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EDHデッキ紹介その161(Marchesa, the Black Rose/黒薔薇のマルチェッサ)

記事作成日:2022/02/28 執筆:ウィンター

皆さんこんにちは、ウィンターです。

今回は過去に一度紹介されたデッキをリメイクしてみました。ジェネラルはこちらです。


Marchesa, the Black Rose/黒薔薇のマルチェッサ
コスト:1青黒赤
伝説のクリーチャー 人間(Human)・ウィザード(Wizard)
廃位(このクリーチャーが最多あるいは最多と同点のライフを持つプレイヤーを攻撃するたび、
これの上に+1/+1カウンターを1個置く。)
あなたがコントロールする他のクリーチャーは廃位を持つ。
あなたがコントロールする+1/+1カウンターが置かれたクリーチャー1体が死亡するたび、
次の終了ステップの開始時に、そのカードをあなたのコントロール下で戦場に戻す。
3/3
神話レア

初代コンスピラシーに収録されたカードです。
背景ストーリーではコンスピラシーのストーリーが展開されている次元フィオーラの高層都市パリアノの有力者です。
パリアノでも特に強大な権力を有する人物で、黒薔薇の二つ名で呼ばれています。

彼女は、その才能を認める革命家や暗殺者たちの間で影響力を持ち、
間諜とならず者の情報網によってパリアノのほとんどを支配しています。
最終的にブレイゴを暗殺しカストーディへの贈賄により、
一夜にして《マルチェッサ女王/Queen Marchesa》となります。

ゲーム内の性能としてはコンスピラシー初出の「廃位」という能力を持ち、
自分のコントロールしているクリーチャーにも廃位を与えます。
あまり馴染みのない能力かと思うので説明すると、
廃位を持つクリーチャーが一番ライフの多いプレイヤーを攻撃すると、そのクリーチャーが+1/+1カウンターを1個獲得します。
この能力を生かすためには自分の方が常にライフが低くなるように立ち回る必要があります。

以前作成されたデッキはこの廃位を生かし、「感染」を組み合わせた構築になっています。
感染を持っているクリーチャーがプレイヤーにダメージを与えると、
ダメージの代わりにその数値に等しい毒カウンターをプレイヤーに与えます。
この能力であれば相手のライフが減ることはなく、廃位のサイズアップとも噛み合います。

参考:EDHデッキ紹介その85(Marchesa, the Black Rose/黒薔薇のマルチェッサ)

しかし、今回自分は一番下の能力に着目して構築してみました。
一番下の能力は自分のコントロールする+1/+1カウンターが置かれたクリーチャー1体が死亡すると、
次の終了ステップの開始時に、そのカードが自分のコントロール下で戦場に戻ります。

この能力のミソは自分のコントロールで戦場に戻るということです。
例えば赤によくあるそのターン中だけコントロールを得るカードと組み合わせると、

コントロールを得る→攻撃して廃位で+1/+1カウンターを置く→別のカードで死亡させる→終了時に自分の場に戻る。

となります。上手く立ち回れば相手の力だけで勝つことも可能です。
それではこの特性を生かしてデッキを構築していきましょう。

以下デッキレシピです。

ジェネラル:《黒薔薇のマルチェッサ/Marchesa, the Black Rose

-クリーチャー22枚-
臓物の予見者/Viscera Seer
金粉のドレイク/Gilded Drake
大爆発の魔道士/Fulminator Mage
エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage
寓話の賢人/Sage of Fables
蠱惑的な船員/Captivating Crew
賢いなりすまし/Clever Impersonator
豪華の王、ゴンティ/Gonti, Lord of Luxury
人質取り/Hostage Taker
真面目な身代わり/Solemn Simulacrum
思考スポンジ/Thought Sponge
背信のオーガ/Treasonous Ogre
多面相の侍臣/Vizier of Many Faces
強制的な勧誘者/Coercive Recruiter
憎悪縛りの剥ぎ取り/Flayer of the Hatebound
潮の星、京河/Keiga, the Tide Star
鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker
ファイレクシアの発掘者/Phyrexian Delver
川のケルピー/River Kelpie
士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts
不浄なる者、ミケウス/Mikaeus, the Unhallowed
トリスケリオン/Triskelion

-インスタント13枚-
暗黒の儀式/Dark Ritual
神秘の教示者/Mystical Tutor
吸血の教示者/Vampiric Tutor
秘儀の否定/Arcane Denial
サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift
遅延/Delay
インプの悪戯/Imp’s Mischief
差し戻し/Remand
混沌のねじれ/Chaos Warp
四肢切断/Dismember
激情の後見/Fierce Guardianship
Fire Covenant
手綱/Reins of Power

-ソーサリー9枚-
伝国の玉璽/Imperial Seal
汚損破/Vandalblast
悪魔の教示者/Demonic Tutor
大群への給餌/Feed the Swarm
毒の濁流/Toxic Deluge
反逆の印/Mark of Mutiny
Wheel of Fortune
冒涜の行動/Blasphemous Act
ジョークルホープス/Jokulhaups

-エンチャント4枚-
ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment
ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena
語られざる印/Unspeakable Symbol
激情の遁走/Frenzied Fugue

-アーティファクト18枚-
魔力の墓所/Mana Crypt
魔力の櫃/Mana Vault
太陽の指輪/Sol Ring
秘儀の印鑑/Arcane Signet
ディミーアの印鑑/Dimir Signet
イゼットの印鑑/Izzet Signet
ラクドスの印鑑/Rakdos Signet
独創のタリスマン/Talisman of Creativity
威圧のタリスマン/Talisman of Dominance
耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence
連合の秘宝/Coalition Relic
彩色の灯籠/Chromatic Lantern
金粉の水蓮/Gilded Lotus
師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top
頭蓋骨絞め/Skullclamp
狂気の祭壇/Altar of Dementia
稲妻のすね当て/Lightning Greaves
速足のブーツ/Swiftfoot Boots

-土地33枚-
古えの墳墓/Ancient Tomb
乾燥台地/Arid Mesa
Badlands
血の墓所/Blood Crypt
血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
真鍮の都/City of Brass
統率の塔/Command Tower
竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit
水没した地下墓地/Drowned Catacomb
溢れかえる岸辺/Flooded Strand
ギルド魔道士の広場/Guildmages’ Forum
高級市場/High Market
マナの合流点/Mana Confluence
湿地の干潟/Marsh Flats
霧深い雨林/Misty Rainforest
オパールの宮殿/Opal Palace
汚染された三角州/Polluted Delta
虹色の眺望/Prismatic Vista
沸騰する小湖/Scalding Tarn
蒸気孔/Steam Vents
硫黄泉/Sulfurous Springs
色あせた城塞/Tarnished Citadel
地底の大河/Underground River
Underground Sea
ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
新緑の地下墓地/Verdant Catacombs
Volcanic Island
湿った墓/Watery Grave
樹木茂る山麓/Wooded Foothills
2《島/Island
2《沼/Swamp

———-

今回は相手の力を積極的に使うことを意識した構築を目指しました。

◆デッキの使い方

1.なるべくジェネラルを守ることができる形でプレイする。
2.相手のクリーチャーを奪って返さない。
3.カウンターを利用してクリーチャーを使いまわそう。

◆なるべくジェネラルを守ることができる形でプレイする。

ジェネラル自体は青を含むタフネス3の生物なので、はっきり言って非常に除去されやすいです。
デッキの構造上、ジェネラルに非常に依存している構築なのでジェネラルが打ち取られないような盤面でプレイしましょう。
また《寓話の賢人》や《オパールの宮殿》などであらかじめ+1/+1カウンターを乗せておくのも有効です。


寓話の賢人/Sage of Fables
コスト:2青
クリーチャー マーフォーク(Merfolk)・ウィザード(Wizard)
あなたがコントロールする他の各ウィザード(Wizard)・クリーチャーは、
その上に追加の+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。
(2),あなたがコントロールするクリーチャーから+1/+1カウンターを1個取り除く:カードを1枚引く。
2/2


オパールの宮殿/Opal Palace
土地
(T):(◇)を加える。
(1),(T):あなたの統率者の固有色のうち1色の色のマナ1点を加える。
このマナを支払ってあなたの統率者を唱えたなら、
それはあなたがこのゲーム中にそれを統率領域から唱えた回数に等しい数の、追加の+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。


ギルド魔道士の広場/Guildmages’ Forum
土地
(T):(◇)を加える。
(1),(T):好きな色1色のマナ1点を加える。
このマナが多色のクリーチャー呪文のために使われたなら、そのクリーチャーは+1/+1カウンターが追加で1個置かれた状態で戦場に出る。

どのカードも能力によってジェネラルにカウンターを乗せつつプレイが可能になります。
ジェネラルの一番下の能力は自分にもかかる能力となっています。
+1/+1カウンターが乗っていれば墓地から帰ってくることができるので、余裕があれば狙っていきましょう。

◆相手のクリーチャーを奪って返さない。

ジェネラルが着地できたら、コントロール奪取呪文を使っていきましょう。
このデッキにはクリーチャーでコントロール奪取ができるカードを採用しています。


蠱惑的な船員/Captivating Crew
コスト:3赤
クリーチャー 人間(Human)・海賊(Pirate)
(3)(赤):対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。
ターン終了時まで、それのコントロールを得る。そのクリーチャーをアンタップする。
ターン終了時まで、それは速攻を得る。起動はソーサリーとしてのみ行う。
4/3


強制的な勧誘者/Coercive Recruiter
コスト:4赤
クリーチャー オーク(Orc)・海賊(Pirate)
強制的な勧誘者か他の海賊(Pirate)が1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、クリーチャー1体を対象とする。
ターン終了時まで、それのコントロールを得る。そのクリーチャーをアンタップする。
ターン終了時まで、それは速攻を得て、それの他のタイプに加えて海賊になる。
4/3


士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts
コスト:4赤
クリーチャー 人間(Human)・戦士(Warrior)
速攻
士気溢れる徴集兵が戦場に出たとき、パーマネント1つを対象とする。
あなたはターン終了時までそれのコントロールを得る。そのパーマネントをアンタップする。
それはターン終了時まで速攻を得る。
2/2

どのカードも相手のクリーチャーのコントロールを奪って速攻を付けることができます。
+1/+1カウンターについてはジェネラルの能力で廃位を持たせることで乗せることが可能です。
また《反逆の印》は+1/+1カウンターを乗せてコントロールを得ることができるので、1枚で完結します。


反逆の印/Mark of Mutiny
コスト:2赤
ソーサリー
クリーチャー1体を対象とし、ターン終了時までそれのコントロールを得る。
それの上に+1/+1カウンターを1個置くとともに、それをアンタップする。
そのクリーチャーはターン終了時まで速攻を得る。
(それはこのターン、攻撃したり(T)したりできる。)

奪ったクリーチャーに+1/+1カウンターを乗せたら、各種生け贄エンジンで墓地に送りましょう。
これによって終了ステップに自分の戦場に戻し永続的にコントロールを得ることが可能です。


ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment
コスト:1赤
エンチャント
クリーチャー1体を生け贄に捧げる:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。
ゴブリンの砲撃はそれに1点のダメージを与える。


狂気の祭壇/Altar of Dementia
コスト:2
アーティファクト
クリーチャー1体を生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。
そのプレイヤーは、その生け贄に捧げたクリーチャーのパワーに等しい枚数のカードを切削する。

注意点としては、効果で墓地から戦場に戻ってくるタイミングは次の終了ステップになります。
終了ステップに死亡した場合は、次のターンの終了ステップまで墓地から戻ってくるのを待つ必要があります。

◆カウンターを利用してクリーチャーを使いまわそう。

ジェネラルの一番下の能力は、生け贄エンジンを組み合わせることでクリーチャーの出た時能力の使いまわしが可能です。
また廃位をつけられない状況でも《語られざる印》があればライフ3点を+1/+1カウンターに変換ができます。


語られざる印/Unspeakable Symbol
コスト:1黒黒
エンチャント
3点のライフを支払う:クリーチャー1体を対象とする。その上に+1/+1カウンターを1個置く。

他にも、+1/+1カウンターを持った状態で出てくるクリーチャーや不死能力を持っているクリーチャーとも相性抜群です。
カウンターさえ乗っていれば生け贄にしてカウンターの数の回復や、不死で戻ってきたクリーチャーの利用が可能です。
個人的なオススメカードは《憎悪縛りの剥ぎ取り》です。


憎悪縛りの剥ぎ取り/Flayer of the Hatebound
コスト:5赤
クリーチャー デビル(Devil)
不死(このクリーチャーが死亡したとき、それの上に+1/+1カウンターが置かれていなかった場合、それを+1/+1カウンターが1個置かれた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。)
憎悪縛りの剥ぎ取りか他のクリーチャーがあなたの墓地から戦場に出るたび、
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。
その戦場に出たクリーチャーは、それに自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。
4/2

本体が不死を持っているため+1/+1カウンターを持って戦場に帰ってくることが可能でジェネラルの能力と嚙み合います。
また墓地からクリーチャーが出た時に、そのクリーチャーのパワー分のダメージを飛ばすことができます。
この能力でダメージを与えつつ、場合によっては自分にダメージを飛ばしてライフの調整が可能です。
またデッキとの相性もあうので《不浄なる者、ミケウス》+《トリスケリオン》のコンボも採用しています。


不浄なる者、ミケウス/Mikaeus, the Unhallowed
コスト:3黒黒黒
伝説のクリーチャー ゾンビ(Zombie)・クレリック(Cleric)
威嚇(このクリーチャーはアーティファクト・クリーチャーかこれと共通の色を持つクリーチャー以外にはブロックされない。)
いずれかの人間(Human)があなたにダメージを与えるたび、それを破壊する。
あなたがコントロールする他の人間でないクリーチャーは、+1/+1の修整を受けるとともに不死を持つ。
(不死を持つクリーチャーが死亡したとき、それの上に+1/+1カウンターが置かれていなかった場合、それを+1/+1カウンターが1個置かれた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。)
5/5


トリスケリオン/Triskelion
コスト:6
アーティファクト・クリーチャー 構築物(Construct)
トリスケリオンはその上に+1/+1カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。
トリスケリオンから+1/+1カウンターを1個取り除く:
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。
トリスケリオンは、それに1点のダメージを与える。
1/1

コンボの手順を知らない方もいるかと思うので、以下に記載します。

初期盤面:《不浄なる者、ミケウス》+《トリスケリオン》(+1/+1カウンターが2つ以上)

手順1:《トリスケリオン》の+1/+1カウンターが残り2つになるようにカウンターを取りのぞき、ダメージを与える。
手順2:《トリスケリオン》の+1/+1カウンター2つを使い自身に2ダメージを与えて自壊する。
手順3:《不浄なる者、ミケウス》の効果により不死を持っているので戦場に戻る。手順1に戻る。

これにより無限ダメージが成立します。
不浄なる者、ミケウス》と《トリスケリオン》のどちらも+1/+1カウンターを扱う能力なので、単体でもジェネラルと嚙み合います。
コンボにかかるマナコストは重いですが、余裕があるときに置いておくと後からコンボに入ることもできます。
余裕があるなら狙っていきましょう。

◆終わりに
今回はジェネラルの一番下の能力を利用して相手の力で勝つことをコンセプトにしてみました。
EDHでは基本的に対戦相手が3人いるので、自分以外のカードが300枚動くことになります。
その300枚の力を借りない手はありません。
猫の手も人の手も借りたいときはぜひ使ってみてはいかがでしょうか?



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