あんとにお

自分の友人にはメキシコ人のマジックプレイヤーが一人いる。
名前はアントニオ。
いつだったか、
Cardshop Serraのホームページを見てメールをくれた。
「自分はマジックを再開したのだが、
 どこで遊んでいいかわからない。
 靜岡でそういう場所があったら教えてくれ」
という内容だった。
最初にこのメールを見た時にとても驚いた。
アントニオは日本語で、しかも漢字もしっかりと使ったメールを送ってきたからだ。
このメールをもらった後に、
「もし良かったら一緒にマジックしよう。」
と誘ってみたのが始まり。

会って話してみたらさらに驚き。
アントニオはスペイン語、日本語、英語と全て話せるときた。
バイリンガル(母国語+他言語1つを話せる人)の1つ上、トリリンガルだ。
話せば話すほど驚かされるのは、
日本語の冗談、関西弁などの方言も理解出来るという。
世界中の言語の中でも習得が難しいとされる日本語を、
こんなにもしっかり覚えている外国人は珍しい。
へたな日本人よりも日本語が出来るだろう。

好き嫌いはあるか?と聞いてみたら、
ウニと牡蠣は苦手だが、あとはだいたいOKという回答がもらえた。
納豆もOKらしい。
納豆までいける外国人は少ないという。
それどころか、
「ウチでたこ焼きパーティーやった事あるよ。」
と言い出した。
「アントニオ、実は背中にチャックついてて中に日本人入ってるだろ?」
と言ったら笑っていた。

アントニオは定期的に遊びに来て、
EDHとドラフトでよく遊んだ。
ある時に、
「メキシコ料理が食べたい。」
と言ったら作ってくれた。
これがとても美味しく、
自分としては遊びに来るたびに作って欲しいくらいだった。
お泊りまじっくにも参加してくれ、
お酒も相当に強い。
ビール、日本酒、焼酎、カクテルなんでもいける。
そして、どういうわけか、
J-POPにもアニメにも詳しい。
部屋で色々な曲を流していたら、
「これハガレンでしょー。ハガレン好きー。」
「この曲は西野カナでしょ。この曲、西野カナの曲で一番好き。」
と言い出すほど。
鋼の錬金術師を知っているならともかく、
略称のハガレンという単語までさらっと出てくるところにまた驚かされる。
全く、頭の中に何が詰まっているんだろうかというくらいの知識量。
麻雀が出来ない事以外は文句なしの超人。

そんな超人アントニオは、
先日メキシコに帰ってしまう事が決まった。
即座に
「最後だからもう1回メキシコ料理作ってくれ」
とワガママを言って作ってもらった。
メキシコ料理を食べた後は、
ドラフト、EDHを楽しんでから夕食に。
Serra「アントニオ、食べたいものある?」
アントニオ「寿司かカレーかラーメン。」
ということで、お寿司に。
アントニオ「安いトコでいいよー。」
と言うが、
Serra「気にすんなー。どうせ俺のおごりだー。」
とちょっぴり高そうな雰囲気のお店に入る。
アントニオ4000円、自分5000円のコースを注文。
5000円のコースと4000円のコースの違いは、
ウニの有る無しと一部のネタが違うらしい。
前述の通り、ウニは苦手だというアントニオは4000円のコースに。
味は合格ライン。

食事が終わった後はお家でお酒。
プリンを使ったカクテル
極上森伊蔵(普通の森伊蔵より2倍以上高い)
久保田萬寿
イチゴ梅酒
ゴディバのチョコレートリキュール
など、珍しいお酒でおもてなし。

ドロリッチのコーヒーゼリーを使ったカクテルを作ってみたら、
アントニオに
「スタバの味がする。」
と言われた。
自分でもそう思った。
とても失敗だった(笑)

日が変わるまで飲み、アントニオとお別れ。
次にアントニオに会えるのは一年後か二年後か。
またメキシコ料理を食べながらお酒を飲みたい。
こらむを読んでいるかどうかわからないが、
日本には君を待っている人が沢山いるぞ。

こらむの内容はただの日記のようなものだけれど、
言いたいことはただ1つ。
こんな出会いもMTG無しではありえなかった。
自分は英語さえまともに話せないが、
このMTGのルールのおかげで、
国境など関係無い友人が出来る。
「マジックさえあれば国境と言語の壁は超えられる。」
なんて素晴らしい事だろう。

そういえばこのこらむ、マジックのカード名1つも出てないなぁ。

ではまた。



記事作成日:2013/03/07



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