメージがしづらいと思うので、実際の理想的パターンを見てみましょう。
対戦相手3人を便宜上A・B・Cとし、盤面はジェネラルと《港を滅ぼす者》のみ、攻撃はブロックされず妨害も無いとします。
戦闘フェイズに入り《港を滅ぼす者》に無尽を付与、対戦相手Aに攻撃。
すると無尽が1回誘発し対戦相手BCに《港を滅ぼす者》トークンが1体ずつ攻撃します。
これにより3回の追加戦闘フェイズを獲得できます。
追加1回目の戦闘フェイズ(残りの戦闘フェイズ:2回)で再度《港を滅ぼす者》に無尽を付与し対戦相手Bに攻撃。
すると無尽が2回誘発し対戦相手ACに《港を滅ぼす者》トークンが2体ずつ攻撃します。
これにより5回の追加戦闘フェイズを獲得できます。
追加2回目の戦闘フェイズ(残りの戦闘フェイズ:6回)で再度《港を滅ぼす者》に無尽を付与し対戦相手Cに攻撃。
すると無尽が3回誘発し対戦相手ABに《港を滅ぼす者》トークンが3体ずつ攻撃します。
これにより7回の追加戦闘フェイズを獲得できます。
合計で見た場合、通常の戦闘フェイズに加えて15回の追加戦闘フェイズを獲得することが出来ます。
《港を滅ぼす者》本体が攻撃できなくなった後は、序盤に並べたヘイトベアーやシステムクリーチャーに無尽を付与複数付与していきましょう。
残った戦闘フェイズ分すべての無尽を単体のクリーチャーに付与した場合、最大12個の無尽が付与されます。
これだけの攻撃回数があればさすがに全員を倒しきるのも容易です。
《ヴァルカスの災い魔/Scourge of Valkas》
コスト:2赤赤赤
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行
ヴァルカスの災い魔か他のドラゴン(Dragon)が1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。
その戦場に出たクリーチャーは、それにX点のダメージを与える。Xはあなたがコントロールするドラゴンの数である。
(赤):ターン終了時まで、ヴァルカスの災い魔は+1/+0の修整を受ける。
4/4
ドラゴンの着地に合わせてコントロールしているドラゴンの分だけ火力を飛ばすクリーチャーです。
対戦相手3人の時に無尽で増やした場合、自分自身とトークンの着地に対応した誘発を合わせて6回誘発します。
《ヴァルカスの災い魔》のみをコントロールしていた場合は3点火力が6回で合計18点ダメージになります。
今回は採用をおさえていますが、ドラゴンの枚数を増やした構築にしても面白いかと思います。
ちなみに今回のデッキで採用されている他のドラゴンとしては《燃え立つ空、軋賜》・《黒曜石の焦がし口》・《夜明けの空、猗旺》
《燃え立つ空、軋賜/Atsushi, the Blazing Sky》
コスト:2赤赤
伝説のクリーチャー — ドラゴン(Dragon) スピリット(Spirit)
飛行、トランプル
燃え立つ空、軋賜が死亡したとき、以下から1つを選ぶ。
・あなたのライブラリーの一番上にあるカード2枚を追放する。次のあなたのターンの終了時まで、あなたはそれらのカードをプレイしてもよい。
・宝物(Treasure)トークン3つを生成する。
4/4
《黒曜石の焦がし口/Obsidian Charmaw》
コスト:3赤赤
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
この呪文を唱えるコストは、対戦相手がコントロールしていて(◇)を生み出すことができる土地1つにつき(1)少なくなる。
飛行
黒曜石の焦がし口が戦場に出たとき、対戦相手がコントロールしていて基本でない土地1つを対象とする。それを破壊する。
4/4
《夜明けの空、猗旺/Ao, the Dawn Sky》
コスト:3白白
伝説のクリーチャー — ドラゴン(Dragon) スピリット(Spirit)
飛行、警戒
夜明けの空、猗旺が死亡したとき、以下から1つを選ぶ。
・あなたのライブラリーの一番上にあるカード7枚を見る。その中から、土地でない望む枚数のパーマネント・カードをマナ総量の合計が4以下になるように選んで戦場に出す。
残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
・あなたがコントロールしていてクリーチャーや機体(Vehicle)である各パーマネントの上にそれぞれ+1/+1カウンター2個を置く。
5/4
どのクリーチャーも無尽と相性がよく軽く使いやすいドラゴンとして採用されています。
《燃え立つ空、軋賜》・《夜明けの空、猗旺》は無尽で増やすとレジェンド・ルールで消滅してしまいますが、強力な死亡誘発を持つので気になりません。
ドラゴンに寄せた構築でも有用なクリーチャーなので、これらは採用しておくといいでしょう。
《強制的な勧誘者/Coercive Recruiter》
コスト:4赤
クリーチャー — オーク(Orc) 海賊(Pirate)
強制的な勧誘者か他の海賊(Pirate)が1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、クリーチャー1体を対象とする。
ターン終了時まで、それのコントロールを得る。そのクリーチャーをアンタップする。
ターン終了時まで、それは速攻を得て、それの他のタイプに加えて海賊になる。
4/3
自身か海賊が場に出た時にクリーチャー1体のコントロールをターン終了時まで獲得します。
このカードも《ヴァルカスの災い魔》と同じ誘発条件のテキストをしているため、
対戦相手3人の時に無尽で増やした場合、自分自身とトークンの着地に対応した誘発を合わせて6回誘発します。
対戦相手のクリーチャーを根こそぎ奪うことが可能です。
また前述の《港を滅ぼす者》も海賊なので、組み合わせることで奪ったクリーチャーでの攻撃も可能です。
他にも採用してみたいクリーチャーは多数いますが、今回の構築では軽くて使いやすいクリーチャーをチョイスしました。
無尽で増やすクリーチャーは好みで採用を変えてもらってもいいと思います。
【終わりに】
今回は無尽という能力をとにかく生かした構築を目指しました。
動き出したときの激しい盤面の変化は魅力的ですが、弱点が明確なデッキでもあります。
特にネタがばれている相手には非常に苦戦するので、如何にこちらのコンボを通すかという駆け引きも発生するので非常に面白いです。
無尽で増やす予定のクリーチャーを変えるだけで、動きが変わるので改造もしやすいと思います。
興味のある方はぜひ構築してみてはいかがでしょうか。