せらの店主のこれだけは持っとけ!#9(リバイズド編)
記事作成日:2021/10/27 執筆:加藤英宝
レガシー、ヴィンテージ、
オールドスクール、EDHの4つをプレイするに際し、
最も重要とも言えるセットがこのリバイズド(Revised)。
リバイズドの呼称が馴染みになっていて、
「それ何のこと?」となる人もいるだろうけれども、
このリバイズドというのは、
「マジック・ザ・ギャザリング基本セット第3版」
という事。
アルファとベータ:第一版
アンリミテッド:第二版
で、このリバイズドが第三版。
デュアルランドが入手出来る最後の基本セット。
ここで初めて多言語化され、
ドイツ語、フランス語、イタリア語のリバイズドが存在する。
●リバイズド(1994年4月1日発売)
このセットのとりあえず持っとけは大半が説明不要だろうか。
アンリミテッドやリバイズドにあり第4版以降にあるカードは、
ここでは挙げずにあとで列挙予定。
ここで挙がるカードはリバイズド以降に
・イラスト変更されてしまうもの
・リバイズド以降再録されていないもの
を中心に。
《Tundra》
《Underground Sea》
《Badlands》
《Taiga》
《Savannah》
《Scrubland》
《Volcanic Island》
《Bayou》
《Plateau》
《Tropical Island》
まずは言わずと知れたデュアルランド10種。
デュアルランドは
オールドスクール、レガシー、
ヴィンテージ、EDHの4つで使えるオールラウンダーカード。
持っていて損無しのハイパーエリート。
「あればあっただけ便利。」
の一言に尽きる。
今は10種4枚の合計40枚を揃えるのは金銭的にきついという意見も多く、
自身のスタイルに合わせて購入する人がほとんどだが、
やはりこの40枚は1つの目指すべき指標としたい。
これが40枚ある時の安心や余裕の心持ちは大きい。
次に、
《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
《密林の猿人/Kird Ape》
《巨大戦車/Juggernaut》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《Wheel of Fortune》
《新たな芽吹き/Regrowth》
《Copy Artifact》
《Braingeyser》
《Fastbond》
《Sedge Troll》
《玄武岩のモノリス/Basalt Monolith》
《セレンディブのイフリート/Serendib Efreet》
《Sacrifice》
《粉砕の嵐/Shatterstorm》
オールドスクール、EDH用カードが大半。
《Wheel of Fortune》は近年EDH需要で大きく値段が変動。
ここまでの値段になる事はEDHの人気を証明していると言って過言ではない。
《Timetwister》は難しくとも、
《Wheel of Fortune》は持っておきたい1枚。
《粉砕の嵐》はそれほど使わないものの、
アンティキティー版とリバイズド版はイラストが一緒だが、
その後の再録ではイラストが変化するので、
ここでおさえておきたい1枚。
リバイズドではレアではなくアンコモンなので比較的気軽に手を出せる1枚。
この中で「とりあえず1枚は持っとけ!」という感じで言うなら、
《悪魔の教示者》
《太陽の指輪》
《Copy Artifact》
《Braingeyser》
の4つを推したい。
《悪魔の教示者》
コスト:1黒
ソーサリー
あなたのライブラリーからカードを1枚探し、そのカードをあなたの手札に加え、
その後ライブラリーを切り直す。
アンコモン
《太陽の指輪》
コスト:1
アーティファクト
(T):(◇)(◇)を加える。
アンコモン
《Copy Artifact》
コスト:1青
エンチャント
あなたは、Copy Artifactが、それの他のタイプに加えてエンチャントであることを除き、
戦場に出ているいずれかのアーティファクトのコピーとして戦場に出ることを選んでもよい。
レア
《Braingeyser》
コスト:X青青
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードをX枚引く。
レア
次点で《Fastbond》。
《Fastbond》
コスト:緑
エンチャント
あなたはあなたのターンの間に、土地を望む枚数だけプレイしてもよい。
あなたが土地をプレイするたび、それがこのターンにあなたがプレイした最初の土地でない場合、
Fastbondはあなたに1点のダメージを与える。
レア
《Fastbond》はヴィンテージで4枚使えるようになったため、
1枚でOKではない状態になった。
ヴィンテージの土地デッキを組む時に欲しいカード。
なおEDHでは残念ながら禁止。
初期は使えたのだが。
《Copy Artifact》以外はオールドスクール1枚制限のカード。
《Copy Artifact》はオールドスクールで4枚使う事も出来るが、
どちらかと言えばEDH需要。
《悪魔の教示者》は日本語名がある通り再録があるけれども、
個人的にはリバイズド版を推しておきたい。
オールドスクール純正の絵である事が大きな理由だが、
やはりDougls Shulerさんのあの絵こそデモチュー!という感じがする。
リバイズドで重要になるのは
・デュアルランド等の替えが効かないヴィンテージ級カード達
・オールドスクール需要のカード達
に集約される。
やらない人には興味も湧かないかもしれないけれども、
やはりMTGのエンドコンテンツであり、
最高峰の遊び方が、
レガシー、ヴィンテージ、
オールドスクール、EDHだと思うので、
今はまだ手を出していない人も、
いつかはここに到達して欲しいと願うところ。
長くMTGをやっているなら是非経験して欲しい世界。
あとは個人的な推しとして、
リバイズドの英語版はなんかかっこいいので、
第4版で揃えられるカードであっても、
あえてリバイズドにしたくなる魅力がある。
第4版のほうで「これだけは持っとけ!」を書いた時に、
再録されているカードを紹介する予定だけれども、
リバイズド版か日本語版黒枠かは悩んでいただきたい。
気にしない人は第4版英語で。
ここまででやっと1994年に出たセットが終了。
言われないと気付かない人が多いのだけれども、
この1994年までのセットでは
「青の1~2マナドロー呪文」
というやつが《Ancestral Recall》しかない。
青の優秀なドロー系が複数生まれるのはこれより後の時代。
お次はその青の優秀なドローが生まれるアイスエイジ。
実はアイスエイジ書くのがとても楽しみ。
ではまた。