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オススメのフォーマット(前編)

記事作成日:2021/10/17 執筆:加藤英宝

ツイッター質問箱でこのような質問をいただいた。

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カードショップ店主からみたマジック初心者へのオススメフォーマットってどこの領域ですか?
周りの人がやっているフォーマットが一番ではあると思いますが、
そういうことを差し引いた場合ういう基準でオススメしたらいいのか参考にしたいです。

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うっしゃあ、ヴィンテージとレガシーやろうぜ!
と言いたいけれどさすがにそんな事は言いませんよ、お客様。
真面目に回答、真面目に回答。

結論から入ろう。

EDH。

しっかり理由を述べるので、
のんべんだらりと読んでくだされ。

EDHにはいいところが沢山ある。
最初に冗談混じりにヴィンテージとレガシーを出した事にもちょいと理由がある。

ヴィンテージ
レガシー
EDH

この3つに共通する事は、
禁止やルールは違えども使えるセットは全セット。

ここでの店主のカードを見る視点というやつをお話したい。

店主は新しいカードがリリースされた際に、

「そのカードはヴィンテージで使えるのか?」

という観点を最初に見るようにしている。
ヴィンテージとは言うまでもなくエンドコンテンツであり、
MTGの、いや、TCGの最高峰の遊び方と言って過言ではないと思っている。
このヴィンテージで居場所を得られるカードは、
いくらヴィンテージ専用メタがあったとしてもとても重要な位置付けをもらえるカードだ。
まずはこの「そのカードはヴィンテージで使えるのか?」視点が最初。

次はレガシー。
同じように「そのカードはレガシーで使えるのか?」と考える。

ヴィンテージと少々違う世界の中で活躍の場を与えられるなら、
それはそれでとても素晴らしい。

と、こんな感じにまずはカードを見る。
そして、ラストに見るのがEDH。

EDHのデッキは、
例えば基本土地が30枚採用されるなら、
70種類のカードを使う事になる。
他の遊び方と違って1枚制限が基本となる世界であり、
デッキの枚数も100枚固定。
必然的に使うカードの種類は多くなる。
ジェネラルの特性に合わせたカードを選択する事も多いので、
「このジェネラルじゃないと使わないカード」
というマイナーカードが選ばれる事も多々ある。

EDHはそれだけ選択肢があるから、
一見初心者に入りにくいように見えて、
自分の持っているカードが案外使える世界なんですよ、という事。

MTGには色々な遊び方がある。
ヴィンテージ、レガシー、モダン、オールドスクール、
パイオニア、スタンダード・・・
その中で、
「スタンダード落ち」
という買ったカードが使えなくなる事が起きるスタンダードは、
とても経済的ではないので個人的にオススメしない。
しかもスタンダード落ちで値下がりが激しいカードもあるし、
スタンダードで活躍している間に高額なカードを複数枚揃えるのもお財布に優しくない。
スタンダードはこの意味で初心者にオススメ出来ない。

それに対し、たしかに100枚デッキを組むというハードルはあるものの、

・スタンダード落ちなど気にしなくていい。
・どんなカードも1枚あればOK。
・1万円かからずにそこそこに強いデッキが組める。

という利点がある。
ついでに言っておくと、最近は伝説のクリーチャーは結構存在している。
初心者さんが最初に買ったパックから出てくる事もあるはず。
最初に出てきた伝説のクリーチャーという思い入れからEDHを作るのも1つ。
実際に伝説のクリーチャーがいかに増えても、
「トーナメントカードにならなきゃ立場がない。」
という厳しい世界がスタンダード等の当たり前の競技環境。
それに対し、EDHでは、
「あなたの好きな伝説のクリーチャーでいいんだよ。」
と言える環境。
時には弱い伝説のクリーチャーもいる。
けれども、それをあえて使う事や、
どう強く出来るかを工夫する余地があるのがEDH。

一見弱いカードだったり、
コストが重たくて使いにくいカードだったり、
指定コストがきつくて使いにくいカードだったりが、
「EDHなら!」
の一言で輝く事がある。
これがとても良い事だと思う。
反面、
「EDHですら使えない!」
は本当に救いがないカードだと思っている。

MTGに限った話ではないのだと思うけれども、
TCGのパックなんてものはとても残酷に出来ていて、
パックから出てくるかなりの割合のカードは使われない。
結局のところ皆強いカードを使うのが当たり前なのだから。

そんな中で、様々なカードに道が残されているEDHは本当に素晴らしいし、
初心者にもオススメしやすい。
前述の通り、
どんなカードも1枚でOKという点が一番。
あれこれ使ってみるという経験がプレイヤーを成長させるし、
何よりもあんまりお金がかからない。

EDHに限った話ではなく、
どのレギュレーションであろうとも、
「とりあえず」のデッキを組む分にはそこまでのお金はかからない。
レガシーとヴィンテージも、
「入る勇気と財力を持つ人にとって」
という条件付きで「とりあえず」のデッキは組める。
が、
そこから本気でやろうという話になるとかなりのお金がかかる。
ただ、それは文句を言っちゃだめなところ。
どんな趣味でもそれは一緒なのだから。
ゴルフを「とりあえず」で始めても最初なら気楽なものだが、
どっぷりハマった人はゴルフクラブ1本に何万円もかける人が出てくる。
釣りでもパソコンでも車でも趣味と呼べる世界はどっぷりハマるとお金がかかる。

話をMTGに戻すと、
レガシー、ヴィンテージも「とりあえず」のデッキならなんとかなるが、
「なんでも組める状態」になるにはかなりの難易度だ。
で、
これはEDHでも同じこと。
EDHで1デッキの合計額300万円超え!なんて事もある。
(一応言っておくとそんなデッキ持っている人は稀だ。)

EDHのいいところは、
「とりあえず」のデッキにも十分に勝ち目がある事。
1万円かけないデッキで10万円のデッキを倒せる事はある。
もちろん勝率が高いわけではないけれども。
ただ、間違いなく他のレギュレーションより勝ち目がある。
4人戦で乱戦になった際に、
「コンボデッキや隙のある人を単純に殴り倒していたら、
 いつの間にか弱いはずのデッキが勝利!」
という事は往々にしてある。
(それでも資産差、デッキ相性、プレイングなどが影響して、
 何度やっても一方的に負ける事もある。)

MTGは勝敗を決めるゲームだ。
誰だって負けてばっかりでは面白くない。
初心者だから負けるのは仕方ないと思っていても、
やっぱり勝ちたいのが人の心というもの。
そういうチャンスまで含めてEDHはオススメ出来る。

ちょいとお話がそれる感じだけれども、
先日、友人達とEDHをした。
その中で全員のジェネラルが
ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ/Yorvo, Lord of Garenbrig
という対戦をした。


ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ/Yorvo, Lord of Garenbrig
コスト:緑緑緑
伝説のクリーチャー 巨人(Giant)・貴族(Noble)
ギャレンブリグの領主、ヨルヴォは、+1/+1カウンターが4個置かれた状態で戦場に出る。
他の緑のクリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、
ギャレンブリグの領主、ヨルヴォの上に+1/+1カウンターを1個置く。
その後、そのクリーチャーのパワーがギャレンブリグの領主、ヨルヴォよりも大きいなら、
ギャレンブリグの領主、ヨルヴォの上に+1/+1カウンターをもう1個置く。
0/0
レア

誰も《ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ》なんて使った事は無かったし、
今までも誰かに使われた事も無かった。

「あー、3マナで4/4で出てくるね。
 それなりにパワー上げられるねー。」

くらいの認識のカードだった。
が、思ったより面白い。
軽くパワー10を超えられる成長をしてくれて、
クリーチャー並べて睨み合ってみたり、
隙だらけの人を殴り倒したり。

第一次スーパーヨルヴォ大戦をした後も、
他のジェネラルで戦ったりもしたが、
これが結構殴り倒される。
ところがヨルヴォ君は50円レアだ。
デッキの中身も別に高いカードなんていらない。

2ターン目にヨルヴォ君を着地させたいので、
ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
東屋のエルフ/Arbor Elf
繁茂/Wild Growth
フィンドホーンのエルフ/Fyndhorn Elves
エルフの神秘家/Elvish Mystic
あたりを突っ込んで、
残りも緑のパワー押しな生物入れたり、
場に出たらアーティファクト壊してくれる生物入れたり。

ざっとデッキ組んでも無理に高いカードは入れなくてもOK。
そりゃあ《宝石の睡蓮/Jeweled Lotus》だけは欲しくなる気持ちはある。
頑張る人はこのカードを採用するだろうけど、
気にしないならこの1枚は諦めてもOKなわけで。
あったらあったで強いカードなのは間違いない。
けれども、
このヨルヴォ君の場合、

ジェネラル:ヨルヴォ(50円)
森:30枚(絵柄や版を気にしないなら極論0円)
残り69枚についてはヨルヴォ君のための構成に偏らせる。
具体的には、

速度アップ用に緑マナを出せるクリーチャーを採用。
クリーチャー全除去を食らった場合に再展開出来るように土地サーチ呪文。
ヨルヴォを劇的に強化させるために緑のトークンを復数出す呪文。
「場に出たら○○する」と書かれた緑のクリーチャーを採用。
トランプルと速攻のための装備品はアリ。

だいたいこんな感じでOK。
森30枚のままでも良いが、

ならず者の道/Rogue’s Passage
眷者の居留地/Bonders’ Enclave
ギャレンブリグ城/Castle Garenbrig

などの安くて使えるカードくらいは用意しても良い。

新緑の命令/Verdant Command
森の頌歌/Sylvan Anthem
豊穣の碑文/Inscription of Abundance

といったカードも採用しておくと、
安いわりに仕事をしてくれるカード。
この3種はカードの効果が1つではなく、
どの効果もヨルヴォ君との相性が悪くない。

こんな感じのデッキを組んでみると、
案外とEDHは「安くて強い」が実現可能。
ヨルヴォ君1つ作っても本当に大してかからない。
これでそれなりに勝ちを狙えるのだから悪くはないはず。
純粋にMTGを、そしてEDHを楽しめる。
使ってみた感覚としてはそれでいて
「お、これはまだ練る価値もあるな!」
と感じるところもあったので、
個人的にオススメしたい。

というわけで初心者さんもそうでない人も、
EDHをやってみよう!

あと、ここまで書いてさらにオススメの理由があったので、
次回に書くので続く。

ではまた。



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